ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

FC東京-ジュビロ磐田 @ 味の素スタジアム など

FC東京-ジュビロ磐田味の素スタジアム

FC東京-ジュビロ磐田味の素スタジアムへ行きました。ジュビロを観るのは天皇杯・長野戦以来、FC東京を観るのは今季初めてで昨年のHonda FC戦以来だった。
romitou.hateblo.jpromitou.hateblo.jp今季好調ということもあってジュビロ側ゴール裏はかなり入っていた――けどそのサポーターの大声援での後押しに反し、チームはシュートも少なく消極的な選択肢の多い塩試合でした。0-0スコアレスドロー。ソッコー飲み行った。内容を振り返ってみると、

  • 久々の4バックの距離感が良くなかった。
  • トップ下の山田がスペースで受けて前を向くことが出来なかった。
  • 前の人数が増えた分なのか…パスで崩そうとする意識が強すぎた。アダ以外が仕掛けないから良い位置のFKをもらってようなシーンも無かった。俊輔の伝家の宝刀を抜く機会すら無し。
  • アダしか仕掛けないからCKも全部左サイドからだったんじゃないか。
  • パスを繋ぐ意識が強すぎてシンプルなクロスも終盤まで無かった。前の動き出しに対して裏やスペースを狙うボールも殆ど無かった。
  • 4バックの影響で運動量勝負のSB2人(渚、宮崎)もWBの時程上がってこれず。
  • なのでクロスもなく、かと言って効果的なミドルも無く。塩。

4バックの意図。大井の怪我で、藤田を入れて3バックを維持するよりも攻撃な優秀な選手を…というのはわからないでもない。且つ前節で正式に残留を決めた。来季へ向けた新しい試みをするとしたら今がベスト――と読み取ることもできる。なので1試合で見切りたくはないけど、今日は機能しなかった。現段階では3バックの方がシンプルにサッカー出来ていて各々の強みを組み合わせられている(特にサイドの運動量の部分)のかなと思う。あと今日山田が活きなかったスペース、3バックなら川辺やムサエフが後ろからあそこに入って行けてるんだよね。結構被ったシーンあったような。

ただ山田の評価も4バックの評価も名波監督自身も認識しているし、その上で「試したこと」に意味を見出しているようなので、まあ今日はそういう日だったのかなあと。2012-3年頃思い出すと山田は中よりアウトサイドの方が怖い気もする(中で受ける嗅覚はあの頃もそうだったけど松浦の方が優れている)。あとはしょっぱい試合だったとは言え、(昨年の味スタの試合で後半パッタリ足が止まって逆転されたことを思えば)終盤でもある程度前からボールを奪いに行けていたし、少しの隙から点取られて負けるみたいなことがないのは成長の証。次節、ダービー勝つぞ!

FC東京をスタで観るのは今季初。今日は前田って本当に良い選手だなと思いました。居て欲しい所に居るし周りを使うのが上手い。相変わらずキープもトラップも上手い。後半から出てくるウタカの個人能力が怖かったけど、なんだかんだ前田・大久保組み立てられてた時間帯の方が怖かったな…。監督が代わったばかりのFC東京、正直勝ちたいなと思っていたけど――安間さんもHonda FCの強かった時代(自分が地元で都田に通っていた時代)の監督なので、応援はしています。たとえある程度建て直したとしても来年指揮を取ることはないだろうし、そもそもFC東京は率いるにはデカ過ぎるけれど――。

デロイトトーマツJリーグマネジメントカップが面白かった

このデロイトのJリーグの各クラブ経営比較資料、面白かったー!グッズ収入が意外と少ないクラブとか多いクラブとか。こういった経営目線と、下に貼ったfootballistaの「ビジネスとしての選手移籍」の記事を合わせて読むと面白いかと。

  • やっぱ長期的に見ても「クラブの規模の差」はある。ブーイングすりゃいいってもんじゃない。現実的に。
  • J3のグッズ収入の依存度が興味深い。単価が高いからか。そう考えると悪ノリだとしても「キヅール」をバズらせたグルージャは本当に大ヒットだと思う。盛岡の経営自体は大変そうだけど頑張ってほしい。
  • ジュビロはグッズの利益は上位なんだけど費用はそんなに掛けてない。商品開発にもっとお金掛けてくれてもいいんだぜ!余計なもの作らないチャレンジしない…なんか遠州っぽいけど。
  • レノファがJ2で1位の評価というのも興味深い。この中長期計画がベースにあるからの評価なのかな(そしてこの計画よりもだいぶスピーディーに物事が進んでいる)。でも確かに、観客動員数も優秀で、維新はそれを達成しやすい、町中から近い良い場所にあるのよね。山口市は良い庭園もあり湯田温泉も好きなのでいつかアウェーでも行きたい。
  • あとジュビロのスタジアム収容率がJ1で1位というのは誇るべきことなんだけど、キャパ考えるとフロンターレが2位(昨年1位)というのは優秀。東横線で渋谷・横浜から20分程度というアクセスは元々恵まれていて、そこに横須賀線湘南新宿ライン)が乗入れてきた今は首都圏屈指のアクセスし易いスタジアムであることは確か。

天皇杯・長野パルセイロ-ジュビロ磐田 @ 長野Uスタジアム / 真田氏の城下町・上田の町並みを巡る。上田城跡公園、北国街道の古い町並み、上田のレトロ建築(近代建築・国登録有形文化財)など

天皇杯長野パルセイロ-ジュビロ磐田長野Uスタジアム





初南長野!危なげない戦いで11年ぶりのベスト8進出

天皇杯長野パルセイロ-ジュビロ磐田長野Uスタジアムへ行きました。ジュビロを観るのは札幌アウェー以来、パルセイロを観るのは初めて。天皇杯を長野に見に来るというのは昨年も松本山雅-Honda FCを観に来たので2年連続。(長野市付近に来るというのもその時以来でした)
romitou.hateblo.jpromitou.hateblo.jpromitou.hateblo.jp初南長野!行ったことないスタジアムだったので一番当たりたい相手だった(別に格下だからとかではなく)。篠ノ井駅からバスで10分強。今回はスタジアムをぐるっと周って見たかったのでメインスタンドの席を購入。メインスタンドの傾斜は西が丘みたい。試合中の名波監督が今までで一番近かったかも…。あとはバクスタ2階が結構埋まってたのが印象的だった。確かにこのスタジアムの2階はだいぶ観やすい(吹田の2階も超観易かったけど、あれを一回り近くした感じ)。早く上のカテゴリに来て欲しいスタジアム!隣のアリーナもなんかかっこいい建物で気になる。

試合。ジュビロ天皇杯の前の試合・ベルマーレ戦と比べてもメンバーを落としてきたかな、という感じ。GK三浦、DF櫻内、祥平、藤田、太亮、MF上原、康太、吉彰、藤川、松浦、FW齋藤。4バックかと思ったけど右から渚、藤田、祥平(WBに吉彰、太亮)の3バックでスタート。前半は「ボールは回せどシュートに至る程は崩せていない」感じ。長野も決して弱いチームじゃないので、悪くないんだけど――機能してないと感じたところは、怪我から復帰してきた藤川虎太朗が前の狭い所ではボール触らずに下がってきちゃう所と、太亮がWBとしては動きが物足りず、CBの祥平が幾度と追い越して攻撃参加してた所。虎太朗は今回が完全にトップデビュー戦なので仕方なかったか。出場したことが大きな第一歩。

で、後半は4バックにしたんだと思う。祥平の攻撃参加がなくなった分、右サイドの吉彰と渚の運動量半端ないコンビがガンガン行くようになって右サイドの威力が増した。先制点も右サイドから。吉彰のクロスに齋藤が合わせて先制(ジュビロゴール裏側でのゴールだったのに、ちょうどビール買いに行ってた……)。齋藤さんは今日は本当に「今日が正念場」を身に纏ったような積極性が前半からあったので(外したシーンもあればオフサイドのシーンも)、結果出てよかったなあ。

結果はこの1点を守り切ってジュビロの勝利。齋藤以外に動き良かったなーという選手を挙げると、力也が何度も前線に飛び出してきた動きが目立ったし、針谷も短い時間だけど本当にセンスを感じる。あとは松浦や祥平なんかはやはりJ1の選手で格が違った。初対戦の長野は平日の夜にも関わらず6000人強の入場者数。選手は勿論スタジアム全体が「やったろうじゃん」という雰囲気があって、セットプレーや速攻時の大きな声援の後押しはとても手強かったけど、今年のうちの守備の安定感はサブ組でもなかなかのもの!長野を甘く見ていた訳ではなく――このメンバーで90分戦えたのは大きい。

試合の話はそんな感じ…折角ホテルを取っていたので延長まで観たかった気持ちもゼロじゃなかった(笑)パルセイロも(J2昇格争いもあるので)メンバー落としていたらしいのでメンバー揃えてきていたらどうだったかな。荒田や宇野沢が懐かしかった。以下の写真は篠ノ井駅前。篠ノ井駅自体は何度か来たことあったけど駅の外出たのは初。稲荷山宿から続く善光寺街道が縦に貫いていて古い町並みもありそう。次回昼間だったらレンタサイクルで旧街道を巡りつつスタジアム行きたい!



真田氏の城下町・上田の城跡、レトロ建築、町並みを巡る。


今回は上田で一泊。試合が延長に突入した場合、北陸新幹線の東京行き最終に間に合わなくなる(突入しなくても篠ノ井駅21時26分発とかなのでギリギリ)という条件だったので、翌朝新幹線でそのまま出勤することにして、新幹線の停車駅でありまだ行ったことのなかった上田を選択。長野県では長野・松本に次いで第三の都市ってことで思っていたより大きな街だった。駅前のレンタサイクルが無料で便利!

上田城跡公園


上田と言ったら真田氏の城下町。徳川家康が攻め込んで来たけど落とせなかったのがこの上田城です。日本100名城

北国街道の古い町並み

柳町の町並み



上田は北国街道の宿場町でもあった。この柳町に往時は宿場が置かれていたそうで、今でも古い町並みを残しています。

それ以外の北国街道の町並み






柳町が分かりやすい「古い町並み」なんだけど、北国街道沿いをチャリで走るとそれ以外にも「うわーレトロだ」と感じる建物や町並みに出くわして楽しい。

花岡商事

その北国街道沿いから一本入ったところにある、一際目立つ近代建築。花岡商事を会社名で検索すると制服とかを扱っている会社みたい。昭和初期の建築で今も現役。

中心街の町並み




上田駅から徒歩10分ぐらいの所に中心街があります。他の中小地方都市と同じく、決して盛り上がってはいない。のだけど――オシャレなレンタルスペースや劇場と一体型になった今風のゲストハウス等があったり、なんとなくシャッター街を諦めずに前へ進もうという気概が感じられる。実際長野県というか上田市なんかは、自然に加えてお城という――所謂「日本らしい」魅力を持っているわけなので、それらを活かそう(旅人も滞在しやすい)という町づくりは進められる状況下にある。

犀の角ゲストハウス

劇場とカフェ・バーを併設しているゲストハウス。ドミトリーのベッドがなんか嫌でゲストハウスって今まで泊まったこと無かったのですが、ここは個室があったので初めて泊まってみた!建物の内装もオシャレだったしここならまた泊まりたいなー。

花やしき通り・雷門ホール


メインストリートを挟んで歓楽街と逆側に「花やしき通り」というアーチともう営業していないストリップ劇場が――この辺も嘗ての繁栄を感じる。それに隣接した「雷門ホール」はまだ営業中というのが面白い。吉祥寺ではお馴染みの映画「PARKS」の上映あり、板看板には大泉洋おおはた雄一高野寛

上田の歓楽街。袋町の町並み




先のメインストリートから一本入ると上田の歓楽街。これが思っていたより広範囲で面白かった……密集度は長野や松本の飲屋街よりも上なんじゃないか。夜の袋町にも行ってみて小路のしなびたラーメン屋に入ってみた。70歳ぐらいの老夫婦で営んでいて、泣けるほどフツーの支那そばが出てきた……(でも美味しかったです。その後以外と別の客も何人か来た)。そしてガンズくんの団扇があったのが気になった!

上田それ以外の町並み




フツーの道沿いに古い建築や近代建築があり、そこかしこにレトロな雰囲気が漂っていて自転車で走り甲斐のある街だった(正直これ程面白い街とは思ってなかった…)。試合前の1時間半ぐらいだったけど、もう少し遠くや別のエリアまで行ってみたかったな。

小島紙店

この「小島紙店」も古い建築だけど内装はオシャレそうで気になった。検索するとブックカフェみたい。上田はこういうお店が幾つかあるのが良いなーと思ったし、次回上田来る時には入りたい!

上田の国登録有形文化財、国重要文化財建築

旧常田館製糸場



7棟が国の重要文化財に指定。木造5階建繭倉庫に4階建ての繭倉庫、そして洋館風で現在は資料館になっている常田館など。

飯島商店店舗棟

旧草間歯科医院

色も素敵な洋館(でも写真で見ると前はこんな水色じゃなかったみたい)。このすぐ対面にある「旧常田幼稚園園舎」も国登録有形文化財なのですが、現役の幼稚園でちょうど園児が遊んでいる時間帯だったのでさすがに撮れなかった…。

上田蚕種協業組合事務棟


信州大学繊維学部守衛所

信州大学繊維学部講堂(旧上田蚕糸専門学校講堂)

信州大学は複数の登録有形文化財があって、一応受付で聞いて構内を見学させてもらった。以下の建物は文化財ではないけど、それでも歴史を感じるレトロな建物。

という感じで盛り沢山の上田の街巡りだった!また行きたい。次回は今回起きれずに行けなかった小諸にも、海野宿にも別所温泉にも。

北海道旅行⑤。札幌国際芸術祭2017を巡る。【街中エリア】〜SIAFまとめ。『芸術祭ってなんだ?』

札幌国際芸術祭2017巡り・街中エリア編

北海道旅行その4。札幌国際芸術祭2017巡り・ここまでは↓。
romitou.hateblo.jpromitou.hateblo.jp街中は初日の夜と2日目の夕方以降に巡った。2日目にはレンタサイクルを利用(「ポロクル」が21時まで利用できる)。札幌〜すすきの間の移動や、札幌市資料館やHUGも大通エリアとはいえ地味に距離があるので結果的には自転車はとても便利だった。資料館まで行ければ円山公園や北大も行けそう。

【札幌駅エリア】

大風呂敷プロジェクト(札幌駅〜チ・カ・ホ)



《札幌デザイン開拓使 サッポロ発のグラフィックデザイン~栗谷川健一から初音ミクまで~》@ JRタワーラニスホール





この展示は芸術祭の文脈とはあまり関係なかったかもしれない、けど逆にこれは芸術祭見ずにこれだけ見ても面白い展示だった。古地図から最新のデザインまで、北海道に関わる様々なグラフィックデザインを展示。最近、根室とか厚岸とかの歴史を読んでて(←根室行きたくて)、やはり和人とアイヌの関係性というのは北海道に於いては自然とあるテーマなんだと思う(?)んですけど。つい40年前のオリンピックのポスター案にこういったグラフィックデザインがあったのはすごく面白いなあと。

あと清志郎の姿が気になって見たポスター。こんなイベントあったんですねえ。初回エゾロックの3年前。清志郎、CHABO BAND、スライダーズ、エレカシシアターブルック、一番最後に名前のある若手枠的な存在が、ミッシェル・ガン・エレファント!豪華!

【すすきのエリア】

梅田哲也《わからないものたち》@ 金市館ビル




北専プラザ佐野ビル

札幌国際芸術祭2017で最も面白かった場所の一つがここかも。現役ソシアルビルの空きテナントを利用して展示が行われていた。芸術祭の文脈云々置いておいて――超楽しい!!「伊吹」の内装すごかったし(←写真アップNGとのことだった)、DOMMUNEの元イメクラ?の部屋もニヤニヤしてしまった。

端聡

場所が面白いだけでなく作品も良くって、端聡さんの作品は昨年のあいちトリエンナーレでも印象的だったシリーズですごく良かった。

DOMMUNE SAPPORO!



レトロスペース坂会館の別館

大漁居酒屋てっちゃんサテライト

この「居酒屋てっちゃん」行きたかったなあ…試合後急いでれば行けたなと後で知って後悔。

【大通エリア】

札幌市資料館





大正時代の建築で国の登録有形文化財。SIAFの拠点の一つとして様々な展示が。

CAI02

入場した直前ぐらいにクワクボリョウタさんの「札幌ループライン」が故障で止まってしまったと…。円山動物園の《LOST》も見たかったけど行けなかったし今回は縁が無かった…。両方絶対今回の中で個人的には上位に入ってくる作品だったろうし残念。

中崎透《シュプールを追いかけて》@ 500m美術館


さわひらき《うろ・うろ・うろ》@ HUG


そして最後に見た作品が北海道教育大学 アーツ&スポーツ文化複合施設「HUG」でのさわひらき《うろ・うろ・うろ》。CAI02での作品も見たけど、こちらの方が圧倒的に良かった…。通常1時間半の作品らしく、閉館間際の15分ぐらい丁度エンディングのみだったけど。音も良かったので映像に引き込まれる。

これが19時半。夜のみ公開で21時までの「りんご」をチャリで見に行こうかなーと思ってたけど、さわさんの作品がすごく良くってーー気力失せたので(笑)、ここで終了。通りがかったオクトーバーフェストでファンクなバンドのライブが楽しくって一気に持ってかれました。ああ楽しい旅もこれで終わり。

それ以外

街中で見掛けたこういった彫刻作品、誰の作品なんだろう。

『芸術祭ってなんだ?』

今回のキュレーター大友さんが投げかけていたテーマでもあり、この夏時々考えた話。なんだろう?

その場に行ってしまえば「楽しければなんでもいいよ、だってお祭りだもの」と思う。だからもし作品のクオリティが低かろうが文脈が無かろうが、楽しければいい。アーティストやメディアの人の方が当然フォロワー数多い人が多いから、芸術祭の評価って作品のクオリティや名前、文脈、などで下されたものが当然発言力大きく出回るんだけど――多くの集客がある芸術祭って「アートじゃない人」が8、9割を占めているのではと思っていて。なのでもっと「町巡りとしての芸術祭」で語る声が大きくて良いのになーと思う。別に作品のクオリティ低くても良いというつもりはないし、極論それは芸術祭である必要あるのか?という議論になるけど……まあ理由付けて「非日常を見たい」のだよね。それは海でも山でも都市でも。

地方で行われる芸術祭にとっての成功って何だろうなと。
①作品のクオリティや世界観なのか。
②ビジネス的な成功なのか。
③メディア的な露出なのか。
④全国から人が集まることなのか、
⑤地域の人達が集まることなのか。

瀬戸芸や越後妻有がもし「成功」例とするならば別に①はそこまで重要じゃない気がする。僕もアートな人間ではないけど、そんな人達でも島や山を巡る動機になる、非日常へ旅行する動機になったから人が集まった感じがする。旅行主体。すなわち場所や交通に関する情報が最重要。人が集まって②へ繋がる。

そして、今まで行った中で「盛り上がりに欠ける」と感じたイベントと、小規模ながら人の往来があったイベントの差は『⑤地域の人達が集まること』。瀬戸内や越後妻有を除いても、中之条も茨城も「地元の人がスタンプラリーを楽しんでる」所から、ライトに、アートにふれて少しずつ意味を感じたというか、「ワタシらにはよくわかんねぇもんでねぇ」と笑って言いながら東京から来る若者に説明してくれる、それを楽しんでくれているから、なんか盛り上がって行ったのかなあと。全部重要なんだけどそうそう全部を得ることなんてできない。せめて何を得るか、それが共有できているか。

結局『何を目的に開催をしているのか』それが見えて、そこに向かっているように感じられるか。町おこしや地元の盛り上げ、商業的な成功にブランディング――。札幌の場合は、別に芸術祭が無くても圧倒的に観光は盛り上がっているし困ってないと思うので、「対外的なブランディング」や地元の関心が比重にあるのかな…。芸術の森モエレ沼公園のような魅力的な場所があり、一方で維持に税金が掛かってる場所でもあり。何年かに一度それらを気にしてもらう・足を運んでもらうきっかけとしての芸術祭――別にそういうのはあって良いと思うんですよね。市民に向けた――市民に届いてるかは微妙だけど…。

その辺の「何を目指すか」を示すのがプロデューサーの役割で――んで、大友さんはディレクター。少なくとも僕は大友さんに集客優先のディレクションなんて期待しない(笑)でも絶対面白いことやってくれそう――その期待には十二分に応えてくれていたのが、SIAFだと思う!楽しかった!前回が坂本龍一さんで今回が大友さん。音楽寄りの流れなのは担当の趣味でしょうか。次回は蓮沼くんとかかなあ…札幌なんだしサカナクション・山口一郎さんにオファーしたら面白いのに!それこそRISING SUN辺りも巻き込んで、音楽の新しい見せ方の提案をそうした角度からしても面白くないですか。

今回はスカイマークの0時過ぎ発、2時に羽田着の便を初めて使ってみた(からの平和島温泉、悪くなかった)。フライトは遅いのに新千歳行きの終電が意外と早かったのだけ誤算。テナント全部閉まってたし…。探せば接続してるバスとかあったかも。上のぶれっぶれの写真はたぶん苫小牧あたり。北海道は札幌一極集中とはいえ、こうして眺めて見ると大きな街が幾つもあるなあと思う。旅の終わりはいつも日常に戻りたくないなーと思うけど(ほぼ毎月)、中でもやっぱ札幌は楽しい街過ぎて寂しい気持ちが強い。また来年も来たいなー。別にジュビロの試合でなくても久々の(来年20周年の)ライジングでも良いので!
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