ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

Camp in 朝霧JAM'06 1日目 @ 静岡県朝霧アリーナ

今年も色々行った野外フェス。そんな今年の締め括りになるかな?今年も静岡県は富士山のふもと朝霧高原で行われた朝霧JAMへ行ってきました。朝霧JAMは3年連続3度目。昨年の感想はこんな感じ。さてここからいつも通り長々と日記を書くのですが、さっき本を読んでいたら「分かりにくい文章を書く人は、まず結論を先に書くことを心掛けると良いんでは」的なことが書いてあったので、結論から言うとですね。言うまでもないのですが、最高でしたよ。天国だった、と言う表現が他所ではされているが、大袈裟では無いと思う。

っていうかねえ、昨年あれだけ最高最高言って来年行こうって話してて、まぁ結局その内実現したのは一人だけという僕の人との関わりの下手さを露呈しつつも(笑)、やっぱり最高だったわけなんですよ。しかもくるりとか出ちゃったしさ。なんで行かないのか、なんで準備が足りなかったのか。理解に苦しむと言っても過言ではない(笑)今年行けずに後悔している人がもし居るとしたら、他のフェスのことなんて後回しに考えてさっさと道具一式を準備や確認するべきだ。先行投資。

さてさてやっぱり今年もNo.1フェスだったそんな朝霧JAM。昨年のメンツは一般的には良かったとは言い難かったし、今年はチケット値上げ、更なるキャパ増があったのでまぁすぐ売り切れることは無いだろう、と一般発売当日までドスンと構えていた。そしたらなんと当日で入場券も売り切れ(昨年でも発売から2週間ぐらいは大丈夫だったのに!)。チケットが手に入らずに居続けつつ、「ま、メンツ発表になったら値崩れするかな?」なんて思ってた。

で、メンツ発表数日前に「そう言えば朝霧の出演者のリリース来てたよ。解禁はまだだけど…」とメンツを教えて頂いた段階で、これは値崩れしない、むしろ上がると(笑)その段階で大体ヤフオクで入場券1枚2万円ぐらいついていて、でもそこまで競りたくないなぁって思ったんでどうにかそれよりは幾分か安い価格で即決のものを落札しました。うーん、本当は定価以上でチケ入手するようなことは(お金の問題以外の部分でも)したくないと思うんだけどね…。

結果、メンツ発表後、開催1週間前ぐらいまでは入場券1枚25,000円ぐらいでやりとりされていたような気がします。この状況であったり、今年一般当日でSOLD OUTしてしまったとなると、来年は一般で即SOLD OUTするようになっていくのかもしれないね。ただ、開催一週間前にもなると(朝霧の場合はもうバスの申し込みも全部締め切られてしまうから?)チケの値段が一気に暴落するなぁ、って思った。あと、強制キャンプだから「もう週末がない」状況だと準備が出来なくて動けない人が多いのかも。特に新規の人はいきなりキャンプはハードル高いのかも。

今回(チケ入手する前後)に見ていた中では、入場券2枚+グリーンパーク駐車券は入場券1枚で出品されているものと比べると得な感じがした。それに気付くのが遅く、今回は僕も友人もそれぞれバラバラに入場券と駐車券を揃えたりバスの申し込みをしたりと統一感がなかった。まぁでも浜松からと東京からと方面も違ったから仕方が無かったと言えばそうだったんじゃないかと思います。もう場内は諦めて来年は前売りでグリーンパーク取れるように頑張ろう。

あと今回ちらっと取材枠で行けるかも?なんて話があったのですが、んー今年はうちは朝霧に取材は入れないんだよねーとおっしゃられていたので、(ただもうその段階でチケットも手に入っていたので)まぁいいかと。ただその方も個人的にチケット取って今年も行くんだよ、なんて言っていたので会場で会ったらよろしくです、なんて前日言って。でもいざ会場でPRESSのカード垂らしている人見ると、一回ああいうのつけてみたいなって思う(笑)朝霧で縛りがあるのは辛いかな?

そんな感じで当日。「多分平日になったら準備出来ないだろうなあ」と、前の週末から準備を始めようと持っていくものだけ全部出しておいたんだけど、荷詰めは全くしていなかったので金曜に帰ってきてから進める。本当は金曜はもう早く終わらせてさくっと帰ってさくっと準備して眠るつもりだったんだけれど。残しておきたくないな、と思ってあれこれやっていたら結局そうはいかず、テレビ見ながら準備進めてたらなんかもう全然午前3時とか4時とか。

なんかもうここまで起きていたら朝まで起きていようか、と頭をよぎり、ふと思いついて普通列車での9時45分までの富士駅着を検索すると、6時17分に吉祥寺発で行ける(と言っても実際は荷物多いので井の頭公園駅から乗ることにするんだけど)。元は7時10分に井の頭公園駅を出て渋谷で乗換、品川から新幹線で三島まで、三島から普通列車で富士まで。と言う予定だったのだけれど、もう何十分か寝るか寝ないかぐらいなら安くあげたいし、行きは各駅停車で行こうと決めて準備。

…因みに何故元はこんな何度も乗換をするのかというと、一番シンプルな中央線で東京まで行って新幹線で新富士までだと微妙に高くつくことに気付いて。都区内→新富士から吉祥寺→新富士になるだけで乗車券が400円ぐらい値が違い(定期で渋谷まで出ればそれが掛からない)、特急券も東京・品川→三島から東京・品川→新富士になるだけで、一気に900円ぐらい増える。でもその分早いわけで、と言うと実は微妙にそうでもなくて。

そうでもないわけじゃないんだけど、新富士発のシャトルバスは9時半発、富士発のシャトルバスは9時45分発。前者に間に合わせる為には7時15分前後には吉祥寺を出なきゃいけないので、三島でわざわざ在来線に乗り換えるルートとそう数分も出る時間は変わらなかったりして。でもそれで1,200円ぐらいは安く上がるんだから、それでいこう!…と思っていたわけなんだけど、でも結局その計画は脆くも崩れ行きは各駅停車で行くことに(笑)いや、帰りは小田原から小田急使おうって思ってたんで、その分のきっぷ(優待券)は買ってあったんだけどね。

家に出るまでにだいぶ時間を食っておりますが、これは行く前に「こういう計画で居る」ということを全く書いていなくってその分のことも書いているから長々となっているんだけれども。因みに持ち物リストは昨年のフジロックの後に自分で書き起こしたもので大体問題無く間に合っているんだけど、それでも毎回「もうちょっと減らせるよなあ」って思う…今回は飲食物は朝霧アリーナ近くのサークルKで買おう!持っていかない!と思ってたんだけど、いざ行こうと思うと少しでも安くと思って99円ショップの2Lの水とか準備してしまったもんな(笑)お菓子とかも。無駄な荷物。

そんな感じで6時18分に井の頭公園駅を発。お隣の三鷹台で、ちょっと離れた席の方で「おはよー」と言って、吉祥寺から乗ってきていた人と合流する若者らしき人が居て。もう背負ってるもの、見た目からして「あ、この人たちも朝霧行くんだな」という人たち(笑)この後、下北沢、小田原、熱海で乗換をして富士に辿り着くわけですが、やはり同じルートでした(その後車両は違ったりしていたけど、熱海から富士までは隣だったり真向かいだったり)。

下北で6時38分発の小田急線急行に乗り小田原まで(小田原まで眠ってました。殆ど眠らず部屋を出て、電車の中で眠ったって…あまり身体はもたないもんだって、今年のフジ初日眠りまくって懲りたはずなのに(笑))。8時に小田原着。ここでの待ち時間が18分あったのが多少無駄に感じつつ、8時18分に熱海へ出発。熱海着が46分で乗換えて、ここからまた眠りながら富士へ向かって、9時28分富士着。吉原辺りで目覚めたんだけど、本当にもうこの辺から超快晴で、富士山も本当によく見える。他の朝霧JAM組っぽい人は思わず電車内から写真を撮っていた。

シャトルバスの発車まで少し時間があるので昨年と同じく改札出てすぐのキオスクでお酒を少し買って、南口のバス乗り場から出発(乗り場が多少変わってた)。そうそう、今回行く前までに書けなかったんだけども、昨年までは電話で予約後、料金の支払いは当日に手渡しだったんですが、今年から電話予約後料金を振込(そして乗車券が送られてきた)。この為にわざわざ渋谷のスルガ銀行の支店まで行ったりしたよ。マークシティーの上の方だったので景色いいなとか思ったりして。

話戻してバス。乗った前後で、本栖駐車場まで車で来た友人から「風がかなり強い」とのメール。友人が車で来てるんなら一緒に乗っていけばいいのに、というところなのですが、2年前の北山での1時間半待ちが少しトラウマとしてあるというのと(笑)、それで昨年「駅からバスだと全く待ち時間が無いから楽だ」というのを知ったのと。あとはまぁ友人はかなり早く行って本栖湖の写真を撮る、と言っていたので僕はそんなに早くは行けないなぁと思ったのがあったので。

一年ぶりの富士市の景色を楽しむことも忘れバスの中でぐっすり。気付いたらもうもちや付近。昨年はこの139号線が渋滞していて11時15分頃の到着だった気がするんだけれども、今年はだいぶスムーズに行ったのか10時45分頃には到着した気がします。いつもそうなんだけれど、本当に朝霧アリーナに入っていって富士山とテントの山々が視界に飛び込んでくると…たまらないワクワク感が沸き起こる。リストバンドを受取った後、友人と連絡を取ってAサイトへ。

…こうしてようやく会場に到着。会場に着くと本当にパッと目が覚める。良い天気。しかし言っていた通り確かに風が強い…。前日は東京でも台風かのような嵐でそこらじゅうに骨の駄目になった傘が落っこちていたが、今日もまだそんな昨日の天気を引きずっていた感じでしょうか。風が無ければ暑いぐらいなんだけど、思い出したかのように突風が吹き出すのでそうなると少し肌寒い。

しかし肌寒さよりも何よりテントを建てるのが大変で。テントを建てようと思うとどうしても他の荷物は下に置いておく形になるんで、軽いものはぶわーっと飛んで行く危険性に常に冒されながらという感じ。というか、テントごと飛んでいくシーンをいきなり目にしたので(笑)、最初にペグを打って固定させてから友人と僕のテントを設営。角度的には昨年と似た感じ、高さはちょっと上の方かな?しかしペグごと飛ばそうとする程の風も時々あって(笑)度々自分や他の知らない人たちのものも飛びそうになって受け止めてたりしていたので、忙しなかった。

その頃、今年もスタッフとして参加していた先輩から電話があって「来てますよー。今テント設営中!」「取材なんだっけ?」「いや、一般です」なんて話したりしながら。また後で、と。テント設営完了した瞬間から早速缶ビールを空けて、12時前にはテントの中も片付いて。「まだ始まるまで時間あるから、散歩でもして色々見てみるといいよー」なんて友人に話して、僕も散歩へ。昨年はこの時間サークルKへ行ったんだけど、今年はあんまり買ってもすぐ眠りそうだし、今日はもう十分買ってあるかなぁと。なので僕も(昨年はあまりBサイト方面は歩いてなかったので)散歩。

まだ音はあまり鳴っていないんだけれど、もうテントを建て終わったような人たちは思い思いに遊んだり過ごしたりしていて。天気もいいのはあるにせよ、やはり朝霧の雰囲気の良さというのは言葉や写真じゃ絶対伝わり切らない。なんだろうねえ。Moon Shineはまだステージの飾り付けが終わっておらず、強風に煽られながらバルーンが括りつけられていた。そのまま奥、奥へ足を運んで最終的にRサイトまで足を運んでみた。Nサイトは意外とこんなに混んでるんだなあ、と思ったりしたんだけれど、この時間はまだPサイト、Rサイトはガラッガラ。

RこのガラッガラのPサイトでも一番奥の隅にポツンとテントを貼っている人や、どうだと言わんばかりに大きなテントを貼ろうとしている人、スペースでまず遊ぼうとフリスビーやってる人(僕のところにきたので投げ返したり)とか居てね。こっちはこっちで思い思いに自分たちの好きなように過ごしていると言う感じですごい良いなぁって。サイトはまだテントは何も無かったんだけれども、エリアの広さ的にはMoon Shineよりも広いじゃないか?ってぐらい。後からここがどれだけ埋まったのかはわかんないんだけれども、まだスペースあるのかな、キャパ増やせるのかもな、なんて。水場も空いてそうだし一回こういう場所にテントを貼ってみるのも楽しいかもなあ、って思った。トイレが近くに無いのがちと辛いね。

Rサイトからは少し引いて富士山を眺めることが出来て、Rainbows Stageの真裏って感じなので音もそこそこ流れてきているのかも。その後、ぐるーっと回ってRainbow Stage方面まで戻る。こうして歩くとIやMサイトよりも全然NやOの方がいいのかも。2年前はIサイトだったんだっけ。そうそう、今年もBサイトへの入り口にはジャムレンジャイのがあったよ。もうクラムボンのセッティングが始まっていて、郁子ちゃんは相変わらずの雰囲気で音の調整をしていた。13時半頃。

一度テントに戻ろうと思ったら場所わかんなくて(笑)そこで先輩から電話が掛かってきたんで、KIDS LAND近くまで行って座って会話。友人も呼び出して、最近どうなのよ。なんてそんな会話だったり。そう言えば今年のスタッフTシャツ良いですよね、とか。「今回AAAだよー」なんてそんな話を。そんな風に話をしていたら、クラムボンが曲を演奏開始。「あれ?もう始まったの?」「いやまだ14時まで時間あるし…本番ではないと思うけど」なんて言いながら、会話。

曲が終わって「ごめんなさい、本番は14時からですのでもうしばしお待ちを」なんてミトが言った後、「…もう一曲やっちゃおうか?」って(笑)もう一曲。1曲目は全曲英語詞の知らない曲だった。2曲目は"てん、"に入っている曲だったと思うけど忘れちゃった。仕事に戻る先輩を見送りつつ、友人にテントまで案内してもらって。結構歩いたから少し休もうかな、と思って横になってクラムボンを聴くことにする。

…というわけで14時に歓声が上がってクラムボンクラムボンを見るのは昨年のRock On The Rock以来かな?郁子ちゃんは昨年の朝霧のohanaを見て以来。この頃はまだ風が強くて雲が消えたり掛かったりって感じで、超快晴って感じではなかったかも。テントに横になってゆったり聴くつもりが、1曲目ぐらいは聴いてた記憶があるんだけど(知らない曲だった。今年出たやつは聴いていないからなあ。)、それ以降は案の定眠ってしまって記憶がありません。

ちゃんと寝るつもりなかったから窓とかは全然開けたまんまなので大きな音は一応そこで聴こえていて、うっすらと"バイタルサイン"をやってた記憶はあるんだけど…。いつ終わって、いつ15時半からのRon Sexsmithになったかもわからない。ただ何度か目が覚めて時刻を見ていたんだと思うんだけど、ロンセクも本番前のリハでThe Beatlesのカヴァーで"Nowhere Man"を披露していたと思うんだよね。

ロンセクは2年前の朝霧で見た時はかなり予習して迎えた気がするんだけれど、今回は何もそういうのはなく(と言うか今回の朝霧は全アーティスト予習ゼロ!)。でも多分2年前も聴いたであろう曲を鳴らしていた気もするし、夕方に差し掛かる前の時間帯と音がマッチしていて。いい雰囲気で本当にその後も気持ちよく眠らさせて頂いた。クラムボンの時、ポテトチップスを食べながら眠り始めたんだけどね。起きたらボロボロ落ちてた(笑)寝ぼけながら食べてたんだろう。

ロンセクの途中で段々風が寒くなってきて(←窓開けっ放しだから)目覚めたんだろう。時計見たら16時15分とかだったのかな?やばい!もうMoon ShineのSpecial Others始まってる!と思いまた歩き出す。そうそう、今回は前日は例の嵐だったので「朝霧も足場悪いかな?」と思ってフジでも使ってたサンダルを持っていってたんだけれど、裸足になりたかった序盤以外は殆ど使いませんでした。思ってたよりももう足元も全然固まってたので。

てなわけでSpecial Others。見るのは今年4月のduo以来かな。今年3回目?もっと見ている印象があるけどそうでもなかったな。後ろの方でももう人一杯!大人気。遠くから"IDOL"や"Uncle John"が聴こえて、僕が行った時には新曲の"AIMS"。これまたかっこいい。んで最後の曲(残念…)、"BEN"。まともに全部聴いていればベストアクト候補だっただろうなぁ。"BEN"終わりで名残惜しかったのかわからないけれど、"Ngoro Ngoro"のイントロをちょっとやって、終わり。

Rainbowに移動して元ちとせ。有名なのに正直あんまり知らんのですが、こういう音楽は朝霧に合うなあと。有名な"ワダツミの木"もやっていました。…気持ちいいんだけれど、風が強くて段々寒くなってきた。この辺で何か食べていた記憶がある。そしてトイレへ行こうと思って、結局もう一度Moonの方へ行って田中フミヤのIndividual Orchestraを見つつ、奥のトイレへ行ったんだった気がする。寒くなってきたから多分トイレ行こうとした人が多かったと思った。

日も落ちてきて一度テントに何かを取りに行って、くるりくるりを見るのはROCK IN JAPAN FES以来。聴いただけのサマソニ含め今年大きなフェスでやけに見ているくるりだけれど、この朝霧のくるりは今まで見た中で一番良かった。クラムボンやロンセクと同様、リハ中から"ロックンロール"を普通に演奏しているかと思えば(本番ではやらず)、正式に登場後の開口一番「朝霧最高やね」。今まで見たくるりは比較的斜に構えていることが多かったと思うので、これだけゆるーっとしてウェルカムなくるりってのが僕にとっては初めてだったのかもしれない。

朝霧最高やね、の言葉に続いて演奏されたのが"ワンダーフォーゲル"。ここから"ハイウェイ" "東京" "?(アンテナの中のインスト?)" "Army" "Morning Paper" "お祭りわっしょい" "Ring Ring Ring"〜JAM "街" "How To Go"。終始、こんな機嫌の良さそうな岸田を見るのは初めてだと感じたので…もう本当に良かったね。朝霧で聞く"東京"は絶対格別だと思っていたけれど、期待通りで最高。朝霧はやっぱロケーションが最高なんだよ!今年は満月も見えて富士山も見える。

"Ring Ring Ring"の途中からジャムっぽくなって…岸田が「富士山に向けてギターソロを弾きたがってる〜♪」なんて歌い始めて大村達身のギターソロに入ったり、「苗場でー外人さんにフジヤマどれだ?と聞かれて答えられないー」「本物のフジロックはここにある〜♪」。なんて歌を歌ってて。とにかく面白くて盛り上がった。「朝霧にくるりってどうなの?」と賛否両論あったかと思うんだけれど、僕はすっごいありだと思ったし、ていうかこんなロケーションの良い場所で演奏したくないアーティストなんて居るんでしょうか。決まったらそりゃ来たいと思うよー。

くるりの後、オムカレーを食らった後はあまりに寒いのでテントに避難しシュラフにくるまる。本当に寒かった!もう本当に冬が来た感じ。カーディガン持ってたし、決して薄いカーディガンではなく春秋タイプだったと思うのだけれどそれでも全然寒かったね。Michael Ftanti and Spearheadは始まりはテントで聴こえた気がするんだけれど、それでもシュラフから出られず…そのままポーグスの始まりまで眠ってました。と言っても、ぐっすり眠れたわけではなくAサイトだから音はガンガン聴こえっぱなし。マイケルフランティがいい雰囲気というのはわかってた。

そして本日最後はアイルランドよりThe Pogues!(なので結局夕方以降はMoonは行かなかったね)。05年のフジの初日は行ってないからポーグス見るのは初めてだけれど、昨年のFlogging Mollyが良い感じだったのでアイリッシュ・パンクが楽しいのは理解済み。ポーグスでも寒いのは当然変わらずなのだけれど、さすがにこれも寝てたら中途半端になってしまうと思ったから、起きて。ただポーグスは長くやりそうだなとは思っていたから…歯を磨いたり、やきそばを食べたり(←あれ?順番逆じゃね?)、急ごうとはせずに。中盤ぐらいから下の方へ行って踊る。

ポーグスが良かったのは言うまでもないとして、何が良いって。こんなクソ寒くって(舐めちゃいけない。完全に冬!)、皆昼間や他フェスと違って、もう超着込んでて。でもそれが…逆に良い雰囲気で、笑顔や踊ってる姿を更に彩っていて(Tシャツとは違う!)。んでもって、満月とその隣にシャドウ・ミステリアス・マウンテン(シェインがこれ言ったんだっけ)。客の後方にはカラフルなテントの山だもんねー。この雰囲気を最高と言わずして何と言おうか?教えてくれ!

ポーグス終わりが予定時間を大幅にオーバーして(でも皆ずっとアンコールするんだもんね(笑)だって最高だから。)、23時50分頃。最高なんだもん仕方無い。ポーグスが終わってこの日のライヴは終わりなのですが、「朝霧ではゴミを拾おう!」という自分内ルールに従って、落ちているゴミを拾い集め始める。ゴミ袋とか用意しているわけじゃなかったので、とりあえず一箇所に集めて、スタッフが拾ってくれるのを待つだけなんだけれど。なので知らない人が僕にゴミを渡してくれても、割とどうしようもないんだけれど(笑)ただ何となく黙々と。

そしたら途中から知らない方が手伝ってくれ始める。最終的には二人でだいぶ広いスペースのゴミ拾いを完了させてしまった。僕個人としては別に善意で動いたわけでも、ましてや「なんでこんなことになっているの?」という気持ちがあったわけでもなく、ただ拾おうと思ってやっていることなので正直何も考えていないんだけれど(まだ眠らない、というのもあるし)、ただその方は結構フェス人気の上昇とともにクリーンに対する危機感が薄れていることを憂いていた。

ゴミを拾っている最中からその人はそういうテンションで居たんだけれど、ゴミを拾い終わった後、多分朝1時も近い時間に二人で焼酎で乾杯。寒いので。その方は結構辛辣な…「こういうことって偽善なのかな」とか「こんな(楽しんで後のことは知らないっていう)朝霧ならやめちまえ」とか言っていた。その人の気持ちもすごく分かるんだけれど、僕は「まあでも明日の朝明るいときに拾おうと思っていた人もいるかもしれないし。」なんて言っていたんだけれどね。寒いし暗いし。

こういう話は難しいよね、って言いながら割と長い時間その人と語らっていた。その方は多分僕よりちょい上の年代っぽく、フェス歴は長いらしくて、oasisがフジに出た年(2000年かな)の苗場のファンのゴミへの意識の高さや、それを外国の人に誉められていることを「やっぱすっごい名誉なことじゃん」ってなことを言っていた。出来ていたことが出来なくなっている現状は悲しい、と。あの当時の皆が出来ていたことが、あの頃のファンが居なくなっているわけでもないのに意識が薄れてしまったことを憂いていた。またどこかでの再会を約束し解散。

この後まだ眠る気がしなかったので、駿河茶漬け食べながら(うまい!)Rainbow Stageで上映していた映画を見て。切なくなった後、歯を磨いて就寝が3時頃。途中眠ったりもしたけれど…思わぬ出会いもあったりここまで濃い初日は初かもしれない。本当に寒かったけれど、でも焚き火を囲んで皆がっつり着こんで色取り取りの服で…でも素敵な音楽に合わせて踊っている風景…これは他の野外フェスには無い風景。正にCamp in。最高のフェスに相応しい1日目だったと思うよ。

2日目に続く