ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

川崎-磐田

J1リーグ第17節、川崎フロンターレ-ジュビロ磐田@等々力競技場へ行って来ました。最近サッカー見るペースが落ちているのでJ1見るのでも約一ヶ月ぶり。井の頭線で渋谷、渋谷から東横線で新丸子。駅から等々力へ向かっていて、そういえば等々力に来るのは久々だなーと。意外と?今年初めて。昨年の同じ対戦以来か。やっぱり今日も行きの道は迷ったんですが、なんか今まで来た等々力って殆ど天気の悪い日か夜だった気がするんだよな。「あれ?こんなお店あったっけ」って思いながら歩いてた。明るかったおかげで逆によく当てにする照明の灯りが無くって迷った感じ。

ジュビロを見るのは4月の国立以来、川崎を見るのは携帯を壊した味スタ以来か(笑)ジュビロは見ていないうちに…ギリギリ上位に食いついているか、と思っていたら離され、でも前節の段階で再び5位だったりとかなんだか上下動を繰り返し。その間、パラナが怪我したり前田、マコが復帰したり加賀が定着したり村井もそこそこ出ていたり色々あったようですが、甲府戦の快勝の報を聞いた段階で、なんだか結局前田復帰で全て解決したんじゃないかと。

久々に見る磐田の今日のスタメンは川口、加賀、マコ、大井、犬塚、ファブリシオ、上田、船谷、成岡、太田、前田。川崎はマギヌン、森、寺田辺りが居なかったからベストメンバーではなかったのだと思う。中村がトップ下やってたし。若干遅れてスタに到着し、S席へ向かいつつ途中かき氷を買っていたらその間に先制点。見逃す。その後も暑過ぎて正直ちゃんと見ていなかった…。日が照りまくり。

先制点の後もペースはジュビロだったように思うけれど、カウンターからジュニーニョの個人技にぶち抜かれて同点。あれは一人ぐらいファールでも止めるぐらいじゃないと駄目かも。完全に足止まってた…けどこの暑さではあんまり責められんのかな、と思いながら。ジュニーニョを誉めるしかないというか、逆に勢いに乗って走ってた方が楽なのかも…?ていうか暑過ぎるので、もうこの得点は前半35分ぐらいか?と思い込んでて…あれ?まだたった20分?早く終わってくれ(笑)

多分お互い決定機はありつつも同点のまま前半は終了。ようやく終わった。かき氷もとっくに食べ終わってたので、前半終わらないうちにアイスとペットボトルを買いに行っていた…。本当に暑い。こんなん昼間にサッカーやる気候じゃないよな(笑)まさか6月でこんな暑さになるなんて思いもしなかったんだろうから日程を責められないが…来年は考えることになるのでは。後半はちょっと日が隠れる時間もあったりしたから、マシな時間もあったんだけれどね。

後半開始から10分でジュビロが勝負を決める。前田?のループパス→太田のクロス→成岡のダイレクトで2点目、カウンターからファブリシオ?のロングフィード→太田→上田→船谷→前田!2点ともすごく良いゴールだったと思う。特に3点目は、本当は船谷は自分で決められるようなタイミングにも見えたけど、ちょっとボールがずれて…でも良く落として、前田に合わせた。

後半開始から暫くは磐田ペースだったと思う。川崎は最初の交代で勢いを取り戻した。なんで負けてるのに中盤下げて4バックに?って最初は思ったんだけれど…。磐田は今日に関しては川崎の交代に応じて交代カードを切れていたのではと思う。磐田も中盤の船谷を下げて茶野を投入し、茶野はセンターバックに入り、大井が左、加賀が右の4バック。その後中村のFKで1点差に詰め寄られるも、交代で入った我那覇に対してはそれなりに対処出来、ジュニーニョを下げてくれたおかげで楽になったかなと。養父も弥栄西高時代からその名を知られていた期待選手だけど、ちょっとこの場面で結果を求めるのは酷だったか。

長いロスタイムも守り切り、3-2で勝利。うーん、良かった。良い試合だった。なんか一時期スタジアムへ行きたいと思わなくなったのは、「プレー切れた時に歩き過ぎだよ、つまんない」と言うような…実際はプレーの中でも、歩いている人間が多くて、なんか「楽すること」をお互い合わせちゃっててつまんなくなったな、って感じたところがあった。でも今日の試合は、こんな暑いのに(笑)、お互い息の入れられないサッカーをしていて。逆にもっとゆっくりやってもいいぐらい!

そんな中豊富な運動量で走り回って結果を出した前田と太田の株が高まったのは間違いないでしょう。いつものことながら、本当に二人ともよく走るなー。特に太田は守備でよく追ってた。左サイドから右サイドまで、中央の前田を追い越してボールを追ってって(笑)この二人の運動量見てると、やはり途中から入ってきたカレンは物足りない。前田不在の数ヶ月でカレンも頼りになる選手になったとは思うけど…でもやっぱり、この2人の運動量と比べるとね…(笑)

でもやっぱ前田だよ。結局前田で全て解決してしまった。犬塚と加賀がどっちかいいとか、そんなんどっちでもいい(笑)前田だ。前田が居ると中央にも厚みが出来るから太田が安心して得意なサイドで仕掛けられるようになっているし、タメが出来るから皆押し上げられる、楽が出来る。守備もしてくれるし攻撃センスは言わずもがな。去年も得点/試合は他の代表FWと比べても優れていたはずだけれど、この暑さでまた2点もとっちゃったら本当に滑り込むかも。

先週、スポ新が前田のこと煽っててどうかなと思ったけど。でもやっぱ本当に立派な選手になったよね。U-20でトルシエ時代から代表候補には選ばれてた選手だし、高原がボカに移籍した後のエコパでのぶち抜きゴールを見せられた時から…ずっと期待は高かった選手だけれど、良い試合も悪い試合も積み上げてようやくここまで来た。今はどこに出しても恥ずかしくない。

でも今あのエコパのゴールを見ると「どうしていいかわからなくて、周りを使えなくて、敵を抜いた」みたいな感じがあって。なんか面白いんだけれど。2001年ナビスコ杯決勝でのPK失敗、01年CS2戦目、途中から出てきて唯一のうちのビッグチャンスの演出(西が外したが)、02年の怪我、02年10月の横浜戦での何分かの高原とのコンビ(この時も一つだけビッグチャンスを演出した気が)。03年、A3でのトップ下失格とFWへの定着。ジェフ戦でジレのクロスを叩き込んだ時はついに覚醒したかと期待したっけ。まあそんなことなかったけど。

03年、04年頃はまだ大器の片鱗を見せつつも、駄目な試合も多かったから(嘘つき前田コールをされた試合もあったね)。でも前田が良いプレーするとやっぱワクワクしたもんだったね。03年アウェーのFC東京戦の、ベテラン離脱しまくって前田が攻撃の軸だった試合はすっごい良かったし。その前の豊スタの名古屋戦のミドルシュートとかも燃えた。03年ホーム最終戦のガンバ戦、入江に対する股抜きのPKゲットもすごい上手かったよなあ。前田-西野コンビは良かった…とか色々ある。

まあなんか、試合後に「マエダニッポン!」コールがあったけど(あと、ヨシアキニッポン!とかナカヤマニッポン!とか(笑))、入ってくれたら嬉しいね。太田も運動量はどこへ出しても恥ずかしくない。前回大会の西より恥ずかしくない(笑)今日は成岡もゴールもその他のプレーも素晴らしかったし、船谷も運動量も増えて守備するようになっていて。1対1で結構守れていたし、前田が居ると活きる一人。犬塚も復調気味。ファブリシオも今日はちゃんとやるモードだったか。上田はもうちょい守備は頑張ってほしいけど、船谷との左コンビはやはり良い。

今日は3-5-2のようにも見えたけど(左・船谷、右・犬塚、ボランチに上田、ファブリ、トップ下成岡)、犬塚が思ったよりも中でプレーしていたから3-3-2-2にも見えたし(上田、ファブリ、犬塚のボランチ、2列目に船谷、成岡)、3-3-3-1にも見えた(ボランチは先と同じ、2列目が船谷、成岡、太田)。まあ色々遠回りしているのかもしれないけれど、若い選手が柔軟性を身につけてくれるのであればそれは良い事だし、ただ3ボランチだったのならば、ファブリシオがセンターに入ってくれると、彼の攻撃センスはちょっと抑えても、かなり軸としてビシっと通るので。バランスも良くて安定するなとは思った。負担は大きいけど。

川崎自体はベストメンバーではなかったので何とも言えない。でも確かに昨年の試合の方が迫力があったと言えばそうかも。でもこれだけ暑い中あれだけ走ったもう一つのチームなので。拍手したい。あとは主審の穴沢さん。こんな暑い中一人でよく走り続けてくれたなと。もう年なのに。しかも流す審判だからさ…逆に大変だと思う(笑)前半、CKでプレーが切れた時に、谷口に何か声掛けてて…なんかあったかな?と思ったら、水をもらってて笑った。主審が水を飲むシーンって珍しい気が。後半も選手とぶつかって転倒するシーンはあったが…なんかでもこんだけ暑かったし、このレベルのジャッジをしてくれたら、文句は言えない気がした。

試合後、等々力から武蔵小杉まで、ゴール裏で見ていた川崎市民の方と帰る。なんだろうね、やっぱ僕は独占欲が強い方なのかなって思ったんだけど…磐田市民じゃないけど、浜松市民、静岡県西部民としては…ジュビロってのは幾つもあるサッカークラブのうちの一つ、ではなく、それしかない対象に近いと思うんだよね。「同じ静岡にエスパルスもある」なんて思うなよ。静岡県は横に長いし面積もそこそこある(笑)静岡にエスパルスしかなければ、エスパルスしかないなぁって思うけど。そうでない以上、あれは別文化のものだと思う。

だからなんか、関東、東京の人の「幾つもの情報の選択肢の一つとしての、ジュビロ」と、一緒にされたくないという気持ちはあるなって思った。極端な言い方すれば、ちょっと静岡とか浜松って…地方をバカにしてるんじゃないかみたいな(笑)本当に住んでみてほしいし、ぶっちゃけ、中山が去ってそういう人が去ってくれるならそれで良いし、以前書いたけど「磐田と鹿島の選手がそっくりそのまま入れ替わっても、磐田へ来た選手を100%応援出来るし、鹿島へ行った選手は大嫌いだって言える」とかそんな風に思ってる。それは極端な話だけれど。

でもなんだろ…やっぱ僕には…こっちに住んでて生活からジュビロに入れ込む理由ってあんまり見当たらないし(仕事もスポンサー絡みじゃないからね)、関わる理由も無いしクラブに落とす場面もない。ハーフタイム見てても、川崎もこんな魅力のあるクラブなんだから、思い入れ込めない理由なんてないと思うんだけどなー。何を応援するか迷えるところが、東京の人の贅沢さだと思う。

んで。前列に居た、まだ物心ついてなさそうなフロン太のTシャツを着た男の子が、ジュビロのゴールで喜ぶ僕を見て…泣いてて(笑)なんか罪悪感や申し訳なさがって、アウェーだなって思ったんだけれど(笑)なんかでも、いいよね。この子が川崎市民かはわからないけれど(実は横浜かもしれない)、「そこにある生活」に、サッカークラブがあって欲しいと思うんだよ。縁の遠いクラブなんて、一時期恋愛出来たってリアルにはなり難いもんだと思うからさ。弱くなって、はたまた選手が消えて。結局のところ、遠ければホーム行くのに金が掛かる。でもホームに来てくれなきゃジュビロに金は入らない。金の切れ目が縁の切れ目になる(笑)

とか言いつつ、今回アウェーゴール裏から出てくる人を見ていて…明らかにかなり若いし、きっとこっちの地元の人だと思う人もそこそこ居てね。多分、中山じゃなくカレンとかなんじゃないかな、そういう子たちにとっては。そう、カレンは旬だ(笑)日本代表ってものがある限りは、そういうのはなかなか単純化出来るもんじゃないかなーと。確かに平山や李より良いもん(笑)川口も居るし、まだジュビロってブランド力はある方なのかな。まあ、応援してくれる人が居るというのは嬉しいことですよ、絶対に。でも僕は、地元のクラブを応援する人が好きなんだと思うし、だから僕は他サポと話すのが楽しいんだと思った。

んな感じで代官山へ。

monobright / ジェッジジョンソン / LEO今井 / Good Dog Happy Men @ 代官山UNIT

f:id:airgyan:20070624015311j:image思い出したかのようにいそいそとタオルマフラーをしまって代官山をぶらぶら歩いた後、UNITへ。UNITは4月に60WATTSを見に来て以来かな。今回のライヴはとある出演バンドのレーベルさんの招待。なんかこういうの、自分が徐々に音楽業界の人と関わるようになってきているのかなって言うのと…でも正直、まだ地に足がついていない。そんでもってこのブログ自体も、僕が地元でシステム会社を辞めて無職になった時から書き始めたものなので(笑)そういう世界に対して実感が沸いていないのは確かで、テンションは変わっていないし、変えたくないと言うか…別に書いちゃまずいことや「悪いこと」は一切書かないけれど、自分の思うこと、感じることは書いていきたいものだと思う。

出演はタイトルの順番の逆。最初がGood Dog〜、最後がmonobright。今回の4バンドとも、前日にSUMMER SONICへの出演が決定し、今日のライヴの主催がクリエイティヴマンだったのが自分の中で繋がった感じ。4組とも素晴らしいライヴだった。んだけれど、これは僕個人の音楽観、ライヴ観なんですが…。僕は今は「シチュエーション込みで音楽を聴いているのかもしれない」と。

例えば…今僕の音楽生活の中での軸って、まず間違いなく「野外フェス」です。もう一つの軸がもしかしたら「仕事」かもしれないけど、「野外フェス」が好きで、出るアーティストのCDを聴いて、出てたアーティストのCDを聴き直す。出てたアーティストが良かったからCD買って、またライヴ行く。そんな感じになっていた。野外フェスの、あのシチュエーションが好きだ。空があって、大体の場合それが青くて、外の空気で、広い。大体の場合人も多い。

なので、ではないけど、元々なんだけど…あんまり僕は小さいライヴハウスでライヴを見るのが得意ではない。野外フェスだと色々なことが自分の頭から飛んでて、逆に純粋に音楽の良し悪しで聴けるし、大抵「良いところ」ばかり聴いちゃうんだけど。ライヴハウスだと、色々冷静に見ちゃうんだよ(笑)それは今こういう立場だからじゃなくて、高校の頃からそんな感じだった気がするし、今は特に…浜松ではなく東京だという分「今居るこのうち誰が関係者で、誰がバンドの女かわからんよな」みたいなさ、そういうことも考えられちゃうなと(笑)言い訳はどうあれ、純粋に良さを受取ろうとするアンテナが自分で上手く出せていない。

だから今回出た4組も、野外フェスで聴いたらもっと純粋に「良いな!」って思えたんだろうなって思って。それをもっと常に感じるようになれたら幸せな気もするし、サマソニ行けたら是非見たいと思うんだけれど。ただ逆に、こういうバンドを小さなライヴハウスから応援しているファンっていうのは、「フェス」に対してどう感じているんだろう?僕とは逆で、フェスの空間は好きじゃないかもしれない。そう思うと…一昔はもっと大きな括りだった「ロック・ファン」も、今はもっと細かく棲み分けが出来たのかもしれないなって思った。なんだか難しい。

…なんだか難しい、って僕が難しく考えてるだけなんだけれど(笑)僕自身がもっと純粋に音楽聴けるようになればいいんだけどなー。ただその衝動的なものっていうのは、フェスであり、サッカーなところがあるから(笑)今は今で経験として、でも目標とするものはそういう衝動が音楽にある人にとって、魅力のあるものを作ることなんだと思う。モノさえ出来て、それに対して色々なものがついてこれば…僕が表に出ようとしないで済むわけなので…。でも本当に、色々なものを与えてもらっている(物だけじゃなく、「チャンス」とかそういうのを含めて)ので、返せるようになっていかなきゃ、返せるものを作らなきゃと思う。

最後に、出たバンドに対してちらっと触れておこう。どれも名前は知ってたし曲も聴いてたけど見るのは初。Good Dog Happy Men。確か今the pillowsと同じレーベル。サマソニよりフジ向けな気も?LEO今井。英語なまりの日本語の歌が妙に心をくすぐる。ジェッジジョンソン。JUICEで名前を見て知っていたんだけれど――斜めに見てたけど、でも何故これ程のバンドがこの程度で留まっているのか。なよなよしたBoom Boom Sattellites?Great Adventure好きなクリエイティブマンは好きそう。サマソニでブレイク必至?monobright。前に出てたジェッジジョンソンがクールな知性派っぽかっただけに、正反対ですごいエネルギー(笑)ザ・ジャパニーズ・ロック。変にUKで今出てきているバンドっぽいことやってる若いバンドよりよっぽど好感も持てるし、でも勢いだけじゃなくテクも素晴らしかったと思う。

終演後、今回ご招待頂いた方や、そのバンドの方と少し話させて頂いて終わり。代官山から恵比寿まで歩き、そっから山手線、中央線で吉祥寺へ。帰った後、今日は暑かったせいかこの日は眠りまくった。日曜は宝塚記念を見た後(サムソンは本当に並ぶと粘る馬だなー。手応え、展開では圧倒的にムーンだったのに。)、新宿で会社の人、元会社の人とボーリングとカラオケへ。会社の人と週末に(ライヴ以外で)会うことなんてなんだかんだで殆ど無く、「飲むこと」を除けば初めてじゃなかろうか。こんな風に遊ぶこと自体なかなか無いことで、新宿でこんな風に遊んだのも相当久々。なんだか変な感じだったけど、楽しかった。あっと言う間の週末で、またやることも一杯あるけれど…頑張ろう!