ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

湘南音祭 Vol.1 @ 江の島湘南港

山嵐主催の野外フェス、湘南音祭へ行ってきました。いつもながら取材と称してというかプレス枠というか。プレス枠って言うと僕が記者みたいですが、うん僕って今なんなんだろう。わかんないしメインはシステムだし気持ちは未だに素人さんなんだけれど、まぁ色々やることは経験になると思う、ってそういう話ではないんだけれど(笑)12時頃から現在は茅ヶ崎在住の生年月日が同じ知人と久しぶりに会い、何だか何時間でも話していられそうな感覚に陥りつつ何とか切り上げて(笑)この頃から雨が降り出した為、藤沢駅のLUMINEで傘を買って(レインコートは持ってたけど、傘を忘れた)、タクシーで江の島の本日の会場のリストバンド交換所まで。雨が降り出したばかりだったのか、駅のタクシー乗り場にもタクシーが全然来なくて…。逆に遅くなったかも。

タクシーを使ったのは一応仕事なのに結構ギリギリだったから(但しタクシー代はおそらく自費)。この日のライヴに関しては…仕事の方で書く量がそこそこありそうなので、ライヴの内容にはあまり触れずに(笑)、個人的に過ごした感想を書いていこうと思います。なんだかんだ言って、仕事用のレポートを考えるのと、ここに書くことを考えるのとやはり別のものを書こうって考えているし、そういうのは二重人格的と言えばそうなのかもしれない?それなりに面倒くさいことかも。

この日は家出るぐらいまで天気がどうなるか全然読めなくって。一応レインコートは持っていったものの、その反面最高気温も高かったから(30度以上)、「早くも日焼けしてしまうかなー」とか思っていたところもあった。蓋を開けてみると、降ったり止んだりながらそこそこの雨が降り続いたかなと(駅からタクシーで向かう間にもう降っていた)。ただ、海の方だから天気は変わり易いかなぁと思っていたし、海辺で言うと2005年に行ったムーチャス・グラシャス・ライヴデスの経験があるので。その時と比べれば今回は楽だった方だと思う。

因みに今回が僕は江の島は初。この辺へ来たのも2005年の夏に辻堂のSputnikへ来て以来かな。山嵐が前の週にビーチクリーンをしていたので、勝手にステージは砂浜に作るのかななんて思っていたのですが、全然違った。コンクリートの駐車場みたいなところでした。思ったよりも狭くて、お客さんはどのぐらい入ったんだろう。SOLD OUTしていたけれど、今回は5,000人ぐらいかな?

うーん、一野外フェス好きの僕としては――正直、狭くて過ごし辛かったかなと。自然の多い場所での野外フェスを基準に考えるところがあるんだけれど、大抵のフェスって結構「逃げ場」があるじゃない?会場内だけど後ろの方なら座って寝転がれるかな…みたいな。この間のRORで言うと砂浜の方とかさ。今回はそういうスペースが無いに等しかった。グッズ売場や飲食テントのスペースも十分だったとは言えない。セット入れ替え中に座って休めるスペースは会場内には無かったので、会場から一旦出て…駐車場の上の堤防辺りまでいかなきゃいけなかった。ただ、そこにもただ見対策で警備員が居て…どうせ売り切れてるんだしこんな場所からじゃロクに見えやしないんだから、そこまで厳しくしなくても、と思いつつ。

んで、今回のお客さんの7割ぐらいは…正直ORANGE RANGEファンだったんじゃないかと(笑)すごかったよ!ORANGE RANGEの時の黄色い歓声がすごかったし、終わった後の人のひきっぷりがもすごかった。雨じゃなければもっと残ったかもしれないけど…でもね、皆レインコートを持ってないんだ(笑)濡れっぱなし。僕はフジでも使ったような割と本気のレインコートだったから、浮いてたと思う(笑)

盛り上がりもすごかったけど、Tシャツやタオルや…身につけているものがやはりORANGE RANGEファンなんだなって人が多かった。行く前に「怖い人とか居そうじゃない?(←山嵐のファンのイメージかな)」なんて話してたんですが。全く見当たらなかった…そういうファンが離れた云々ではなく…今日のお客さんが女の子ばっかりだったから(笑)んで、別にORANGE RANGEやそのファンが悪いんじゃないんだけれど、せっかく地元でのフェスっていうアットホームであるべきもの(ってのも先入観だけどね。)なのだから、こんなにパワー(集客力含む)のあるアーティストをこの場所にブッキングしなくてもよかったんじゃないかなぁと。

例えちょっとぐらい盛り上がりに欠けるぐらいでも(笑)、それが良い雰囲気だと言うか…なんかそこで「地元の自分たちが盛り上げる」みたいな気持ちも生まれる気もするし。仮に今回SOLD OUTにならなかったら、招待って選択肢で地元の人を呼ぶとかさ、お客さんは絶対集められたと思うし、そっちの方が身近に自分たちを見てくれたんじゃないかって気もするし。なんか個人的にはそういう部分で…地元フェスには間違いないんだけれど、会場がそうである以外、「その土地っぽさ」っていうのが…あんまり感じられなかったかな。ライヴイベント色が強過ぎた。

ORANGE RANGEが出るライヴイベントは過去にも05年のサマソニ、昨年のCDJとかぶったことはあったんですが、共に早い時間での出演だったからあんまり接点無かったんだよね。今日来てみて(まぁライヴの規模もあるにしても)ORANGE RANGEがトップバッターというロッキンオンのやり方は非常に理解出来たし(笑)、今日もそれぐらいの方が長い時間楽しめたような気がするけれどなー。と。モンパチが沖縄出身であるとかもう関係ない子とかも少なからず居るだろうしね。ファンが多いアーティストはやっぱ色々なファンが居るものですよ。

二番手のMOOMIN、H-MAN、HOME GROWNこそ、なんかこういうフェスならではだなぁ…と思いながら見てたんだけれど、アウェーだったかなあ(笑)MONGOL800も…僕が高校生の頃にMONGOL800山嵐がやるって言ったら、そりゃもうモッシュだのダイヴだのーってイメージだったんだけれど、うーむ。今日の雰囲気はそんな雰囲気では全く無かった(いや、別にそうあって欲しかったわけじゃないけど。特に今回は雨で足場が滑りやすかったから、それはむしろ普通に危険)。

トリは山嵐。やはりORANGE RANGEの時と比べるとスペースにはだいぶ余裕があったけれど、その方が楽しみ易いってもんで。"山嵐"のイントロが鳴った瞬間、やっぱワクワクしたもんな。山嵐を好きになったのは高2の時、99年。"未体験ゾーン"から。高1の頃に、横浜在住の当時大学生の方に「良いよ」って言われてはいたんだけれど、ちゃんと聴く機会が訪れたのがこの時で…高校の近くのツタヤでレンタルしたんだと思った。当時は割ともう爆音だの轟音だのコアだのなんだのが好きな時期だったから、すぐに好きになった。けど、この年に浜松の旧・メスカリンドライヴに来ていたと知ったのは公演が終わった後。行きたかった!ってすごい思ったけど、もし行ってたらマジに潰されていたかもしんないな(笑)

当時の僕の音楽の情報源はネットとフリーペーパーとロッキンオンと試聴と…あとは深夜にやってるマイナーな音楽扱ってくれるような音楽番組。その中の山嵐のライヴ映像をビデオに録ったりしていたし、多分BLITZで…"犯人"のラップだけの部分(あたまぐるぐる、ぐるっぐるまわるの部分)で、音が無いのにダイバーが出ている映像見て「すげー!」って思ってた記憶があるよ。でも本当にあの頃のダイバーの映像って好き。下の人も分かってるし上の人も泳ぐの上手いので。

高3の時に"ブラックホール"や"WILD VISION"でチャートインして…この頃、Mステ含め地上波テレビにちょくちょく出演していたから、それを録画したビデオは今も実家にあるんだろう。僕が山嵐がリアルタイムだったのはこの後のアルバムまでかな。激しくなくなったのを敬遠したのか、僕自身がこういう音楽から遠ざかり始めたのか…まぁ両方あるんだけれど。その後暫く遠ざかってて、何年か後に仕事中にFMラジオから流れてきたfeat.Leyonaの"La La Singin Music"を聴いてビックリしたんだった記憶があります。でもやっぱ僕の中のリアルな山嵐って、"WILD VISION"までだ。この辺までなら、カラオケでも歌える(笑)

山嵐も見るべき時を逃してそのまま来て、約10年越しで初めて見た、ということになる。なんか不思議な感じだ。こういうORANGE RANGEファンに前方を占領されて「やっまあらし!やっまあらし!」コールが起こるようなライヴじゃなく(笑)潰されるぐらいの環境で一度見ておきたかったな。色んなアーティストが途中出てきて、でもその中でもやっぱラッパ我リヤは燃えた。"嵐2000"じゃなくて"嵐2003"だったけれど。本当に今更ながら山田マンが良過ぎる。つーかさ、ロッキンオンもフェスのこの辺のアーティスト出せよって思うよ。散々お世話になっておいてさ!

まぁシーンの移り変わりって儚いもので、でも最後まで山嵐を楽しんでいた人は楽しんでいたし、先人達を昇華して今輝いているのが今の若いバンドたちなわけだから…でも僕にとってのリアルなJ-ROCKのシーンはやっぱ98-00年ぐらいなんだろうと思う。今そのアーティストの人たちが新しいバンドやっててもピンと来ないのが正直なところで(ま、一回完全にロックやライヴから離れたからね。)。だからそういう意味では…どういう形であれ、そのバンドそのものが今も活動してくれている、こういう活躍の場を切り開いてくれているのは喜ばしいこと。

アンコールで"湘南未来絵図"があって、最後ステージに全出演者が上がってフィナーレ。SATOSHIか誰かが「まぁ見られてるのは俺らじゃないけどさ(笑)」なんつってたのは、笑うところか切ないと思うところか、複雑なところ…。一番歓声を浴びていたのは、最後のこの瞬間の為にファンが前方に残っていた、ORANGE RANGEだったんだと思う(笑)山嵐のメンバーはでもちゃんと感動的なこと言っていたから、やっぱ良いイベントだったなあと。来週の横浜も楽しみだな。

会場の出口が狭かったから出るのにも時間が掛かったりしたんだけれども。その時間に目の当たりにした光景は、会場のゴミを積極的に拾う、ORANGE RANGEファン(格好からして明らかにそう)。あああ。もしこういうイベントでゴミが散乱して終わったらORANGE RANGEのファンが標的にされるのは目に見えているというか、事実そういうファンも居ると思うんだけれど(僕もそんなこと書くつもりだった(笑))。その辺こういう「ORANGE RANGEはそういうファンばかりじゃない!レンジに泥を塗っちゃ駄目だ!」という、ちゃんとしたファンも居るんだなと感心した。

…以前僕が好きだったアーティストでもそういうアーティストが居たような気もするので…どこのファンも似たようなもんなんだろうなぁ。本当にすごい積極的に拾っててね。ステージ上の誰が言うでもなく。ゴミ袋も持参っぽかったし。こういうゴミ問題はORANGE RANGEとかそういう層だけの問題じゃなく、フジロックや朝霧でもそうなんだけれどさ。こういう良心を持ったファンが損した気分になるようなシステムであったり風潮にはなって欲しくないな、と切に思う。

イベント終わりが19時ぐらいで、道も混んでたので片瀬江ノ島の駅に戻ったのは19時35分とかそれぐらい(公称は徒歩15分)。今日は結果的に暑くならなかったし、そんな動き回ったわけでもないので体力は思ったより結構余っていた。藤沢からは快速急行でビューンと帰れたので、せっかくなので新宿に寄って買い物してから帰った。1年半ぐらい「新しいのがほしいなぁ」と思っていたスリッポンの新しいのを、ようやく購入。ってよく考えたら昨年春に一回新しいの買ってたか。昨年は結構履けていたけど最近履いていないな…老けたなぁ、と思うからか(笑)結局23時とかに帰宅したんだったかな。もしもっと早く帰れたらサッカーバーにでも行ってジュビロ-浦和見たいなと思ってたけど。それは無理だった。

サッカーの話をちょこっと。菊地問題は前回の日記の終わりに書いてるとして、そんなジュビロ磐田は浦和に0-2で敗戦。ホームだから勝って欲しかったけれど…浦和にホームで負けたのは02年の磐田スタ以来かな。でも西が復帰したので、中断後はまた上昇気流に乗れるんじゃないか。と期待。あとは藤田俊哉400試合出場。おめでとうございます。それにしても名古屋の気温、33.5度って!き、厳しい…。あと甲府の国吉がスタメンで出ていたのもビックリしました。今年の静岡県出身の高卒ルーキーでは一番乗り?むしろ一番プロ入れるかどうか、ってところだったと思っていたのに。静学でもメディア的には杉浦のおまけみたいな扱いだったし。

アジアカップ日本代表発表。前田外れたか。まぁFWは6人も要らないと思うので、オシム体制下で「呼ばれ続けている/試合にも出している」選手が選ばれたということで順当なんだと思う。さすがに幾ら最近Jで結果出していようが、実際のAマッチでテストしないでぶっつけ本番は厳しいと思うしね。正直メディアが煽りまくってたので、そこで外されるのも熱を冷ます意味で良いと思う。

それを知ってか知らずかはわからないけど、意図されているとしたら。トルシエも似たようなことやってたと思うんだけれど…オシムは「よく考えてる」とか言われるんだろう(笑)J1と代表では相手も違うし、元々前田は代表行って苦しんでた選手だからぶっつけは怖い。ちょっと前まで他の選手の名前を連呼していたようなロクに前田の出てる試合を見てない人ですら前田前田とか言い出していた気持ち悪い状況だったし、それで期待外れってなったら残念だしさ。

何より前田はまだ復帰したばかり。また中断期に調整してもらって、後半戦万全で戦い抜けるようにして欲しいところ。でも前田が選ばれずに太田が選ばれるとは思ってなかった(笑)加地、駒野、水野と右サイドの選手多いし。このメンバーでもスピード、スタミナはトップクラスだと言えるとは思うから…オシムは買ってくれたのかもわからないが。でもどちらにせよ、オーストラリアが早々とキャンプインしてるなんて聞くと、正直勝ち目は無いんじゃないかと思う。

あとは前回のアジアカップのヨルダン戦のPKが美化されているところを見ると、「…あの試合で負けていたら、ジーコがとっとと居なくなってW杯がもうちょいまとになったんじゃないか」という気もしたりする(笑)明日からU-20日本代表のWYも始まる。前回のオランダのようなチームは居ないと思うけれど、AYでのサッカーがあんまり良くなかった気がするので。まぁゆるく…頑張って欲しいな。明日は最終目的地はAX。味スタへ行こうか、AX行く前にどこか行こうか。考え中。

あ。あとap bank fes'07の最終アーティスト発表とタイムテーブル発表the pillowsと同じ15日にはCaravanが。そしてTalk Stageの方には日本サッカー協会から岡田武史氏!『サッカーと環境、関係ないようである』。「環境問題に取り組みたい」とか言って今季どっかのクラブの監督に就任しなかったのは覚えているけど、満を持してここに登場。KIRINも絡んでると勝手に思ってるので本気なはず。静岡県ならではかもしれないし、これは是非聴きに行きたいな。最初のCaravanも聴きたいし。って、チケットとってないけどね。どうにかなりますよ。

その他の日も、東田トモヒロ(掛川からすぐ近く、相良町でのWind Blowにほぼレギュラーで出ているサーフロッカー?)、DEPAPEPE加藤登紀子さんと、わかる人は喜ぶメンツが決まっている印象。あとKREVAのステージで"くればいいのに"を桜井が歌ったらSpitzファンの間で物議を醸すかもなんて思ったりしながら。静岡県西部民だからとか、元々ミスチルファンだからとか、フェス好きだからとか、色々あるけど。タイムテーブルを見ていても、広くなったMapを見ていても、このフェスは本当に緑が多く環境がいいので心地良くワクワクするフェスです。

あと何気にap bankがスタッフ募集中。もうこれは気持ちに嘘をつかず、率直に言って申し込みたい。でも締め切り過ぎてるや(随時ってことになってるけど)。んー、でも今の自分は自分として、「やり切ったな」って感じじゃないから、今のタイミングではないなあ。そんな状態じゃ上手くいかないと思う。やり切ってから、その時にまだ窓が開いていれば堂々とチャレンジしたい。窓が開く可能性があるって今回知れたから、一つの目標にはなる。でも、この間会社の(割と同じく環境意識の高い)人と話してて、「あの離婚問題は早々に解決してくれないと、あのNPOが胡散臭く見えてしまう。そんな縁ぐらい守れないで、何が。」なんて話していた。確かにね…桜井も坂本龍一もそうだしなぁ(笑)難しいもんです。