ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

100s @ 渋谷AX

100sのライヴに行って来ました。いつもながら取材と称して。ただ、普段は…仕事の文章を書いた後に、ここに書こう(かぶらないように)と思っているんだけれど、今日(中村くん)に関しては。仕事の方には絶対書かない僕自身のパーソナルなことばかり出てくるから、これはかぶる心配はしなくていいや(笑)てことで先にこれを書いています。ライヴ内容は言うまでもなく素晴らしかったのですが、100s見るのっていつ以来だろう。2004年末のCOUNTDOWN JAPAN以来かな。2度目?なので…正直、あんまり偉そうなことは書けんよな、と(笑)ましてや、自分にとっても思い入れ深いアーティストだから。とりあえずここに書く分は僕のパーソナルな話が主で。

こんなライヴ当日の昼間には、東京ビッグサイトへWIRELESS JAPAN 2007という…モバイルや通信の大きな展示会へ行ってきたんですが。勿論、本職技術屋なはずなのでそういう技術動向は知っておくべきだと思った…とか言いつつ、他の人が行くなら行かなかった気がする。こういう会社から誰一人行かないのはどうかと思って急遽行こうと思った感じで…「行った人間が居た」と言う事実だけでも、次に繋がってくれればと思うんだよ。って、それはフジやその他諸々のフェス取材や、それこそこういう通常のライヴ取材にも同じことが言えるんだけれど。

技術屋なはずなので、とか言いつつもでもこういう展示会は別に技術者じゃなくても全然行った方がいいよなぁ、とは思ったし(アイデアを考える人間なら尚更)、逆に幾ら技術屋でも僕は理系では無いので(そもそも文系とか理系とかを選べるレベルに無いので(笑))、技術でも本当に理系的な、科学/化学的なレベルになるともう全くついていけません。今回のテーマの一つが通信だっただけに…。

色々面白い展示があり、かと言って会社に還元出来るものは何だろう、うーん。なんて考えながら2時間ぐらい歩き通しだったのかな。仕事と称して技術向け展示会行って、会社戻ってコマンド叩きながらフェス特集の原稿を書き、ライヴ取材に出掛ける。先日「僕って今なんなんだろう。」なんて書いていたけれど、逆に僕のような人間は「何者でもない」べきなのかもしれないし(スペシャリストとかゼネラリストとかそういう話でもない)、そうでなければ…普通に育った・育成された人間に対する優位性って何一つ無いんじゃないか。かなわない。

頭の悪い僕が頭の切れる人間に勝ち目を見出すとしたら、やっぱり「他人のしないことをやる」「他人と違うことをやる」「普通じゃ出来ないことをやる」しか無いんだよね。その為には変に自分を型にはめないこと。理論や既成価値に捉われ過ぎないこと。既にあるものでは、スペシャリストを仮に目指したとしても…多分持っているものが違うんだろうから、ちょっと勉強されれば僕なんて簡単に越えられるんだと思うよ。僕自身、現状は「音楽好きの技術好き」だから(笑)「好き」で動いているだけ。もっと広げて、何者でもなくならなければいけないな、と思った。あとは(10年で何万文字書いたかわからないが、)別に物書きになりたいと思ったこともないので物書きでもないし物書きになるとも思っていないけれど。

…ただ、僕のレベル感っていうのは、これも今日思ったことなんだけれど、別に「“勝とう”として生きている」わけではないなぁと。「“生き残ろう”として生きている」んだと思う。それは人としてだとも思うし、ITとしても音楽としてもこの会社としてもその中の僕としても。ブランド・イメージを残すために(比較的手っ取り早く)僕が出来ること、僕がしたいこととして、今自分の仕事の中でしたいことがあるんだろうと思う…けれど、でも根本的に「そんなレベル感の人間は要らない」ということであれば、まあそこまでだと思うけどね。

今の会社に居て、(物は言い様だとしても)チャンスがすごいあるのは分かるんだよ。分かるんだけれど、それなのに皆モチベーションを上げられず、落として辞めていく。僕もその線上に居るし、一体それは何なんだろう?結局会社とは言え、人の集合なのだから繋がれていた人が去れば…糸も切れていくよ。「自分がしっかりすればいいんだ」ってのは、個人の問題だとして勿論持たなければいけないんだと思うし、本当にしっかりしなきゃなって思うんだけれど。しっかりするのは自分の為で、でもその気持ちを上手く使われるのが何か嫌だなあって思っちゃうところがあって…素直じゃないんだけれど。こんな気持ちで居るのすら勿体無い。人だって、愛情だって、基本的には勝手に育つもんではないと思う。

ってそんなことは翌日のクラムボンを見ていて、フジに行く自分を考えて思ったことなんだけれど。それはまたクラムボンの日に書くとして、20日の話を…。昼間にWIRELESS JAPAN行って、夜には100sのライヴ行ったりしていたからあんまり仕事する時間が無くて、ましてや朝遅れたりしていたから(駄目駄目)、その辺が「もっとしっかりしないと」と思うんだよね…。もっと時間管理もちゃんと出来るんだろうし。(そういうの、本当は誰か教わるべきだったと思う。)

100sのライヴも到着が遅れてしまって。渋谷駅から走ってAXまで。レーベルの人に挨拶して(というか走ってきた僕をゴールかのように迎えてもらい(笑))、本日は2階席で観覧。先日のYSIGの時と同じように指定された席じゃなくて一番上で見ようかと思っていたんだけれど…今日は2階席も一般売りされていて、一杯だった為指定された席(最前列(笑))で見させて頂きました。以下セットリスト。両国国技館スペシャルだとのことなので、変わると思っている。

01. そうさ世界は
02. 希望
03. バーストレイン
04. なぁ、未来。
05. シンガロング
06. Honeycom.ware
07. Q&A
08. A
09. まんまる
10. あの荒野に花束を
11. つたえるよ
12. 蘇州夜曲
13. ももとせ
14. もしこのまま

[ Eoncole 1 ]
15. 犬と猫
16. クラシック (町田昌弘)
17. Good-bye ちょんまげ (レキシ)
18. いきるもの
[ Encole 2 ]
19. キャノンボール

ライヴの内容には特に触れないですが、本当に素晴らしかったし楽しかった。レキシは長過ぎたけれど(笑)座ってみている分には面白くて仕方無かったけれど、フロアの人は疲れたかも…。しっかしまあ思ったのは…中村くんの髪型を見ていて…高校生の僕はああだったなぁ、なんて。髪をあまり切らなかったからあれぐらいは長かったんじゃなかったっけ。あの頃は本当に中村くんを好きだった気がするし――"金字塔"をあの時聴いていたのは僕だけではなかったはずだし、側に居た誰かも中村一義を好きだったんじゃなかったか――なんてしんみりしたりもしつつ。

そんな中村一義もデビュー10周年だって。僕も中村くんが"100s"作った頃の年齢にはなってきているわけでしょ…と思うと、…嫌だな(笑)ラストの"キャノンボール"には不覚にもちょっと涙腺が緩んだ。前回見た頃なんかは邦楽から離れていた時期だったからあんまりグッと来なかったのかな。もしくは僕が今よりよっぽどひねくれていた時期だったからかな(笑)仕事辞める辞めないの時期だったし。

中村くんに対しては…以前は「中村くんはもうこっちじゃない」(←?)なんて言っていた時期もあったなぁ、とか。この曲もさ、2002年リリースなんだけれど――どん底の頃だからさ(笑)最初は受け入れられないと思って、でも好きになったんだけどね結局。どん底の時から今までこの曲は色んな場面で耳にした曲な気はするから(最初の会社の頃、最初のオフィスででも後のオフィスででも。その後の2度目の無職の頃にも(笑))、そういうこと思い出してちょっとグッと来た。

「今が二千何年だろうが―」「死ぬように生きていたくはない。」なんて良いフレーズなんだろうと今になって思う。そりゃあ、今となっては「なんであの頃はあんなことを本気で考えてたんだろう?」とも思うんだけれど、でもあの頃はあの頃で本気の本気だったんだよね。だから、僕自身としてはやっぱり…「生き残ろう」って思うレベルであっても、よくここまで来たね!って思うんだよ。まだ、全てが人並みにうまくいっているということも無いし、(以前も書いたけど)まだ後遺症ってあって今もリハビリ期間中なんじゃないかって思うけれど、でもよくここまで来た。

その後、AXならでは。中打ちまで居させて頂いた。うわあ、中村くん目の前。残念ながら話せなかったですが(勇気が…。普通にファンです。とか言えないよ。と(笑))、話せていたら本気でもう田舎帰っていいって思ったと思うので(笑)次や今後の為に、もっと頑張ろう、もっと生き残ろうって思えた意味で、それで良かったかな。小野さんと話させて頂いた(アンフラナイトの時も実はすぐそこに居たんです、みたいな)。こういう時他人の名前を出してしまうところが、やっぱ僕には何も無いよなあ。申し訳無いなあと思うところで…。無駄な自己嫌悪。

WIRELESS JAPANでもらった「EETIMES Japan」という冊子の「エンジニアのためのメンタル・ヘルス講座」の“怒りに適切に対処する”。これが非常に良かった。というか、基本的にメンタル・ヘルス特集は大好きだからなんだけれど…僕自身にとって、もっと年を取って安定するまで…ずっと続くテーマなんだと思うし、丁度最近取巻いていたテーマかも。引用すると「怒りが表出してしまうと、(略)、自分の行動を振り返り自己嫌悪に陥ったり、自己否定に繋がることが少なくありません。」ただ、あくまでこれは「側面」であって…自己否定で解決するものではないと言うのも既に分かっていることなので、「場合によっては、なるべく早くその場を離れるといった選択も有効です。」こっちの方に頭が行き過ぎていた。

結局気持ちが続いているのか、どこまで続くのか、自分でも良く分かっていないというか(笑)、話の前後によって印象って変わってしまうんだけれど・どっちが先というものではなく、それって言うのは常に両面あること。よくここまで来た、もっとしっかりしなければ、僕はなんて駄目なんだ。というのは、どれが先とかどれが強いとかではなく、…上手くバランス取ってそれぞれの気持ちを「上手く作用させることが大事」なんだろう。とかなんとか言いつつ、何かのことで「でも、結局理屈じゃないよな!」なんてことを思ってた。何か忘れたけど。そう、でも理屈じゃないことなんて沢山あるから――そういう要素だって加味して、自分の為になること、人の為になること、何かの為になることをしなきゃいかんと思うよな。

いつもながらよくわからない終わり方。そうだ、中打ちの時には木曜終電まで飲んでいた人の元上司を探した。けど今日は居なかったそう。両国国技館も多分行きたければ行けるかなと思っているけれど、他にもフェスが色々あるシーズンなので…どうしようかな。帰り、久しぶりに千駄ヶ谷まで自転車。新橋も新橋で好きな場所というのが出来てきているし、自転車でちょっと行ったところにきれいな芝生の公園もあるんだけれど。でも、やっぱ青山はいいなあとしみじみ。今のフロアのままこっち来たら野球&サッカーの機会がすごく増えるんじゃないかって…この2つがきっとまたある、というのは確実に大きなモチベーションだ。なんにしても、もっと頑張らなきゃ、もっと良くならなきゃと。ずっと書いてるけど(笑)