ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

LUNA SEA @ 東京ドーム

まさかLUNA SEAのライヴに行くことになるだなんて、思いもしなかった。僕自身もそうだし、僕を知っている周辺の人もそうじゃないでしょうか。それは再結成自体もそうではあるんだけれども…自分の音楽の趣味もそうだし、外的要素(他に行きそうな人が居ない?とか)、クリスマス・イヴに男一人でLUNA SEAだなんて、どうなのよ…なんて、もし誰かが僕を見て思おうが、自分ではそんなこと1mmも思いやしないし、これだけ気持ちが高ぶったスペシャルなクリスマス・イヴはそれこそ高校生以来じゃないか(笑)感想を問われて、「行ってよかった」以外の言葉は出てこないし、本当に、すごかった!

クリスマス・イヴねえ。「多分普通に街を歩いて過ごすと思う」みたいなことを書いていたのはいつだっけ、11月半ば?このライヴに行ける話になったのは12月半ばかな。元々「24日なんか見たいライヴ無いかな〜」なんて見ていたので、話があった瞬間、「行きます!」ってな感じで迷いなく即決したわけなんだけれど、いやもうほんと冥利に尽きるなあって気がするんだよ。結局この日は(昼間は普通に街を歩いてたけど)、夕方に出社して。それで良いのかって…全然構わない!

ドームへ来るのは何年か前…シンボリクリスエスが買った秋の天皇賞かな…?その時にWINSに来て以来かな(競馬の記憶ってのもあれだけど(笑)pre-schoolのラスト・ライヴの翌日だったかな?)。ドームでライヴを見るのは、2001年のゆず以来…あの時は正に自分の状態が最悪の時だから――あの時と対比して、こんな貴重なライヴに、記者として、関係者受付から入って――しかも記者席なんかに座らさせて頂いて。なんかもうほんと、信じられない話ばかりだって。(その時、一番上の方の席でゆずが豆だったので…もうスタジアム・ライヴは行くまい、と思ったりしたので(笑)スタジアム・ライヴはフェス除くとそれ以来だ。)ちなみに記者席でライヴ見ながら書けるのは昨年のサマソニ以来。ノーパソ持っててよかった…。

しっかしビックリしたのが、入場すると流れていたのが「どっかで聴いたことあるなあ…」とは思ったんだけれど、本国ではもう既に割と人気があって、1月に日本盤もリリースされるUSインディーの新鋭、Silversun Pickups(UKのSilver Sunではない)。The ShinsやThe Stars絡みのレーベルの方に「○○さんなら絶対これ好きです!」と言われたこのバンド、もう正にその通りで好きで。所謂シューゲイザー〜オルタナ〜グランジな流れで。MuseSnow Patrolとの絡みがあるそうです。最近(ていうか正に今日)聴いていたので…ルナシーやるな〜と(笑)

さて、ライヴの話の前に。割と僕は「ビジュアル系は嫌い」みたいなことを何度も書いてきていると思うし、もう色んな人に言ってきていると思うのです。実際、LUNA SEAも…多分周りの好きっぷりに比べると一歩引いてきていると思う(中学の時、"Loveless"をバンドでコピーしたのを昨日何年ぶりかに思い出したんだけれど、完全に記憶から消えてたよ(笑)Webでも初めて書く。)。絶対ね、本当はLUNA SEAのライヴなんて言ったら発狂する人が一人ぐらい周りの音楽好きに居ると思うんだよ…でも僕の周りには居ない気がする。会社にも本当は居ると思うのに…っていうより、僕が真っ先に手を挙げてしまったってことなのかな(笑)

そもそも僕はビジュアル系は嫌いと言っているけど、聴いていないわけではなくて。ビジュアル系って言葉が出来た頃、皆そっちの音楽に流れていったから僕は違うもの(後のロッキン・オン・ジャパン系)をメインで聴いていただけで、ノータッチだったわけではないなあ…ってのは、ライヴ前に予習していても思ったし、先日人とCASCADEの話をしていても思ったし(CASCADEの話が出来る自分に驚きだ)。それこそ、13や14の頃でまだ自分の中での仕切りが何も無いから、CASCADEもCARNATIONもカジヒデキも同列で聴いていたっていうかさ(「カ」で言うと)。

売れる前は…まず見た目を知らずに最初ラジオで音を耳にするから、普通に曲が好きってことが多かったなあ。ラルクGLAY黒夢CASCADEもその他もろもろ、売れる前の曲は結構知っているんだよね。"Vivid Colors"とか"生きてく強さ"とか"Miss Moonlight"とか(笑)売れる前=ビジュアル系がブームになる前だから。ラクリマ・クリスティーとかファナティック・クライシスとかも売れる前は曲好きだったはず…(ってのは、曲を先に聴くので、見た目を知らんかったのですね)。

まあ、結局のところ曲が良くてもそれ以後はビジュアル系は敬遠する存在だったんだけれど。でも、ROJを読み始める前、当時のラジオやテレビだけだと、ミッシェルもブランキーも、ラルクLUNA SEAも“ロック・バンド”としてセットではあったからさ。だからLUNA SEAもシングルは一通り出たものは知っているなあ、ってのは今回予習していて思った。ビジュアル系で売れても好きだったのはSOPHIAだけだねぇ。あんまりSOPHIAが好きだってことを今更書くことって無いけど、でも決して当時の自分を否定しているわけではなくて(笑)ただ書く機会が無いだけで、別に今でも好きだし、"Little Circus"〜"マテリアル"は名盤だと思いますよ。

98年以降に出てきたビジュアル系のバンドを聴けないのは(ジャンヌダルクとかね)、多分もうそういう風に仕切っちゃってたからだとは思う。ビジュアル系と、それ以外って仕切りを持って、同じインディーの中でもPotshotSnail RampScafull King、Shortcut Miffy!等を選択していった頃。あと聴けるビジュアル系、聴けないビジュアル系の境目は――女に媚びてないかってのと、血の匂いがしないか、って感覚かも。この感覚は決してビジュアル系に限ったことじゃないとは思う。暗い音楽が好きでも、バインとかは血の匂いがしないじゃん?ART-SCHOOLとかは血の匂いがするんだよね。だから多分どこか受け付けない感覚があるのかと。

今日は記者席で他にもノートPCを打っている人がいたから。それを真似て…赤信号、皆で渡れば怖くないじゃないけど(笑)、今日は許されるかなと思って、見ながら書きながら。ただ記者席の人は思ったよりも皆冷めた反応だった気がする。絶対、世代の人居ると思うんだけれどなあ。皆が皆、僕みたくビジュアル系否定して育った人じゃないだろうし…(笑)だから意外と、じっと見てるなぁと…。Silversun Pickupsの音がフェード・アウトして、客電が落ちて、悲鳴。時は既に18時50分。50分押しかい(なんでこんなに押したんだろ?お客さんが思ったよりも早い時間に来なくて、開演時間に近付いた後に殺到したのかな…)。以下、セットリスト。

01. Loveless
02. Dejavu
03. Jesus
04. Slave
05. End Of Sollow
06. True Blue
07. Face To Face
08. gravity
09. RA-SE-N
10. Providence
11. MOON
12. FATE
13. Breathe
14. Storm
15. Desire
16. Time Is Dead
17. Rosier
18. Tonight

[ Encole ]
19. I for you
20. In My Dream
21. Believe
22. Mother
23. Precious
24. Wish

当然なんだけれど、代表曲のオンパレード。感覚としては、フジロックの時のThe Cureなのですが、そんなこと言ったら洋楽ファン及びキュアーのファンに怒られるでしょうか(笑)でもせっかくだからなんか…そういう仕切りはなくしていこうと。でも見ていて、5人の姿も落ち着いたというか…まず衣装が白と黒だけなんだよね。髪型や色も割と普通だし。Jとかほんと普通ーで。ウエノに代わってTMGEに居てもおかしくないぐらい(笑)姿見が普通だと、笑顔も普通の人っぽく見えるっていうか…。…でも真矢は解散ライヴの時の短髪の方が良かったんじゃないかな(笑)

でもやっぱそういう色使いや姿見の印象って大きいと思うよ。このルックスなら、当時受け付けなくても、今は受け付けられる人って絶対居ると思う。そもそも河村隆一の歌声が好きじゃないって人も少なくないだろうから(笑)、そういう人はルックスが普通っぽくなったところで、受け付けないんだろうけれど――僕個人としては、姿見に関する拒否感ってのが今回全く無かったから、すっごい純粋にロック・バンドのLUNA SEAを見られたらなあって気がして。音だけ聴いていると…Museや9mmが聴けるのなら、当然LUNA SEAのサウンドは好きだと思うんだよ(笑)

前述のSilversun Pickupsもそうなんだけれど(本人達が選んだかは知らんけど)、でも河村隆一、真矢以外の3人の音楽活動に関しては、僕が元々好んで聴いていたような音楽との接点は非常にあったわけで。SUGIZOEARTH DAY絡みでよく名前を見掛けていたし、Jも色んな人とやっている。INORANはよく知らないんだけれど、前にテレビでライヴを見たら…バインとかMuseっぽいことをやっているな〜って思ったし。なんだかんだで僕も2000年からは7つ年を重ねたということで、そういう風に分解してLUNA SEAに触れられたのは当然今回が初めてだったと。

本編最後の"Tonight"にはかなり引き込まれて。INORAN(これまたごく普通の姿見)がドームの真ん中まで来てギター弾いてたんだけれど、普通にすっごい気持ちよさそうで(これも、今回のルックスだからそう見える(笑))。5万人に囲まれて、ステージ中央でギターかき鳴らせるなんて、本当にバンド冥利に尽きるでしょう。フェスではこんなセット無いわけじゃん。ドームでワンマンが出来るバンドだからこそ出来ること。だから、僕自身こういうライヴを見るのは初めてなんだと思ったし…現実にこれだけ人を集めて、これだけのライヴの出来るロック・バンドが、日本に居たんだなーって…普通の姿見だったからこそ(笑)、思えたなあ。

…なんか毒されているわけじゃなくて(笑)勿論、僕も年も取ったし立場も変わってるんで、すごい前向きに、受け入れようとしてライヴを見たから、こういうことを書いているとは思うんだけれど。でも他にここまでのことが出来る日本のロック・バンドは居ないのかなーって気もするしさ。ステージから、会場の中央にいける花道があっても、行かなさそうなバンドばっかりだと思う(笑)こういうライヴを見てしまうとねー、「ていうかミッシェルもブランキーも復活しちゃえばいいんじゃん?」って気がしてくるよ(笑)別に前みたいな活動は望まないし。ってより、僕が両バンドの解散ツアーやライヴへ行ってないからそう思うんだけど…。

さて、そんな風にLUNA SEAはすごかったんだけれど。でもぶっちゃけ、ドームって音響ひどいよなあ…。遠いから音と映像がずれまくりだし…。そう、やっぱ遠かった(笑)記者席はバックネット裏、ステージがセンターのバックスクリーンだから。視力が1.5無いときついよな(笑)サマソニの時にはそんなに遠さを感じなかった気がするんだけれど――気のせいかな?あとは千葉マリンの方が傾斜がきついのかな。a-nationでアリーナの前の方で見てしまったから、今回は余計に遠く感じてしまったのかも。以前の時が2階の上の方だったんだから、マシだったとは思うんだけれど。でも机があって見ながら書けるというのは非常に楽で大助かりでした。

っていうかねえ、9mm Parabellum Bulletに関して(人に言われて)「確かにビジュアル系っぽいと思った」みたいなことは以前書いたと思うんだけれど、予習で"End Of Sollow"を聴いてて「これだー!」と思って(笑)"The World"とか…正にあんな雰囲気じゃない?ライヴ見てても、もーほんと「9mmっぽい!」と思えて、それが笑えて笑えて仕方が無かった(笑)今後9mmは見る度に「ああ、LUNA SEAっぽい!」とか思うんだろうなあ。ある種、9mmをここ最近耳にして、ライヴも見ていたおかげで、今日のLUNA SEAにすんなり入れた部分はあるかもしれません。今日のライヴの感想で一番人に伝えたいのは、「9mmはLUNA SEAぽい!」これかも(笑)もうライヴ中から人にメールで誰かに伝えたくて仕方が無かった(笑)

終演後、打上げ参加の案内があって、これは残るべきだと思ったんだけれど…「1時間半後ぐらいになるかも」みたいなことが聞こえたので、断念。うーん、良いライヴだったーってことを書いただけに、外に出てみたらファンがいっぱいそこかしこに座り込んで、周り構わず話し込んだり煙草吸ってたのには、ちょっとガッカリしたかな…結局LUNA SEAのファンってこんなんなの?と、少なからず思ってしまうから。どっかのお店に移動した方が良いと思う…ってのは、サッカーファンがそうだからかな?スタジアムの外で座り込んで反省会、ってあんまりないでしょ。

混み合う水道橋を避けて、御茶ノ水まで歩いて中央線で帰ってきた。そういや、御茶ノ水の駅の外を初めて歩いたな。朝霧の時に夜に友人のテントで話していたっけ、「御茶ノ水で降りたことないんですよねえ」とか。もう時間が時間だったので楽器店も閉まっていたけれど、それでも何となく楽器店が多いな〜というのは分かりました。あとは地図見た限りだと大学が多いんですかね。ちょっと道を外れるとすぐ閑静な住宅地…って感じだった。こう歩いてみると、銀座線沿線辺りは自転車で一杯走ってるんだけど、北の方は走ってないから道を知らないなって思う。

そんな感じで、12月のライヴもこれでひと段落です。あとは31日のCDJだけだ。出勤日もあと4日だけで、もうあっと言う間に今年も終わる。けど、昨年も書いてるけど…今年が終わるっていう実感は無いね(笑)でもとりあえず、元旦のチケットは買いました。ホーム側。ガンバ-川崎になったら、ちょっと「川崎のリベンジが見たいかな」って気がするけれど、それ以外のカードはホーム側で良いと思った。…けど、考えてみると天皇杯って毎年アウェー側で見ているなあ。偶然組み合わせがそうだったってだけなんだけれど…だから何か、ホーム側行くって違和感。

7年目の元旦国立通い。今日のライヴ中、あまりに「7年ぶり7年ぶり」言ってるもんだから、あああああ、7年前に時間戻せたら戻すよなあ、とかまたそんなこと考えてたんだけれど(笑)何はともあれ…今年も晴れればよいね。今年も現状は一人で観戦予定。再来年は誰かと見られたらいいね(毎年言ってる?)。29日は予報が天気なので、行くか決めるのは当日になりそうだけど…今日歩いていないところを歩きたいので、その通り道として国立で試合も見たい。どうにか曇りであってくれれば!行くとしたら勿論川崎応援します。鹿島なんて応援するわけがない(笑)

残り4日。27日以外は多分全部終電ぐらいまでやるんでしょう。やっぱ会社に出ると、余計なこと考えなくなるからすごく落ち着くんだよなぁ、とは思って…逆にあまりよろしくない状態かな(笑)仕事に依存してるや。ただ、父親ぐらいの年齢の取締役の方が会社に居たので。なんかそうやって人と会えたのは嬉しかったな。話してて、こういうイヴもいいんじゃなかろうかと。親孝行的な(笑)あ。あと、今回のライヴはNHK総合で後日放送されるようなので。昨日、Boom Boom Satellitesの特番を見た時のように「やっぱかっこいいなぁ」と思う…かもしれないので、僕の今日のレポをちょっと信じてみようと思う人は、見ると良いかもですよ。