ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

Digitalism @ 渋谷AX

デジタリズムのライヴへ行って来ました。昨年したとあるインタビューで、その時のアーティストのA&Rさんが英語的な発音で「ディジタリズム?」と言っていたのが印象的な、デジタリズム。そのアーティストも「DigitalismCSSもいいね」と英語で言っていたっけ。さて、来日が決まった時には行きたいなーと思ったと思うのだけれど、その後はすっかり頭から抜けていて。前日になって話があって、20時過ぎに決断という感じで結構急だった。今週は既に1つライヴへ行くことを決めていたから、逆にもう他にライヴを入れたくないな…と思っていたぐらいだったのでデジタリズムと言えども迷ったのだけれど、いざ行って見るとやはり「なんでそんなことで迷うのさ」と言われてしまうよな、と思ってしまう程、かっこいいライヴでした。今年のベスト・ライヴNo.1候補か。

20時頃からの出番と聞いていたので、それに合わせて(且つやっぱりダッシュで)明治神宮駅方面からAXに到着。2階席で見ることが出来たけれど、上も席を立って踊る人が多数。フロアは(当日券こそ出ていたようだけれど)一杯。"ANYTHING NEW"、"I WANT I WANT"、"APPOLLOGIZE"、"POGO"、"MAGNETS"、"MOONLIGHT"、"ECHOES"、"HOMEZONE"、"IDEALISTIC"、"ZDARLIGHT"、"DIGITALISM IN CAIRO"、"JUPITER ROOM"。

セットリストにも時間が記載されていたのだけれど、それによると50分。時間だけだと決して長くはないのだけれど…アルバム自体また1枚しかないのだから仕方無いよね。プレイ自体は本当にかっこよく、なんていうか、Justiceも行けばよかったな〜と言う気になった(笑)なんで行かなかったんだっけ…ああ、1月は平日にライヴ行かない!なんて風に過ごしていたからか。最後に、「See you Fuji Rock! 2008!」と告げ、一段と大きな歓声が沸きあがったところでライヴは終了。

フロアは暫くはさほど人が引かずアンコールの声が上がっていたけれど、ステージ上で機材を片付け始めた姿が見えたので終わったと判断。レーベルの方に挨拶をして…終わるのも早かったので(21時)、会社に戻る。行く前に「○○ちゃんは絶対好きそうだから会って挨拶しておいた方がいいよー」なんて言われていたレーベルの方は本当に僕好みの方でかなり癒されました。だからどうなるわけでもないのだけれど、何だかんだ言ってそれによってモチベーション下がるはずはない(笑)

Digitalismも本当にかっこよかったのですが、やっぱこういう音がかっこいいと言われるシーンの流れにあるのならば、昨年、デビュー前にフジの深夜に出ていたThe Whipは今年ガツンと行くバンドの一つかも。とはいえ、来日が無いとなかなか露出するタイミングが無いかもだけど(12月に来日公演やっちゃったからなー)。"Trash"とか絶対皆好きだって。このMySpaceにも貼られている"Trash"のライヴ映像、ダイヴも起きてる!(笑)91年頃までのUKが好きな人は絶対好きだろうし(ローゼズの"Elephant Stone"であったり、プライマルであったり)、且つDigitalismみたいな音楽に触れている若い世代にとっても分かり易いサウンドだと思う。

あとはやっぱpre-schoolは再評価されるべきな気がものすごーくして来ている。これは土曜の日記で「プリ復活しねーかなー」と書いていたところからの流れもあるっちゃあるんだけど、ニュー・レイヴ、ディスコ・パンク、デジタル・ガレージ…ってそれは音楽じゃないや(笑)、ともあれその辺の音やシーンに、物凄い合致した音をやっていたバンドだと思うのだよね。改めて聴いていて。セールス的には2nd〜3rdがピークであったし、最後期のサウンドへの疑問符は当然あったものの、"The King of Hell"とか今聴くとあの当時より物凄くかっこよく聴こえたりする。

今の耳で改めて聴き直すと、僕の中でのプリの最高傑作は"Nueva York"だと思うんだけれど(その直後の"Your Horses"も名曲で。気持ち的には1stと言いたいんだけれど、でも思い入れや勢い、セールスの背景を取り除いて、一番バランスの良い完成度を誇ったのは"Nueva York"じゃないかなぁ)、"You drive me ape you big gorilla"も99年の曲なんだけれど、ものすごい「今っぽい」楽曲だと思うんだよね。そういう意味では、彼らも早過ぎた存在だったのではないか(そういうバンドは少なくないけどね。それこそミフィ!やチューインガムだって)。"ゴリラ"のライヴ映像があったのだけれど、他の曲含めマジかっこいいよ。こんなかっこいいバンドが居たってことを若い子たちにも伝えていかねばいけない気がします。

でも、当時はまだセールス的には英語詞で売れているバンドは居なかった中で(ハイスタの"MAKING THE ROAD"や、BRAHMANハスキン、スネイル、POTSHOTのセールス好調はまだそれ以後)、プリはオリコンで最高13位までいったのだから(2ndの1週目)、洋邦ロックのコアなリスナーの中でどれだけ評価が高かったか/期待されていたか、ということだと思う。返す返すも解散ライヴで前へ行かなかったのが悔やまれます。あとは…やっぱ僕は90年代が好きなんだろうな〜と思う。日本の若いUK/オルタナ/グランジ/シューゲイザーっぽいバンドには魅力を感じても、“最近のUK”っぽい日本のバンドには全ー然魅力を感じないんだよなあ…。

日付が変わって、最終の中央線。隣に座ってきた酔っ払いに途中から絡まれ、怒鳴られ(笑)この一連の出来事のおかげで、電車が5分10分程停車することになりました。警備員沙汰になったし、まさかそんなことの当事者になるとは(苦笑)僕は帰りで中央線に乗る時は神田でなく東京で乗換えて始点から乗るようにしているのだけれど、神田か御茶ノ水からこの人が乗ってきたところで、僕の手元で急に滑って倒れこんできたから、酔っているのかな。とは思った。その後も度々うつむいているから、吐く前に降りてくれればいいな…とか思っていた矢先のことだった。

こっちを向いて何かを言っている?何だろ?と思ってイヤフォンを外してみると、「やめろって言ってんだろ!」と、いきなり唾付きで怒鳴られ。どうやらそれまでも何か言われていた気がするんだけれど、カナル型イヤフォンで周りの音は割と遮断する方なので、全く聴こえていなかった(でもカナル型イヤフォンで音漏れも限りなくゼロなぐらい無いので、それを言われたわけでもないはずで…そこまで音が大きいわけでもないから)。「???」ってなもんです。一体何のことなのか。

ちょっと無視することにしたんだけど、更に怒鳴り初め(周りもここでおかしいと察し)、その人が立ち上がろうとしたらもう立ち上がれなくて車内に倒れ込んで。車内のSOSボタンが押されることに。んで…僕はほぼ必ず優先席じゃない3人掛けの席へ座る。今日もそうだった。優先席じゃないから別に携帯の電源も切っていなかった。その人の倒れ込みっぷりがすごかったのと、SOSの「ピーッピーッ」の音が鳴るって初めて知ったので、最初何かわかんなくて。まさかペースメーカー!?とかマジで僕も最初ちょっと混乱したというか、焦ってかなり動揺してしまった。

途中駅(市ヶ谷か四ツ谷)で停車して、周りの人がその人を外へ降ろそうと促すと、その人復活。そして僕を差し怒鳴る。「お前が悪いんだ!」「お前のせいだ!」というようなことを言われていたはず。何を言えばいいのかわからない。警備員出動。その人は外に出される。出されると共に倒れ込んだらしい(「あ〜、駄目だ」と周りの人の言葉)。車内トラブルの為停車のアナウンス。しかしまたその人が復活し、外からガラス越しに何か僕の方を向いて怒鳴っていた(ように見えた)。

警備員さんに「あなたのことを言ってるんですが、関係あるんですか?」と確認される。「いや、僕は何も…」と僕が言う以上に、周りの方が「彼が元々先に座っていた」「彼は何も関係ない」とフォローして下さって、どうにかその場は収まり、その人を駅に置いて電車は出発。下手にそこで自分も降りたりしても、絶対火に油を注ぐだけだと思ったので動かないようにしようと思ったけれど…さすがにかなり気分悪かったし、なんであんな切れられたんだろう。ちょっと結構凹んだな…。

隣の駅からは、何も無かったかのように新しい人が隣に座る。その後、正直新宿から沢山人が乗ってきたのには怖いと思ってしまった。ほんとあそこで降りてたら、突き落とされたんじゃないかって程の相手の切れ具合だったと思う(苦笑)自分の行動に非があるとしたら、電話が掛かってきたので、出て「すいません、もう今電車なんで」みたいなやりとりは15秒〜20秒してしまった。ただ、それ以外のことに関しては…人の迷惑になることはしていなかったはずだし(その辺のモラルはあるつもり…)、ましてや先に座っていた席だし、3人掛けだけど優先席ではないし。

その後、吉祥寺着くまで何かもう何もする気にならず。読まなきゃいけない本もあるのに。フォローしてくださった方が降りる時や、自分が降りる時にお礼も言ったよ。すいません、ありがとうございました。って。駅構内では「電車遅れまして誠に申し訳ございませんでした」と言うようないつものアナウンス。ああー、僕のせいなのかなあ。と思わせられ。年越し早々酔っ払いに頭殴られるわ、誕生日を目前にして酔っ払いに怒鳴られるわ、そういう星の下に生まれてんのかねえ(苦笑)

相手が酔っ払いとは言え、あそこまで本気で「お前のせいだ」と怒鳴られると、やっぱ沈むもんで(笑)僕が居たから悪いのか。僕のため息のせいか、覚えてないけどきっとそうか。と。何か割といつも乗っている、いつもの時間のいつもの車両のいつもの席だっただけに、今後中央線乗るのがちょっと怖いな…。今月は極力井の頭線で帰るようにしよう…(まぁ、井の頭線でも酔っ払いに怒鳴られたことあるけど(笑))。あー、なんかやるせない。苦笑いするしかないっていうかねえ。

ほんと、一つの一年の区切りを迎える前にこんなことがあって、色々存在というものについて考えさせられるところはあって。根底として…「僕なんかが居なければ。僕なんかで申し訳ない。」みたいなことずっと考えて育った人間なので、自分の存在を否定することは簡単だ。こうして一年経って、この一年でどれだけ人として“居てくれてよかった”と思われる人間に成れたか?と思うとして、「いや、全く成れていやしないよ。」なんて自分を追い込むことは簡単で、それがいつもの自分だと思う…けれど。今日はちょっと、そうじゃなくて“居てくれてよかった”って言われたいよなあ、なんてそんなことを考えていた。結局のところ、自分ではない誰かが僕(自分)の存在意義だと思っているから。そういう時がまた来るって信じていたい。