ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

面影ラッキーホール @ 渋谷クラブクアトロ

このライヴの翌日に愛猫が亡くなるという悲しいニュースがあったから、このライヴを見終わった時のハイなテンションでこのライヴの話を書くことが出来ないなあ、と思ったので、ちょっと時間を置いてから書いていますが、本当に最高に面白いライヴだったのでやっぱちゃんと書き残そうと思います。さて、“自分のキャラ作り”って考えたりしませんか?僕はすごく考えています。前も書いたっけね。僕は背も低いし素だと真面目で大人しいタイプだと思う。だから服も“かわいい”類のものが好きだし、ポップなものとか大好きです。渋谷系も好きになって、いわゆる“おしゃれ”なものって大好きです。

そんなキャラ作りの為にあんまり下ネタを言うようなことも無いし、下品なことを言ったり書いたりすることもない。リアルでもネットでも。それをずっと継続していれば勿論周りの人も“そういうことを言う人じゃない人”として見られていると思う。まあ中には僕の(比較的)汚い話知っている人も居るけど、男子同士でそういったことを話すことはまああるよね、と。で、今日の面影ラッキーホール。ライヴ後に一緒に行った人とごはんを食べながら「好きとは意外だった」とも言われたのですが、そう、なんかそんな感じ。でも、昨年のライジングサンの日記を書けていなかったのでその中には書けなかったんですが、正直僕の中では紛れもないベスト・アクトでした。元々"今夜、巣鴨で"、"必ず同じところで"、"好きな男の名前腕にコンパスで書いた"あたりを聴いていたことはあったんだけど(笑)、ライヴも本当に最高で。

表向きはキャラを作ろうとも、やっぱ男子なのでそもそも下ネタは大笑い出来る対象なわけだよね、勿論。自分から言うタイプでないってだけで。ああ、むっつりってやつですね。まあ赤犬然りなんだけど…それに加えて、パンクとか大好きだった頃の…“面白ければOK”みたいなところもきっとあるんだろうし、エロとかそういうのも「考えてみれば元々バインとかのエロえげつないところを吹き込まれながら音楽好きになっていったわけですからねえ」なんて話をそのかたとしていたんですけど。うん、なんか全然有りだし大好きです(表に出さないキャラを作ってるだけ!)。ていうかああいう皮肉っぽいというか風刺みたいなのが大好きなのかもしれない。

んで今回、1枚で2名まで入れる招待券なんてものを頂いて、こりゃ行くしかねえべーと思ったんだけど、ほんとさあ、面影ほど人を誘いにくいと思ったライヴは今までに無かった(笑)でも大抵そういう時って人を誘わないんだけど、「いやでも絶対誘うべきだな。」と今回は思って。んで、バインというかフェスやらDCPRG繋がりの人がもしかしたら面影とかアリな人かもなーと思って誘ったら「面影大好き!行く行く!」ってような人だったので、一緒に行ってきました。女性のかただったのだけれど、…面影ラッキーホールのライヴに女性を誘うのはね、どうかってのはあったんだけど(笑)でも「とりあえず下ネタ大丈夫だから男」ってのもつまらなくて…。

なんかその「気まずくなるかもしれなさ」みたいなのも実はちょっと面白いんじゃないかと思って(笑)まあ、心配はしてなかったけれどね。もう事前にあの音楽(芸風?)を好きって言えてる人なんだから(笑)まあそんなんなので、ライヴも本当に気兼ねなく楽しめまして、良い人を選んだなあと思いました。このライヴを最高だって言い合える異性はなかなか居ないと思います(まあ意外と会場には女性結構居たけどね…)。が、これは本当に僕に良いイメージ持っているような人とか連れてったら、これ一発で嫌われるか、ドン引きさせたのは間違いないだろうなあ(笑)それぐらい僕も不謹慎なことに対して大爆笑したりおおはしゃぎだったから(笑)

開演時刻ちょい前ぐらいに入場すると、かなりの大入り!クアトロでドリンクでこんなに並んだのは初めてってぐらい(だから入り口の辺り激混み)。最近クアトロでは(洋楽で)結構ガラガラのライヴを見ることが多かったから、こんなに人の多くて全然場所の選べないクアトロは久々…。後ろはもう人が多過ぎたので、逆にフロアに降りてフロアの一番後ろ当たりで見ることに。でもこれは正解でした(適度にスペースがあって)。秘密博士による昭和歌謡DJが19時半ぐらいまでやって、面影ラッキーホール登場。そういえば今日の客層は…僕みたいなフェスで知りましたって層も居るにせよ、50歳ぐらいかなあ、って人も結構居て。すごく不思議な客層だった。

"私が車椅子になっても"でライヴが始まって、2曲目が"今夜、巣鴨で"。その後の一発目のMCで「こんばんは、ユニコーンです!」で笑い。MCで「今日うろちょろしている人が居るけど、NHKのカメラが入ってます」と言って変なざわめき。ウソと分かるウソは言わないだろうと思ったので(笑)、ライヴ終わってフロア出る時にカメラを見たら、本当に“NHK Media Technology”ってシールが貼ってあった。マジだ。ていうか一体何の為に…。「それだから、危険な言葉はどんどん(ピー)って入れてくので」なんて言って、眞子様のおまん(ピー)にちん(ピー)ぶちこみてえ」とか言って大爆笑。(ちゃんと同じタイミングでピーって音が入って。)

続いて「井○遥って(ピー)じゃね?」とか言って、もういちいち大爆笑。ピーの部分は別に何も言ってなくって本当にピーって鳴ってるだけなんですが、なんか普通の純粋な人じゃ、なんでここで井○遥なのかもわからないとは思うんだけど…なんかもう僕もそこで爆笑しちゃう人間なんだなあって思って(笑)もうこんなムードなので「俺ってHIPHOP出身だからさ」にももう大笑いだし、「いつのまにかBOOK OFFになってるしさ」「クアトロってオシャレな場所かと思ってたのに、BOOK OFFだもんな!」とか一連のBOOK OFFいじりも笑い続けた。なんか、こんなに下がBOOK OFFになったことをいじってくれたのも改装後初めてな気がする(笑)

コール・アンド・レスポンスでは「そんなんじゃBOOK OFFのキッズ達の方がマシだ」とかそういうMCに笑いつつ、「小悪魔アゲハ!」のコール・アンド・レスポンスが先にあった後、「もっといけるだろ、この言葉なら。今みんなが一番良いたい言葉を言おう」って締めのやつで「セイ小向美奈子!」で大爆笑しながら皆「小向美奈子!」。盛り上がりました。ライジングの時もこの締めで出た名前が面白かったよなあ、誰だったっけなあと考えたんだけど、たしか「渋谷陽一!」だった気がする(笑)あの時も本当にすごい大爆笑だったけど、…まあまさか半年後に僕がこんな運命になっているとはあの頃は思わなかったです。その流れで"必ず同じところで"。

その後やった曲の順番とかはもうあんまり覚えてないんですが、"好きな男の名前腕にコンパスで書いた"、"あたしゆうべHしないで寝ちゃってごめんね"、"中に出していいよ"、"あんなに反対していたお義父さんにビールをつがれて"、"おみそしるあっためてのみなね"とかをやったと思う。"中に出していいよ"→"あんなに反対していた〜"のところが、ああ一応ちゃんと流れになってんだ、とか思って(笑)"あんなに反対していた〜"は1番はひどい曲だけど、でも中盤からすごく良い曲なんだよね(笑)一緒に行った人曰く、隣の隣ぐらいに居た男性がこの曲中で大爆笑だったらしく「きっと、友達にそういう人が居たんだろうね」とか言っていた。

でもやっぱり面白いのがMC。「太ってまーす。初めて見た人も居ると思うんですが、ガッカリしたでしょ?」「小山田圭吾みたいな人を想像してたのに、とか思ってない?」「クアトロには、有名なクアトロの柱というのがあるので、その後ろに行けば僕のこんな姿を見ることなく、CDと同じ効果を得られます。早いもの勝ち!」とかいちいちもう爆笑。あの柱をいじるとか、あえてそこで小山田くんの名前が出てくるとか(笑)、もうそういうのがいちいちツボなんだよねえ。でも僕がこの日一番ツボだったのは「俺も本当は相対性理論みたいなバンドがやりたかったんだよ」のところ!(笑)インディーながらオリコン7位を記録と今一番タイムリーなバンドの名前がここで出てくるかと!(笑)僕はこの売れ方に対して逆に気持ち悪さを覚えていた人間だったから余計に笑いの対象として名前が出てきたところがね、どツボだった。

「音楽業界では何が売れるかってのが決まっていて、昨年はPerfume面影ラッキーホールか、ってところでPerfumeに負けて。今年は相対性理論面影ラッキーホールかってところで、また負けて。負け続けてるんだよ」とか言って場内引き続き爆笑なんですが、改めて文字にするとこれって結構グレーなところなんじゃないか(笑)「でも俺らもアニメの主題歌が決まりそうで」で場内エーイング。タイアップの話が出てエーイングが出るバンドはそうそう居ないと思う。ていうか皆この歌詞でアニメの主題歌なんて歌えるわけがない、と思っているから(笑)「コアは切り捨ててどんどんマスになる」「B'zみたくなる」とか言ってやっぱりまた大爆笑。

本当に面白過ぎたんですがこういうのは文字に起こしたところでわかんない人は全然わかんないと思うので、やっぱライヴに連れて行かなきゃ理解は得られないと思う。…まあ、序盤は前から下がってくる人も結構居て、皆アベックだった気がするので…「予想を上回るひどさに女の子が引いちゃったのかな?」なんてライヴ後に話してたんだけど(笑)連れていったのが男性側だったりしたら…うーん、ご愁傷様です…。終盤、"パチンコやってる間に産まれて間もない娘を車の中で死なせた…夏"、"コレがコレなもんで"と続いて本編は終了。アンコールで、"俺のせいで甲子園に行けなかった"ともう1曲、その曲でも「BOOK OFFを揺らせー!」とか言ってて笑った。普段は跳ねないけど今日は跳ねた(笑)やー、本当に最高でした。久々にフロアに降りて見たライヴでしたが、後ろ振り返ったりすると皆笑顔で。

こんなに皆笑顔になれるライヴは久々に見たんじゃないかって気がする。その後一緒に行った人と飲んで、ライヴの話をする度に二人で爆笑。本当にそれっぐらい楽しかったです。春に曽我部恵一BANDとライヴやるみたいだけど(しかもROSE RECORDS Presentsのイベントなので、曽我部からオファーをしたんだと思う…)、果たして曽我部BANDとか好きな層に受けるのだろうか…。「サニタリーデイケアサービスの長宗我部さん」とか言っててさ(笑)「今の冗談!ネットとかに書くなよ!」とか言ってて、それも狙ってるよねえ(笑)はー。出来るのならそのライヴも行きたいし、また見たい。(まあ、そのライヴではソカバンファンをドン引きさせる気もしますが…。だって魔法のバスに乗ってキラキラして…"テレフォンラヴ"で携帯電話を振ってるような純粋な子たちだよ?←僕の表として作る姿でもあるけど(笑))

ライヴの後に一緒に行った人とごはんを食べに行った後、とりあえず今年一番早いバレンタインのチョコを頂き帰ってきたんですが、100% Chocolate Cafe.なんて書かれた袋を提げてるのを見たら、とてもさっきまで不謹慎な言葉のオンパレードの中で大爆笑していた人間とは思えないだろうなあ(笑)普通にデート帰りみたいな感じ。でもなんていうか、そういうギャップが良いんだと思いますよ。わかんないけど。ちなみに話していて知ったんですが、"コンパス〜"には元ネタが実はあるらしくて「昔はヤンキーの女の子とかが本当に好きな男の子の名前をコンパスの針で書くような文化があって」とのこと。そうだったのかー、知らなんだ…。僕ですら結構「そこでこの言葉を選ぶ意味」にいちいちツボってたんだけど、年上の女性だと余計にそういうところがあるらしいです。ちなみに気志團も実はそういうバンドだったと。

「○○くんの年だともう不良はヤンキーっていうかチーマーだよね」と言われると、「うーん、もうチーマーとかもあんまり居なかったですよ。不良が全然居なかった。世代的には、“おとなしくて目立たない真面目な人”が沢山大事件を起こしている世代ですし」って感じで。まあ田舎だったのもあると思うけど、でもチーマーって多分僕より年上。そう、面影がDCRPGのライヴの前座として出ていた時に、「うわ、眼鏡男子ばっか!」と言ったらしくて(笑)、僕はその言葉聞いて爆笑したんだけど、正にその眼鏡男子世代なんじゃないかねえ、僕ぐらいの世代って。くるりとかヨーグルト・プゥとかアジカンとかが受け入れられていくのを見ていた世代だというか。

そしてこの世代の代表格として、ネオむぎ茶秋葉原のも眼鏡男子ですし。なんていうかエヴァ世代だしねえ。広い意味でそういうところがあるので…だから僕はどうも未だに“眼鏡男子”みたいな距離を置きたかったりする。ていうかなんかさ、そういうの好きな女子で結構「私ってずれてるからー」みたいな女子、居るじゃん。個人的にああいうひねくれ根性みたいなのが気色悪いというか、なんだろうなあ。「自分より下の人間」を置いて、自分のプライドや自我を保ちたいが為に、そういうもの選んでるんじゃないか、って気がしてしまうのです。本気の判断かどうかで傷付きそう度合いとかも違ってくるものだと思うので。…なんて考えてしまうのは読み過ぎですかねえ。でも、どうも“自分のレベルを上げる”のではなく“自分の理想を落とそうとしている”ことに違和感を感じずにはいられないというか…。まあ…どうでもいいや(笑)こういうツボが分かってくれる女性が居るといいなあと思った。まあなんか色々「世の中って狭いですよねえ」なんて話が出来て楽しかったです。

さて。面影ラッキーホールと同じくP-VINEトクマルシューゴが、2月20日(金)のThe High Lhamasのライヴに前座で出るそうですよ!この間のスターズ×オウガと違ってなんてベストマッチ!行きたいなあ。チケットも4,000円と(外タレの割に)安いし。ハイラマズ、一時期部屋にポスター貼っていたけど最近すっかりご無沙汰。"Snowbug"とか引っ張り出してこようかな。2月にはStereolabも来るからちょっとごっちゃになってた。あれ?2月12日じゃなかったっけ?とか思って(笑)そっちがStereolab。トクマルは翌日のリキッドも良い感じ(オウガも出る)。ピロウズがダメだったらこっち行こうかな。近場の中野での音速と迷うところで…。

んで、トクマルシューゴも4月に新譜リリースなのかー。楽しみ。“も”と書くのは、4月にリリースすると言っているbonobosが今作からP-VINE傘下だからなのですが。そんな風に今年もP-VINEを贔屓する予定の僕ですが(とか言ってaieはちゃんとチェックしていない&Spangle call Lilli Lineは未だチケット未確保で切ない)、bonobosは昨年RIJFでSOUND OF FORESTでトリを飾ってるわけじゃん。今年もそれと同レベルの扱いだとしたら、P-VINEのバンドがそんな待遇なんてすごくない?(笑)トクマルシューゴも昨年はNANO-MUGENとか出てるんで、今年はフジ以外の…RIJFかエゾに出たりしないかなあ、なんて期待していたり。

で、bonobosで思い出したんですが。最近「初めまして」なんて言って別のブログにコメントを残したんだけど、…実は初めましてじゃなかった。2年前にその人からコメントもらったことがあった。そして当然僕は返事をしていた。その時「はじめまして!」とか書いてた(笑)…完全に忘れてたんだけど、これは恥ずかしい。アカウントが変わっているようだったので一瞬気付かなくってもおかしくはないとは思うんですが、向こうは分かっているわけじゃん?…その忘れっぷりって言うのが、なんていうか僕がこのブログに対して別に人とコミュニケーションしたくて続けているというわけじゃない、ということの表れではないかなあ?なんて思ったのです(笑)

とかなんかそんなことについて、スピのライヴの後に考えたんだけどもう忘れた。でもなんだろ、高校生の頃は“ネットの自分”“普段の自分”とあったんだけど、今はもうそういう分け隔ててもいなくて。それは、当時は単純にネット普及率がまだまだだったから、リアルな友人とかはネットをやっていなかった。まして高校生、自分のPCなんて持っているはずもない。でも今は仕事自体がネットで、高校時代の友人とかも普通にみんなネットやってて、「検索したら○○くんのブログが引っ掛かった」と言われ、会社の人も外の会社の人も見ているかもしれない、みたいな状況なわけで。「ブログやってるんですよねー」「えー教えてくださいよー」みたいな会話が無くない中、ネットとリアルと分けて自分を作ることがなくなった分、まあネット発で新たなコミュニケーションを求めなくなった…ということだと思うのです。

ただ今ひっさびさに全く知らない人とメールなんてことをしていて、ちょっと前に「コメント欄に突き放すようなことを書いて云々」みたいなこと書いたんだけど、メールの良いところは「気が向かなければ返さなくていいところ」だなぁと(笑)コメントはやっぱ「早く返さなきゃなぁ」って気になっちゃうから。だから面倒臭いと、もう返事もらえなくてもいいやーみたいなことも書けちゃうんだけど。なんだかんだでメールって来ると嬉しいので、でも返したいと思うかどうかは書いてある内容次第だから。だらだらと内容の無いメールを続けられる程、今更ネットに対してそういう楽しさ求めないよなあ、と。嫌ってのとは違うんだけれど、後回しにはなるかなあと。

ともあれ。高校生の頃は、過大評価しないでくれって思っていて、自分のその気持ちに応えるようにどんどん駄目になっていったんだけど、今となっては、「ほら、君が自分を過小していただけじゃん!」と言われそうなことにはなっていて。それこそこの日ごはん食べに行った人とか長く僕を知っているからそんな感じだと思うのですけど。危機感を強く持っている、って書いていた部分で、“浮いている”と言われて怯むどろこか、むしろ“ぬるい”と思っていた自分が居たわけでしょ。レールから外れている時点で、それが僕が人として少しでも価値を高める為の生き方なんじゃないかなぁって思っているし、でもその結果昔の僕をよく知る人に良い報告を出来るようになったのだから、なんだかんだでそれがすごく何よりだなあって思うし、その狭い世界の中で、もう一度じゃないけど…名前示せるようにまた頑張ります。うん。