ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

Camp in 朝霧JAM'10 @ 静岡県朝霧アリーナ〜ナビスコ杯準決勝 川崎フロンターレ-ジュビロ磐田 @ 等々力陸上競技場





勝 っ た よ ! 本当に朝霧を早く切り上げて行った甲斐があった!割と「ええー、行くの?すごいねー」みたいな反応だったけれど、朝霧は確かに1年に1度の特別な日だ。でも朝霧は来年もきっとあるけどジュビロが決勝へ行けるかもしれないチャンスは今年が2004年末以来のチャンス。次ももしかしたらそれぐらい、それ以上空いてしまうかもしれない。と思えば、やはり行くことに迷いはなかった。とは言え、正直突破する可能性はかなり低いと思っていた。ただでさえ力は川崎の方が一枚も二枚も上手。前田無しで一点でも取れるか?というのが正直なところだった。しかしそれを覆してくれた。それも前田とジウにおんぶにだっこではなく、山崎、成岡、大井という生え抜きの若手が決めてくれた。川口、古賀、駒野、パク、前田と主力が多く不在のピンチを、八田、大井、康裕、脩斗、岡田、船谷、成岡という若手が底力を見せてくれた(勿論他の選手も頼りになったけど)。川崎にとっては準決勝は通過点でしかなかった。だから晴れた日曜の昼間にも関わらず、スタジアムはリーグ戦と比べて全然入らなかった(もしや運動会?)。決勝慣れすると忘れちゃうと思うけど…、今回の逆転勝利は本当に泣きそうになるぐらい嬉しかった…!!

まずは朝霧JAM2日目の話から。寝ている間ももう雨漏りが心配で心配で。1時間に1回ぐらいは目がパッと覚めてしまって、テントの中から溜まった水滴をバッバッと払ったり、バスタオルで染みてきている水滴を拭いたり。3時には一度雨音が止んで「よし」と思ってたけど、4時にはまた雨音が戻った。安心して寝るには厳しい状況下だったけれど、その後は8時過ぎまで眠ったので悪くない目覚め。テントを開けるとすっかり雨も上がっていて人がステージエリアで遊んでいる。いつもの朝霧の2日目の朝の雰囲気。友人曰く、7時頃は霧がすごくて、ステージすら見えなかったとのこと。その景色はその景色で少し見てみたかった。晴れではないけど雨がすっかりやんで、9時のラジオ体操の号令に皆ステージ前に集まり、キャンプサイトではテントの横で皆ラジオ体操をしている。なんかやっぱりこれが朝霧の醍醐味だよなあ。この1年で1日の特別な朝の為に、重い荷物運んで、寒い夜を耐え忍んで、発売日に即日ソールドアウトするチケットを苦労して手に入れて、来てるんだ。

今年の初日の雨はほんと厳しかったし、今年初めて来てこれ体験した人が来年来たいと思うかはわからないけど、僕もそして多分一緒に来ている友人も、この雨で懲りたかって言うと全くそんなことない。来年はタープ買って雨でも外に居られるようにしよう、みたいな(笑)僕個人の反省としてはバスタオルもう1枚あったら良かったなーってこととか、それ以上にやっぱ良いテント買わないといかんなと。2004年の初めての朝霧から使っている、実家近くのSPOPIAシラトリで買った3,780円の安テント。以降の毎年の朝霧と時々フジ、RIJFとエゾでも張ったテントですが、もう引退だなあ。でも僕は今年早く帰ってしまったけれど2日目は終始天気良かったみたいだし、極めつけは最後の最後に富士山ドーンだったみたいだし(友人から写真が送られてきた)、なんかそれはそれでやばかっただろうなあ。「やっぱ朝霧、やめらんない」ってなっただろうな(笑)夕方のトッド・ラングレンと富士山、ずりーよなー。というわけで、来年も行きます。でも来年は2日とも晴れるといいね!

2日目の話をざっと。起きてラジオ体操。終えてジャージーロールケーキ。激うま!テントに戻って、遊びに行く友人に手を振って、かたす。あらゆるものが濡れまくっているけどとりあえずかたす。10時からMoon Shineでいつものサッカー。昨日の雨でも芝生は奇跡的に無傷。雨用のガーデニングシューズでは滑りまくった。フロンターレサポの方々に宣戦布告をして(笑)、tera melosを少しだけ見て、11時10分には会場の坂を下り始めた。これで今年の僕の朝霧JAMは終わり。国道139号線を歩いている間もどんどん空は青くなっていて、そっちからの朝霧のステージの景色もとても良く。朝霧高原のバス停からもまだ少し音が聞こえた。予定通りのバスで富士山を下っている間もどんどん空は青くなっていく。新富士に着いた頃には完全なる晴れ。13時07分のこだまで新横浜まで。菊名での東横線への乗換えがエレベーター、エスカレーターが無く一苦労。各停で新丸子。新丸子のコインロッカーにキャリーカートが入らず、中途半端な荷物を引いて等々力へ向かうことに…。


試合開始直前、等々力着。荷物チェックをしてもらうのがもはや申し訳ないぐらい。ガラガラとテント用品を引いてバックスタンド上段へ。ナビスコカップ準決勝、川崎フロンターレ-ジュビロ磐田等々力陸上競技場ジュビロFC東京戦以来、川崎はガンバ戦以来の生観戦。1stレグはアウェーの川崎が1-0で勝利。今回は代表組の前田、駒野、憲剛が不在。川崎サポは「憲剛が居ないと急にヘタレる」と言うけれど、でもそれはここ数年直面してきた状況なわけでさすがに耐性があるだろうと。前田不在のジュビロなんて、考えられないぐらいの領域。居なくて勝った記憶って…あるかなあ?今年の開幕戦不在だったけど、やっぱ打開策無く仙台に負けたしなあ。憲剛居なくても川崎にはジュニもヴィトール・ジュニオールも(←2008年の等々力で2得点決められた記憶)、黒津も稲本も谷口も田坂も小宮山も…森も居るけれど、ジュビロなんて前田駒野に加え、チュホも(←多分森に壊されなくても韓国代表に呼ばれてたと思う)、古賀も、そして当日知ったけど川口も怪我で不在。

…これで勝てるなんて思ったら、よっぽどのジュビロ狂信者だよ(笑)この厳しい状況下、2トップは成岡とジウシーニョ。当然公式戦では初めての組合せ。荒田じゃなかったのが意外(控えも山崎だったけど)。未知数過ぎて何とも言い難い。康裕が右SBで脩斗が左SB。準々決勝2戦目と同じだけど、9月に見た練習試合の脩斗右SBは何だったんだ。康裕もポジション固定されなさすぎだなー。でも今日に限っては守備的な岡田がボランチというのは悪くないかもなあ、と思う気持ちもありつつ。んで試合。意外と入りは悪くない。CBの2人と那須が中盤で競り勝ってくれて、セカンドボールも拾えている。ピッチも広く使えている。川崎が悪いとは思わないけど、相澤が序盤からしきりに時間稼ぎ的にボールを長く持っていた通り、引きの気持ちというか、「このまま勝てる」気持ちは見て取れた。「どうせ時間使われるんだから追え!」と毎回思ったけど、まあ成岡が頑張って何度もいってくれたから…なんかその行為の悔しさが…ムダにならなくて良かった…!と心の底から思う!

序盤、船谷が裏に抜け出し、DFを交わしGKと1対1。同点の絶好のチャンス!それを後ろから倒されるもノーファール。あれはYouTubeにリプレイ無いだろうか。絶対PKだと思ったけどなあ。贔屓目がある上で書くけど、正直前半は完全に川崎寄りだったと思う。フロンターレ側で試合を見たことも何度もあるし、フロンターレの良さや強さは少しぐらいは知っているつもりで。その上で、ガチでやってもジュビロフロンターレに勝てるのは10回やって2、3回ぐらいじゃないかなあという力差はあるんじゃないかと思っている。なのに、1戦目の骨折りタックルにお咎め無し、ハンドゴール(まああれは主審は見えなくて仕方無しだけど)、そしてPK見逃し…と、ジャッジに結果をコントロールされるなんて、納得がいかない。…と不満を書いてみたけど、ジュビロもかつてはそうだった(笑)不思議なもんで、強いと自然と審判が割と有利に吹いてくれて、弱いと笛が不利になる。だから、やっぱ強い相手を圧倒出来るぐらい走れてスピーディーな強いチームにならなきゃダメだということ。

そんな中でもかつて見たことがない那須の何度かの積極的な飛び出しなど、うちとしては気の入ったシーンが続き、前半35分にCKから大井のゴールで(実質)同点!これで振り出し!この得点が一番デカかった気がする。3分後にあっさりジュニーニョに決められて、やっぱダメだーと思ったけど(笑)、でも「あと1点取れば逆転」という気持ちを持てる状況になれたのは確実にうちに心理的に優位に働いたと思う。「このメンバーでも点が取れる!」って気持ちと(笑)、同じ1点ビハインドでも0-0の時とは全く違った。点を決めたのが船谷⇒大井ってのがまた良かった。大井みたいなムードメーカーが決めるとサポもチームメイトも盛り上がるんだよ!1戦目も惜しいヘディングあったしね。前半はこのまま1-1で終了。ハーフタイム中は控えメンバーにもコール。ジュビロのゴールはギッチギチで久々のタイトルへの想いが伝わってくる。川崎サポは…ゴール裏はいつも通りなんだけど、全体の観客数は13,000人。朝霧でお会いしたサポもだけど、どこか余裕の雰囲気があった。

後半。後半の中盤まではやられまくっていた印象が強い。後半はうちもパスミスがひどいぐらい多かった。右サイド(康裕)がやられまくり。決定的なピンチも3つ4つあった。あの1つでも決まっていたら、息の根を止められていた可能性が高い。…そんな雰囲気が川崎DFに気の緩みを与えていたのかもしれない。追いつかなければいけないうちは2列目をフレッシュな選手に(菅沼、山崎)。更に脩斗が足をつり、最後の交代枠を攻撃的な選手ではなく金沢に使ってしまった。この時、岡田を左SBに下げて成岡をボランチに下げる選択肢もあったと思うけど、柳下はそれをいじらなかった。しかしこれが最終的には功を奏したし、金沢のような一応黄金時代を知るベテラン選手が後ろに入ったのも当たったと思う。川崎は稲本、田坂を下げ楠神、谷口を入れる。これは「そろそろ1点入れろ」という合図だったんだろうか。後半33分。山崎が裏へ抜け出す。前半の船谷と同じようなシーン。GKと1対1。冷静に流し込み、2-1!…なんとなんと!!この時点でアウェーゴールで逆転!!

しかし前半あっさり追いつかれているジュビロです。昨年は何度も土壇場で決められてきているジュビロです。これで守り切れるだなんてこれっぽっちも思えません(笑)どうせ追いつかれてフロンターレサポの大歓声が響き渡るって。「またジュニーニョか…!」ってなるって。そんな気持ちの残り15分。こんな気持ちの入った15分は2年前の残留争い以来…って思えば割と最近の出来事(笑)しかしこの日のジュビロ守備陣の集中力は素晴らしかった。さっきまでパスミスが多かった岡田も、こういう展開になればカバー力が素晴らし。後半40分過ぎからはジウシーニョを中心に時間稼ぎ。その流れで、後半43分の試合を決定付ける成岡のヘディングシュート!3-1!一瞬何が起こったかわからなかった…。このゴールでフロンターレサポは帰り始めた。ロスタイムは3分。序盤からの相澤の時間稼ぎも結局はジュビロ寄りに働いてくれた。このまま守り切り、2戦合計3-2でジュビロが決勝進出!何かが起これば2点入るかも…と期待がゼロではなかったけど、100点満点以上…。


このポジティブな状況でジュビロの試合で泣きそうな気持ちになったことは、初めてかなあ?本当に今回の勝利は泣きそうになるぐらい嬉しかった。そう思うのは色々あって。川崎がすっかり余裕ムードで見返したい気持ちもあったし、特にこちらに骨を折られた選手が居て、加害者が反省の色全く無しなのも理不尽極まりないと思っていたというのもあれば。世代交代が失敗したと言われて、なかなか伸び悩んでいた若手たち…特にクラブ在籍が長い成岡、船谷、大井、八田が活躍して…怪我や病気の脩斗や山崎が頑張って…出れなかったけど上田も確かにチームを支える存在になっていて…問題児だった西は完全にチームの中心になっていて…前田の手を借りずに掴んだ決勝の舞台というのがもう嬉しくってたまらない。そして僕自身は東京来てから(実質東京来る前の年から)毎年ナビスコ天皇杯も決勝の国立へ足を運んでいて、「やっぱこの舞台最高だなあ…次ジュビロがこの場で見られるのはいつかな…」って毎年思っていただけに。この時点で、泣けるぐらい嬉しい。

決勝慣れするとさ、そういうの忘れちゃうんだよね。今思うと2005年の元旦なんて…こんな試合負けりゃいいよ、ぐらいの感じだったんだよ(笑)もうとんでもない。こんなに掛かったのも必然ではあったと思うし、この期間があったからようやくこの嬉しさに気付けたというかさ。これで次決勝行けるのがいつかわかんないもんね…。今回の川崎は完全に決勝慣れしたクラブになっていた。選手もサポも。2006年の時とは全く違っていたね。別に今日勝ちあがっただけじゃ泣きそうにならないでしょ?だからやっぱ、今日はジュビロが気持ちで引っくり返した試合だったと思う。川崎、シュート数8本って。決してその程度のチームじゃないでしょ。やっぱ川崎は完全に今日の試合を舐めていたと思う。キャプテンマーク着けてた選手が悪かったと思うよ(笑)試合終了後、挨拶も適当にそそくさーっていっちゃうし。今日の試合を本気で省みないことには、昇格の頃からの主力の多くがそのまま年を取り続けている来年以降はどんどんタイトルへのチャンスは狭まっていくと思うよ。

…しかしまあ、現実を見ればリーグ戦ではうちは今年も下位だし、このままフィニッシュすると思うし。今日の若手の活躍を見て、今後期待出来るわーと思うかと言うと、全くそんなことない(笑)いや、成岡も毎回毎回覚醒してほしいと思っているし、大井も古賀にスタメン奪われるんじゃなく定着してほしいけどさー。でもそう思っていると去年から今年にかけてのFC東京にかぶらせてしまうんだな。今後前田が代表に定着して、ハードスケジュールになることでコンディション崩したりするだけで、うちのチームは崩れる恐れがあると思う。近年で言っても大分や柏やFC東京のように、カップ戦でいいところまでいった翌年崩れる…というような例は少なくないし、その可能性は重々に秘めているチームだと思う。98年、01年の頃とは違います。目の前の甲府戦すら怪しい。だからこれに浮かれることなく…って言いたいけど…でも2年前の今頃なんて残留争いだよ?あの11月〜12月を思えば、…浮かれるよねえ(笑)この舞台に立つまで、もっと時間がかかるものと思っていた。

相手は広島。静岡ダービーも見たかったけど、相手がどうこうと言うよりもうとりあえず決勝に行けたことが幸せだねー。磐田対広島かー。大分対清水以上に地味なカードだよね?(笑)大丈夫かなー。でもね、山岸が「川崎とやりたかった」とか言ってるけど、もう山岸とかはどうでもいいのだ。お前は川崎ってよりジェフでオシムに育て上げられた選手だろ、と(笑)そんなことより今年一番日本中を沸かせた(?)Jリーグの選手、駒野ダービーですよ!!フジテレビ的には前田、駒野×槇野、西川かな…?寿人が居ればなー。清水は近年分が良いイメージは無かったけど、広島はとりあえず今年のリーグ戦で勝っている相手だから、勝てない相手ではないと思う(しかもその2週間前にぶつかるんだよね)。ここまで来たらタイトルを掴んでほしい…けど、とりあえず決勝の舞台に立てるだけで、たまらなく幸せだよ!

試合終了後。キャリーカートをガラガラと引きながら帰る。武蔵小杉ならでっかいコインロッカーがあったかもなあ…(JRの駅にあるやつ)。混んでる急行を避けて各駅停車の一番前でずっと立ちながら渋谷、そして吉祥寺まで。正直送ってしまえば楽だったと思うんだけど、あれだけ濡れたものを翌日まで待って干すよりは、早く干したかった。だから寄り道せず帰って家到着が18時半頃。ナビスコですっかりぶっ飛んだけど、いつもならまだ朝霧に居る時間だ。テントからシュラフからビニールシートからレインコートから朝霧でも着てたジュビロポンチョから、あらゆるものを干す。友人から最後に見えたという赤富士が送られてくる。羨ましい、けど、本当に朝霧を切り上げてきた甲斐があった。疲れか、やべっちの途中に寝てしまったのでハイライトも深夜のフジテレビも見ていない。見たかったな。しかし前田の代表での活躍と、色んな人、メディアからの取り上げられ方が嬉しいよ。ジュビロが突破して前田は代表で活躍。一番嬉しい結果。韓国戦はスタメンで出てほしい。

月曜、ぴあの先行でホーム自由席ゲット(SS席狙ったんだけど、ダメだった…)。その日、試合終了後はshimokita round upの予定。もし突破出来なかったら今年はナビスコいかずにそちらに例年通りフルで参加する予定だったんだけど、正直まさかの突破という感じです。タイムテーブル次第だけど、ジュビロピロウズという初のハシゴが出来るかも。ジュビロ×音楽繋がりの知人は「ジュビロ@国立とPerfume@ドームとのハシゴが出来るなんて!」と喜んでいた(笑)そんな月曜。天皇杯高円宮杯も行きたかったけど、市内のリサイクルショップを巡って自転車を購入。新川をあんなに歩くことになるとは…。Simple Styleの折り畳み。切替無いけど、定価よりだいぶ安かったのでとりあえず良し。これで武蔵野陸へ行く気力が沸く。防犯登録する為に警察署と自転車を行き来しているうちに夜。森の映画館ぐらい見るように戻ってくればよかった。カーディガンと青汁を買った。今週は特に何も無いけど、残り1本の親知らずを抜く。上の歯だから楽なはずだけど、慣れない。

朝霧の初日分もいずれ。