ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

カターレ富山 紅白戦 @ 北陸電力総合運動公園 / Date Course Pentagon Royal Garden @ 福野文化創造センター円形劇場ヘリオス / ぼくらが旅に出る理由は大体百個ぐらいあって【吉祥寺〜立川〜白馬〜南小谷〜糸魚川〜富山〜高岡〜福野〜金沢編】







このブログを書き始めた頃(5年前頃)に「DCPRGJFLについて書いているブログは僕ぐらいだろう」なんてことを書いた記憶がぼんやりある。当時はまだカターレYKK APアローズ北陸だった頃ですね。5年経っても変わっていないなあと思った、物好きな北陸の旅。今回の旅行の前段としては、3月中のJリーグ開催が全て延期になったこと。4月第1週の開催も難しいだろうと言われている。事情を考えれば仕方無いし何も納得がいかないことは無い。ただ今期の18きっぷJリーグの試合に合わせて使い切る予定だったので、その予定が白紙になるであろうという見込み。別の予定立てようにも東京はダイヤが乱れまくっているし、北関東以北という選択肢も無い。西は――なんか東海道線の旅じゃいつもと同じ過ぎてつまらないし、だとしたら元々昨年、今年の年始に行きたいと思っていた金沢に行きたいなあ。どうせ東京居ても計画停電等で行動限られるし…なんて思っていたことが始まり。んでもし金沢行くとしたら土日だけじゃきついから、3連休だなとは考えていた。

とは言え前述の通り東京も計画停電でJRのダイヤが読めない状況。「行くとしたら3連休」ぐらいの考えしかなかったのだけど、金曜の段階で「土曜は計画停電無し」という発表、そして金曜夜のムーンライト信州が動くということを知り、今回の旅を決断したのでした。行くと決めたら行くと決めたで「信州でもまた大きな地震起きないだろうか?」という心配だったり「東京を出るのはいいけど帰ってこれるだろうか?(計画停電で静岡や山梨の電車が止まったりしないだろうか?)」なんて不安も頭を過ぎった。けど、少なくともここ1週間はすごくもやもやした気持ちで過ごしていたから、とりあえず外へ出ることで気分転換になるかなと。この一週間は、計画停電による電車の混みっぷりを考慮して月曜自転車を購入し今週はそれで吉祥寺と渋谷(約15km)を往復した。金曜もそうだったので結構くたくただったんだけど(笑)、その状態でもムーンライト信州の指定席を先に押さえ、22時〜23時過ぎの2時間にも満たない時間で時刻表、立寄る場所、宿の調査と準備をして出発。

立川でムーンライト信州に乗換え。ムーンライト信州は初、ながら含めても夜行はかなり久々な気がする。5年ぶりぐらいかな。立川を0時29分に発。身体は多少なりとも自転車の疲れがあったしアイマスクもあったのでもう少しぐっすり眠れるかと思ったけど、そうでもなかった。すごく浅い睡眠(?)をしながらまず4時半に松本着。終点は5時40分の白馬。「(白馬までの指定席にしたけど)白馬まで行っても時間潰すところ無いんじゃないかな?」という気がしていたので松本で降りることも考えていたけど、4時半の真っ暗っぷりに「やっぱいいや、白馬まで行こう」と決意。また浅い睡眠を経て1時間後、白馬に着いた頃には多少なりとも明るくなってきていた。そして雪景色。いいねー。こないだ茅野に行った時、多少なりともこういう景色を期待していたんだけど、暖かくってそうはいかなかったので。山の方まで白い感じが、東京で雪が積もった時に見れる景色ではないところ。ただその分寒い。駅前にもうやっている軽食屋があったのでトーストセットを食し時間を潰す。

白馬発は6時56分。ムーンライト信州が着いてから1時間経ってようやく接続の電車が来るのでした。JR東と西が入れ替わる南小谷駅でまた乗換え。ここでも待ち時間が30分強。待合室にコタツがあったのでくつろぐ。他の乗客の人たち、大体ムーンライト信州乗ってくるところから同じコース辿ってきている人たちばっかりなんだけど、その人たちは割と早くから並んでいた。電車が1両編成になるのもあったと思うけど。JRの1両編成の列車を見たのは初めてかもしれないなあ。そんな感じで南小谷を7時51分発。明るくなって景色が見えると(初めて見る景色ばかりだから)退屈はしないんだけど、でも眠くなって寝た。気付いたら大糸線を走破し糸魚川、雪景色ではなくなっていた。遠くに見える山々が真っ白なところにその名残を感じつつ、初の北陸本線に乗換え。ここからは駅標がJR西日本のものだ。糸魚川を8時56分頃出て、日本海の景色を眺めながら、まず今回の旅の最初の目的地、富山に到着。10時03分。吉祥寺を出てから10時間。眠っていた分早く感じるなー。










富山に立寄った目的その1。J2・カターレ富山の紅白戦を見に行くこと。この週末東京に居る予定のままだったら、土曜の朝は小平にFC東京の練習試合を見に行こうと思っていた。んで金曜夜に北陸行きを決めて、北陸のクラブ…カターレツエーゲンのスケジュールを見たら、カターレが丁度チャリティー含みの紅白戦をやると。じゃあせっかくだし見に行こうかな、と…せっかく普段来ない北陸まで来てJ2クラブの紅白戦を見に行くなんて、どっちが「せっかく」なのかわからないけど(笑)まあ、物好きなのです。駅でレンタサイクルをして南口の繁華街や富山城跡あたりを回った後、駅の北口に回って北上。観光案内所の人が「岩瀬浜まで8kmぐらいだから蓮町までは5、6kmだと思う」と言ったので、じゃあチャリで行けそうだなと。…つい数時間前渋谷から吉祥寺まで自転車で走ってくたくただと言っていた人間の判断だろうか(笑)岩瀬の古い街並を見た後、ポートラム蓮町駅を基点に道を聞きながら北陸電力運動公園・草島Gへ。丁度試合開始ぐらいに到着。

今回の紅白戦は両チーム公式戦ユニフォームを着ての試合。でもおそらくホームユニがレギュラーチームだったのかな。結果的に2-0ぐらいで勝利していたのもあるけど、メンバーが黒部、苔口、朝日、池端とかだったから…僕が知っている選手が多い方(笑)カターレ自体を見るのはたぶんJFLの頃以来だと思う。約3年ぶりでした。その頃からはもうメンバーがガラっと入れ替わっているんだろうなあ。当時は濱野勇気がJFLのMVP取った頃だったかな?(それはYKK AP時代だったっけ?)YKK APもアローズも都田でJFLチームとして見ていたわけだけど、そのクラブを当時Honda FCを率いていた安間さんが率いているというのも面白い。カターレは今時珍しく3バックがメインだそう(3-6-1)。他のJクラブと対戦した試合を見ていないからわからないけど、紅白戦とか見ているとちょっと納得出来るというか、機能しているように見えるというか。1.5列目の苔口・関原の飛び出し、2列目からの朝日の飛び出しが非常に良い感じ。味スタで試合がある時は意識して見に行きたいな。

試合終了後チャリティーオークションとかあったみたいだっけど、次へ移動したかったので立ち去る。でも募金はした。しっかしグラウンドの真上に電線(の結構大元なんじゃない?)が通っているので、これはこれで怖い時が起こらないとは言えないんだろうなあと思った。駅に戻って、15時56分に富山駅を出て高岡へ。当初は高岡はその次の目的地・福野への乗換えしか考えていなかった。のだけれど、富山で観光マップとか見てたら、国宝もあったり歴史ものが多いみたいで。じゃあ少し早めに行って散策しようと思って16時20分には高岡に到着。まず国宝・瑞龍寺へ…行ったものの、開いているのは16時半まで。ちょうど閉まってしまったところだった…!悔しい…。今日のコースの中で一番の後悔。もう1本早く来ればよかった。その後、北口に移動して高岡大仏を見に行って…他にも行きたいところ幾つかあったんだけれど、もう電車の時間が迫っていたので断念。んー、また来て今度はレンタサイクルで回りたい。高岡自体は思っていたよりも栄えている街だと思った。













次は高岡からJR城端線という初耳の路線で福野駅へ。目的は“ヘリオス・グルーヴィーナイトvol.20”@福野文化創造センター・円形劇場ヘリオス。出演はDate Course Pentagon Royal Gardenとサカキマンゴー・リンバ・トレイン・サウンド・システム。今回富山に寄った2つ目の目的。3連休東京に居たら日曜DCPRGを見に行きたいと思っていたんだけど、北陸行こうって思った時に「(こないだの新宿文化センターの時のMCを思い出して)ん、日曜のPIT INNの前日ってことは土曜か!」と思い。僕のこのバンドの好き度合いからすれば今回の旅の目的でもおかしくないぐらいなのですが、そういうわけではなく…ライブだけでこんな遠くまでは来ようとは思わない(笑)でも旅先でライブ見るのは(ジュビロやフェス遠征を除くと)初めてかもなあ。富山でのライブっつってたから富山駅付近なんだろうって思い込んでたからこういうローカル線に乗るとは思わなかった(嫌じゃないけど)。行こうと思って調べたらLITTLE CREATURESが震災の影響でキャンセルになっていた。

高岡から揺られて25分程、18時頃福野駅に到着。車内に「地元の人っぽくないなあ」って人がそれなりに居て、思った通り福野駅で降りる人が結構居た。会場へは駅から徒歩5分程。あまりにお腹が空いていたので地元スーパーで菓子パンを買ったら店員のおばちゃんが僕の持っているイベントのチラシに気付き「あら、今日ヘリオスで何かあるの?誰?」「(僕)んー、多分言ってもわからないかもしれないです…」「Dragon Ashじゃないのねー。」(字の感じか?(笑))「今日もスタンディングなの?最近はスタンディングのライブが多いわよねー」なんて風に話し掛けられた。地元の人に認知されているハコなんだなあと。実際はかなり訛っていらっしゃって半分ぐらい意味わからなかった(笑)まさか相手も僕が東京から来た人間だと思わないだろう…(言わなかったし)。そして会場のヘリオスに到着。当日券を買ってクロークに荷物を預けた後トイレに行ったら、津上さんが居てちょっとビビった。館内にある地元の屋台を見たり地ビール見たりしながら時間を待って入場。

今日のライブは2階(座席)でも見れるようなことが書いてあったけど、そこまでお客さんは多くなく?2階席は解放されなかった。でも1階も段差のようになっていて座席も最後列にあった。ちょっと高い位置からDCPRG見てみたかった気持ちもあったけど仕方無し。感覚的にはキャパ800〜1,000ぐらい。半分ぐらいの入り。僕のクロークチケットが387番とかだったから4、500人は入っていたのかな。先に急遽リトクリの代打として出演のサカキマンゴー・リンバ・トレイン・サウンド・システム。名前は知っていたけど見るのは初めて。アー写だと4人居たと思うんだけど、3人での出演(急に決まったから?)。リズム隊2人+ボーカルの人が操っていたのはカリンバ?だからこのバンド名なのかな。エフェクターとダブ処理によって増幅されるカリンバによって音の少なさは全然感じなかった。昔ap bank fesかどこかで触って楽しかった覚えがあって…それで聴いてて楽しかった。FIELD OF HEAVENよりはQuiet Hill Festivalっぽい感じ(わかりにくい喩え)。

最後に、石巻のライブハウスの人と連絡が取れないこと、「タンザニアの曲で“助けて”という曲をやります」と言ってライブは終了。約1時間。代打だったけど割とみっちりやって、そして取ってつけた感もない良いライブでした。そして転換が10分ぐらいでDCPRG。サカキマンゴーのステージの時点でもう殆どセッティングされていたんだけど、それでもスムーズな転換。まず菊地さんMC。「(菊地成孔ダブ・セクステットのメンバーでもある)鈴木正人くんから電話があって――」というエピソード紹介も。内容は省略。それを踏まえて「今東京では“ライブやっている場合じゃないんじゃないか”と言うミュージシャンも少なからず居る、けど、今だからこそ音を鳴らすべきじゃないか」みたいなMCに歓声。このいつものような歓声を聞くと、結構遠征組居たんだろうなあって気がする。「あとLITTLE CREATURESに感謝するとしたら、契約演奏時間が20分延びて90分になりました」。確かに新宿の時に「70分じゃ2曲しか出来ないぜ」みたいなこと言っていたなあ(笑)

ジャングルクルーズ”から始まって、“Playmate At Hanoi”、“Catch 22”、“Circle/Line〜Hard Core Peace”、アンコールで“Mirror Balls”というセットリストは昨年のボロフェスタ野音と同じだと思う。今日はギターがその2回と同じでTAKUYA(ROBOTS)だったからかな。基本的DCPRGのライブは僕の中では最高級なのだけど(笑)、そんな中でも比較をすると、野音の音源聴いていると結構ミスとか粗を感じるし(初回だし仕方無いのだけど)、ボロフェスタの時も少なからずそう感じる部分はあった。こないだの新宿のライブでも「音が聞こえ辛い部分があった」とか書いた気がする。そういった比較の中でも今回はすごく良かった!会場の音もすごく良かったのもあると思うけど、回数重ねてコンビネーションが増してきているんだろうな。“Circle/Line〜”の大儀さんパートのところが、ベースの機材トラブルの修復タイムになったことだけ、なんか気になっちゃってヒヤヒヤしたけど(笑)本編の4曲で結果的に100分くらいやって21時20分頃終了。

さて、福野駅の終電は21時47分だ(場内に貼り紙もあるぐらい)。これアンコール後クロークで詰まったりすると危ないんじゃないか?と思って、先にクロークから荷物を出す。菊地さんもすぐ出てきて「終電がやばいと言われたので(笑)」と言ってメンバー紹介もそこそこに“Mirror Balls”。完璧でした。最後1列目の一番隅でステージ上の菊地さんと握手した。東京とはまた違う距離感での盛り上がりというか、熱の入ったライブが見れたなあって気がする。…さて余韻もそこそこに終電だ!ライブが終わったのが21時35分頃。サイトでは駅から5分ってなってるけど、普通に歩くともうちょい掛かる筈。僕はさっと出て迎えたし、まあそこそこの人数の人が電車に乗っているっぽかったけど、でもちゃんと全員乗れたんだろうか…。高岡に戻ったところで、忍者ハットリ君仕様の城端線が停車していた。北陸本線に乗換えて、今回の旅の目的地・金沢に到着。J2クラブの紅白戦に、ローカル線に乗ってのDCPRGのライブと。なんとも物好きな旅になっています。一日情報を遮断するだけで、東京でのことや東日本の情報が頭から薄れる。ここではGSも車の長蛇の列にはなっていないし、コンビニもネオンがついている。不思議な感じだ。

翌日の日記に続く。