ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

東京ダービー FC東京-東京ヴェルディ @ 味の素スタジアム / 透明雑誌 @ 渋谷クラブクアトロ とか

日・月に見た試合とライヴ。今週忙しく書けていなかったけど、明日以降だともう書けない気がするからハイクの感想をベースに簡単に!

東京ダービー FC東京-東京ヴェルディ味の素スタジアム


日曜は表題の試合へ。FC東京水曜の大分戦以来ヴェルディ富山戦以来5月ぶりの東京ダービーは前半途中から観戦。それにしても、こんなに入っている味スタ久しぶり!「J2だから普段そんなに入ってないからね」ってんじゃなく、昨年のレッズ戦もこんなに入っていなかったと思う(多摩川クラシコとかも)。メインスタンドもゴール裏2階席も一杯(J1でもゴール裏2階が解放されるクラブって浦和と川崎ぐらい?)。4万人ぐらいいってるんじゃないかなこれ(実際は3万5千。でも昨年の最も入った試合よりも入ったそう)。FC東京の集客力がすごいだけだけど――それでも他の試合毎回ここまで入るわけではないし、こういう雰囲気になるわけではない。「川崎帰れ」なんてコールしても(笑)、なんだかんだでみんな――FC東京サポは東京ダービーの妙な関係性が好きなんだと思う。

ヴェルディだけには負けられない」という歌を、愛情と取るか、憎悪と取るか、愛と・いう・憎悪!なのか、FC東京サポもまちまちなんだと思うけど。でも下手したらこれだけの声量で歌われる曲って、他に無いんじゃないかって(笑)ダービーと言ってもこの両チームの関係性は、弱い者いじめする側・される側、ジャイアンのび太、メジャーとマイナー、テレビに出て売れるバンドと未だ下北の売れないロックバンド、権力と反権力、東電とメディア…あ、それはグルか。そんな風に――近いもの同士なのに決して50:50ではなく、こんなに上下がはっきりしてるダービー無いと思う…って埼玉にもあるか(笑)東京サポにジャイアニズムがあるかっつーとそんなことなく、巨大になってもなお漂うB級感にひかれているのだとは思うけど、でもいわゆる後者のタイプが見返すような展開が好きな僕としては、最近の東京ダービーヴェルディ側で見てしまう。

試合展開は、前半ルーカスのヘッドでFC東京が先制。歓喜の味スタ。後半、早々に選手を入替えてきたヴェルディがペースを握る。ヴェルディのスイッチを入れたのは後半から入ってきた若きエース・河野。個人技とスピード、運動量、広い視野でヴェルディサッカーを牽引。中盤でスペースがある状態で河野がボールを持つと、どうなるかワクワクした。同点のCK(オウンゴールだったけど、ゴール裏からは土屋のオサレゴールに見えた)も河野から。相手が完全にJ2では力が抜けているであろうFC東京相手なのに、やっぱハマった時のヴェルディは面白い…こういう試合ほど――ヴェルディの狭いところでスピーディーにパスを繋ぐスタイルにエクスタシーを感じることはない。(でも格下相手になるとグダグダになるんだろうな)

ロスタイムまで一進一退。お互い「これ最後のプレーかなあ」って感じの攻めがあったけどどんどん攻防が切替わっていって。最後ヴェルディがハーフウェーラインからのFK。別に負けてるわけじゃないのに、GK残して全員上がっていって、(本来のポジションからはだいぶ後ろに下がって)河野が蹴るとか、気持ちが伝わってきたなあ。結果ドロー。ヴェルディ側は拍手、FC東京側は軽いブーイング。でもお互い「負けられない」気持ちが伝わる、非常に素晴らしい試合だった。FC東京は大分戦に続き足踏みだけど、内容は大分戦と比べればまともだった。東京ダービーでのドローはスッキリ出来る結果では無いかもしれないけど――昇格には影響しないだろう。んー、来年また東京ダービーが(高い確率で)なくなってしまうのが残念。

f:id:airgyan:20111030150157j:image

ダービー後、大崎に移動してフットサル。すぐ隣のFootnikで試合見られるのが良いな。丁度千葉徳島の上位対決だったので。フットサル後今日も銭湯へ。色々迷った挙句、風呂ロックでおなじみ吉祥寺の弁天湯へ。風呂ロック自体は行ったことなかったので初弁天湯。あったまった。露天風呂がある分こないだ行ったところの方がよかったけど(人の多さもこないだのところの方が多かったな)、それでもやっぱ吉祥寺にある銭湯ってだけでおしゃれなのか。有名人のサインとかかなりあったよ。風呂ロックの歴代写真やポスターがあるのも、僕みたいな人間は楽しくなる。

思い当たる飲み屋、カフェ、ラーメン屋に行って聴いてみたものの、メガネは見つからず。まあでもなんか、自分の部屋の中に紛れている気はするんだけど――またZoffで同じタイプのものを買うことになるのか…。古着でまた新しい水色カーディガン買った。アローズ。またかいって感じだけど、こういう色、厚さ(今ぐらいの季節にちょうどいい)、丈、のは持って居なかったので。という。あと天皇賞レコードタイムにビックリ…。

HMV THE 2MAN> 宇宙人と透明雑誌 @ 渋谷クラブクアトロ

f:id:airgyan:20111101001307j:image

月曜は表題のライヴへ。“台湾のナンバーガール”との謳い文句で売り出されている透明雑誌YouTubeとかで見ていて――これが“台湾のナンバガ”じゃなく、台湾のピクシーズとか、台湾のダイナソーって言われてたらこんなに盛り上がらないんじゃない?と思いつつ、まあでも…その辺の影響を感じるという意味でも「台湾のナンバガ」で間違っていないんだろうけど。そういう謳い文句に興味が引かれたというよりは――先日見たチャン・ギハと顔たちのライヴが面白かったので、そういう意味では「台湾のナンバガ」が見てみたかった、という興味で!

●oono yuuki
今年の朝霧へ向かう車中で、地元の友人の同僚に教えてもらった前座のoono yuuki。その音も良かったし今回大人数編成だってことだったから見たかったんだけど…間に合わず残念。

●宇宙人
聴いたことなかったのですが。一言で言うと「相対性理論っぽい」。それ以上でもそれ以下でも…会場の大多数がそういう雰囲気だったように感じた。別にパクリではないし全く同じなわけじゃないんだけど…バインの“覚醒”の頃っぽい曲があるなあとか(笑)、思いもしたけど。でも結局なんか…この手法、やっぱ相対性理論が完成させちゃってると思うのだ。だから新しいわけでもなく、そこまで突き抜けてるわけじゃなく(だから「相対性理論っぽい」の域を出ない)、面白くもなく、心も揺さぶられない。CDで聴いたら面白いんだろうけどなあ…。

何故心を揺さぶられないか、というと。ある程度の立場に達したミュージシャンの多くは「3.11以降」を考え、受け止め、行動し、表現を始めている。リスナーとして僕にとってもそこはすごく大事な部分だと捉えている。このバンドが高知のバンドだと言うのもあるかもしれないし――ただ音的なものだけかもしれないけど――そういうエモーショナルさをこのバンドからは感じられない。だからあくまで僕の趣味の問題でもある。日本の現状・リアルを捉えていない――でもなんだろう、3.11以降という括りではなくても、神聖かまってちゃん相対性理論からは「リアル」を感じられるのだけれど。

透明雑誌
上で書いた通り、そんなに「台湾のナンバガ」という言葉をモロに期待をしていたわけではそんなに無かったんだけど、でももうほんと良かった!!次の予定があって(またもフットサル)、アンコールは見れなかったんだけど、それでも予定時間を少しオーバーしても本編は最後まで見た。個人的にはナンバガっぽいとはそんなに思わなくて――ダイナソーみたいな、グランジとかオルタナ臭ってのは確かにそうなんだけど、それよりももうちょっとエモ寄りに感じた。あのねえ、デスキャブ初〜中期の早い曲みたいな。ボーカルの声質が割と細いからそう感じたのかな。彼らがJ-ROCKに影響受けてるとして、渋谷系行ってスウェポいったって流れはあったりするんだろうか?WannadiesとかCloudberry Jam臭もするんだよなー(僕だけかなあ…)。

個人的にはBeezewaxってノルウェーのバンド(謳い文句は「ノルウェーThe Get Up Kids!」)の初期に無茶苦茶似てるなあって思って。知名度の無いバンドだけど(笑)、ほんとこのバンド2002-3年頃に好きだったんだよね。来日公演も見に行った。そういう意味でも、「さほどナンバガではない」ところが、逆に余計に僕のツボに来たという。アジカンでいうところの“君という花”風の“性的地獄”よりは、僕は下の2曲がもう好き!って感じ。




最近こういうバンド日本居ない。後ろに居た人が「90年代後半を思い出す」って言ってたけど、ほんとそう。日本では多分終わっちゃってる流行でもあるんだ(NAHTとか好きだったなあ。解散しちゃったけどonsaとかかなあ…)。2000年に出た、ビークルモーサムペンパルズ、NAHTとか惑星とか…その辺が参加してたPixiesトリビュートのことをすごく思い出した。Drumkanとか。

透明雑誌より上手い日本のロックバンドって、たっくさん居る(っていうか透明雑誌はそんなに上手くないように感じた)。でも、すごーく純粋で真っ直ぐでエモーショナルで、なんか歌詞も英語なのか中国語なのか発音がよくわかんなかったけど(両方あるのかな?)、でもすごく「刺さる」ライヴだったんだよね。上に書いた通りの、大好きだった「あの頃の音」にキュンキュンしたし、それはやはり音だけではなく演奏している姿からそう感じるんだろうし――初期衝動に近かったような何か。日本のバンド――だけじゃなく、日本のロック・リスナーが忘れてしまったものを、このバンドは持ち合わせていた。と思った。良かったわー。アジアにこういうバンドが居るんだってだけで、なんかもうオリジナリティの塊!みたいな風に感じてしまうところもありながら。会場で会った元同僚の後輩は前の来日公演も見たそうで「ほんと好きなんです!」とか言っていたのだけど、分かる。再来日したらまた絶対見に行くよ。この日のライヴのセットリストはこんな感じ

予定メモ

  • ポーグスくるーーーーーーー!
  • 今日最新のrockin'onで今後の洋楽ライヴのスケジュール見ていたりして、今後の洋楽の気になるライヴはThe Album Leaf@AXとRingo Deathstar/Johnny Foreigner@高円寺HIGH(リンゴデススター、単独でクアトロなのに。ジョニフォリとの対バンでHIGHとか熱過ぎだろう)ぐらいかなあ。
  • 洋楽のチケットって高いよねえ…(今更)それわかった上で今までも見てきてるんだけど、「そりゃフェス行くわ」って思う。洋楽ライヴで、4,000円台ぐらいのライヴ比率が高い僕は珍しいかもしれない(笑)昨年のペインズやRadio Dept.、Four Tetとか一昨年末のジョニフォリとか。他にも行きたいのあるけど、そんなポンポン6,000円とか出せないよー。それならJリーグ2、3試合見ちゃう(笑)
  • 明日はshimokita round up埼スタで浦和-磐田の予定。前田遼一の代表復帰にはもうひとりでにやけっぱなしですわ。(しっかしこないだの柴崎のパフォーマンス見ちゃうと、康裕の代表での立場がかなり揺らぐように感じるなあ。マジでクラブでの指導者って大事!)
  • 土曜のJFL東京ダービーは駒沢なのですが、ちょうど駒沢で東京ラーメンショーやってるのな!人多そう!JFLJリーグ入りへ向けて佳境になってきているので楽しみ。
  • 夜は吉祥寺戻ってきてバウスシアターでシガーロスの爆音上映会に行きたいなあと。予告見てると「これ近いんだから行かねば!」という気になる。少し前まで吉祥寺に住んでいたシガロス好きそうな友人(元同僚)誘ったら「その日は合コン!!!!」というメールが返ってきた(笑)じゃあいいわ(笑)
  • 日曜はサカナクションのメッセとか行きたいなあ…と思ったけど売り切れていたので大人しく味スタでヴェルディコンサドーレ見ようと思う。
  • あとデザイン/アートイベントで行きたいやつが一杯。今週末までなのが、Tokyo Designers Week(神宮)とヨコトリ(横浜。まだ横浜美術館しか行けていないので勿体無い)。来週末までなのがタムくん展(丸の内)。再来週が野田凪展(新橋)。今週からなのがギャラリー間(乃木坂)での311展。Penの森本千絵特集見てたら早く野田凪展行きたくなった。

そんな具合。また明日試合の感想書くつもり。