ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

ジュビロ磐田-コンサドーレ札幌 @ ヤマハスタジアム / ap bank fes'12 @ 静岡県ヤマハリゾートつま恋 / “庭をめぐれば”展 @ ヴァンジ彫刻庭園美術館 /“荒木経惟写真集展 アラーキー”@ IZU PHOTO MUSEUM / 楽寿園

日付は7月にしているけど、アップ日は8月末。次回の帰省前に補完。毎年帰省している海の日の3連休の話。今年もジュビロとフェスと行ける週末になって嬉しい。

荒木経惟写真集展 アラーキー”@ IZU PHOTO MUSEUM / “庭をめぐれば”展 @ ヴァンジ彫刻庭園美術館


前日、浜松への最終の新幹線に間に合わず、この日は熱海の温泉宿からスタート。温泉の温度は熱かったけど、露天風呂からの海の眺めが素晴らしかった!

まず昨年と同じく三島から“クレマチスの丘”へ。IZU PHOTO MUSEUM。アラーキー展もよかったけど、この一年で杉本博司さん作品を色々知った後にこの杉本博司建築に来ると、なんかまた見え方が違うなあと思って…良かった(素晴らしい建物だよなあ、って)。光の差し込み方の癖とか。

そして“庭をめぐれば”展。この美術館が良い上、展示されているアーティストが素晴らしくて、すごく楽しみだった展示。こちらは個人利用での写真撮影は可ってことで。奈良さん作品も撮れた。奈良さん作品も良いのだけど、この先々週ぐらいに東京都写真美術館での個展見た川内倫子さんと、長島有里枝さんの作品が良かった。今日の天気では富士山望めなかったのだけ残念!







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楽寿園〜三島の街並み

電車の時間など諸々あり、三島を歩く。昨年も歩いて思ったけど水が多くて良い街だよなあ。住んでいる人にとっては当たり前過ぎて何も思わないんだろうけど。楽寿園2年前にメタモの前に寄った時は池の水が引いちゃってたけど、今回はそれなり。でも、同じ園内の湧水?はあんなにきれいなのに、何故池はこんなににごってしまうのだろう…。







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ところで今回の静岡県横断はJR東海の“休日乗り放題きっぷ”を利用しました。それを昼前に熱海駅JR東海の窓口で買ったら、駅員さんに「どこ行くの?」と聞かれたので、三島・掛川・磐田・浜松で下車すると答え。「今日愛野の方でコンサートとかあるの?」と重ねて聞かれたので、「掛川つま恋ミスチルがやります」と答えたら「ミスチルかー!いや今日新幹線のホームに沢山チケット譲って下さいってボード持ってる人が居て、何かあるのかなと思って」と。…掛川や浜松ならともかく、割と離れた三島でそんな光景があるとはすごいな…。月曜は定価割れしてたのに。(ミスチルスピッツって組合せの妙か。きっとファン結構かぶってるし)

んで本当はきっぷ買った時点ではつま恋にも寄ってスピッツの音漏れ聞きに行こうかと思ってたんだけど、クレマチスの丘から三島に戻っている時点で…間に合いそうになかったので、普通にヤマスタへ向かう。セットリストすごいな(ていうか長いな)。フェスではカヴァーを必ずやる印象があるので、今日もやってるカヴァー、他の夏フェスでも聞けたらいいな…と期待。

(でもいじわるな見方すれば、JR東海は多分浜松静岡間で今日臨時列車を走らせるんだろうし、駅員さんもなんのイベントがあるかぐらい知っておかなきゃいけないような気もする。どうなんだろう、地区が違うから共有されないのかな。)

ジュビロ磐田-コンサドーレ札幌ヤマハスタジアム

というわけで寄り道せずにヤマハスタジアムへ。(一ヵ月半も前の試合のことなので思い出してられないけど、憶えていることを書いてゆく。)駅からバスでスタジアムへ向かうと、バス利用者を対象にサッポロ黒ラベル無料券が配られる!素敵!公共交通機関最高!

ジュビロを見るのは5月の新潟戦以来コンサドーレを見るのは遠征した開幕戦以来ジュビロは前の週こそ首位広島に負けていたけれど、相手は最下位札幌、しかも開幕戦の頃と比べても怪我人が多い相手とあっては負けるイメージはこれっぽっちもなかった。前半、比較的早い時間で先制。そしてその直後に追加点。決めたのはともに駒野のCKからのチョ・ビョングク。ビョングクパイセン競り合い強すぎやで。つうかこれで得点ランキング何位だ?守備の競り合いも頼りになるし、よくこんな選手ベガルタ出したなっていうかこの選手出して首位の今年の仙台はマジすげーと思う。

最終的に4-1で快勝!セットプレーから3点と空中戦で完全に相手を圧倒。流れのゴールは山崎のアシストから前田。山崎も徐々に復調気味。松浦は体調不良からの復帰戦だけどキレキレ、宮崎はもう完全にウチの選手、ソウトはパスミス目立ったけどゴール。山田に代わって途中出場の脩斗も積極的で良かった。いい試合だったしほんと今年は試合が楽しい。しかし心配だったのは康裕。チーム事情でまた2列目をやる形になったけど、この日のプレーも良かった。しかし怪我で交代したシーン、すぐ×だったから心配…。痛む選手が多い上、判定も逆なシーンが少なくなく(カードが多い試合が見たいわけじゃないけど)ひどいプレーにもカードが出ず、後味悪い。J1のスピードについていけてないのかな、誰だ?と思ったら、初見の福島さんという主審だった。康裕の怪我で何か試合のリズムが崩れた気がして残念。もう2点いける差はあった。(その後、康裕が約一ヶ月程の離脱で済んだのは、不幸中の幸いという気持ち…)

ところでこの日は試合前に先日引退を発表した藤田俊哉の簡単な引退セレモニーがあった。試合後にもジュビロサポーターから「オー俊哉 オーレッツゴー俊哉」のコール。 出てくるかなあ、と思ったけど、出てきてくれて、スーツ姿で挨拶をしてくれた。ただ懐かしいだけかなあと思っていたけど、思わず感動してしまった…!黄金期のメンバーの中でも、誰推しみたいなのってやっぱ皆あったと思うんですけど、僕にとってはそれが俊哉だった。初年度にゴールデンルーキーとして入団し、クラブで決定的な仕事をし続け、数あるVゴールや、初のPKハットトリック、リーグMVP、MF初の100ゴール(これは名古屋の時だけど)と記憶にも記録にも名を残し、日本を代表する屈指の10番でありながら代表にはなかなか縁が無かった。それでも海外移籍前最後の試合でもゴールを決め、移籍先のユトレヒトでもあのPSV相手にゴールを決め。契約のこともあって帰国したけど、帰国後最初のリーグ戦(開幕戦)で2ゴール。中山や名波ともまた違う、本当に太陽のような選手だった。

オー俊哉!オーレッツゴー俊哉!

ap bank fes'12 @ 静岡県ヤマハリゾートつま恋



日曜は友人と過ごし、月曜は帰りがてら今年もap bank fesへ。東京の金券ショップでは月曜日が圧倒的に安く(小田和正居るのに)定価割れするチケットも。案外みんな月曜仕事ってことなのかな?メンツ、個人的には土曜>月曜>日曜って感じだったので良かった(テナーがどうなるか見てみたいから、だけど)。曽我部さん見ずに帰ることになったのは残念だったけど。

さて。テナーに間に合えばいいやと思って家を出たつもりだけど、街中でだらだらしてたら全然間に合わなくなってしまった…。今日の日を選んだ意味が。とりあえず毎回ジュビロのレプリカを買うのに利用する街中のお店で今年のレプリカ買った。せめてもの浜松での散財。テナーは結局“Melodic Storm”しか聴けなかったんだけど、最近のアコースティック・セットは音楽と電力がセットで語られることのテナーなりの表現なのかなって。毎年思うけど、ap fesは色んなブースがあり、「考えること」への色々な投げかけをしてくれる。ただのミスチルの夏コンになるのは惜しい。(年を重ねるごとにそうなっているように感じるので)

その後、小田和正さん、Mr.Childrenと続く。(もう近くないので殆ど記憶に無い。セットリストを見ながら思ったことを思い出す。)ミスチル見るのは昨年の仙台以来ミスチルの一曲目は“Tomorrow Never Knows”から。他の日がどうかわからないけど、これは小田和正さんがカヴァーする、ということを事前に仕入れていたのかな(笑)小田和正さん、前もapでこの曲やった記憶があるなあ。ポップな新曲が、ピチカート・ファイヴ“プレイボーイ・プレイガール”にそっくりの、capsule“東京喫茶”にそっくりだと思った(伝わりにくい(笑))。早めに帰ろうと思っていたから多分“Image”の時には出たのかな…。だから見れていないけど、“シーソーゲーム”、ライヴで聴いたのいつ以来だろ…?僕個人で見た中では記憶に無いぐらい…。

気付いてほしい意外とリアルな浜岡原発のこと

さて。ap bank fesのとある飲食店舗のお兄さんがテナーTシャツだった。おお、と思ってふと目を下ろすとNO NUKESのタオルを下げていた。先週行ったんですか?なんて話をすると「地元なんですけど、掛川浜岡原発から近いから…(略)」という話をしてくれた。

個人的には原発へのスタンスは無かった。のだけど、その数日ぐらいにふと思い立って「浜岡原発からの圏内ってどれぐらいなん?」と思って調べてみた(http://app.m-cocolog.jp/t/typecast/631973/532781/67623444 )。…こう見ると、20km圏内で東海道新幹線と第一東名を覆い、30kmで磐田市を覆う。50kmで浜松(の実家)や第二東名も。掛川駅の南東側にあるつま恋はモロ20km圏内だ。今から何か起こると思うわけじゃないけど、完全に地元の人・僕自身だって当事者だ。

その大動脈が完全に麻痺する経済的影響を考えれば得られてる利益なんて…と言う気もするし…いや、そんなことより30km圏内にあるジュビロ磐田はどうなるのかって話である。定年後は毎週ヤマスタに通うような夢?を抱いてる身としては、そんな未来は待っていてほしくないじゃんやっぱり。そう思うと一定のスタンスは決まってくるんですけど…。土曜の試合入場時に気付いたけど、ジュビロのクラブメンバーには御前崎市も入っている。やっぱ他人事ではないし、地元の人はリスクヘッジする・しないの責任を負っていると思うし、興味持ってほしいなあって。

興味を持った上で、選択は自由だ。「もし何かあった時」にそれを防ぐのって「運」「技術の進歩」「自分の選択」ぐらいしかなくって、まあ本来なら真ん中であるべきなんだけど、技術に100%は無いと思う。だとしたら、自分に出来るのって、未来の為になにを選択するか、だけじゃないか。僕は地元に帰れなくなってほしくない(震災復興とかならまだ「帰れる」わけで)。

原発がゼロがいいかはまだよくわからない。鹿児島やその後の山口の選挙を見ると原発だけを争点で選ばないのは至極真っ当だと思うし、結局土地土地に事情がある。自分で選んだ以上選ぶ責任もある。それでもまだ選挙率も48%とか。半分以上の人が「選んでない」。前に年代別の選挙率みたいなデータがあった(http://d.hatena.ne.jp/tt_clown/20110415/1302862713 )。衆院選だと僕が選挙権持った最初は第43回。この時の20代の投票率の低さ。んで45回で民主を勝たせたのって結局若い層なわけで。その後のこの惨状でがっかりはするけど、それでも「自分たちが選んでいる」から、そこからまた学ぶのではないか。選び続けるしか僕らはないと思う。「選ばない」ことを選んだって、それが最後に降りかかってくるのは自分たちなきがするから。

@gotch_akg: 住む/住まないの話を、遠く離れた我々がするのはどうなのよ?って、俺はずっと思ってる。俺、自分の地元(浜岡の近く)が同じ状況になったら、一縷の望みだとしてもそれに賭けたいという気持ちになると思う。そう考えると、何も言えない...。いつか戻れる日が来ることを祈っていたい。

でも例えば変な話、「フェスやサッカーのナイターを開催する為には、お客さん3万人がこれだけ節電する必要があります、まずテレビとエアコンは電力食うので禁止」って言われたら、どのだけの人がどちらをとるだろう。地デジ化せず一年過ごした人間としてはやっぱずれてるかもしれない。(ネットは必要だけど。)電力が足りなくなったら結局切り捨ての対象は娯楽なんだろうと思うと難しいけど(路上時代のゆずみたく生音で何千人相手にする人も居るかもしれないけど。曽我部どれぐらい人集まったかなあ)。でも難しいから考えないんではなく、考えることだと思うので、影響力のある人が主張するのはいいことだと。

それ以外のこととしては、うなぎを食べた。浜松も高騰してます。むっちゃ高かった。大人の食事。高校生のバンド仲間とぎゃーぎゃー言って楽しんだ。もう卒業から12年だよ、やばいねー。次回の帰省は9月!