ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

ジュビロ磐田のJ2降格について思うこと

見に行った試合の話はこちら。東京に帰ってきて、翌日以降色々な記事を見ながら思ったことを書いていきます。上の写真は、仕事で銀座の方まで行ったので、新橋寄って静岡新聞東京支社で月曜日の夕刊を買った。この悔しさを残す為に。ちなみに入替戦の時も一面トップだった→http://d.hatena.ne.jp/airgyan/20081213 一面の回数ならお隣より多いだろうなあ…。あ、なので東京でも静岡新聞のバックナンバー買えるんだってわかった。来年昇格で一面トップになった時に買いにいこうっと!尚サポーターの声として載っているうちの一人はフジロックで苗場支部に来てる人wしかしジュビロの量もすごいけど、選手権予選やJFL静岡ダービーもカラーでデカい。さすが。

降格が決定してもなお、今年の結果を浮ついて捉えていないか。

降格が決定してから、一応元名門てこともあって「1年でJ1へ」という声が多い。それはクラブもだしサポもだし(そりゃそう思うわな)、他サポの方でそう思ってくれている人もいらっしゃる。しかし今年このままのペースで、仮に残り3試合(のうち大宮と大分相手)で勝ち点4とれたとしても勝ち点25。近年、勝ち点20代で落ちたクラブは09年ジェフ、11年の山形と福岡。まあはっきり言って全部J2定着レベル。

昨年の神戸ガンバや、10年FC東京、09年柏みたいな落ち方では全然無いのだ、今年のジュビロは。今年昇格組に現時点で1勝3分1敗の互角で、4月以降一度も残留圏(15位以上)に行けなかったこと考えても、今年のジュビロは「ちょっと何か足りなかった」「運が悪く落ちた」のではなく、落ちるべくして落ちる実力しか無かったのだ。山田含めて今年A代表を経験した選手が4人居ても、だ。なのに何故かまだ、どこか元王者気分があるように思う時がある(選手ではなくクラブに)。いい加減捨ててほしい。そして草刈場になろうがならなかろうが、既に崩壊してるのだ。

ジュビロにどのようなクラブになってほしいか。

降格決定後の色んな記事を見て、どれもその通りだと思う。その上で、今後どのようなクラブになってほしいか。上っ面の「名門再建」は個人的には期待してません。上に書いたような、短期的な「このサッカーじゃJ2も厳しいぜ?」ってことじゃなく、結局「磐田」は人口にも予算にもスタにも限りある。始まった10年で名門になるのと、またここから名門になるのとでは、越えるハードルがまた違ってきている。

で。別に強いからジュビロ好きだったわけじゃない。来年こそアウェー沢山行きたいのは、まあ旅行メインだけど(笑)、こういう時だからというのは少なからずあるよね。別に「相手を圧倒するサッカー」を見たいんじゃない。漠然としてるけど「ジュビロらしさ」を取り戻してほしい。色々タラレバや結果論はあるんだけど、世代交代失敗と言うけど、黄金期以降の久々のタイトルだった10年のナビスコ杯優勝、あれは今までとまた違う大きな喜びがあったんだよ。前田と西を中心とした黄金期以降の選手――成岡船谷上田岡田両山本大井八田、というようなメンバーが活躍して手に入れたタイトルだった。…でもその選手が昨年序盤までの2年で殆ど出て行ったのが痛かった。(とはいえ彼らのままで上位争い出来るクラブになれたかと言えば、それは微妙だ)

監督も結果的にはモリゲに2年目やらせたのが失敗だったんだけど、昨年最初「監督それで大丈夫なの?」と思ってたけど、夏場まではほんと久々に優勝争い絡めて楽しかったしモリゲごめんって思ったもん。今年のキャンプでこりゃ厳しいと思ったけど、でも昨年途中までの内容だと今年頭から替えるべきだったかと言えば難しいかったのかなと思うよ。でもとにかく今季は内容が悪過ぎた…これから「主力を慰留」という時期ではあるけど、社長の言うことは話半分として受け止めて。特定の誰かに残ってほしいという気持ちも無いし、このチームに残ってくれる、戦う気持ちがある選手で戦えればそれがベストだと思う。

黄金時代=ジュビロらしさとは思わない。何だろうね?サカダイの試合評でジュビロの試合ぶりが「小さな心」云々と評されていた。――それでもジュビロに少しのジュビロらしさとか、広い心が戻ればまだラッキーなのにね。

黄金期以降の10年を支えてくれたエース・前田の不調との心中をどう考えるか。

特定の誰かに残ってほしいという気持ちはない、それは前田も例外ではない。なんだかんだ今季の前田の不調が全てでもあった。デスゴール騒動はともかく、あと金園とのコンビや駒野とのホットラインが今季機能しなかった分析も正しいんだけど、でも僕個人としては、ポストプレーでこんなに収まらなくなるとはと思い続けた。それこそがシーズン通じて動きが鈍かったのを表していたと思う。

「やっぱブラジル人FW一人居るだけでもクラブの競争感変わるんじゃねえかなあ…」と思いながらも、でも、前田と金園で心中したクラブの気持ち・期待はわからないでもないんだよねえ…。前田はこの10年、金園は今後のジュビロを支えるFWだ、という期待はサポーターも持っていると思うのです。。結果そのまま心中したのをどう考えるかってところで――でも、「心中しよう」と思っていたけど、それ以上にひどくて替えられてしまったのが鳥栖戦での前田だった。僕個人としては、前田には本当にW杯行ってほしい思入れがあるので――こうなってしまった結末も、出来も、今後移籍するのか残るのかという判断も、本当に複雑だ。

勝利のメンタリティはいつから消え失せたのか?

ジュビロ降格の陰に3つの「不在」。パートナー、リーダー、そして伝統。- Number Web
http://number.bunshun.jp/articles/-/74951
ジュビロ、J2降格。王者転落を招いた「三大要素」- Sportiva
http://sportiva.shueisha.co.jp/clm/jfootball/013/11/11/post_503/
■磐田の凋落…悲劇は突然やってきたのではない - スポニチアネックス
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131111-00000100-spnannex-socc
“高比良社長は「代表クラスの選手もいる。練習に集中できる環境もある。スタジアムも新しくなるし、優秀な指導者もいる。これ以上何をすれば変わるのか」とこぼすなど意識は変わらない。再建への道のりは険しいと言うしかない。”
静岡新聞:名門陥落<1> フロント迷走 長期的な戦略描けず
http://www.at-s.com/sports/detail/46613839.html
“「トップチームの強化に貢献しない下部組織になぜ金を掛けるんだ」―。その年、クラブの未来を支えるジュビロ磐田ジュニアユースの選手募集が取りやめになった。”

今回の降格について、やはり「なぜ黄金期の強さを引き継げなかったのか」というところが一つのテーマではあるんですが、Numberの記事の4ページ目にある、名波の言い分からの“「脱黄金時代」を掲げるかのように変化を求め(略)勝利のメンタリティが引き継がれなかった。”というのには同意できない。時系列として、01-02年の黄金期があった後、柳下時代の03年には若手が多く出始めた(前田、西野、成岡、菊地、大井など)。その後、名波、服部、福西らが移籍したのは06〜7年。それ以前、04年の2ndの頃には弱体化していたんだよね。彼らが居なくなるまで4〜5年の時間はあったのだ。

中日新聞携帯サイトから、真相ー2 田中誠さんは「黄金期のスタイルは華麗なパスサッカーが代名詞と言われている。実際は、前線からの早いプレス、ボール奪取、球際の強さなど、全体の守備意識の高さが、攻撃を支えていた。それを置き去りにしたチームづくりだったのでは」と分析

■【岐阜:服部年宏選手現役引退会見】会見でのコメント(13.11.13)
http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00164267.html
「まずチームが同じ方向をしっかりと向いている。なおかつ、みんな嫌いであるはずの守備をしっかりできる。当時のジュビロは非常に強い、華麗な攻撃ばかりがクローズアップされてましたけど、実際のところは守備が非常に強くて、奪われたボールをすぐに奪い返す。どのタイミングで全員でボールを取りに行く、奪えない時はどこまで戻るのか。そういうことが本当に徹底されていたので、今まで経験した中では、そこがもう“本当の強さ”だったと思います」

マコの分析と、服部の引退会見での黄金期のジュビロの強さについて、似たようなことを言っていた。別にボール支配率ではなく、強さは「守備の強さ」にあったと。でも黄金期のメンバーの衰えと共にそれが出来なくなった。その頃から名波を中心とした“ベテランのペース”の試合が多くなっていた。前が走り出していても後ろでタイミングを探す――今よりはまともだったけどね。運動量の低下とともに「強い相手」には勝てなくなっていたのが、05〜6年は若手を起用し出してから上向いた。――その頃からもう勝利のメンタリティなんてものは失われていたんだ。

…で、「芯を持ったリーダー」として、実は服部に選手として戻ってきてほしいなあ…来季同じJ2なら、って思ってた。やっぱ僕も黄金時代引きずってんだけどね(笑)お疲れ様でした。つうかぜひ来季のコーチとして…。

世代交代はいつから失敗したのか?

まあ、黄金時代の引継がうまくいかなかったのは完全に人間力時代のせい(笑)https://www.jubilo-iwata.co.jp/match/2005/ この年のシーズン開始の方の起用を見ているとわかるんですが、ポイントが謎な大型補強があり、シーズン当初はベテラン+補強組偏重の起用で走れないし連携かみ合わないしでボロボロ、前田や太田やカレンが出だして調子を取り戻す。(ま、そういう意味ではその後はバランスよかったのかな。)

で、その頃比較的出場していた若手…前田カレン成岡太田船谷大井、翌年から出始めた上田や俊、あとは一応西や河村とかもかなあ。もう前田しか居ないもんな。特に地元でありユースの最高傑作、太田をああいう形で出しちゃったのが痛いよ。ベガルタでキャプテンマークつけてる時あるじゃん(ジュビロの時もつけた時あったっけ?アジウソン時代)。人間性的にもプレースタイル的にも、チームを引っ張れる選手だったよ。内山時代の機能しない3-5-2とせっかくトップ下やFWとしても機能していたのに、右WBで移籍組の駒野との二者択一になってしまって――挙句あの年の駒野駄目駄目だったもんなあ…。

(あ、あと一昨日の36番もね…。彼は若いうちからキャプテンマーク巻くと思ってたもん。触れたくない人も居ると思うけど、彼がそれだけの選手だったのは確かだ。性癖がなあ)

でも、前田西船谷成岡上田両山本岡田大井八田山崎…辺りが活躍してとれたナビスコはほんと嬉しかったんだ。特定の残ってほしい選手は居ないと昨日書いたけど、いや嘘、居る。康裕、山田、松浦。何故かと言えば彼らは本当に地元の選手だから(磐田じゃなく浜松だけど)。一つ思い出にあるのが、康裕がユース時代初出場をした06年の大分戦。→https://www.jubilo-iwata.co.jp/live/2006/J06023_807.php その時のエントリがこれ。ホームで負けた試合なんだけど、試合後に梅崎と西川が遠征大分サポとハイタッチしてて、ジュビロじゃありえねえと思って。2人は大分ユース。選手全員が財産だけど、やっぱ地元選手はお互い特別だと思う。その宝石…ユースの休止とないがしろにしたクラブなんて、落ちて然るべきか。(まあ大分も別の形で落ちて彼らは出ていってるんですが。)

まあ出ていくなら仕方ないし、外様だから応援しねえってことでもないし。けど、黄金時代のとかジュビロらしさそ引継げなかったと言うのなら、それは(出てった生え抜き含め)「彼らのチームに出来なかった」からかなと思う。

*とかTwitterでつぶやいたことをエントリとしてまとめてみました。今後も記事が出次第追記していくかも

もう来シーズンは始まっている

九州旅行楽しかったのと、今季のキャンプの練習試合で見た悪い内容――が結果的に当たってしまったので、来季もキャンプ見に行きたいなーと。どうせ2月は何も無いし。来年の2/11前後は月曜?に休みをとれば4連休。逆に言うと3連休ではない。今なら安かろうとスカイマーク見たら、スカイバーゲン4800円!全部埋まっちゃってるけど。こんな安ければ仮に行けないリスクとってでも行った時のお得感がデカイよな。2/11帰りのソラシドエア9000円を先に抑えて、行きはまた別の空港からかな…。福岡か熊本か大分か宮崎か。(正式に場所日程が出ないと予定組みにくいけど…出るのは1月?)