ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

クラムボン / くるり @ Zepp DiverCity/パスピエ / tricot @ 法政大学小金井祭

10/27 クラムボン favs! vol.5 w/くるりZepp DiverCity

クラムボン/くるりZepp DiverCityを見ました。この対バン、高校生の時に地元のFM局(K-MIX)であって見たんだよー!(→この時)という話を、今回くるりがゲストに決まった頃から人に話していたんだけど、両者ともMCであれ以来15年ぶりの対バンと言っててビックリ。思わず「浜松で見たよー!」と言って、それを拾ってもらえたのは嬉しかった!ファンもなんとなーくかぶってそうだしもっとやっているかと思っていた(フェスでの競演も06年の朝霧以来だってのは意外)。いやー15年って…繋がるんだなー!と。

ライヴの話。まずはくるり。今年のRIJFでチラっとは見たけど、ちゃんと見るのは久々だった(ファンファン入ってからは初めて)。セトリはこちら。それこそ15年前にもやってた“東京”や“虹”も格別だったし、人の言う通り最近のくるりの曲もすごく良い――んだけど、頭の“Morning Paper”~“ワールズエンド・スーパーノヴァ”の流れが、10年前に地元で職業訓練校行ってた頃に浜松で見たライヴが甦って――(今もまた通っているという状況であることとシンクロして)。なんか一気にライヴに引き込まれた。すっごく良かった。とりあえず最近のアルバム借りようっと。

そしてクラムボン。見るの昨年の朝霧以来かな?セトリはこちら。勿論無茶苦茶楽しくて沢山踊った。それこそやっぱ15年前にもやっていた“はなればなれ”や“パンと蜜を召し上がれ”を聴けたのは嬉しかったけど、新曲の“yet”や“アジテーター”だったり、まあ大体いつもの…“バイタルサイン”“シカゴ”“KANADE Dance”辺りは聴けたら嬉しいし。いつ見たって楽しい。ミトくんの「こんなことは言いたくないのさー♪」の下り、その15年前もあったよな?と思ったんだけど、やっぱそうだった(笑)

アンコールではくるりを招き入れて“Re-Folklore”。「15年後にまた対バンします!」宣言は笑ったけど、マジで感無量でした。ほんと人生――15年経ってみるもんだなあ。(ミトくんが「生きろよー!」とか言っていたのは、中越地震から10年という節目が頭にあったのかな、と思いつつ)あー明日も行きたい!バンアパも良いに決まってる!と思って、会場でもチケット売ってたから買いたかったけど、手持ちがなかった。カード使えてたら完全に行ってたな(結局行きませんでした)。

ライヴ終わったばかりの時は、その「15年」ということや、あの時の浜松の自分や今の東京の自分――ということに対して色々書ける気がする、と思ったけど、なんかもう忘れてしまった(笑)でもまああの頃は三十路になるなんて思ってもなかったし、例えばあの頃大事だと思っていた人で今も繋がりがある人なんて皆無だったりするわけだけど。それでも好きなバンドが活動していて音楽は流れていて、そして今は今で楽しい人たちと関われて過ごせているんだから。人生悪くないし、歳ってとってみるもんだなあと思う。15年前に自分で書いた感想が残っているというのも面白いなあというか、残しておいてみるもんだと思う。この感想も、15年後の対バンの時に読み直すのかもな(笑)

11/3 パスピエ / tricot @ 法政大学小金井祭

パスピエ/tricot@法政大学小金井祭を見ました。最近よく聴いている両バンドの組み合わせ、場所も東小金井でチャリで行ける圏内だから是非行きたい!と思っていた。前売りで売り切れちゃったんだけど、当日券が若干枚出るってことで(待った甲斐があった)。tricotを見るのはアラバキ以来2回目パスピエは初見。大学の学祭を見るのは5、6年ぶり。単純にあの頃より自分が歳を取っているので、周りが若いとなんとも居辛かった(笑)全指定席だったので人の薄いエリアを選べるフェスとはまたちょっと違うというか…。

まずtricot。ドラムのサポートがdetroit7の人から別の男性に替わってた。頭の“POOL”~“おもてなし”やラス2の“爆裂パニエさん”~“99.974℃”みたいなアッパーな曲の方が人気があるバンドなんだと思うしそういう曲も好きだけど、中盤の“Break”が――地味かもしれないけど無茶苦茶良いんだ。新曲も2曲ぐらいやっていて、片方はその流れにあるミディアムバラード、もう一個がアッパーな曲…だった気がする。来月のクアトロも行きたいな。(ゲストがテナーってすごい!)

次がパスピエ。セトリはこちら。音源聴いてた以上に踊れるバンドだったというかフィジカル的だったというか…そういうセトリだったのもあると思うけど。どれもライヴで聴いてみたかった曲だったから楽しかった!アンコールでやった“デモクラシークレット”はtricotに影響を受けて作った曲で、仮タイトルが“くそったれトリコ”だったと(笑)ライヴ映えする曲だしCDにライヴ音源が入っている曲なのに、やるのが一年ぶりだって言っててラッキーだったなー。あとは本編最後でやってくれた“最終電車”がほんと大好きで――ピチカートの“メッセージ・ソング”(←人生の10曲に入る曲)的な名曲というか。アッパーで切なくて鍵盤が抜群にかっこいい。サビのコード進行とかベースのラインとか全部良くて大好き。

歳を取ってきて、「最近の若い子の聴く音楽は…」という人が周りに年々増えている分、年甲斐もなく若いバンドを良いと思ってしまう僕は段々周りと音楽の趣味が合わなくなってきている実感がある。正に今日のパスピエ、tricotの話なんか出来る相手が居ないんだよなー(ゲスなら居るんだけど)。そう思うと寂しい。でもさ、tricotは今年UKでピクシーズと対バンしてるバンドだし、パスピエだって成田ハネダ君はプログレとかめっちゃ好きらしいし今日のライヴもチーズみたいなセッションしてた。「先入観で良いものを取り逃したくない」というのは逆に僕自身は10代から変わってないんだと思う。歳を取っても「良いものは良い」と思える感性は失いたくないなって思うし、なんでそう思うのかといえばおそらく「老害」と言われるような存在を反面教師にしたいからなんだと思いますです。