京滋庭めぐり。京都編~旧円徳院庭園、高台寺庭園、金地院庭園、曼朱院書院庭園、酬恩庵一休寺庭園、詩仙堂など
庭をめぐって。2014
前書き的な。ジュビロとかフェスとかアートが表向きな趣味ですが、2014年は沢山の庭園をめぐりました。そんな庭園を話を。庭園を見に行く時、一番参考にしているのは「国指定名勝の一覧」。約450個の名勝があって、庭園(や公園)はGREPしたらその半分ぐらい。その中から行ったことある庭園を数えたら、まだ約100個。そんなもんなんです。まあ一生の趣味と思えばだいぶ良い進捗具合かもだけど…。100個のうち2014年行った庭園数えたら約70(再訪含む)。ライヴやサッカー観戦数より多い(笑)2013年のも数えたら25箇所ぐらいだったので、まあ2014年の旅行の成果は出ているんだけど…まだ半分にも満たないのか、と(でも100のうち、こんなにこの2年に偏っているつもりも無いんだけど)。
でもこれはあくまで「国指定名勝」での数字。足立美術館のような美術館系や椿山荘みたいなホテル系の良い庭園は含まれていないし、浜松の摩訶耶寺も評価は高いけど国指定名勝ではない、夢窓疎石の等持院庭園や、小堀遠州にも重森三玲にも国指定名勝じゃない庭園が沢山存在する。あと清澄庭園も都指定名勝止まり、桂離宮とか宮内庁管理のものも含まれていない。そういう庭園も含めば昨年だけで100以上見てるだろうし、トータルでも150以上は見てることになるんだろう――その分、世の中というか国内にはまだどれだけ素敵な庭園/公園が残されているんだろうと。250の倍どころではないはず。
でまあ、行った庭園の数もだいぶ多くなってきたし、ブログには旅行記として載せてきたけど、なんかまとまってない。庭園という切り口でメディアというかレビューというか案内サイト作りたいなあと思っているんですが…案外もう時間無くて。休んでるうちにやれば良かったと後悔し始めている。こないだ修善寺庭園行った時も、温泉旅行に来たとおぼしき若い女子が「癒されるー」とか言ってるわけですよ。こっちは県指定名勝で、近くの国指定名勝の楽寿園なんかそんな流行ってない感じするのに(笑)なんかメディアの仕掛けでおもろいことになる余地がある気がしていて。2020年に向けても。そんなことをしていきたい。
庭園巡りは間違いなく一生の趣味になっていく(当初は「なんか癒される」で見始めたけど、今はもうコンプ目的みたいな意識がある)。今年47都道府県制覇したけど、沖縄以外はすでに全県2回以上行ってるし、その回数はどんどん増えていくだろうなー(でないと地方の庭園は片付けられない)。…という風に考えていると、2015年もJ2アウェー巡りそうな感じがすごくするし、そういう意味では東北甲信越が一つも無いのは結構痛くて、逆に重要なのは金沢岐阜京都大阪岡山あたり。基本的にはやっぱ西日本の方が多い。九州はもう結構行った。地域バランス的に…鳥取や山口、琉球にきてほしい(笑)
一体庭園話なんてどこに需要があるんだと思いつつも(好きだから巡ってるだけだけど)、多少なりともマニアックな人が居ることはわかってるので嬉しいもんで。ということで、今回の年末年始は滋賀~京都のお庭めぐりへ。滋賀が名勝指定されている庭園の数が多い割に全然見れていないのと、お寺とかなら年末年始でもどこかしらやってるだろうというのがあり。京都は「京の冬の旅」の特別公開で見れる庭を楽しみにしてたのに、よく見たら日程が1月10日からだった!がーん。3月17日までなので、開幕戦西の方のアウェーにならないかなあ…。で、まずは京都編。左京区と東山区で割と見ていない名勝があるなあと思ったので、主にその辺。丁度しおさいプロジェクトの2014年版が更新されていたのでそれも参考にしながら。
旧円徳院庭園
旧円徳院庭園。国指定名勝。いきなり素敵なお庭。伏見城にあった庭をねねの移り住んだ屋敷に移築し、それに小堀遠州が手を加えたってことで。かっこいい石の使い方が確かに小堀遠州っぽくない感じがする。前庭もけっこう好きです。庭師が外国人の方で、案内されていた方も「最近は外国のかたの方が知らないことを知ってる」という話をされていた。(しかしこれ以降全部そうなんですが、冬の日差しと芝枯れはホワイトバランスが難しい。あんま良い写真ではない)
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高台寺庭園
高台寺庭園。国指定名勝。円徳院のすぐ傍、こちらはお寺自体の規模が大きくて人多かった(特に外国人の方々!)。こちらも小堀遠州作。お庭全体を眺められるところが無いのが残念(平面で見ているとあまり一目で感動を覚えない…))。せり上がる臥龍廊がかっこいい。
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円山公園
円山公園。国指定名勝。通りかかったことはあったけど名勝と知らずスルーしてたので改めて。小川治兵衛作。7月に行ったウェスティン都ホテル京都のお庭がすごく良くてこの方の名前を覚えたんだけど、この方も結構色々お庭があるみたいなので巡りたい(都内とかにも)。
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白河院庭園
白河院庭園。京都市指定名勝。平安神宮から程近く、白河天皇ゆかりのお寺があった場所に作られたお庭とのこと。現在は旅館?になっているけどお庭のみの見学もできた。作庭は↑の円山公園やすぐ近くの平安神宮と同じく小川治兵衛氏。
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金地院庭園
金地院庭園。特別名勝。南禅寺の庭園は来てたのに(この時)、金地院は見てなかったので拝観。んでこちらも小堀遠州作。Wikiでの解説に「庭内に広がる大刈り込みが圧巻」というのが正にという感じのかっこいいお庭。鶴亀の庭という通称だそう。こんなかっこいい庭園なのにみんな南禅寺の方へ行ってしまうからか意外と人少なかった。
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南禅寺「順正」
しおさいプロジェクトにランクインしていた南禅寺「順正」の庭園。南禅寺の門前にある、現在は料亭のお庭。作庭は江戸時代、書院は国の登録有形文化財だそう。とても素敵なお庭で、庭だけ見せてもらえたんだけど他にもそういう人居た。
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白沙村荘庭園 橋本関雪記念館
銀閣寺のバス停の目の前にある白沙村荘庭園。国指定名勝。銀閣寺から程近い橋本関雪美術館に併設されていて、橋本関雪本人による作庭だそう。美術館の二階から眺めると大文字山が借景になっていて素晴らしい。バス停にあれだけ人が並んでいるのにこちらにはあまり人が流れていなさそうな感じだった。
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金福寺庭園
白川通を北上して、ここからの幾つかは一乗寺~修学院エリア。金福寺庭園。こちらもしおさいプロジェクトでランクイン。見学料300円…ときいていたけど、たまたまなのか「ご自由にご観覧ください」となっていた。松尾芭蕉ゆかりのお寺だそう。山に沿ってサツキが埋まってるこういうお庭は好き。
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詩仙堂庭園
詩仙堂の庭園。石川丈山という徳川の血筋の文人の作った元住居(なのかな?)。これもしおさいプロジェクトにランクイン(だし、観光パンフレットとかでも見たことあるかな)。室内から眺めるお庭も素敵なんだけども、お庭のエリア自体がとても広く、すごい良いお庭だった!人も多かった。
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圓光寺庭園
圓光寺庭園。詩仙堂から程近く。前庭の奔龍庭は見るからに現代庭園という感じだけど、こういうのはこういうのでかっこいい。入場時にもらったパンフレットのデザインもありがちな古臭さがないのは感心したし、受付の子も今時の子って感じで(笑)
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曼殊院書院庭園
曼殊院書院庭園。国指定名勝。意外と詩仙堂あたりから遠く、さらには坂の上で辿り着くのに疲れたけど(修学院離宮の近く?)、これも素晴らしい庭園!お庭ができた時代には皇族関係の所有だったみたい。
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がんこ高瀬川二条苑
京都市内ラストは「がんこ高瀬川二条苑」。現在はファミレス、でも元は山県有朋の別邸で「第二無鄰庵」と呼ばれたのだとか。なので無鄰庵と同じ、小川治兵衛作。曼殊院から市街地へ戻っている最中にどんどん暗くなって、もう暗いから次回だな…と思ってたら偶然辿り着いたので見させてもらった。ま、でも暗いので次回再訪したい。三条河原町で行きやすいし。
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酬恩庵一休寺庭園
京都市ではないけど京都府京田辺市の、酬恩庵一休寺庭園。国指定名勝(方丈庭園だけでなく、周りの庭園含めて指定)。その名の通り一休さんゆかりのお寺さんで境内には一休像とかもあった。京田辺の街自体が割と一休さん推し。2015年最初に見たお寺(お庭)はこちらになりました。
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