ガーデン・シティ・ライフ・ログ

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ゲスの極み乙女。『ゲスチック乙女~アリーナ編~』 @ 横浜アリーナ

ゲスの極み乙女。“ゲスチック乙女~アリーナ編~”@横浜アリーナを見ました。ゲスを見るのはフジロック以来だけどワンマンでは1年ぶり。あの時からハコも10倍。入り口の花も民放テレビ局全方位。なんかもうすごい。だいぶ遅れて行って見れたのは終盤“Ink”ぐらいから(そういえばワンマンのライヴというものを見るのや平日にライヴを見るのが、ポール・マッカートニーのドーム以来半年ぶり…)。1年前のZeppの時の客層はまだロキノンって感じで若い客層とはいえ慣れがあるんだけど、あそこから数倍の横浜アリーナ。さすがにもう客層が想像出来なくて、ミスチルゆずみたいにずっと手拍子だったらどうしようって心配してた(笑)それは杞憂で(でもやっぱ「ロキノン」って感じでもないのかなと)、普通に楽しかった!

ダブルアンコールでの『ドレスの脱ぎ方』再現にビビった。「メジャーな客層になってたら――」という心配が逆に――多分隣がそういう(ヒット曲から好きになったと思われる)人だったので完全に置いてかれてた。ちょっと可哀相でもあり、いやでもそんな「デビュー作を再現する」なんてアンコールの仕掛け初めてだ。で、“momoe”の時にNabowaのメンバーがゲスト参加!意外な繋がり!と思ったけど、Nabowaの出始めはスペシャのレーベルだったっけ。

ライヴ見る前は客層の変化なんて心配もしてたけど、ギターもキーボードもベースも大きな会場に見合う歪ませ方だったし(“Ink”かっこよかったなあ)、ダブルアンコの演出もそうだけど。別にゲス自体がメジャーに媚びている訳では無いしこの状況を楽しんでいる。から余計になんか良いライヴだったなあと。ああ、でも絵音くんがステージサイドのとこへ来て煽っているスター感が出てきていたりするのは…面白かったし(笑)、本編最後の“キラーボール”で周り見渡したら小学生ぐらいの子が拳を上げていたのは!ビックリしたね!フジロックでも地元の小学生とか居たけどそれとはまた違う。

“キラーボール”が横浜アリーナを揺らしてる光景はなんか色々思った。一介のインディーである状況で世に出て、YouTubeとフェスで爆発した曲だと思うし、シンプルなピアノトリオでの楽曲が横アリを揺らす。これをきっかけにピアノトリオ編成でバンドを始める子も出てくるかもしれない。そしてピアノトリオ編成のルーツを遡ったりされるかもしれないし、他のバンドも知ってもらえるかもしれない。休日課長はクラムボンと一緒にやってたからそこは遡られるだろうし、たとえばモールルとかに新規ファンついたりするのかも(まだ復活後ライヴ見れてないから見たいなー)。

個人的には今のゲスも全然好きで「前が良かった」とは全く思わないので、そういう意味ではアンコールでの「インディー時代の曲!」というのは無いけど、単純にまだライヴで聴けてなかった曲を演るのは嬉しい。1年前に見たワンマンの時「電通から花が来ているバンドは初めて見た」て書いたのを覚えてるんだけど。で、その“Ink”の《政治家じゃない政治家みたいな奴に囲まれてたんだ/馬鹿な大群を一掃したい》って歌詞は絵音君がそういう状況に対し違和感をもってるからなんだろうなあと。――でも、そうしたことを含めて「今のこの状況」を楽しめているゲスの極み乙女。は強い。もっといってほしい。

感想がとっちらかってきたけど…心配なく楽しめたし、感慨深さもあった。インディゴとゲスはここ2年最も聴いているバンドだから、今後もワンマン見たい――けど、今後見る度客層の心配をしそう(笑)すぐ売切れちゃうのも難しいんだけど。そうそう!あと今日のゲスの衣装がSOU・SOUの和装だった!ちゃんMARIの柄でピンと来た。少し前のA-net系からそっち振るかー。きゃりーぱみゅぱみゅが前にSOU・SOU履いてたからUnBordeのスタイリストさんの仕業かな?SOU・SOU好きとして嬉しい。(…いやっ、ゲスは今回のツアーはずっとSOU・SOUなのか。何も知らずにいつものSO-SU-Uを履いてたけどそこきっかけで入ったと思われると恥ずかしい…という複雑な気持ち。)