ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

宮城県の名勝庭園と町並みを巡る。岩出山・旧有備館および庭園〜感覚ミュージアム、石巻・齋藤氏庭園、鳴子温泉郷〜石巻〜女川の町並み

22日にユアスタ天皇杯を見に行くついでに宮城県の色々な場所を巡ってきました。前日はこちら

鳴子温泉郷の町並み。






陸羽東線で通り過ぎたことはあったけど降りたのは初。鳴子温泉に行きたい!と思っていたので、今回は東鳴子温泉の湯治宿に宿泊。でも東鳴子温泉鳴子温泉とでは泉質も違うんだろうなあ。また来たいです。

岩出山・旧有備館および庭園






国指定名勝。岩出山伊達政宗が仙台に移る前に居城を構えていた町。政宗が仙台に移った後も伊達氏の領地となり、その岩出山伊達氏に造られた隠居所と庭園がこの有備館東日本大震災で建物が倒壊してしまい、以前鉄道で通りすがった時にはブルーシートで覆われていた――けど、全ての修復が完了しこの4月から公開が再開されました。ちなみに有備館駅には伊達政宗公の石像が。


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岩出山・感覚ミュージアム



その岩出山にあるのが「感覚ミュージアム」。アート好きにとっても現代芸術として非常に面白そうだけど、「体験式」の作品なので遠足で来ていたと思しき子どもたちがとにかく楽しそう(笑)立地が…県外の旅行客にとっては来づらい場所だと思うけど、鳴子温泉とセットで来ると良いアートスポット!

岩出山の町並み





前述の通り岩出山はかつての城下町。現在の町並みには殆ど面影は残されていない…とのことだったけど、3階建の旅館とかがありました。

石巻・齋藤氏庭園







岩出山から小牛田経由で石巻方面へ移動。石巻線前谷地駅で下車。前谷地気仙沼方面から戻ってくる時に何度か通りすがったことのある駅だけど下車するのは初めて。徒歩10分のところにあるのが齋藤氏庭園。国指定名勝。齋藤氏も当地の大地主で山形県の本間氏、秋田県池田氏(両方とも名勝庭園を見に行きました)と並んで東北三大地主と言われたそうです。想像していた以上に素晴らしい庭園だったし、複数の池泉庭園や茅葺屋根の建物、蔵…と色々あった。

だけれどこちらはまだ震災の爪痕が大きく残る。現在も改修工事中のようでした。旧有備館のように市に寄贈されたものではなく私有地なんだろうから金銭面での補助とかも難しいのかもしれないけど――(まあ石巻市もここにお金を使っている場合ではない、と言えばそうだろう)、この文化財がきれいな形でまた公開される日を待ちたいです。前谷地は他にも茅葺屋根の建物や大きな門があった。



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石巻の町並み


そして石巻へ。石巻へ来たのは2012年のAIR JAM後以来、ちょうど4年ぶりでした。前回来た時も町歩きとしては不十分だったし、昨年仙石線が全通したので来たいと思っていました。レンタサイクルをして前回歩いていない場所含めて色々走ってみた。震災の爪痕が大きく残る場所や震災遺構も見に行って――上手く言葉にはできないのだけど、来年もまたap bank fesが石巻でやるのなら来たいな、と思った。







旧観慶丸商店と旧東北実業銀行石巻支店


今回石巻で見たかったのはこの「旧観慶丸商店」。ううん素晴らしい建物だなあ(前回来た時のを見直すとその時も写真撮ってた)。津波の被害を受けた後、市の登録有形文化財に指定されて現在は改修工事中。今後はミュージアムなのか市の施設として公開されるそうなのでいつかまた来たい。

女川の町並み



そして女川へ。女川まで行くのは初めて。こちらも昨年石巻線が再開したので行きたいと思って。万石浦の風景はすごくいいなあと思った――この辺は陸の中なので穏やかで――。「浦宿」の駅を過ぎて、新しい駅舎の女川駅へ。設計は坂茂さん。そして駅に併設されている「女川温泉ゆぽっぽ」(内装が素敵っぽい)に浸かろう…と思っていたのだけれど、この日はなんと休館日!マジかー。上りの列車まで2時間程ある。同じ場所で時間潰すのもなんなので、一つ前の浦宿駅まで女川の町を歩くことにした。

駅前の新しい商店街を下っていくと海が見える。元々どのような町並みがあったかの想像はつかない。まだ生々しい跡が残る。ただ、文字通り山を切り崩し、かさ上げをして、新しいまちづくりの真っ最中。日本の土木ってすごいと思った。この町をホームタウンとするコバルトーレ女川はこの後のリーグ戦で勝利し、東北社会人リーグ1部を優勝。11月の地域決勝チャンピオンズリーグJFL昇格をかけます。実際にこの町へ来ると、なんかもう、応援するしかない気持ちになる。頑張れコバルトーレ。





翌日、天皇杯@ユアスタへ続く