ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

ジュビロ磐田-V・ファーレン長崎 @ ヤマハスタジアム / 掛川で寄り道。谷口吉生建築「資生堂アートハウス」など

ジュビロ磐田-V・ファーレン長崎ヤマハスタジアム

昨季逆転勝ちゼロだったジュビロ、今季7度目の逆転勝ち。泣いても笑ってもあと2試合

ジュビロ磐田-V・ファーレン長崎ヤマハスタジアムへ行ってきました。ジュビロを見るのは前節の味スタ以来V・ファーレンの試合を見るのはおそらく昨年のアウェーでの対戦以来。シーズンも終盤、ジュビロは3連勝で昇格へ向けて勢いに乗っている――とはいえ、V・ファーレンも現在プレーオフ圏内で決して弱いチームではない。それに加えてジュビロはどうも雨の試合に弱い印象があるし、まだ4連勝も無い(=それぐらいで調子に乗ってしまうのか、下位への取りこぼしも)。そんな不安が的中――というのもなんだけど、前半2分にあっさりと先制されてしまう。相手の早いリスタートへの対応が後手後手になって与えたCKから。マークも完全に外されてた。うーん、試合の入り方!

でも、終わってみると、この早い失点がチームを引き締めさせた。ケガの功名というのか何なのか。前半7分にデカモリシのゴールで同点。早い時間に取り返したのはほんと大きかったけど、落ち着いて、追い付こうとして追い付けたのが、今年のジュビロは強いなと改めて感じた。このゴール、決めたデカモリシも偉いけど、川辺の絶妙なスルーパス、それに追いついたアダイウトンで勝負あった。今日もこの二人はすごかった。康太→アダイウトンの2点目、宮崎もワイドで良い位置に居たんだけど、康太が中のアダをよく見てた。完璧(昨年まではこんな形のゴール無かったよなあ)。アダは得点以外でも相手を苦しめた(さすがに前節良すぎたのでマークきつかったけど)。川辺も吉彰への絶妙なアウトサイドのパスや、積極的なミドル、そしてその印象を植え付けての相手を欺いたパス…などなど。毎試合書くけど――サンフレッチェ様もう一年川辺を預けてください!!(帰ってもレギュラー取るかもだけど…)

後半、吉彰の3点目。アダの中への切れ込みに加えて吉彰もあんなキレがあったらDFはつらいわ。終盤の宮崎の4点目。相手に1点差に詰められて、苦しい時間の追加点は大きかった(けどあれはみんなの前からのプレスの賜物)。終わってみれば4-2で勝利!今季7度目の逆転勝利。これが昨年逆転勝ちがなかったチームか?頼もしい、そして強い。他試合、引き分けた首位・大宮と勝ち点差はこれで2!まあ、2失点だけでなく同点かと思った決定的なシーンもあったから…かなりひやひやした試合だったけど(2失点目もカミンスキーにしては前に入られるのは珍しい気がする)。中盤でのボールロストも多かった。やっぱ雨の試合は怖い(笑)でもきっと、昨年までだったら追いつかれた試合だったんだろうな。

この日怪我で欠場したボスロイド(月間MVPの表彰時に普通に登場していたし、試合もベンチ近くで見てたので、大事には至ってなさそう)は替えのきかない素晴らしい選手。でもここ最近でそのエースを欠いたザスパ戦、北九州戦、そして今日。色んな選手が得点して勝利。意外と勝率良いんじゃね?思えば10数年ぶりに2点差を逆転したという横浜FC戦も、雨でボスロイドを欠いた戦いだったっけね――その時もこの日も頑張ってくれたデカモリシと祐希、一時期はさっぱりで中村や松浦の方が良いと思っていたのに、今は二人ともすーっごく良い。名波の辛抱が実を結びつつあるんだな。そういう意味でも、チーム状態は今が一番良いと感じる――この勢いなら――そう期待せずにはいられない。

さて今回は「アダイウトンの日」企画、ブラジル人の方々が多分招待で多くいらっしゃった。バクスタの上の方でも立ってノリノリで応援始めたり、見てて超楽しかった(笑)まああれ程ではなくても、ホームの試合、バクスタでももう少し手拍子多くならないかなあ…と。ずっと前から幾度と思っていることなんだけど、先週のゴール裏の雰囲気が良過ぎただけに、このホームでの落差をも少しどうにか出来ないか(や、ゴル裏は今日も声出てたと思う)。土曜日、万博でのガンバ-サンフレッチェをテレビで見ていた時も、メインスタンド全体が手拍子しているシーンが映って「いいなあ」と思ったのもある。別に座ったまんまでいいんだ。別に強くやる必要も無い。休んだっていい。んー、手拍子の間にフリが入るチャントが多いから覚えづらい・やりづらいのかな?という仮説を、手拍子のリズムが掴めず諦めてしまった、ブラジル人の子どもを見ていて思った。あくまで仮設だけどね…(HOT STUFFもみんなのうたも)。今回はトンボ帰りになってしまったけど、勝つと見に帰った甲斐があったなあと思う。でもアビスパが負けない以上、まだ昇格へ向けて安心出来る訳ではない。残りあと2つ、勝つだけですね。また来週!


残り、他クラブの対戦相手を考えつつ(ムダだとわかっていつつ)星勘定してみる。来週、大宮は大分、福岡は愛媛と対戦。勿論、大分が大宮に勝ってくれるにこしたことはないけど、最終節大分とアウェーで当たることを考えると「大分分け、栃木負け」で21位以下が確定してる方が相手が死に物狂いではなくなる…という考え方も。アビスパの最終節が大分と勝点5差のFC岐阜。次節大分が勝ち、岐阜が引分以下ならば勝点3差で最終節を迎えるんだけど(得失点差では大分の方が有利)、「大分-磐田」「岐阜-福岡」という、優勝・昇格・J2残留――と3つが絡んだ最終節になる。痺れる組み合わせ、第三者だったら見たい(=当事者なので見たくない(笑)来週決まるならそれにこしたことはないけど)。

アビスパは次節5位の愛媛FCと対戦…と言えど、負けてくれる気がしない。けど愛媛FCは2年前にはガンバに勝ち、昨年はベルマーレの連勝記録を止め、今年も独走中だった大宮に勝つ曲者ではある。どうなるかなー。…ま、とはいえやっぱアビスパが負ける気がしないから、ホームで決めるなんて浮かれ気分は捨てて(今季のジュビロ、下位クラブに結構苦しんでるし…)大分アウェーも楽しみに。しかし同じ経営難でも、愛媛FCは躍進し、大分と栃木は苦しんだ。この差はなんだろう…愛媛の選手力が「J2で5位」に居るわけではないからチーム全体が良い状態だとして――木山監督の力…?

掛川で寄り道。『香水瓶の世紀―ルネ・ラリック 幻視のファンタジー』展 @ 資生堂アートハウス など

今回は予定の都合で実家に泊まらず、東京-磐田を一日で往復。18きっぷのシーズン以外で、その時に威力を発揮するのが静岡県内のJR普通列車が2670円の乗り放題の「休日乗り放題きっぷ」。熱海→磐田の鈍行でも片道2000円以上掛かるから往復するだけでもだいぶお得。…まあ、地元を日帰りすることはあまり無いので(帰るんなら泊まる)、普通に県内を途中下車しながら帰る時によく使っているんだけど。だから、往復した時点でお得とはいえ途中下車しないのは損した気分になる!

ということで、無理やり掛川で途中下車して寄り道。『香水瓶の世紀ールネ・ラリック 幻視のファンタジー』展@資生堂アートハウスを見ました。谷口吉生建築の資生堂アートハウス、来るの久々な気がする(ブログ内検索するとこの時。4年も来てなかったのか)。香水瓶とか普段見ないけど、ラリックの繊細な工芸品を見るのはとても面白かった!このコレクションが掛川で、しかも無料で見れるのはすごい。資生堂の過去の香水瓶もいくつか展示されていたけど、60年代、80年代のものでも、現代から見てもとても洗練されているように感じた。現代のデザインはそれを超えていかなければいけない――と思うとなかなか大変だ。

アートハウスへ行きつつ、掛川を少し自転車で散策。今までも掛川城やアートハウス、花鳥園やねむの木美術館行くためにレンタサイクルを利用したことがあったけど、今回お借りした自転車は変速もついていたし軽いし、なかなかクオリティが上がっていた…!(前は変速無しのママチャリだった気が。)このチャリだったら行動範囲広がるな〜。また使って散策したい。しかし掛川市でも横須賀はチャリでは遠そうだなあ…(古い町並みがあると聞いて気になっている)。あと掛川城から離れた場所で「明治天皇 掛川行在所」の石碑が立つ長屋門を偶然見つけた。「松ヶ岡(旧山崎家住宅)」だそう。知らなかった。この歴史的建造物、所有者が一度取り壊そうとしたところを市が買い取ったとか。今度また見に来よう。