ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

ラインメール青森-Honda FC @ 新青森県総合運動公園球技場 / 青森町歩き。第三新興街のレトロな町並みなど

東北旅行最終日。前日の弘前〜黒石編はこちら青森市へやってきたのは「夏の魔物」へ行った2014年以来です。この日の目的はHonda FCの試合。試合は13時KO。本当は午前中に3年ぶり青森県立美術館へ行きたかったけど、バスや電車の時間とにらめっこの結果もうムリだなと…いや本当はレンタサイクルを見込んでたのだけど(市内→県美→球技場で約20km)、もう雪のシーズンになるので終了したとのことでした。実際この日は「11月上旬としては異例の寒気」の影響で、青森市内も最高気温は5度程度。朝から雪らしきものがパラついていました。町歩きの話は後述として、まずは試合の話から。

ラインメール青森-Honda FC新青森県総合運動公園球技場

青森での初サッカー観戦。行き方編。

まず初めて行った新青森総合運動公園球技場について。名前の通り球技場だったので近くて見やすかったし(西が丘よりも近い?)、人も少ないので選手と審判のコミュニケーションとかも聴こえて面白かったです。選手の退場がスタンド経由だったのには驚いたけど(笑)で、場所と行き方について。新幹線の「新青森」駅の南に総合運動公園がありますが、そこではない(陸上競技場の場合はそっち?)。市の東部に「新総合運動公園」がある。地味にややこしい…新の位置変えません?アクセスは新総合運動公園まで青森駅からバスで40分or青い森鉄道・野内駅から約3km。市の中心からバスで40分、最寄の駅の電車本数は少ない…って都田へ来るのってこんな感じなのかなあと思いながら。

で、新総合運動公園のバス停へ着くと真新しい「青い森アリーナ」が。無論スタジアムはこれではないけどテンション上がる。球技場からはこの駐車場から徒歩10分強かかりそう…と時間を見ていたけど、駐車場から球技場前までシャトルバスorワゴンでくれました。新鮮。すっかり歩く気でいたけど少ない路線バスの乗客の中から同時に降りたおばあちゃんが教えてくれました。 あと少し焦ったのが、新総合運動公園から青森駅直通のバスは14時以降は無い…!なので帰りは野内駅の方から帰りました(ちなみに野内駅のすぐ近くの「東部営業所」まで行けば青い森鉄道の電車待たずにも青森市方面へのバスが割とあった)。


帰り野内駅方面へ歩いていた時の新総合運動公園の遠景。右の方に見えるクレーンが新しい競技場の工事現場。設計は伊東豊雄さん。これ出来たらまた来たいなー。

天皇杯が楽しみになるHonda FCの圧勝劇。

Honda FCを見るのは9月のムサリク以来ラインメール青森を見るのは初めて!試合は前半で3点取ったホンダが最終的には4−0で完勝。ラインメールもJFL初年度ながら後期4位と決して弱くないと思うんだけど、今日のホンダは「今週J1と対戦する」のに恥ずかしくない良い仕上がりだったと思います。正直強かった。J1との対戦へ向けてギアを上げている感じ。この日のスタメンのうち、トップ下気味のFWだった古橋が2点目のゴール。今回のHonda復帰後はさすがに年齢的に運動量は落ちたかなぁと毎試合思ってたけど、今日はそんな事なく…一言で言うと「別格」。原田開への交代は水曜日へのリハのようにも思えた。

そして2点目に繋がったドリブルでの突破、3点目をループで決めたのが香川大樹。この選手絶対J1でもレギュラー争い出来る選手だと思うんだよなー。パスもドリブルもフリーランも運動量も素晴らしいし――凄みがある。毎年2、3回しか見れないけどずっとそう思ってるんですよね。9月に3試合見た中ではエース級の活躍だった大町は怪我したのかな…。積極的なプレスなど全般的に青森を圧倒したHonda。水曜の天皇杯へ向けて良い内容だったんじゃないでしょうか――ただ一番の不安要素は中2日がキツいってところかなあ。FC東京はJ1も終わって約1週間の準備期間がある…メンバー落として来てくれたらな!あとホンダのアウェー、天皇杯と都内(武蔵野、ゼルビア)以外ではもしかしたら今回が初めてだったかもしれない。青森まで駆けつけたサポには大拍手。(メインスタンドにも数人居ました)

初見のラインメール青森。みちのくのJリーグクラブの誕生を楽しみに。


そして初見のラインメール青森。河端、奥山、村瀬、エフライン辺りが名前知ってる元Jリーガーの選手。サポーターはまだ少ないけどねぶたのリズムのチャントがあって面白かった(なんかゴール裏の声が、感覚より「高い」感じが新鮮) 。この日の観客数は400人強と、新スタで多くのお客さんが入ったヴァンラーレ八戸と比べればまだまだ物足りない(総合競技場の場所が悪い気もするけど…)。街を歩いていてもポスターこそ見るけど、「街がJリーグのクラブ誕生を後押ししている」感じはまだ薄かった。ただ試合前は「ミスりんご」と「ミスねぶた」からのホンダ側への名産品の贈呈式や全体集合写真なんてのがあって、地域ならではの取り組みをしようとしている意識はとても伝わってくる。

個人的には地方のクラブのJリーグ入りは応援してます。サッカークラブが街の元気に貢献できると思うから。地方へ行けば行く程そう思う。今回も、あの本数が少ない路線バスでスタジアムへ通っていたおばあちゃんのような存在を見てさ。ああいう光景ってどの地方行ってもぐっと来るんだよなー。いや、昨日庭巡りをする中でも、なんか青森の人の親切さを感じた。そういうのも込みで。これは街歩きの話にも自分の中では繋がってるんだけど、色んな街へ行けば行く程、各県庁所在地…というより藩ごとにクラブがある位になってもいいと思う。青森でも八戸、青森、弘前で全然街が違うし…まあその文化が違う街が、Jリーグクラブを通じて一つになる――そんな都道府県があってもいいとは思うけど。

あと、うかうかしてると企業の出資先がBリーグに移るのではないか…と今回盛岡と青森を歩いてて感じた。岩手はグルージャよりもビッグブルズの名前の方が多く見掛けたし青森も同様。Bリーグは初年度だから――とはいえ。Jリーグも考える必要があるよ。そんな感じですかね…。あとこの日は本当に寒かった!!今後記憶に残る寒さ。過去には2月のナイターも経験してるし(代表やACL)、冬の遠州空っ風もかなり寒いので今回が一番とは言い切れないけど、雪が舞ってる試合を11月頭に体験するとは思わなんだ…。若干格好が舐めてたのはあるけど…ヒートテックを過信してたね…。あと当日券を買った時にスタッフのお姉さんが「それってSOU・SOUですよね!」と。もし僕が青森住んでたら今後必ずホームゲーム行ってただろう(笑)まさか青森のスタジアムで2回もSOU・SOUの話をするとは思わなんだ。

青森町歩き。第三新興街のレトロな町並みなど

ここから午前中の青森町歩きの話。前回青森市内に泊まった時は駅近くだったんだけど、今回は駅から少々離れた「本町」のほう。実は駅近くよりも本町方面が繁華街とも見掛けたので色々歩きました。青森市の街中で感じたのは――県庁所在地レベルの街でかつての街の面影がここまで無いところってあんまり無い気がする。もう完全にモータリゼーションにフィットしている。ここ数年色んな街へ行って、駅から繁華街へ距離がある街も色々行ったけど、青森市にはその面影すらあまりない。

帰ってきた後にネットで検索していたら、駅からはだいぶ離れている(この「だいぶ離れている」は新潟の古町とかそれどころじゃない)「堤町」が盛り上がっていたとか「旭町」に遊郭があったとかも見掛けたけど、結局青森の中心街はどこだったんだろうなー…。自転車で走りたい。そしてかつては特急列車が止まった青森駅だけど、もう今後は新幹線で青森の玄関口は新青森駅になる。A-FACTORYやワ・ラッセなど新しい施設こそあれ、今後も難しい道を辿ってゆくのかな――それはさておき、次回行く時は自転車でもうちょっと広い範囲を走ってみたいです。今回は本町〜古川〜新町を歩いた。冒頭の「COFFEE FESTIVAL」、事前に知ってたらもっとチェックしたのに!(知らずに時間ももう無かった)

善知鳥神社

「うとう」と読むそうです。青森発祥の地とのこと。

古川市場 青森魚菜センター界隈



のっけ丼食べたい人生だった。(夕方再訪したら終わってた…)

第三新興街



前回青森来た時はまだこの存在を知らなかったので今回見に行きました。この狭い路地に3階建――木造建築でこそ無いけど、なんか大崎上島みたいだ。しかも3階建どころじゃなく4階建もあってビビる。

アウガ

「くろんぼ」……!

それ以外






試合後は青森まちなかおんせんで暖まってから東北新幹線でビューンと帰京。青森は――どうせまた心惹かれる展覧会が県美か国際芸術センターか十和田現美で開かれるんだろうから、またそんな遠くない未来で行きます。次は寒すぎない時期に!