ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

九州旅行①。五島列島へ初めて渡る〜福江島編。石田城五島氏庭園、福江武家屋敷通りの町並みなど

五島列島へ初めて渡る。


長崎市から西に100km。長崎県の最西端にして、(沖縄を除けば)日本の最西端・五島列島へ初めて行ってきました。一番最初に行きたいと思ったきっかけは――次エントリで紹介する世界遺産候補の教会「旧野首教会」かこのエントリに載せる国名勝庭園を知ったからか、どっちかは忘れたけど。とにかく立地としてはなかなか行きづらい場所――でもだからこそ行ってみたい――とここ3年ぐらい思い続けていた。この秋ふと「死ぬ前に見たい景色ってどこだろう?」と思った時に、旧野首教会が思い浮かんだ。そこから今回アウェー鳥栖戦に休みをぶつけて五島列島の旅を決断――。

で、意外と広い五島列島。最目的である「旧野首教会」のある小値賀町から五島で最大の町である五島市福江島)まではフェリーで片道3時間。この直通のフェリーも1日1往復のみ、しかも小値賀⇒福江は朝4時50分出発というダイヤ。逆だったら朝10時だから比較的余裕はあるけど、日中に3時間移動するのも勿体無いと言えば勿体無い――けど、行くからには庭園も教会も両方行きたい!

あれこれ計画を考えて、最終的には1日目に長崎港⇒福江港へ移動し福江で1泊。翌朝は福江でさくっと目的の庭園を見て、10時のフェリーで小値賀へ移動――という形にした。ただもっと色々下調べすれば、今回は上陸しなかった上五島中通島)はバス網がちゃんとしてそうだったので、そこの陸路を経由しながら小値賀⇒上五島⇒福江という手もあったかもしれない。
長崎から福江までもフェリーだと3時間。船内は意外とおしゃれだった。


居酒屋ぽっぷ

福江で行った居酒屋さん。五島弁と地元のお酒に囲まれて楽しかった。東京から来た、三鷹、吉祥寺という街なんです、というお話をしたら、常連さんが↓この方のお兄さんだった。吉祥寺駅前の店舗を契約する時に同行してたから行ったことあると。五島でそんな話をするとは想像してなかった!
www.tv-tokyo.co.jp

Guesthouse Canan / ゲストハウスカナン

福江にはホテルもそこそこあるしゲストハウスも多い。今回はこちらのゲストハウスにお世話になりました。じゃらんとか楽天トラベルとかに引っ掛かってこない(けど雰囲気が良さそうな)所でのセレクト。ゆったり快適に過ごさせてもらった。「庭園を見たら朝10時のフェリーで経つ」というお話をするとさすがに残念がられたけど…(そりゃそうだ)、福江もまたゆっくり滞在したいし、またこちらに泊まりたい!あとは部屋の色が良いです(個人的趣味)。
www.goto-guesthousecanan.com

石田城五島氏庭園










福江へ来た目的はここ!国指定名勝。福江港ターミナルから徒歩10分ぐらい。石田城(福江城)は江戸時代末期に建てられた城郭で『江戸時代の最後に建てられた、日本で最も新しいお城』。城内に藩主・五島氏のお屋敷と庭園が現存しています。大きな池泉回遊式庭園で大名庭園と言えるんだろうけど、やっぱり場所柄、日本の中央の方で見られる庭園とは雰囲気が違うのが面白い(植物が違うのが大きい?)。
屋敷の中は現代風に張り替えたんだろうけど素敵。

天守閣チックな建物は五島観光歴史資料館。でも往時の石田城には天守閣はなかったみたい。


oniwa.garden

福江武家屋敷通りの町並み



上で城跡を紹介した通り、福江の中心部はかつて城下町だった。お城の南西側に武家屋敷通りがあり、石塀や門がその面影を強く残しています。

福江武家屋敷跡庭園



武家屋敷通りの一番南に位置するのが「武家屋敷通りふるさと館」。観光拠点施設でもあり、「福江武家屋敷跡」として史跡でもある。五島氏庭園と同じ様式の林泉式庭園の見学ができます。
ちなみに向かいにある「松園邸」というお宅も江戸時代から残る武家屋敷で見学施設だという情報を見ていたのですが――まさかの工事中!!うーん残念…ただ、山本二三ってジブリ映画やルパンの背景画をされていた有名美術監督(五島出身なんだそうです)。以前静岡市美術館でやってた個展も見たし、このリニューアルもこれはこれで素敵そう…また来たい!

ところでヤクルト及びヤクルトスワローズの創業者一家の松園家も五島(福江)の出身。ググってても五島には松園という苗字が多いみたいです。
oniwa.garden

福江・それ以外の町並み

福江の商店街のメインストリート。居酒屋で「意外と普通の町でしょ?」と言われまして、それは確かにそうなんだけど――でも自分の場合は古い町並みばかりではなく、地方都市自体が好き。「意外と普通の町」であってもそれが五島であるだけで現実逃避としては十分だし旅をしている気持ちになれる――。福江島にはかつて遣唐使が立ち寄っていた港(の跡)や、歴史ある教会など見所がまだまだある。繰り返しになってしまうけど次回はもっとゆっくり滞在して、色々行きたい!(あと市役所の裏手に遊郭跡っぽい区画があることに後から気付いたので、そこ歩けなかったのも心残り。また次回!)




というわけであっという間の滞在でしたが…予定通り10時のフェリーで小値賀島へ向かいます。
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