ガーデン・シティ・ライフ・ログ

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北海道&東日本パスの旅(1) 北海道編【札幌国際芸術祭2014~室蘭本線・函館本線の旅~函館・香雪園(旧岩船氏庭園)、元町・末広町の町並みなど】

北海道&東日本パスの旅について

いつか北海道&東日本パス(1万円で北海道と東日本のJR等が一週間乗り放題。これ)を一週間フルに使って北海道や東北を旅行したいと思っていた。今春にもフルで使ったけど都合上行ったのは近場で日帰りできるところばかりだったりして。それの代替として5月に北海道の道東を一周する旅行もしたけど、結局夏の利用期間である現在でもまだ働き出していなかった(笑)ので、今回は飛行機(LCC。バニラエア)で北海道に入って、そこから一週間北海道と東北をまわる旅行をしてきました。このタイミングにしたのはせっかくだからフェスを絡めたいと思ってJOIN ALIVEや札幌国際芸術祭があるタイミングにしたこと、そしたらthe pillowsのライヴもちょうどあったことが主な理由。以下は今回は時系列に沿って。

1日目:吉祥寺~成田空港・新千歳空港~札幌

成田空港までの移動からきっぷを利用開始(新千歳~札幌も)。バニラエアで札幌へ。先日沖縄から帰ってくる時が初バニラエアで、意外と席が広いなあと思っていたんだけど、札幌行きはまた機種が違ったみたいでけっこう狭かった。でも平日の夕方だけどやっぱ人は多かったな。この日は札幌に移動して終了。



2日目:室蘭本線函館本線の旅(札幌~苫小牧~東室蘭長万部~小樽~札幌)

この日の夜はthe pillows@札幌ペニーレーン24のライヴ。そのハコの最寄駅・琴似は札幌からJRで小樽方面へ2駅。そこに辿り着くために、朝10時台に札幌を出て、苫小牧~東室蘭長万部~小樽と乗換えて9時間以上掛けて辿り着いた。遠回りにも程がある。まあ前回の北海道が札幌より東側へ向かう旅だったので、今回はまだ乗ったことなかった室蘭本線函館本線(の小樽以西)に乗りたかったんでした。室蘭本線の海の景色、函館本線の山の景色、全然違って面白かった。

苫小牧~東室蘭





まず札幌から苫小牧へ。苫小牧は駅からすぐのところに王子製紙の大きな工場が見える。違うホームからは日高本線の一両の車両が発車してゆく。桃鉄的にはえりもの牧場方面へ進んでいく列車。いつか乗ってみたい。海沿いを進んでいって東室蘭で乗換え。東室蘭駅が面白い駅舎だった。なんとなくMIMOCAを思い出す。設計とか建築で検索しても引っ掛かってこないんだけど(てことは多分道内の企業とかなんだろうけど)、気になる。室蘭も道内の中では街として成立しているところだと思うので(コンサドーレの公式戦で室蘭開催とかもあるし)、いつか歩いてみたい街。

東室蘭伊達紋別長万部





左手に海、右手には有珠山昭和新山)を眺めながら進む。小幌という駅で人が多く降りた。何にも無い駅なのにな!?と思ったら、有名な秘境駅だそうで。そんなところで降りて次列車が来るのいつ頃になるのやら…。室蘭本線乗ってる最中、台湾から旅行に来たという家族に英語で話し掛けられて、函館までの行き方を英語になってない英語で説明。海外行ってあんなに「勉強しよう」と思ったのに結局してない…。意識してみたら、室蘭本線は英語のアナウンス無いんだよね。函館本線はあった。特急じゃなく各駅で回ってる彼らも彼らだけど…(笑)実はよく理解してないことで、「Have a good ○○」って言うとして、journeyとtripとtravelの違いって何なのやら、とかその場で調べたりして。

まんべくんで有名になった長万部。乗換えに1時間程あったので歩いてみたんだけど――桃鉄で物件駅じゃん(そういう判断基準)。もう少し何かあるのかなと思っていたけど、なーんにもなくて。駅の裏側に温泉街があるんだけど――人通りが無い、温泉旅館は点在しているんだけど商店が無い。位置的に道内の分岐点の町はであれ、人を呼ばなければ町は廃れていく。でも人にアピールするポイントが無い――そんな中で、まんべくんというコンテンツが現れたことは奇跡的な事だったんだと思う(大炎上もしたけど)。

長万部~小樽~札幌




長万部からの函館本線は打って変わって羊蹄山ニセコアンヌプリの山間をうねうねと登ってゆく路線。倶知安あたりからは人も増えて、長万部から約3時間掛かって小樽へ。小樽は5年前ライジングで来た時に一度歩いたことがある。それ以来歩きたかったけど、もうライヴの開演時間ぐらいなのでそれはやめて札幌へ向かう。ライヴのエントリはこちら

3日目:札幌国際芸術祭2014~JOIN ALIVE 2014

札幌国際芸術祭2014



この日(7/19)から始まった札幌国際芸術祭2014。芸術祭的なイベントに足を運ぶのはいちはらアートミックス以来で、あれもなかなか失敗という評判が大きかったイベント。今回の札幌国際芸術祭も札幌市議こういうエントリがあるように、「盛り上がっていない」「税金の無駄遣い」という前評判のよう。ガイドブックが美術手帖じゃなくSWITCHから出ているのも意外だったけど見てたらなんだかんだ気になって。11月のアウェー時にはもう終わっているし、今回見られるだけ見てみた。

この後のJOIN ALIVEで13時20分のindigo la Endに間に合わせることを考えると、札幌芸術の森/道立近代美術館/モエレ沼公園のうち行けて一会場。モエレ沼は2回行ったことあるし、坂本龍一+真鍋大度だけしか無いからやめる(作品としてはそれが一番見たかったんだけど)。早起きして芸術の森行こうかなあ、と思っていたけど、結局早起きできなかったので札幌駅から比較的近いところだけ行った。

(仮に札幌駅から向かうとすると、)まず坂本龍一+真鍋大度(のモエレ沼の作品のトレーラー)、エキソニモ、毛利悠子さんの作品と続いてかなり期待度が上がる。…んだけど、道立近代美術館の展示は拍子抜けする程あっさり終わった(面白かったけど。空間演出は青木淳さんだった)。同時開催の徳川美術館展の方が確実に人多かったぞ。うーん、一ヶ所見るだけなら早起きして絶対芸術の森行くべきだったわ…(まあ元々パンフレット見てても絶対芸術の森の展示の方が面白そうだったんだけど)。

札幌から岩見沢駅へ移動してJOIN ALIVE、そっちのエントリはこちら。夜札幌へ戻って、いつか乗ってみたかった急行はまなすに乗って札幌を出る。指定席イコールカーペット席かと思ってたら違った…普通の指定席。果たして眠れるかな…。はまなす乗る前、自席をスフィアに彩って写真を撮ってたやつが居た(どうやらスフィアがこの日札幌でコンサートだったようで)。ジャンルは違えど、サッカーもフェスも、趣味と旅行を兼ねた行動を好む人は面白いし好きだなあと思う。


4日目:函館観光。香雪園五稜郭~元町・末広町の町並み

午前3時頃函館着。はまなすの指定席は眠れそうで眠れなかった。結局車両も古いので?足も伸ばせないし、車内も割と明るかったし(目隠しはしてるんだけど)、冷房けっこう効いていてうるさかったし。函館へ来たのは1年半ぶり――あの時は大雪で全く動けなかったから今回観光したいと思って来たんだけど、これだけ歴史があって有名な街なのに、駅前に24時間営業のお店も無ければネカフェも無い。駅で寝ている人が多かった…けど僕は携帯の充電がしたかったので、2.5km離れたネカフェまで歩いた上で朝まで仮眠。ほんとはこの日は朝7時の始発で湯の川温泉入りに行って、9時から駅前でレンタサイクルして――って風に行動したかったけど、そこそこ眠ってしまったのでこの日は路面電車と徒歩で行動。

香雪園(旧岩船氏庭園)




北海道唯一の名勝庭園で別名「見晴らし公園」。湯の川電停から徒歩20分ほど(バスも1時間に1~2本あるけどちょうど時間が合わず)。入場無料。すごい広い公園の中の中央一箇所に作りこまれた庭園がある。でも多分この広い庭園自体が元々この「岩船氏」のお庭だったのかなあ、という感じで良い雰囲気だった。
oniwa.garden

五稜郭



↑の庭園は町のはずれなので人も少なかったけど、この日は3連休だったり競馬の函館開催だったりで函館自体はとても人が多かった。なので五稜郭タワーもけっこう人が多かった。五稜郭は前回来た時も歩いたけど、タワーはもう閉まっていて登れなかったので今回登ってみた。
oniwa.garden

元町・末広町の町並み









函館駅から南側へ。港から近く坂や古い洋館の多い元町・末広町の一帯は重要伝統的建造物群保存地区。電車の時間も迫っていたのでかなりわたわたと歩き回った感じだったけど、面白い町並みだった。うーん、もう少し時間とって自転車で走り回りたかったし、終点の函館どつく谷地頭温泉、大森遊郭跡なんかも色々と回ってみたかったけれど…。それはまたいずれ。

12時のスーパー白鳥で青森へ移動(北海道&東日本パス、この函館~新青森間だけ特急券購入で特急乗車可!)。東北編に続く