ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

天皇杯・セレッソ大阪-ジュビロ磐田 @ ヤンマースタジアム長居 / 東海道宿場町の古い町並みや重森三玲の庭園巡り。関宿~草津宿、岸和田城庭園・八陣の庭、豊國神社・秀石庭、南宗寺庭園 など

天皇杯セレッソ大阪-ジュビロ磐田ヤンマースタジアム長居




今季唯一のJ1勢との対戦。完敗。

18きっぷ最終日に組まれたこの試合ということで、天皇杯セレッソ大阪-ジュビロ磐田ヤンマースタジアム長居を見に行きました。リーグ戦では残留争いを繰り広げているセレッソ。怪我人や代表招集もあり、付け入る隙はあるか?と対戦が決まった時には少なからず期待をしていた。ただ日曜のナビスコ杯を見ていて、結果敗退こそしたけど「いやセレッソ強いじゃん…」という印象。あの攻撃を今のジュビロ守備陣が抑えられる気がしねえ。だからほんとリーグ戦に向けて程度メンバー落としてくれるかだなーというのと、水曜日前に噂通り監督が代わって動揺があれば…と思っていたら本当に代わった。

ジュビロを見るのはベルマーレ戦以来セレッソを見るのはちょうど約1年前の9月のキンチョウでの試合かな?長居公園へ来るのは今回が3度目だけど、今までの2度はキンチョウ&アクセスもチャリで来ていたので、大きい方&電車で来るのは初めて。せっかくなのでセレッソ仕様の鶴が丘駅で降りてみた。しかしその後なぜか真逆に歩いたらしく、西田辺駅にたどり着いた…ギャー。チャリならリカバーがきくのに…というかそれ以前に迷う距離でも道のりでもないのに。自信満々に逆へ向かってた。アホすぎる。おかげで前半10分間は見逃した。何のための前泊なんだか。勿論観光のためだけど。

この日のスタメン。ジュビロは八田、藤田、駿哉、伊野波、駒野、岡田、祐希、宮崎、山崎、チンガ、ポポ。前田や俊がベンチ外なのは一応温存ということか(ペクは怪我だったけど…)。少なからずリーグ戦のことも考慮した1.5軍布陣、特にセンターバック陣は駿哉と伊野波が久しぶりにスタメン復帰。セレッソフォルランはスタメンじゃなくて残念…というか代表帰りの扇原が強行スタメンなのか。ずるい。前半、まあお互い調子が悪いなりに0-0で試合が進んでいたけれど、南野のミドルシュートが突き刺さり1-0。後半も永井に追加点を決められ2-0で敗戦。完敗でした。

今のジュビロの守備…寄せの遅さ、当たりの軽さ…そもそもJ2でも辛いのに、J1相手じゃ尚厳しかった。J1はあの間合いやシュートレンジでも打ってくるし精度を乱さない(いや、それでもセレッソの精度にはか・な・り助けられた)。でもその打つ・打たない以前に南野の先制点のシーンは隆が中盤で相手の選手にあまりに簡単に振り切られ過ぎた。軽い。そして結局そういう守備の中で練習してるからか、J1のプレッシャーの中でのパス回しも苦しく、だからやたら前半は八田へのバックパスが多い。出し所が無くて八田に戻すしかないっていう。これじゃ八田が可哀想だ。

セレッソも相手が良いチームだったら仕留められそうなミスパス、横パスは多かったんだよなあ。そこをチンガがよく狙えていた――んだけど、その「チンガ頼み」でしかなかった。「チンガを下げた時点で試合が終わった」と言う人が居るのは不思議ではない――まあその後松井が決定的チャンスを迎えたから(外したけど)、その采配だけを責めるつもりは僕は無いけどね。守備陣の身体の張り方も後半は若干改善されてた――けど、勝つには何もかも足りなかった。選手起用や個人の問題じゃないんだ。

アタッキングゾーンまで行って横パスバックパスしちゃう病――後半負けてるのに――これはずっと昔からある問題。これは別に弱くなったここ2年じゃなく、J1中位をキープしてた柳下時代からそうで。あの頃は結局、前田がスーパーで、ジウソンが前線から異常に走ってくれていたおかげであの順位まで行けただけ――だからきっとこれは「ジュビロ」に潜在している問題。誰か任せ。守備もそうだから相手をフリーにしちゃう。でもなんで相手陣内深くまでいっても後ろに戻しちゃう(ひどいとキーパーまで)のかって。中に入れても選手が「点を取れる気がしていない」からだよね。点を取るパターンが無い。

攻撃も守備もやる気無いわけじゃないんだよ…やる気無ければ最後あんな攻められない。チンガ頼み(前田頼み)で攻め手が無いのも結局トレーニング不足だからだ。だからこそそれは監督が何代替わろうがクラブに潜む課題だと。やる気が無いわけじゃないと伝わってくるからこそもどかしいし悲しい―…まあ感情論置いといて、格上相手にカウンターという手が無いのは厳しかった。だってさ自分でフルコートやってさ、都3部の相手でもガンガン裏をとろうと走る選手が居て、そこへピンポイントで出す人居るんだよ。プロなんて絶対もっと速く走れるしピンポイントで出せるはずだよ。でもジュビロはそれをしない。なぜそれをしないかって、結局「イズム」だからだと思うんだよな。「繋ぎたい」っていう。繋いで崩す程のサッカー、攻撃なんて今はもう稀にしか出来ていないのに…。

ジュビロらしさ」とは。

テレビで解説の早野が「ジュビロらしくない」という解説をしたみたいで(見てないから前後の文脈はわかんないけど)、だからTL上で「大体ジュビロらしさって何だ?」という呟きが試合後に散見された。なんだろうなあ~って試合後ラーメン食べながら思ってたけど、降格が決まった後のエントリでもそんなこと書いてたわ自分。ま、その時思ってたこととは別に思うことは、やっぱジュビロらしさって「中山」なんじゃねえかなあ――って。それは――セレッソ側に張られていた「8」「20」の段幕を見て思ったことだ。

最後に山崎がイエローもらったじゃん。明らかにイエローもらうプレーだったからバックスタンドの客に関西弁ですっげえ野次られてたけど(遠くても聞こえた(笑))、でもあそこで身体投げ出したのは山崎に身体を投げ出す「気力」とか魂みたいなもんが残ってたからなんだよ。悔しくないはずない。だから――試合終了後の挨拶で下向いてる山崎に「下向くな!顔上げろ!」って言ってる人が近くに居て、ほんとそう思って。やる気が無いわけじゃない――だから選手にブーイングとは思わなかった――けど、チームってかクラブが厳しい状態には違いないけど。それ自体の改善は…カトQGMがヤマ発閥を一掃するとかヤマ発が経営難になって手放すとかしかないのかな。もっと荒野になりそうだけど(笑)

数年来のジュビロの「走れない、後ろ向きなサッカー」をシャムスカが改善出来ているかと言うとそうは言い難い。し、チームの改善は選手補強より監督の手腕が大きい。けど「どの監督でもダメ」な状況だとしたらそれはそれでほんとクラブに根付いてる何かが悪いんじゃねえかと思ってしまうんだよ。だから今年上がれなくっても、秀人や大木さんや名波よりはもう1年ムスカ継続で見てみたい気もするんだよな。まあそんなすっきりしない…こんな試合(フォルランも引っ張り出せなかったしな)でも、今年唯一になるかもしれなかったJ1との試合、思ったよりはジュビロサポ多かった。下向くな!次次!そう思うよ。今となっちゃ長崎行くモチベーションは微妙だけど(航空券とってる以上行くけど。観光のモチベーションが…軍艦島残しとけばよかったなー)、行くからには勝ちたい。

ということで以下は今回の旅行記。「10日の試合なら18きっぷで何日かかけて行けるじゃん!」と当初は考えていたものの、諸々の予定により月曜日まで東京へ居ることになり、そのうえ月曜は浜松に移動するだけ、火曜も昼過ぎに浜松を出てそんなに寄り道が出来ないという中途半端な旅になってしまった。大阪は8月のサマソニ以来なんで全然久しぶりじゃないし大阪は考えたら今年5、6回目。その中でもあまり行く機会の無かった堺、岸和田へ今回は行きました。

東海道五十三次宿場町の古い町並み

関宿




浜松から名古屋、名古屋から今回は関西本線で西へ。亀山の隣、関で途中下車。この関宿は東海道五十三次の47番目の宿場町。駅から5分も歩くと重伝建地区の古い町並み。電柱も無いこの町並みがほんとずーっと続いていて圧巻!歩いていると、「今日はどこまで(東海道を)歩くの?」と地元の方に話し掛けられた。大きなリュック背負いっているからか「え、大阪まで歩くの!?」みたいな反応でハッとしたんだけど、それだけ東海道踏破をやってる人が多いからそう受け取るんだろうな。…いつかやりそうで怖い。

草津宿






草津宿東海道五十三次の52番目の宿場町。草津駅はいつも(米原から新快速)だったらスルーだけど、その前に草津線に初めて乗ったのでついでに降りてみた。草津線自体が謎なルートの路線だなあと思っていたんだけど、乗ってみてわかった。これが旧東海道なのね!(大阪に通すルートよりも京都に通すルートの方が重要だった時代。)なので、今回の旅行は自分の中で上洛気分――京都まで歩きたくなる(笑)そんな草津は駅から5~10分ぐらいで古い町並み。意外と古い建物も多く残っていて面白かった。でも「これが遊郭跡かな?」と思って歩いたところは別にそうではなかった。立派な料亭は国の登録有形文化財。かっこいい現代彫刻は本陣前にあった「時の旅人」。

重森三玲の庭園など、大阪南部の名勝庭園や町並み巡り。

大阪城豊國神社・秀石庭


大阪城公園内にある、豊臣秀吉が奉られている?神社の庭園が重森三玲作の「豊國神社・秀石庭」。大阪城公園は初めての長居アウェーの時も来たけど当時はまだ庭園にはさほど興味無かった頃だったからこれは知らなんだ。迫力ある石は阿波国分寺庭園と同じものを使用しているとかなんとか。
oniwa.garden

岸和田城庭園・八陣の庭 と岸和田の町並み


重森三玲作の岸和田城庭園・八陣の庭。この6月に国指定名勝になった。なんか「北斗七星の庭」ともまた違う、日本庭園の印象を覆す庭園だなあと。素晴らしい――天守閣から眺めたらもっと綺麗に見えたのかもな。
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なお重森三玲庭園を巡ったのは7月に京都アウェーついでに松尾大社へ行って以来でした。んで、以下は岸和田の町並みなど。岸和田はだんじりの印象が強過ぎるけど(ちょうど開催前後だったのかな?)、お城周辺にも商店街の先にも、古い町並みは結構残っててすごくよかった!





岸和田の更に南、「和泉砂川」という駅が最寄の林昌寺にも重森三玲の庭園があるようなのだけど今回は時間が無くパス。今度関空や和歌山行く機会に寄りたいな。

堺・南宗寺庭園 など


堺・南宗寺庭園。国指定名勝。家康や千利休ゆかりの茶室なんだそうな。京都の大徳寺の庭園を模して造られたらしいけど、波紋が写真で見てたのと違ってちょい残念。
oniwa.garden
歴史ある商都・堺、初だったけど意外と古い町並みは見つけられず残念。一言で堺と言っても「堺」が付く駅が3つも4つもあって、どの辺が中心かわからないぐらい広い町ではあったけど。



↑は仁徳天皇陵(世界で一番大きな古墳)。百舌鳥駅から行ったのでまず踏み入れた史跡はこれだった。けど事前に把握してなかったので、「これは何古墳ですか?」「仁徳天皇陵です」「ええ!あの一番大きな?」みたいな感じで。でもまあ、五稜郭みたく上から眺められるわけじゃないからなかなか分かりづいといえば分かりづらい(他の点在する古墳もそうだけど。んー、なんか残念)。

草間彌生の大きな看板で旅終了。今回は初めて夜行バスで遠征先から帰京。また来るよ大阪。今回に関しては、大体岸和田も堺も南海本線の駅の方が栄えているから18きっぷで巡るのには正直向かなかった…。同じような理由で近鉄沿線の富田林の重伝建地区及び名勝庭園はスルーしたし、それ以外にも近江鉄道も行き残しているなって感じがだいぶある。米原彦根近江八幡野洲あたりには行けていない名勝庭園がけっこうあるので、またどこかでその辺の庭園巡りに訪れたい。高槻の名勝庭園もだし、大体日曜から出られていたら鳥取や岡山まで行けたかも――旅行欲は尽きない。いやちょっとそろそろそんなモードも終わりにしなきゃなんだけど――息もつかぬうちに次は長崎旅行です。