ガーデン・シティ・ライフ・ログ

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J1復帰後初勝利!浦和レッズ-ジュビロ磐田 @ 埼玉スタジアム2002

3年前、苦い思いをした舞台で。「格上」相手に最高なJ1復帰初勝利

3年ぶりの埼スタ浦和レッズ-ジュビロ磐田埼玉スタジアム2002開幕戦以来、レッズを見るのは元旦の天皇杯以来埼スタでのこのカードは元旦の天皇杯以来。いまいちだった開幕戦からメンバーも代わるかな、と思っていたけど開幕戦と同じだった。対するレッズはACLで主力を半分以上温存したという。全員知っている、さすがに豪華なメンツ…。元はというと3年前に埼スタで為す術なく敗れた記憶。前節もとてもじゃないけどジュビロが悪かったから、今回の試合も一体どれだけやられるかと思っていた。

早い時間から康太や宮崎は相手の中盤にフィジカルで完全に吹っ飛ばされてピンチを招き、やっぱこのクラス相手だと真ん中で収まらないかと。一番心配だった関根くん対中村の左サイドも、最初の2本ぐらいは中村が頑張って止めたけど、そのうち関根くんに突破されるようになって。これは時間の問題か…と頭を過る。けど0失点で耐えていると、吉彰の前からのプレスからまさかの先制!うわあなんか入ってる!あの前からの厭わないチェイスが出来るから吉彰は素晴らしいのだ…!!

後半も耐えて耐えて、相手のミスからアダイウトンにビッグチャンスが訪れるもそこは西川がセーブ。そのアダイウトンに代えてボスロイドを投入。斎藤と比べてアダイウトンの方がカウンターの時も脅威かと思ったけど、対関根くんの守備を考えた時に斎藤くんの方がやってくれるという判断だったのかな。そこで浦和が切ったカードが、一番脅威だった関根くんを下げて永田。この判断は意外だった。んで、後半の柏木のゴールは、あの位置からあのコースに蹴られたら仕方ない。そこまでジュビロがよく耐えたとしか言いようがない。正直追いつかれた時点で勝ちはないなあと思った。

しかしジェイと松浦が左サイドに入って完全にジュビロにペースが向いた。ボスロイドが入って、あの強いレッズ前線を逆に格下相手する程に完全にキープ。J1、それも日本代表クラスの槙野相手に、競らなくても収まった。大きなキックフェイントで3、4人を引き付ける。言っても昨年はJ2でプレーしてた選手。J1での過信は控えていたけど、それ以上だった。そして松浦。これは名波監督の好采配。関根君を下げた相手の右サイドのスペースを完全に押し込んでた。最後の、勝負しようと思ったけど中にスペースが無くってコーナーサイドに逃げたプレーも良い判断(本当は勝負して欲しいしそのスキルがあると思うんだけど)。そしてボスロイドのゴールが生まれ、1-2で勝ち越し!その点を守り切ってJ1で復帰初勝利!

いやしかし本当に、勝てるなんて想像してなくて。終盤は結構泣きそうになった(笑)全体的にはレッズに押し込まれたゲームだったけどそれは覚悟していたことで、その中で本当にまさか勝ち点3取れると思ってなかった。ジュビロってどんだけ耐えても最後は点とられるチームだから(笑)それが昨年前半無敗でいったチーム相手に守り切った。サッカーってわからないなあ。試合後レッズサポ友人と会ったら「金返せゲーム」って言っててそりゃまあそうだなあというか。ま、でも勝っても負けてもこんな日々が戻ってきて楽しいなあということと。来週の日立台も新潟アウェーも楽しみだなあ…。自分のフルコートで不甲斐なさを実感しているからこそ、そうした「実力差」をひっくり返してくれた…いや、実力なんて紙一重だ、と思わせてくれた今日のジュビロの試合には色んな感情が沸くんだな。マジできつい、だから嬉しーんだ。

J1復帰初勝利後の気持ちの良い記事やツイート。

名波監督を評価し過ぎるのは浮かれすぎじゃね?と思うけど、紛れもない優勝候補に「勝ち点3を取るサッカー」を出来たジュビロ自体久々で。「内容は良かった惜しかった」とかじゃなくてさ。それは名波が持ってるものなのかなって感じる。2013年は同じミシャ浦和にシュート数22-3ってぐらいボコボコに押し込まれた。あのイメージがあったから他の人ほど僕は強気な目で見れなかった。今回はシュート数12-8。それしか打たれなかった。名波が言う通り、ミシャのサッカーに対して周到に準備した結果だと思って。

周到に準備したとは言っても昨年は前半戦を無敗で独走したチーム。レッズ嫌いな人ってジュビロサポでも少なくないから実際より低めに見積もってる人も多いけど(笑)、いやいやすごいことだと思うんだよ。そんぐらい、ジュビロはずうっと律儀に全体でスライド、マークの受け渡しを繰り返した。今思い返すと、当時もう強かった浦和に対してただただ無策で「自分たちのサッカー」と言っても何も出来ず散ったモリゲ監督と今回の名波監督。後者の方が圧倒的にドリーマーだろうに、現実は正反対なのが面白い。いや、名波も最初がJ1だったらそれに陥ってたのかも。名波に現実的な選択や、勝負の怖さを教えてくれた――山岸のゴールも今なら笑える(笑)

それでも走行距離が多いにこしたことはない

第1節が終わった後に出ていたデータ。第1節のジュビロのチーム走行距離は105km。J1平均は116km。対戦相手のグランパスがJ1最低だけどジュビロも大差なく110kmを下回っているのはジュビロとグラだけ。一昨日の試合が凡戦だったと裏付けられたようなデータ…。次節対戦相手の浦和との走行距離差は20km。1人の走行距離を大体10kmと考えるとフィールドプレイヤーが10人か12人かぐらい差がある。

スプリント回数データ:http://www.jleague.jp/sp/stats/sprint.html
2015年走行距離データ:http://www.jleague.jp/sp/stats/2015/distance.html

走行距離ではなくスプリント回数で見ると、グランパスがJ1平均以上なのに対しジュビロは下から3番目。圧倒的に少ないのが広島川崎の2チームなのは意外だけど…。でもジュビロが一番メリハリ無く走れてないチームなのではと感じる。昨年のデータも調べてみたら、降格した山雅が走行距離・スプリント回数ともに2位。エスパルスも両方上位。逆にサンフレッチェは両方下位で、フロンターレもそう…と、走るが全てではない。測定のアヤもあるんだとは思うけど。

久しぶりのフルコート。

埼スタの試合の前日にフルコート@井草森公園。ミニゲーム除けば実に1年ぶり。サイドバック難しい。動き方も前の動かし方も分からず、体力残して終わってしまった。不完全燃焼。

2列目に居る時、後ろが守備の指示をしてくれるとすごく分かる。だけど自分が後ろに居るとそれが出来ない。あれはやっぱ経験が無いと難しんだ。コンビネーション(声掛け)って大事だよなーとって思うと、必ずしも走行距離が大事ってわけではないんだけど。もっとボール触る機会増やさないとな…。あと資格持ってる人の主審ぶりは草サッカーレベルでも違う。ちゃんと会話するし。審判へのリスペクトって必要だなーと思った。今年は何度かフルコートやれたらいいな!