ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

鹿島アントラーズ-ジュビロ磐田 @ カシマスタジアム / 鹿島寄り道。佐倉・旧堀田正倫庭園と武家屋敷の町並み、佐原・重伝建の町並みなど

鹿島アントラーズ-ジュビロ磐田カシマスタジアム

力の差を見せつけられる完敗。もし誤審が無くても力の差は変わらない。

鹿島アントラーズ-ジュビロ磐田カシマスタジアムへ行きました。ジュビロを観るのは前節の神戸戦以来、鹿島を観るのは5月のヤマハでの対戦以来カシマスタジアムへ来るのは2012年ロドリゴ・ソウト最後の試合以来(降格した年は平日だったか何かで来られず)。試合は0-3でぐうの音も出ない完敗。PKが誤審だった…としても、それ自体がパパドプーロスのクリアミスから迎えたプレー。あんなにイージーで抜け出されて、抜け出されたピンチ自体その1回だけではなく何度もあり。PKが無くてオウンゴールが不運だったとしても力の差を大いに感じた試合でした。

1stの時と同じような感想なんだけど、鹿島は本当に切替が速い。相手の集中が切れるその隙を狙っている(セットプレーの後とか)。そこは本当に積み重ね・日頃の練習の差。ルーズなボールはことごとく拾われる(ジュビロはジェイからの落としが拾えない)のはチームとしての構造の差なんだろうなあ…と。もうこれでもかってぐらい、クリア後のボールへの反応が3歩ぐらい鹿島の選手が優っていた。これは何の差なのだろう?集中力?やる気?ポジショニング?フィジカルの差?それは個人の問題?それともチームの問題?…やる気だけじゃ越えられないことってあると思うのよ。積み重ねの差なんだと思う。

鹿島のチーム全体のプレーの切替の速さは1stでも体感してた。はずなのに、ジュビロの選手は自らのセットプレーの後、曽ヶ端の出所を邪魔する――でもその間にアントラーズの選手は5人6人と前線に向けて猛ダッシュをしている。そして鹿島にチャンスが生まれる――これは個人のやる気の差ではなくトレーニングの意識の差だと思う。前線の運動量にも差があった。J2の時はジェイとアダの力技でどーにかなってたんだ。今日一のチャンスはアダのミドルだった――けど、スピードで勝負させてもらえるシーン多くはなかった。単純にJ2よりJ1は守備のカバーリングが速い。そんな都合の良いスペースを与えてくれない。

DF陣もクリアミスやマークはがすシーンが多かった…DFラインが3枚とか4枚とかいう次元ではない…。オフサイドとってもらえる・もらえないについては、別にジュビロも裏のスペース狙うサッカーすればいいんだよ。それをせず足元で繋ぐシーンが多いから相手にとって守りやすい、のが課題なわけで。カミンスキーのセーブが無かったらもう3点は取られてたかな。良い所を思い出すのが難しい試合ではあるけど、これをどう現在地と思うかだよなって思う。やる気の問題じゃない。サポーターの声援の後押しで届く次元ではない、もっと歴史・補強・トレーニング。あらゆるものの差。走れてない訳じゃない。質の差。

でも完敗だったけど全くブーイングする気持ちにはならなかった。0-1の時からある程度リスクを追って攻めにいこうとはしてたし――10人になってからもよりリスクを追って前に出ていた――「やる気」は見えてたよ。十分。ただただ、チームの能力な差があっただけ。…なので、まあ切替しかないよね。天皇杯はすぐだよ。頑張れ。拍手でもブーイングでもなくトップオブザワールドは良かったです。電車まで時間があったから久々にバス待ってタオマフ掲げた。手を振ってたのは見間違いじゃなければ松浦だったよーな。

それでもカシマスタジアムでの試合って燃えるんだよなあ。勝てなくてもこれが現在地だって確認させられる…周りの人が意外と「ここで勝った試合を見たことない」と…僕はたまたま勝った試合を2度見たし(2002、2010)、一方で2004年のV逸なんかも見たし――痛い目見た回数の方が多いけど、でもここでの勝利が一番気持ちいい。カシマは改めて良いスタジアムだと思った。まーアクセスは決して良くないかもしれないけどそれ含めて最高のアウェー。来年も…来年も?懲りずに来ます。運ではなく…また実力でバチバチでやる試合を観られる日を願ってる。

以下は今回のカシマスタジアムまでの寄り道。この日から昨年も使った北海道&東日本パスを購入したので1週間JR東日本構内は乗り放題。22日のユアスタでの試合まで色々行ったのでそれはまたそれぞれのエントリにて。

佐倉・旧堀田正倫庭園(さくら庭園)







まずは佐倉で下車。佐倉・旧堀田正倫庭園(さくら庭園)。国指定名勝に昨年指定されました。建物(旧堀田邸)も国の重要文化財。堀田氏は元佐倉藩主で、もともとあった広大な敷地には病院や老人ホームなどが建っている。なお千葉県の庭園は3月に松戸の戸定邸、野田の高梨氏庭園観に行って以来
oniwa.garden

佐倉・武家屋敷通りの町並み


佐倉へ以前来た時は川村記念美術館目的だったので(この時。この時も鹿島帰りでした)、武家屋敷の町並みは今回が初。佐倉は坂が多く、台地に武家屋敷通りがある城下町で…なんか大分の杵築を思い出した。思っていたより観光客も多かった。

佐倉・それ以外の町並みと佐倉城址公園





佐倉は武家屋敷通り以外にもあちこちに蔵造りの商家を始めとする古い建物があるのが面白かった!JR佐倉駅京成佐倉駅とでは京成佐倉駅の方が流行っているのかな。でも中心街はお城を起点として、両方の駅の真ん中ぐらいにある。

佐倉高等学校記念館

登録有形文化財。古い町並みとか庭園とかおっさんみたいな趣味の中で少し若者向けの情報を書くと、ここがBUMP OF CHICKENメンバーの母校です。あと長嶋茂雄。記念館はじめ建物がしゃれてる。

佐原・重要伝統的建造物群保存地区の町並み





佐倉から引き続き成田線で佐原まで。さっきまでが佐倉、こっちが佐原。街を歩いたのは2年ぶりだったけど、前から「ジュビロの試合前に寄りたい」と思っていたのでした。乗換待ちの1時間で歩くにもちょうど良い、関東で一番素敵な古い町並み。以下は前回見逃した所や重伝建のメインからは外れたところ。


酒蔵の蔵や煙突もあれば長屋門も看板建築もある。あと先週モザイクタイルミュージアム行ったばかりだから銭湯のタイルに目が行く(笑)以下は花街や遊郭があったのかな、と思うあたり。飲み屋街とはまた違う位置にある、うなぎの長谷川、東洋館、ビジネスホテル美松…の辺りがなんか気になる。


佐原はレトロなデパート跡や写真館跡など、色んな目線で魅力的な町並みです。カメラの三越さん、「この町並みに観光客が急増する中で、この建物を保存すべきかどうすべきか。ご意見下さい」と言った張り紙があった。難しい所だよなあ。



鹿島神宮


そして2時間に1本程度しか来ない鹿島線鹿島神宮駅へ。微妙に試合開始までに時間あるな、と思ったので久々に鹿島神宮に行きました。たぶん8年ぶりぐらい。森の中を突っ切ってスタジアムへ向かったら思っていた以上に暗くって不気味だった…。ちなみにもう一つの日本三大神宮・香取神宮も佐原から頑張れば歩けそうってことに今回気づいたので来年はそのコースで行きたい。