F東京-磐田
昨日なでしこのプレーオフを見ながら眠ったのは午前5時頃。午前6時半頃目が覚める。早い。というか歯が痛い。眠いという気持ちが持てない程、歯が痛い。まさか1日でここまで痛くなるとは…。日曜だから休日検診のあるところでの急患も考えたけれど、明日元々歯医者の予約を入れてあったのでそれを待とうと決める。でも痛いのはどうにもならんので、前回激しい痛みになった1年半前に買ったあった痛み止めで対処。昨日あれだけチャリで走ってるんで、疲れてないわけがないし寝ないわけにはいかないと思って再度睡眠。昼過ぎに起床。今度は歯が痛くて起きる気にならない（笑）もうゆるゆると準備して、いつもの如く自転車で味スタへ。
でも今日はいつもと違う。そう、ジュビロですよ。J1リーグ第3節、FC東京-ジュビロ磐田＠味の素スタジアム。FC東京は開幕戦以来、ジュビロは先週以来の観戦、このカードは僕のサッカー観戦史上で一番見ているカードだろうなあ。01年2nd、02年1st、03年1st、2nd、04年1st、2nd、05年1st、2nd、06年1st、2nd、そして今回。浜松に戻った後もFC東京戦は東京まで来ていたからなー。
今日はアウェー側ゴール裏も2階を開放していたので2階へ。味スタは2階席の方が見やすい…のだけれど、先週ヤマスタで試合見てしまったせいでピッチが遠いな（笑）今日の磐田は怪我から川口が復帰、菊地と成岡が怪我か何かで欠場。川口、犬塚、秀人、マコ、上田、パラナ、ファブリシオ、船谷、太田、西、カレン。FC東京は土肥、伊野波、徳永、藤山、金沢、福西、今野、栗澤、石川、鈴木規、ルーカス。栗澤、ノリオが居るってことはもう開幕戦のシステムは断念したのかな。
今日への展望としては。ほんの数ヶ月前のヤマスタではもう圧倒的にうちが力を見せ付けたぐらいのつもりだったけど（笑。いやそこまでもないけどね）、福西が居なくなって向こうへ行って、前田が怪我して向こうは平山がコンディションを上げてきている今、正直個の力では向こうの方が上だろうなあと。高さも向こうに分があり、うちはセットプレーに弱い。そして近年はFC東京ホームではかなり勢い良く来られたり、負けたりだったから。今のうちが（悪いサッカーしているとは思ってないって言ってたから）、どこまでやれるか。というところだと思っていた。中〜上位争いか降格争いかの良いバロメータだろうなあと。
前半はなんかまあ普通。でも僕は多分うちの方が劣勢になるだろうと思っていたから、そういう視点からすれば「思ったよりパスも繋げているし、人もボールも動いている。ポゼッションも出来ている。プレスも効いていてボールも奪えている」と。向こうというより、うちの方が自分のサッカーが出来ているなと。まあ向こうが前や中盤であまり来なかったから、とりあえずうちの方がパスを回していただけでもあるんだけど…（だからぐだぐだ）でも言えるのは、シーズン前に今年のうちはカウンターサッカーと言われていた程、全くカウンターサッカーではない（笑）絶対昨年の今頃より人もボールも動くパスサッカーが出来ていると思う。前の3人にボールが入った後、どう崩すかってところにはまだまだ課題なんだけれど。
前半30分台にファブリシオが2枚イエローをもらって退場。これ、2枚とも警告に値するものだったか？身体ぶつかってもつれた程度だと思うが…。2枚目も足でクリアしたところに栗澤が突っ込んできた程度のものに見えた（遠いからだけど）。（←ごめん、スロー映像見た。これはしゃあない。イライラするような展開でもなかったのに…）。5分程度の出来事で11対10。昨年も何度も書いているけど…サッカーって11対11のスポーツじゃん。それにお金払ってるのに、なんでこんな早く軽々と選手を減らせるのか？1人で物凄い大きな差なのに。レッドカード、不公平な試合を見に金払ってるんじゃないんだよ。西村だから嫌な予感はしていたが…。
ほんと、こんなジャッジされるようなリーグはお金落とす価値無いと思う。ファブリシオだけじゃなく、ルーカスへのカードも別にそこまでのものでもなかったと思う。クソ審判。買収とは思わんけど公平さは欠いていると思うし、ああまたこんな展開か。昨年FC東京が相手一人減った後得点取りまくった試合を何試合か見てるからさ。なんかもう見てても仕方ないかなあと思って（笑）帰ろうかなと少し思ったけど…。まあ、負ける覚悟、ボコられる覚悟だけして、この展開で今のうちがどこまで出来るか？というのは見なければと思った。
一人減って勿論展開は変わる。今まで試合の流れを掴んでいたジュビロはカウンターサッカーを余儀なくされる。中盤の穴を埋める為ジュビロは選手交代。カレンに代えて、昨年の大分戦にも出てたユースの山本康裕。ベンチ入りしているなあとは思っていたけど、まさか出番があるとは。しかもこんな早い時間帯、しかもこんな退場者が出た後に。攻撃陣を減らすのは仕方無いとして、カレンは代えられても仕方無い出来だったかなと。先週は「まあ良かったと思う」って書いてたけど、やはりカレンにワントップは荷が重いのかなあ。やりようだとは思うんだけどね。
カレンのポストプレーなんてたかが知れてるって多分皆分かってるのに（笑）、カレンはポストをしようとしていたから。カレンってゴール向かうスピードが評価されていた一点だと思うのに、今はボールを受ける時必ずゴールに背を向けてるっていうか、後ろ向きなんだよね。ブラジル人FW（ジュニーニョとかウェズレイとか、かつてのエメとか。グラウはしなかったけど）って、試合中何度か、背を向けて受けようとしながら、スルーして前へ流れたボールを追いかけるようなことあるじゃん？カレンは絶対そういうことしない。ゴールへのプロセスを描いてないんだよなあ。もうちょっと点を取る為に、自分はこう動く、だからこうしてくれっていう、エゴを見せて欲しいんだけれど…練習ではどうしているんだろう？
数的有利となったFC東京が攻撃に転じる展開に。無人のゴールを秀人が顔面ブロックで防ぐとかいう決定的なシーンもありながら、前半は何とか耐えて0-0で終了。いやー川口のセーブはやっぱすごいと思った。横っ飛びの切れがね、やっぱ違う。かっこいい。川口は、子供に「なりたい」と思わせるGKだと思うねー。プレーがかっこいいよ。前半は短く蹴るGKが多かったから、まだ足の状態がよくないのかなと思ったけど…。そういえば前半、犬塚とか誰かとかが滑ってて（FC東京の選手も滑ってたけど）。また柏戦と同じか？とかちょっと思った。
後半。早い時間帯に犬塚が足を痛める。9対11になるからほんと決定的になり兼ねない出来事。一度ピッチに戻ったものの、早々と大井と交代。なんかもう後半早い時間帯に1点取られてどうしようもなくなるんじゃないかなあとか思ってたけど（笑）そんなことなく試合は展開。なんだろう、向こうは広島戦では後半開始からスイッチが入ったって感じだったけど、今日は後半になってもまだ…こっちに合わせてくれたというか…なんかこの日は総じてFC東京は持ち前の勢いがなかった。だから、一人少ないうちでも普通にパスを繋いで展開出来たし。
カレン代えたおかげで0トップのうちだけれど、上に書いた通り今日のカレンはそんな良いとは思えなかったので、むしろカレンが居なくなった後の方が（どうせうちはスペースを突いて、カウンターサッカーをするしかないから）蓋が取れたように西と太田がスピードと個人の能力、スペースへのポジション取りを上手く活かして基点となれていたのかな？という気がする。まあ中には誰も居ないんだけれど、そもそも個の力が劣る中1人少なく、もっと試合を支配されてもおかしくない相手だと思うから…内容の良さもクソもないというか、贅沢は言えない（笑）
中盤も割とボールが繋げていて、船谷の軽いプレーとかも割と上手く繋がって相手への脅威となれていた気がせんでもない。向こうも相変わらずきつくはこなかったから、ボランチ〜サイドの選手は割とダイナミックに展開出来ていて。ユースの山本くんもあまり「17歳の選手、さすがにちょっと…」とは全く思わせず、堂々と試合の中に馴染んでいた。ドリブルで相手をいなしたシーンとかもあったし。
後半10分過ぎ、向こうも早々と点を取る為に平山を投入。しかしこれが石川との交代。正直これでかーーーなり助かった部分はあったと思います。それに合わせたかのように、ジュビロは船谷に代えて加賀。加賀は右サイドバックに入って大井が中へ行って、これで5バックに近い形になったのかな？後半12分にしてジュビロは交代枠を使い切った。半ば仕方無い交代が2つあったにせよ、アジウソンのこの采配には…まあ賭けだったかもしれないけど、彼の信念や自信、それだけのパワーが含められていたんじゃないかと思う。彼なりの勝負に出た。
ここからは長かったねえ。とにかくジュビロは守備、守備でそこからカウンターというサッカー。でも正直、もっとやられると思ってたからさ、見てる側としては良い具合にドキドキ出来て。思ったより上手く攻撃にも展開出来るし、適度に興奮も出来る。相手のゴールが無人になって太田がミスキックで止められた決定的なシーンもあったけれど、あまり早い時間帯に点が決められなかったからこそ、向こうの勢いがつかずに「耐えられる」レベルで試合が展開してくれたのかなと思う。その後FC東京は馬場、ワンチョぺと投入してくるが、守備の枚数を減らしたわけじゃないのでうちもそのまま対処出来ていた。この展開でワンチョぺ投入されなかったら、もう立場ないよなーと思ってたけど（笑）、ようやく出番。
後半35分過ぎ、右サイドのPA近くで加賀がファールを受けて、ジュビロFKのチャンス。この加賀のファールは正直どちらのファールになってもおかしくないと思ったから、ちょっとラッキーだと思った部分もあり。そのFK、ポイントに居るのは西と上田。どうやら上田が蹴るようだ。西がフェイントをかけて、上田のキックがきれいな弧を描き、秀人が頭でドンピシャで合わせ、何とジュビロが先制！1-0！高さは向こうの方が圧倒的に勝っている上、今のうちはセットプレーからの得点源の福西と前田が居ないから…正直セットプレーからの得点なんてあまり期待していなかったし、0-0は期待してても勝利までは期待していなかったから…なんだこれは！この得点にはほんと、叫びました（笑）おかしくなってた（笑）
残り10分。ジュビロは守って耐えて、相手のスペースへ蹴り出す。幸運なことに、FC東京も石川、ノリオ等のサイドで怖さのある選手を下げてくれていたので放り込むしかない。勿論高さでは向こうの方が勝るし、そもそも数的有利なので、シュートは打たれたし惜しいシュートもあったしピンチにはピンチだったんだけれど…なんか今日は勝てると思った。それっぐらい、今日の川口は神がかっていたというか安定していたというか。さすがと思うぐらい、防いでくれていた。
交代枠使い切った中で、西が突破をファールで止められ足を痛めて（あれにカード出ないんだから偏ってるよやっぱ（笑））、最後足を引きずりながら、ピョンピョン跳ねながらプレーしていて。やっぱもう入っている気持ちが違ったよな。長いロスタイムも耐え切り、1-0でジュビロ磐田が勝利。得点以後は歯の痛みも寒さも忘れるぐらいだった（それまではずっと「歯痛いー」「寒いー」と思いながら見てた）。ほんとねえ。何点取られて負けてもおかしくない展開だと思ってたから。まさかの勝利。もーほんと皆良かったし、皆頑張った。
今日の試合展開では、内容云々とか個人のあれだとかなんとか、そんなことはもう二の次でしょう。開幕戦のあの惨敗と失望を考えればさ…大きな大きな連勝！退場者が出た時に思い出したのは、04年のアウェーのFC東京戦。あの時も前半で一人退場者（大井）が出てかなりやられて…でも守り切って0-0だった試合なんだけどさ、あの時はただ偶然守り切っただけで「10人なら10人なりにもっと走れよ、引分けで満足かよ」ってことを思ったんだった気がするんだよ。まだそれなりに名のあるメンツが居た頃だしさ。今回はこれだけ…しょぼいメンツでさ（笑）、ユースの子が前半から出てて…それでもそれなりの試合内容で勝利。すごいよ！
各選手物足りない部分はあるだろうけど、でもそれはもう当たり前だと思って。この若い選手たちがシーズン終わった頃に、どこまでどうなっているか？だと思うんだよね。先週も「小粒だよなー」とは書いてるんだけど、試合見ながら「小粒なりに…きっと今日は勝てなくても、シーズン終了時にはきっとFC東京よりうちの方が順位も上で良いサッカーするチームになれているんじゃないか？」とは思ってたんだけれど（逆に言えばFC東京はそれぐらい駄目だったね、これはまた後述）。
つーかここ3年ぐらいは名のあるメンツを揃えながら、アウェーFC東京戦ではあれだけFC東京の勢いに圧倒されて、向こうに走られて、こっちは全く走れてなかったのに、今日はこれだけ名のないメンツで、これだけ走れて、ボール繋げて、前へ行けていた。それなのに何が不満なのかと思うんだよね（笑）昨年とかほんとひどい試合だったからさー。ほんとひどいこと書いてたよね。だから僕は今日のパフォーマンスやこの勝利って物凄い大きなものだと思ってるし、嬉しかった。
だから良い部分を誉めよう。川口。さすが日本代表正GK。スーパーセーブ連発。なんだかんだ言って川口じゃなければ何点取られていたことか、とは思う。マコ、大井、秀人。よく頑張った。そして秀人はナイスゴール。なんだかんだでこれだけ失点の多いチームなので（笑）、10人で完封って本当に皆よく集中して守ってくれて。大きい結果だと思うよ。勿論センターバック陣だけじゃなくて、加賀、上田、パラナ、山本、船谷、太田、西…誰一人サボらず、守備への意識を持って頑張って戻って対処してくれたからだと思います。
上田ナイスアシスト。加賀はよくあそこでファールを奪った！（どっちのファールでもおかしくなかったけれど。「あれはJ2では通用するのか？」っていう微妙な突破を試みて止められたシーンも幾つかあったからさ（笑））。山本。もう立派な戦力です。パラナも菊地、ファブリが抜けた中でよく中盤のコアとなって良いポジション取りで舵を取ってくれたと思う。船谷、彼のアイデアとゲームメイクは必ずうちが試合を決める時に武器となる時が今年来るはず。
太田、ほんとよく走ってくれました。西、最近は安心してボールを預けられる。最後足を引きずりながら…ほんと頑張った。カレン。次頑張れ（笑）犬塚。攻撃力、突破とクロスは加賀よりまだ上だと思う。頑張れ。ファブリ。チームの核の一人であることには変わりない。痺れを切らしたミドルが幾つかあったけれど、そういうゴールへの姿勢や刺激をもっと他の選手に与えてほしいと思うよ。最後監督。今日の試合展開での采配は見事だったと思います。何よりやっぱあの時間帯からユースの山本投入して、勝っちゃうんだから。勝負師だと思ったよ。
んで、相手のFC東京。まあ昨秋の試合じゃないけど、FC東京が思った以上にぐだぐだだったから勝てた試合であることは間違いない（笑）先週の試合も崩したとかじゃなくてセットプレーとかセットプレー崩れとか？だったから、まだチームは上向いてないかなとは思っていたんだけれど。今日は正直…あれ？FC東京ってこんなもん？ってぐらい、FC東京らしい勢いというのが感じられなかった。もう円熟期かのような印象。福西効果なのか、結局ヒロミ体制が5年目だからなのか。平山、ワンチョぺと…福西含めて運動量がさほど多くない選手を投入してくれた部分で楽になったところはあったと思います。今野も昨年までの方が怖さがあったような。
まあジュビロがリードした状態で数的有利になっていたら、いつものあの勢いになっていたのかもしれないけど。FC東京ファンは「シュートが決まっていれば…決定力不足…平山ヘタクソ…」みたいになるのかもしれないけど、そもそもはあの退場が無い11-11だったら普通にうちが2-1ぐらいで勝つぐらいの試合展開だったんじゃないかなって気がする。ヒロミ自身、「最後はサイドからもっと入れられたのに」とか言ってるけども、石川、ノリオを外して、本職じゃない伊野波をサイドに残していたのは貴方じゃないのかと（笑）金沢を下げるかなと思ったけどね。金沢と加賀のマッチアップというのも、何だか感慨深かったが。
2連勝でめでたしめでたしと言ったところなのだけれど、今後毎回書くけども（笑）、やっぱりどう考えたってFWの補強は必要。今日の展開では0トップは仕方ないと思った（中山や林じゃ一人で突破は考えにくい。林はスピードはあるけどドリブラーとは違うと思うから）けど、カードとなり得るFWが居ればまた別だと思うし。茶野がベンチ入りするけど使われないなあ。層が薄いうちにとっては大きなバックアッパーだとは思うけれど、優先順位が大井、加賀の後ではなあ…。
そして2戦続けてベンチ外の村井。元々そうではあったけれど、やはりうちのサッカーには馴染めないのか。山本監督はやるサッカー以前にとりあえず選手を並べてはいどうぞって監督だったけれど、やはりジュビロの…サイドの選手でも流動的に動くサッカーには、村井みたいな「サイドのスペシャリスト」では難しいのか。太田ですら今はあれだけ縦横無尽、サイドもどっちでもって動きが出来るようになってるしさ。使って欲しいのは山々だし、宝の持ち腐れだとは思うが…。
まあなんにせよ、あれだけ走れなかった1年前の春先をすっかり忘却の彼方へ葬ってくれた、会心の勝利。皆気持ちを見せてくれて走ってくれた。気持ちのいい勝利だった。本当に先制点はきれいだった。最後下まで行って拍手して、マフラー振って、気分よく味スタを後に。自転車。寒い。歯が痛い。痛み止めって効くなあ。吉祥寺で食料などを少し買ってこの日は終わり。また歯が痛い。ジュビロはまた来週の25日、ナビスコ杯で見る予定ですが…25日はオフィス引越し当日。早く終われたら、東海道線に飛び乗って行く。というつもりです。味スタはまた21日に。
夜のやべっちFCを見ていて。「あの時ユーゴが優勝していれば（紛争の）歴史は変わっていたかもしれない」って、オシムは本当にものすごい大きいものを背負ってサッカーごときの監督をしていたんだなと思うよな。この人の精神に、日本サッカーの誰がかなうだろうか。そういや最近オシムの本が増えたよねえ。
そうだそうだ。試合中に福西の惜しいシーンか何かで、FC東京サポから「福西、東京！」コール。試合後、ジュビロ磐田ゴール裏から、「福西、東京！」コール。これは、気持ちよかったね。これで吹っ切れてくれるといいと思うよ。つーか福西よりも前田の怪我だからさ。FW補強しろと。ただそれだけ。
月曜。いやー、2月頃は帰り道歩きながら仕事のことばっかり考えてたんだけど、最近はサッカー、ジュビロのことばかり考えている気がするぞ（笑）追加で思ったことなのだけれど、やっぱサッカーの試合って生き物じゃん。自チームも居れば、相手チームも居る。自チームの中でも、色んなタイプの選手が居て、相手のチームにも色んなタイプの選手が居る。自チームは自分達が勝つ（負けない）為にサッカーをするし、相手チームも勝つ（負けない）為にサッカーをする。
んで、昨日の試合。確かに前半のジュビロは横パスが多かったけれど、それをやる気がないとは全く思わない。だってそれは相手のFC東京が前に出てこなかったから。FC東京は前線に収まるところを狙っていたのだから、そこに簡単に入れるわけにはいかないでしょ。と相手のサッカーがあると同時に、こちら側としてはカレンがボールの収めどころとして信頼し切れていないという要素もある。
大分戦はそれでもカレンには西や太田、成岡が良い距離感を保っていたと思うけど、そこは今回は相手のFC東京も対処してきていたから、距離感が悪かったのだと思うし。勿論ジュビロサポとしては、カレンには「徳永とか伊野波とか藤山とかさ、屁でもねえよ」って選手であってくれれば嬉しいけど（笑）、そんなんFC東京サポは許さないわけじゃない（笑）あとは、もし昨日の選手の中にやる気が無いとか、サボってる選手が居たら0点で守り切れなかったと思う（前半にとっくに石川やノリオにやられてるってば（笑））。皆が皆太田みたく走れるわけじゃないし、というか太田程走れる選手は稀だしさ。タイプが違うんだし、役割も違う。
サッカーをするのは最終的にはチーム同士なのだから、役割もタイプも違う選手を同じチーム内で、単純比較でどっちが良いかとか言えるもんでもないと思うんだよね。他の選手、チームの戦術と合う・合わないって勿論あるものだし、今元気なメンツの中では「こいつに合わせたサッカーをしよう」と言える程チームを一人で劇的に変えられる選手は居ないのではないかと思う。
林だって加賀だって他のJのクラブでやってた選手だから…ある意味たかが知れているわけだし、村井だって昨年怪我するまで見ているわけだし。林と他の前線の選手も、加賀と犬塚も、村井と上田も、ポジション争い的な立場にはなっているかもしれないが、それぞれ特徴も長所も違う全然タイプが違う選手。今スタメンで出れていない方はまだ昨年からのアジウソンのサッカーに馴染み切っていない部分はあると思うし、かと言ってそれ以外は今年のうちの戦力では正直一長一短なところはあるんだろうから、今はそういう色んなタイプの選手が居て、今後どう戦術をベースにカードを使い分けていくか、というところになるのだと思う。
昨年アジウソン以降は人も動くしボールも動く、試合中にポジションもだいぶ流動的に動くサッカーをしている。戦術的な浸透度と言うのは小さいものではないと思うし、今まだ出ていない選手は出ていないなりの理由があるはず（逆に馴染んでないけど個としては良い選手をいきなりシステムにガンガン当てはめてチームとしての内容が伴わず崩壊してたのが山本監督の時代なんだからさ（笑））
村井と比べられがちな上田は「サイドのスペシャリスト」では全く無く、逆にそれだからこそ、色んな場所へ顔を出せるし、広くピッチを見ることが出来ている。後ろで割と繋ぎながら組み立てるサッカーは、上田が携わっているからって部分も多少はあるだろうし。昨年使われるようになって以降、左SB、左SH、2ボランチ、1ボランチ、OMFと色んな立場で使われてこなしてきている選手で、村井にそこまで器用さがあるかと言うと、それは村井の長所ではないと思うし。
村井は…昨年頃、左SBとして使ってほしいなあなんて書いていたけれど、いざ昨年のFC東京戦でSBやったらかなり不自然で全くこなせてなかったからさ（笑）村井はサイドのスペシャリストではあるかもしれないけど、SBとなるとやっぱ違うのかなと思ったし、ジュビロでサイドバックやるとしても上田とはやっぱ全く別のタイプには違いないから。使われないのは他の選手との兼ね合い、戦術的な部分だとは思うんだけれど、でも柏戦見た限りではやっぱ村井が一番活きるのは「サイドバック」ではないのかも、という気もするんだよね。もっと攻撃的。
西が怪我してしまった今、敢えてまた前で使って…昨年は「ファンブロンクホルストみたく」なんて書いてたんだけど…ロッベンみたく（笑）スピードとドリブルを活かした左利きのFWなんて目指してくれた方が、もしかしたらチームにとっても村井にとってもいいのでは、とか。太田がもう右とかなんとか気にならなくなった今だから、前の選手でも流動的なポジショニングが求められるのは確かだし、それが出来ないと…うちには「合わない」のかもなあ…。05年、昨年頃も、まだなかなか馴染みきれていないと思ってはいたんだけれど…。
村井程の選手を眠らせておくには勿体無いのは間違いないので、左サイドのスペシャリストの欲しいチームと、ポストも出来てある程度動けるFWと交換したらどうだろう。黒部とか黒津とか（笑）フランシスマールを怪我で欠いてしまった川崎がフッキを無理矢理戻して、左サイドのスペシャリスト村井さんとフッキを交換してくれたら万々歳なんだが。ま、妄想。100%有り得ないし、村井のジュビロでの活躍を祈っているのは変わるわけがない。でも、現状出ていて昨年成長し、今年も…U-22等での営業活動且つ（笑）、開幕の惨敗から立ち直って2連勝に貢献した選手を無理矢理に否定してまで、使って欲しいとは全く思わん。やっぱそれは単純に個の能力やネームバリューだけで並べて比べられるものではないと思うからさ。
結局何が良いたいかはよくわからないけど、今のジュビロは皆各人なりに頑張っていると思うし、それぞれ皆長所と短所もある、誰一人欠かせない戦力ではないかと。劇的に何か変えられる戦力じゃないんだから、ゆるゆると見守るしかないと思うのと、そしてFWを早く補強しろと。そしてサッカーは単純に一つのチームの出来・方向性や個の能力だけで決まる単純なものではないと思うのと（レベルによるし、中には一人で決めちゃう選手も居ますが）。そういうことかなあ。
