ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

ART-SCHOOL / OGRE YOU ASSHOLE @ 渋谷O-EAST とか

翌日の出来事から書き始めるのですが、日曜日ヴェルディに負けた愛媛FC天皇杯4回戦でアジア王者浦和を撃破!ビックリ。幾ら僕がジャイアント・キリング大好き人間とは言え(あとは愛媛は監督を始めジュビロとも色々縁があるから当然嬉しいのだが)、まさかここで番狂わせが起ころうものとは。浦和がメンバー落として舐めて掛かっていようとも、それでも日本代表招集級の選手が何人居るのよ?闘莉王だって長谷部だって鈴木啓太だって出ているんだよ。逆に近藤とか大山とかって浦和に残れなかった選手でしょ?愛媛がヴェルディ戦よりも積極的な良いサッカーを展開したと言うのは容易に想像が付くにしても、それにしても2-0で勝ってしまう程、浦和との差が埋まるとは…。結局のところ、必ず居たはずのポンテを温存したのが予想以上に痛手だったのではと。

幾らJのレベルが上がっているとか言おうとも、結局日本代表のサッカーに足りないのは、「前線のブラジル人」なんだよね。前にも書いたけど。結局どのクラブもそこはブラジル人に頼っているから(例外も無いことないが、上位は全部そう。)。個人的には、今年のJリーグのMVPはポンテか遠藤だと思うんだよねー。鹿島にはそれ程の選手居ないし、浦和も…ワシントンや闘莉王は今年は言う程ずっと試合に出られていたわけではないし。啓太辺りかもしれんけど。

何にせよ、これで例年と比べると天皇杯決勝のチケットでわたわたする必要は無さそうだと。平和だねー(笑)これで準々決勝の埼スタや準決勝の国立であんまり見る機会の無い組み合わせの試合が見れるかと思うと楽しみで。でも、準々決勝の埼スタを筆頭に、ある程度浦和の動員に期待しているところもあっただろうから…大誤算って人は多いのだろうなー。特に埼スタの試合なんて…。でも、これがサッカーの面白さ!決して空気読めていないわけなんかではないのだ(笑)ていうか、浦和も2軍ではなく、1.3軍ぐらいのメンツでしょう。ほんとまさかねぇ…。

日曜の試合見てて思ったんだけど、もし僕が地域関係無くJリーグのクラブを好きになっていたら、絶対愛媛や徳島を好きだったと思うんだよ。ジュビロみたいに実績のあるクラブはきっと好きにならない。ましてや浦和みたいな強豪は絶対好きにならない。日本人にとっちゃ地域性なんてあってないようなものの海外リーグだって、僕はあえて強豪クラブではなく「ビルバオが好き」なんて言うわけで、だってそういう格下のクラブ応援した方が面白いじゃん。ましてやこの2クラブは都田でアマチュアの頃にも試合見てるから、過程も知っているわけだしなー。

表題のライヴも、インディーでやっている、やっていたバンドの組み合わせなわけで、やっぱインディーって好きだしさ(98年頃と今ではだいぶ違ってきてはいるものの)。僕個人としても、いわゆる…リーダー企業というか、大きなところに居たことなんてないし、「まともになりたい」とは言うものの、いざそういうところへ行くかってイメージは全く出来ないわけで(まぁ、まともじゃないから難しいだろうね(笑))、でもなんだかんだ言って…面白いし。性格的に一貫しているところはあると思うのだよね。長いものには巻かれない…一回巻かれたいけど。

そんな一転して興行的に怪しさが増した準々決勝の埼スタですが、当然僕は逆に行きたくなる人間なので(笑)是非足を運びたい。でも東京圏のクラブが軒並み負けているので…関東の残りは鹿島、横浜、FC東京、川崎。このいずれかが上がってきたら埼スタ、という形になるのだろうけど。表題のライヴでOGRE YOU ASSHOLEが益々気に入った為、その準々決勝と同じ日のFACTORYにも応募してしまったのだけれど…クリスマス前の週末っつーことで一緒に行く人見つけられる気があんまりしないので(笑。気遣うし)。FACTORYって確か2名で申し込んだら絶対もう1人捕まえなきゃいけないんだよね…?見つからなかったら意気揚々と埼スタへ足を運ぼう。時間がちょっとかぶる気がするんだよなー、はしごは難しい気がする。

てなわけで、ART-SCHOOLOGRE YOU ASSHOLEの対バンツアーのファイナルへ行って来ました。いつもながら取材と称して。両方初見でございます。会社出る前にサーバー負荷過多とかでコマンドをがしがしやってたので出れるか不安だったけれど、何とか間に合った…。でもまた挨拶出来ず…。入ってすぐオウガ。10月から聴き始めたOGRE YOU ASSHOLEですが、最近の若手では1、2を争うぐらい好きかもしれません。フジファブリック好きな僕や友達はきっと気に入ると思うんだけれど、それでも他にこういう音のバンドってあんまり居ないんじゃないかなと。

なんかすごい、抜けがいい感じというか。尖ってるんだけれど、丸いというか。例えば対バンのART-SCHOOLが普通にハリネズミだとしたら、OGRE YOU ASSHOLEは…針の先端が丸くなってるハリネズミかな(笑)足つぼ踏みみたいなの。特にこのライヴでもオープニングを飾り、新作でもオープニングを飾る"コインランドリー"はすっごいぐるぐる残るんだよね。このタイトルも秀逸だし、「退屈は遊びさ」「もしそれならそれさ」って何て良いフレーズなんだろう。なんか中途半端って言うと悪い表現なんだけど――その絶妙の隙間を孫の手で通した感じ。基本的に僕は中途半端なものが好きなので(笑)――もうとにかく、すごく好きです。

アルバムの中の曲は"おまじない"以外は全部。あとは"また明日"と"J.N"と"アドバンテージ"とか。8曲ぐらいで終わるのかなと思ってら全然、1時間以上やってたので下手なワンマンぐらいのボリュームだったのではと。このバンドの曲をどう乗るか、というのはなんか難しい気はしたし、メインはART-SCHOOLだと思うので…フロアの反応は…まあ、そこそこ。というところだったのだけれど(いやー、今度またツアーで回るアジカンのファンとか、もっと冷たい反応じゃないかな(笑))。でも絶対また見たい。上記で書いている通りFACTORY申し込んだ。とりあえずのところ当たればよいな。ワンマンは…SHELTERがあんまり好きじゃないからなぁ…。

セット入替中はもう一つゲスト登録して頂いていたNESTへ行って、バタバタと往復して…なんかほぼドリンク代だけ払ったかのような(笑)NESTで引換えたアルコール持ってEASTへ戻って(パスで再入場可だって確認した上)。そしてART-SCHOOL。オウガは2階席で見ていたのだけれど、一度出て戻った後はもう見れそうな位置が無かったので1階で見た。戻ったところに会社の子が丁度居て、この暗さで見つけられた自分に驚き。ライヴ中、会社の子が(どうやら)感動しているっぽい。というような姿を見るのは、見てはいけないものを見ていないかと(笑)、気を遣うな。まあ何度か一緒にライヴ見ているので今更そんな気遣う人でもないか…。

これまた初見、KAREN10月に見た時に「この辺りのバンドを通ってこなかった」的な話は書いたはず。とは言えさすがに今回はちゃんと予習して…行く前に一生懸命YouTubeとかで聴いていて(笑)ライヴの方には特に触れないとして(触れると仕事の方でネタが尽きるので)、なんかそれ以外の、改めてART-SCHOOLにほぼ初めてまともに触れてみてってところで感じたことを。予習していて思ったのは――2001年に薦められた段階で聴けなかったのも今でもわかる気がする。

というのも、本当に絶望している時は絶望の歌なんて聞けないものじゃないかと。絶望の歌が聞けるのは、実は心に多少なりとも余裕がある状態であるか、実は幸せであったり、拠り所があるかのどちらかなんじゃないかって。当時の状態を考えればとても聞けたもんじゃなかったと思うんだよね、"Miss World"という曲の“君が失くしたら 僕は死ぬのさ 君が失くしたら 生きていけるはずがない”と言うフレーズがリアル過ぎるもの(笑)(でもこの依存具合ってAの血ゆえんかと思っていたら、木下理樹はO型なのか。←Wikipedia参照。だから逆にそう歌えるのか)。

今となっては「そんなはずがない」と思うことでも、当時は本気でそう思っていたわけだから…なんか、「よくあの時、飛び込まなかったな」なんて、当たり前なんだけど。でも当時は本気でそれぐらいのこと考えていたと思うんだよね(恥ずかしながら、でもあの当時は本気だったと思うな、やっぱし)。それ以降、キツめのネガティヴな歌はあまり聴かなくなっていった、歌詞のないインストの曲を聴き始めた。と言うのは、自然と…精神安定へ持っていく手段だったのかもしれない。だから――あの当時聴ける音ではなかったと思うし、今更受け入れるわけでもなく。

逆に、もし今僕が高3だったらやばいぐらい好きになったんじゃないかなあ、って。それは音がかっこいいのは当然勿論だとしても(あ。音は純粋にかっこいいと思って。)、上記の通り「リアル過ぎるから」で。イエス、アイアム。みたいな歌詞も多いわけなんだよね。うわー、あの頃の僕正にそれ。みたいなの。16や17の頃の僕こそ、実は拠り所があるからこそネガティヴなこと言ったり依存したりしていた頃で。2001年、薦められた段階で高3だったらきっと違ったのかも。そんなこと考えながらライヴ見たって、思い出すことはどうせロクでもないことだけで(笑)

今更引きずっていることもない、なんて言ってたけど…そうでもないなー、今でも引きずってるね(笑)なんかやっぱし、自分が今どうあって今後どうあろうとも――あの時代自体が“無”や“負”になっているとしたら、もうそれ自体が耐え難いってずっと思っていた。そんなこと思っていたら暮らしてて楽しくないから忘れようとはしているけど、でも思い出せば今だってそう。ずっと引っ掛かり続けるのかな。僕がいつかどうにか幸せになればいつか姿を現してくれるかな。

…なんというか…早いところ、“きみ”と“ぼく”の、“きみ”の部分をアップデートしなきゃいかんということだよな、結局のところ。そうじゃないから、いつまでも“きみ”がその記憶に置き換えられてしまうだけで。黄身。まあなんだろ、「実は余裕や拠り所があるからだ。」って僕は思っているから、そこから繋がる部分として、安直やポーズとしてのネガティ部には「死にたければ死ねばいいじゃん」みたいなこと言えるというか…(笑)だって絶対それ程じゃねぇもん、って。だからやっぱり絶望の歌は…好き嫌いじゃなく、聴きたくないなって思った。

ライヴはと言うと、ART-SCHOOLも思った以上に曲を沢山やって、突貫的な予習でも分かった曲がたくさんあったので割とシングル曲が多いのかと思ったら、「セットリストが神過ぎたんですけど」とは会社の子。"あと10秒で"はPVで見た音では「どうかなー」と思ったけど、ライヴだとシンプルでかっこよかったな。これまた、そうそうそういうの。という歌なんだよね結局…。いちいちそう思うのが、嫌なんだよ(笑)てな感じで、2バンド合計3時間程の長いライヴとなりました。

OGRE YOU ASSHOLEは前述の通りまたすぐにでも見たいし、ART-SCHOOLも…自分から好き好んで見ることはないだろうけど、最初サイドギター弾いている木下理樹を見た後にこうしてその人がボーカルで歌っている姿というのを見たから、まあなんか単純にかっこいいバンドだなーとは思ったし。いつか何らかの機会にまた見ることになるのかもしれないな。しっかし、2階で見れなかったから…フロアの前方が一体どういうノリをしているかを見れなかったのがすごく残念。そうそう、でも「EASTは広くないのか?」と思ってたら全然一杯だったから、人気あるんだなと。

帰ってきたら井の頭公園で猫が威嚇し合ってた。段々彼らの上下関係がわかってきた気がする。「“迷っているみたい”って言ってましたよ」なんて、どうなんだろう(というかなんか違和感。もしやこの会社の子にも見られていてもおかしくない気がするぞ。もしそうだとすると、最近は会社の不満を書き過ぎているなあ。いかんね。)。でもここ数日で思ったのは、僕は人の思う方向、それは他人でも自分の思うことですらも、それと逆のことをしたがるということは感じて…シナリオが見えたら、あえてそれから外れたがる。一体何の為にかはわからないんだけれど(笑)、天邪鬼なのはもう本能的なものがある。それはやっぱ冒頭の、性格的に「その方が面白いから」なのかな?だから結局のところなるようにしかならんよね。なるようにしかならない、と思えるようになったから、絶望しなくなったんだ(笑)

さてさて。最後またサッカー話に戻りますが、サッカー日本代表監督、岡ちゃんに決まりそう。やっぱ日本人になっちゃったね…。この間書いていた通りじゃないか。これでオシムの意向を汲んだ――とか言うんだけれど、オシムと岡ちゃんじゃサッカーが全然違うでしょ。練習の理論だって全く違うだろう。岡ちゃん自身、横浜を12位で辞任した監督だよ。一番望むべきではなかった身内人事ではないか。早稲田閥人事でもあり、これでまた失敗しても責任問題うやむやは決定的。その時は、オシムだけ悲劇的にクローズアップされるのではないか。あとは久保が横浜FCの構想外。これはジュビロは取りに行くべきじゃないかと思っているんですけれども。怪我が多い選手だから賭けなところはあるけれど、何年越しになるんだっけ?久保も一度中山の下で学ぶべきだと思ってね。久保にとって田舎のうちは悪い環境ではないと思うし(笑)、うちのFWの層を考えれば…スーパーサブとしてでも。