ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

銀杏BOYZ @ 新木場STUDIO COAST

怒涛のライヴ取材週間4日目は昨日と新木場STUDIO COASTにて銀杏BOYZ。昨日は帰りにクソ寒かった新木場コースト。正直2日続けて行きたいと思えるハコではないけれど、仕方無し。ま、新橋からなら行くのが億劫な距離では無いのがまだ救いで。西に帰る感じになるから、会社に戻るにも面倒臭くないというか。そうだ、他の人がライヴの後には「戻りたくない」みたいなことを書いているのをふと思い出したんだけれど、あんまり戻りたくないって思ったことって無いような気がする。場所的に、戻りたい/戻りたくないを感じることはあるけど、「ライヴ後だから」みたいなのは無い。業務中にライヴに出させてもらっているんだから、戻るのは当然のことだって思うし…ま、結局のところ仕事が好きなので(笑)昔浜松の頃、曽我部を街中で見た後に、23時を過ぎたところから高丘の方まで戻ったのが、一番「戻りたくなかった」記憶だ(笑)

さて、銀杏BOYZ自体は何気に見るのは初めて。銀杏が一番稼動していた頃は僕は浜松に居たからね、機会が無かった。2004年のRIJFで峯田は見ているので、それ以来かな?バンドとしては、GOING STEADYを含めても2000年3月以来、約8年ぶりになる。今年は色々久方ぶりのバンドを見ているけれども(バンプとか)これまた久々。やっぱり高校生の頃に行ったライヴの記憶って、経験が浅い分というか…それぞれ強烈に残っていて。ライヴは勿論、その日のこともよく覚えている。

その2000年3月に見た時の1日も、ライヴ前にどこへ行ったかまでも覚えているし、返したCDも漠然と覚えている。帰りに汗だくなのに自転車で北風が向かい風で強くて死にそうになってたのも覚えている。その日の日記がWeb上に残っているのもあるのだろうけれど。でもやっぱライヴも強烈だったなあ。ライヴの話は上記のリンク先から見てもらえればってことで、あの時よくゴイステにアンテナ張ってたな〜って気もするし、あの後はほんとビッグになったなぁって思います。

そう、話は飛んで、先日何かのライヴの感想を探していて、ある人が「人生で2度目の一人ライヴ!」とか書いてて。…僕は一体どれだけ一人でライヴ行ったんだろう(笑)この4日もほぼ全部一人なのだが。数えたらこの2年で70回ぐらいだったので、100回は越えているかと。そんな初めて見たゴイステは、人生で4度目の一人ライヴか。17歳なりたてで。当時、なんで一人でもライヴ行けるのかって言われて答えていたことも覚えているよ、「一人だからって、最高だって分かっているライヴに行かないなんて、勿体無い!」って。16の頃からそんなんだったのです…。

なかなか会えなかったUKPの方によーうやくご挨拶をし、本日は2階指定席での観覧。7日のライヴとはまた全然違う位置にせよ、今日はまたこの席が良かった。上から見下ろす、熱狂のフロアは壮観。というかなんか懐かしくなったなあ、僕もあの中に居たはずなんだなって。ギュウギュウでさ、ぐるっぐる人がなっててさ、んでもってガンガン人が泳いでるの。もうねー…血が騒いだよ(笑)「ダイバーが出るとちょっと嬉しくなる」とか書いていたけれど、嬉しくなるとかそんなもんじゃなくって、今年見たライヴの中で一番“あの頃の匂いを感じた”ライヴが今日だ。

銀杏の発散するパワーもすごくて、それに応えるオーディエンスのパワーもすごくて。これまた今年一番良かったライヴの一つ。間が開き過ぎているから前にゴイステを見た時とのパワーは比べられないんだけれど(あの頃もすっごい「青春うおー!」みたいな、ギッラギラしてるライヴだったからさ)、いやーもうすごかった。釘付けになってたよ。感覚としては、あの頃のままだなって思った。「そうか、今思えばあの時のゴイステは童貞喪失してから行った最初のライヴだったのか」なんてことも、これがゴイステ〜銀杏BOYZじゃなかったら思わなかったでしょう。最初がゴイステで最後がピロウズだったってのは、今となっては、らしい感じがするな。

ツアーはこれからなのでやった曲は書かないとして、ハイライトとしては、今日が峯田の誕生日だったこと。始まる前の峯田のトークからもうフロアはモッシュ状態であったこと。ところで峯田が妙に東北訛りになってたんですが、あれはいつから?ゴイステの時は全くそんなこと無かったし。一曲だけ曲名書いちゃうと、"もしも君が泣くならば"はもっとキラーチューンかと思ってたら、意外と盛り上がってなかった。逆に代表曲過ぎて飽きられてるんでしょうか。(でも僕にとってはまだ"MY SOULFUL HEART BEAT MAKES ME SING MY SOUL MUSIC"なのだけれど)

ライヴが思ったより長くって、2時間半以上はやったのかな。会社でまだ人を待たせてたのでアンコール終わったところでダッシュで会社を出たのだけれど、UKPの人が言ってた「今日は4時間やるんですよ」が引っ掛かる…(もらったセットリストは演奏し切ったが…)。ともあれ、本当に何かあの頃の自分を思い起こすような、世界に入り込まされるライヴだった。前へ行きたいかと言うと別の話にはなるんだけれど、うーん…でもこういうライヴを見ると、ちょっと高校生の頃に戻りたくなるな。あの頃みたく騒ぎたい。もうすぐ7年か、なんてことも思い返すのだ。

この日は結局戻った後終電までやっていた。1日経ってしまうとこの日考えていたことも忘れてしまう。昼間、インタビュー取材へ。昨日と違い、今回は僕がインタビュアー。行ったら30分時間が違って早く来過ぎちゃったことになり(逆よりマシか)、更に押したりして、トータルで思っていた時間からかなり遅れて。仕事がバタついてたからちょっと内心「むー…」となってた。表情に出ていないか心配で、こういうところまだまだ僕はガキなのだろう。いやいや僕の確認不足でした、とか言葉では言えるようにはなったけれども、なかなか本気でそう思い切れない。

んなこと言いつつも、どう考えたって世界的には僕の方が必要の無い人間だよなって思うんだよ、なんでそんなこと言い出すのかって話だけど(笑)人見知りなのって良くないと思いつつも大人になったってなかなか直し切れているものじゃないし、まず何せ英語が理解出来ない。今までで一番手応えの悪いインタビューだった…(サッカーの話を振ったら、メンバー中一人がノリノリになって「実は名古屋グランパスのシャツを持ってるんだ!」なんてことを言ってくれたのには、嬉しくて、これは多分聞き出したのは僕だけじゃないかという気持ちはあるけれど。)

今回は期間もあって準備はちゃんとしたつもりだったけれど、浅はかだなとか、勉強不足だったかとか。でも何よりやっぱり英語力かな(笑)色々思う部分はある。「出来ないものは仕方無い」とも思うし、「勉強しなきゃ」とも思うけど、現実的には「勉強なんて全然してないじゃん」って。「勉強したところで、僕の頭では」とも思うけど、「まずやらないで何を言う」って話で。以前も書いたけれど、「身の程知らず」だよ。でも乗りかかった船である以上は、仕方無いかなと…。British Music Missionの時は何であんな英語を振り絞れたのだろう、と思う程。

だからさ、すごい申し訳ない話で。僕がどう足掻こうとも、相手にとっちゃ僕が意欲のある人で――でも現実には英語で直接やりとりしてくれた人も居るわけで。何で僕なのかなーって思われても致し方無い。ま、僕も今後はこれに懲りてこのポジションには拘らず…と言う風にしたいけれど。そもそもの音楽の趣味的に僕がエアポケットにストーンとハマっちゃっているところもあるから――うーん。もうほんとね…一体何がコーチェラだよ、バカ(笑)一体どれだけすごい人たちと同じステージに立っているのかわからないけど、本当に身の程知らずだ。ま、それでも意欲があるからここに立っているんだろうけどなあ。きっと打たれ強くなっている。

気持ちだけはね、すごい前向きなの。だから、気持ちから駄目だっては言わないんだけれど、能力を気持ちでカバーするにも限界があるので(笑)能力で言えば、僕は“駄目”な部類だと思うからさ、ましてやこの日の中では最底辺の人間だったんじゃないか。人は期待する生き物だと思う。もうちょい、まともな人間だって期待されていたんじゃないかって。だとしたら、やはりすごく申し訳無いことで、もし仮に「何故この人なのか」と少しでも思われたとしたら、何も反論なんて無いと言うか、全部その通りで、僕なんかが居て申し訳ないとしか。

そういうこと思って会社に戻ってみると、周りは本当は皆頭すっごい良くて、普段はさすがに見る機会無いけど英語なんて普通にこなせるわけだよねきっと。その人たちに任せて逃げられたらなあ、とか思っちゃうんだよ。でもでもでも、僕がそんなことを思おうが、(英語力なんて期待されていないから良いとして(笑))戦力として期待されている部分は当然あるわけで、どこか頼りに思ってくれている人が居るかもしれないわけで。そういう人に対して、申し訳無い気持ちっていうのはすごくあるんだけれど…でも、それでもやっぱ頑張らないとなって気持ちが一番かな…そこだけはちょっとポジティヴな気持ちを保てている(笑)

僕は駄目なのは分かった上で、でも諦めが悪いから、ここまで来てるんだし、別にストレートな能力で勝負しているわけでもないのだから。悪かったことは反省して、次に活かなきゃ。とは言え、やっぱ英語がわかんないのは致命的だよなーって…。勉強の出来た人には、僕の本当に英語が理解出来ないっぷりは次元が違うと思うよ。洋楽も意味なんて分かって聴いていないもの。まあ、勉強しろって話だね…。(これは11月にしていたことだけど→)色々求人情報見ていると、システムの人間であってもやはり英語力を必要とされる時代だよなって感じる。

何かの取っ掛かりで、本当に勉強しなきゃ駄目だな。guessとか聴き取れても意味が不明。「ゲスっていうか僕はカスだよなー」とかなんか思ってたりして(笑)少しでも期待に添えるようにならないとね…。英語出来ないってわかっているのにそこに飛び込みに行っている時点ですごいっちゃすごいんだけれどね。守りに入ってたら出来ないことだと思う…。僕が大きなイメージをちゃんと描くことが出来て、それを伝えられるようになれれば、人を動かせるのだろうし僕が範囲外で勝負する機会も減るってことかな。僕の代で終わることにはならないように…とはすごく思うのだ。意外と他の媒体の人も読んでくれているんだなと思ったし、何かねえ。

ほんと、火は消さないようにしたいし、何かもっとせめて不器用でも意欲を煽れるようなことが出来ればなっての思う。自信なんて無いけど、走るのを止められるわけではない。火曜日。これがどんなもんか久々に汐留イタリア街まで歩いてみたところ、ものの見事に人が居なくでガランとしていた。でも曲がりなりにも金掛けて雰囲気造りのなされた空間だから、人が居ないのこそ最高だなあと思い。こんなに人が居ないのならお弁当ここに持ってきてテーブルで食べたいかもしれない。職場の近い恋人でも出来れば外で食べる理由が出来るところだけどね(笑)

公園のゆるーい雰囲気がそもそも好きであるとして、人が少ない場所が好きっていうのは…別に静かな場所が好きとか、人が嫌いとか(笑)、そういうんじゃなくて…空間に対する独占欲が強いのかもしれない。世界は僕のものなのに的なアレ。雨の日の人が少ない街が好きだとか、元旦の人が居ない東京が好きだとか、それも空間への独占欲なんじゃないだろうか、いやわかんないけど。猫的な縄張意識みたいなもんなのかね。そこに居るのは君と僕だけでいいのに、みたいな感じの。

ただ歩くにはちょっとイタリア街は微妙に離れている。うーん、自転車があった頃にはひょいっと来れた気がするけれど。年明けたら自転車をまた買いたい。汐留にはあとはイタリア公園とかいう、これまたアレな名前の公園があるのだけれど。ここの芝生が無駄にきれいなのでもう存分に寝転べたんだよね(←芝生大好き)。あとサッカーボール持って行ったりしてた。でもここも自転車があったからこそ行けた場所だっただけに、やっぱり自転車って大きいな。行動範囲が違うと、見える世界も広がる、のではないかという気がする。その方が楽しいよな。