ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

Broken Social Scene / STARS @ 渋谷クラブクアトロ とかフジロック第一弾とか

ブロークン・ソーシャル・シーンとスターズのスプリットJAPAN TOURのファイナルへ行ってきた。リキッドでのライヴが決まった時点で、このライヴが先にあるのならまだ頑張れる…と思った記憶がある程、個人的には待望の組み合わせのライヴ。この組み合わせとしては2005年のCANADA WETっていうイベントが東京、大阪であったのですが(他にもThe Dears、現在MSTRKRFTとして活躍中のDeath From Above 1979が出演)、当時は浜松だったので行けなかったんだよね…。当然浜松からの遠征も考えたんだけれど、その2週間前に東京行ったから「また行くのはどうかなあ…」と思ったんだっけな。金銭面含め。名古屋であれば絶対行ったのに。2006年にBSSがフジで来日した時も「STARSも一緒に来ればいいのに」って当時会社に居た人にすごい言っていた気がする。

そもそも先に好きになったのはSTARS。"Night Songs"は正直ピンと来なかったんだけれど、2005年3月にリリースされた"Set Yourself On Fire"。これでハマった。ちなみにこのアルバム、試聴したのが吉祥寺のTOWER、買ったのが名古屋パルコのTOWER(クアトロでのライヴ後?)。というのが浜松時代の当時の僕の行動属性を現している気がせんでもない。むしろBSSはフジに合わせてというかフジの後に改めてちゃんと聴いたような印象もある。この辺の熱が自分の中で再燃してきていたのは、昨年STARSの新譜が出たからかな?あとはBSS周辺でのソロ・アルバムのリリースも多かったしね。一応昨年のフジではFEISTも見たっけ。

あとは昨年の年末辺り(The Shinsのライヴに行った辺り)から、こういうインディー・ポップを好き(というよりBSS界隈好き)な人との出会いが続いたのも大きい。やっぱなんだかんだで…あえてこっちの界隈を大好きになるような人って少ないと思うのね。音楽詳しくても、なかなかP-VINEThrill Jockeyまで行くとハードルが高いというか。だから…そういう人と話せた影響は大きかったし、感覚を思い起こさせられたのかな(笑)そういう人たちのおかげもあり、今回のライヴは早々と行けることになっていたし、でもまさかリキッドが売り切れるとは思わなかった!で、追加公演が決まるのならほんとは両日ともに行きたかったぐらい(笑)

結果的にはリキッド、クアトロともにSOLD OUT!この組み合わせでまさかね〜。そんなにファンが居るんだなあ!って言うのと、でもBSSのフジでの人に入りっぷりを考えれば当然なのかな?(僕はあの時Fishmans行っちゃったけど(笑))「日本の洋楽ファンも捨てたもんじゃないですよね」なんてこの日会った方とお話していた。でもやっぱ、集まった人はきっと「あえてこの辺でも選べる」人たちだと思うんだよね。そう考えると、やっぱすごいなと…。最初はリキッドの方が見易いかなって気はしていたけど、金曜だしそのまま帰ろうと思ってクアトロを選択したら、別のお知り合いの方もクアトロに行くってお話で。ライヴ中にも別の方と会えたり、その方とはライヴ後にまた新たな(音楽の趣味がこっち側の)人を紹介してもらったり一緒に帰ったり。なんだかんだいってこうやって広がっていくと心強い。

多分、今年最高のライヴになる。という期待をしながら行って、その通りになったライヴ。でも、STARS開始には間に合わず。緊急停止ボタンが押されて銀座線が止まって凹んだ…。「でもタクシー使おうにも金曜の渋谷方面への246なんてなぁ」って考えて、電車を動き出すのを待った。結果的にはそっちが正解だったかと…いや、もっと早く出られれば、ってところだったか。聴けたのは"Midnight Coward"、"Take Me To The Riot"、"Angeless Beauty"、"Calender Girl"の4曲。でも短かったけど美しすぎてため息が出た。最高。でも1曲目が"Set Yourself on Fire"で、2曲目が"Elevator Loveletter"で…うーん、悔しいなぁ…やっぱ全部見たかった。50分もやったらしいから結構長いと言えばそうだけど…。

見つけて下さったレーベルさんの方とお話して時間を待つ。昨日のお話や裏話を色々聴きつつ。そして、Broken Social Scene。まずステージ上に現れたのはBSSの6人。今回は全員が来日したわけではなかったよう。2曲目か3曲目に"KC Accidental"でイントロが鳴った瞬間に大歓声!この瞬間、鳥肌モノ。そしてフロアはジャンプ!ジャンプ!かっこよすぎる。泣きそう。途中、見るからに日本の学生さんのホーン・セクションをステージ上に招いて一緒に演奏。トロンボーンで出てきていたのはSTARSのエヴァンかな?基本は6人なのだけれど、ここからは色々な人が入れ替わりでステージに出てきて進行。女性ボーカルの曲はSTARSのヴォーカル、エイミーが担当。同じくヴォーカルのトーキルも出てきていたっけ…。

覚えているのは…"Stars And Sons"、"Almost Crimes"、"7/4"、"Superconnected"、"Cause = Time"、"Fire Eye'd Boy"、"Ibi Dreams of Pavement"とか。アンコール前にリーダーのケヴィン・ドリューがキーボードで"Lover's Spit"を弾き語り。手拍子無いままにメンバーを再度招き入れて、"It's All Gonna Break"を演奏して終了…だったかな?途中、スペシャル・ゲストと言われてズボンズのドンマツオが登場。どっかで見たことあるよな〜と思いつつ最初誰だかわかんなくて。主張が強いな、と思っていた(笑)何度か引っ込んだり登場したりで、何度かめでケヴィンの声で「ズボンズ」って聴こえて気付いた…。なんでドン・マツオ?と思ってたけど、元々BSSと親交があったんだそう。意外な組合せ…。

"Fire Eye'd Boy"だったかな、サビをフロントマン5人が全員で歌うんだけれども、なかなかフロントマンが5人居るバンドというのも居ないよな(笑)そして時にはギターが(ドン・マツオ含めて)5人居るんだけれど、ギターを同時に5人鳴らせばかっこいいのは当然だよなー(笑)勿論5人用のアレンジを考えられるのは彼らの才能なんだけれど。ドラム以外は全員度々楽器を入替えてた(ベースはケヴィン以外の全員が弾いていたかな?)のも面白かったな。ブレンダンもソロでアルバム出すそうだし、チャールズはDo Make Say Thinkで4月に再来日予定。しかもこれ東京公演は対バンがtoeなので行きたいなーと思っているけれど忘れちゃいけないのはコーチェラの週末だということ。お金だけは貯まっているけど、それ以外が…。

もうとにかく普通に盛り上がりまくって中盤から後半に何かの曲でダイヴも出ていた(多分外国人の方)。今日のライヴもThe Shinsの時と同じく外国人の方が多かったけれど、「でも外国人の方って、結構ギリギリでチケット買う方が多いんで…ソールド・アウトしちゃって入れなかった人も多かったかもしれない」とはレーベルの方・談。終盤にはSTARSのヴォーカル、エイミーもダイヴ。ただ結構生地が薄く見えたので…戻ってきた時には案の定ワンピースがはだけてました…。正直、そんなに見たくない(笑)BSSの出番は約2時間。22時頃に終わり。拍手が止まなかったね。本当に素晴らしかったです。きっと間違いなく今年の洋楽ライヴNo.1!

昨日のリキッドは機材トラブルもあったらしく、「持ち直すまでに時間が掛かった」とのこと。「だから正直、今日の方がよかったです!」とは、二日行ったレーベルの方・談。でもこれだけのパフォーマンス見ればね、そりゃ二日とも売り切れるわけだよね。こんだけのパフォーマンス見せつけられると、ホワイトのトリとかグリーンの15時50分からの時間帯なら絶対いけると思うんだよなあ。Tシャツが欲しかったけれど、財布に2,000円しかなくて買えなかった…(久々にTシャツが欲しいと思えたバンド!)。余ったら後で料金払いますんで案内して下さい…とレーベルの方にお願いだけしてみた…。また見られたらいいなあ。今度はフルメンバーで。

こういうライヴを見てしまうと、暫くライヴは行きたくないなと思う。なんだかんだでライヴは沢山見過ぎると感動が薄れると思う。同じアーティストの同じツアーとかに複数行こうと思わないのもその為で。なんだかんだ言って同じバンドを何度も見たりはしてるんだけれど…でもあんまり見過ぎると、良い時・悪い時とか比べることが出来ちゃうじゃん。それが嫌なんだよね。同じアーティストでなくともやはりライヴの良さは比べられるもの。だからこの週末に他にライヴへ行く予定が無くてよかった。感動が薄れてしまうと思うから。来週も(今のところ)予定は無い。作ろうと思えば作れるんだけれど、今のところ行かなくていいかなと…。

勿論見れば見る毎に良くなるライヴやバンドってのもあるんだけれど…考え方として、そういう機会も、貴重だからこそ、大切なもの/大事なものであるんだと思っている。なんかね、やっぱ越えられないんだよね、高校の頃に見ていたライヴの初期衝動ってのは。でもなるべくあの頃の衝動のようなものを味わいたいなぁってのはすごく思うので、…まぁ今もライヴ沢山見られる環境ではあるものの、なるべく短期間で同じアーティストは見ないようにしたいなとは思った。2月はまたちょっとライヴ本数が多かったので、うーん…減らせられたらなぁと思うんだけれど。

木曜日にまたとあるアーティストのインタビューをしに行ってきて。終わって疲れがどっと来たりしてたんだけれど(笑)で、金曜帰ってきてテレビ見てたらデンジャラスが爆笑問題の番組に出てたのね。デンジャラスはかつて静岡でラジオ番組を持っていて。僕が中1〜2の頃かな?その番組をやっているうちにボキャブラに出ていたお笑い芸人がブレイクしていくんだけれど、ラジオ番組によくあるリスナーが電話でパーソナリティと話すやつ。僕はそれでデンジャラスで会話をしたことがあったんだけれど(笑)、その時のこと思い出すと「あれはすごかったなぁ」と思って…とにかくすごいワクワクしたしね。録音したテープも実家にあるはず(笑)

まあ、「あのデンジャラス」って言ったところで今となっては微妙かもしれないし…リスナーとして電話で話すことよりも、今みたくインタビュアーとしてアーティストと直接会って話すことの方が絶対すごいことのはずなの!(笑)絶対今の方がすごいことしているのに、でも感覚としては…あの時のことの方がすごかったなぁってなんか思うんだよ。やっぱそれって初期衝動なんだけれど。でも出来る限りそういった感動って覚えながら生きたいよ。僕自身がそういうのに覚めがちな人間だから余計に。もっと色んな物事に対して、すげえなあ、面白いなあって言いながら過ごせた方が色んなものが面白く見えてくる気がするし、上手く回る気がする。


で。フジロック第一弾発表。UK Dayとは言え、そんな皆が期待するようなビッグ・ネームは来ないだろうと思っていたので(ケミカルもUKだし。みたく)、まあUnderworldかあ。という。サプライズとしてはMy Bloody Valentineなんだろうけど、でもグリーントリはきついよね。トリ前ぐらいかと。初めて買った洋楽CDがマイブラで、マイブラのライヴ音源を探して落としまくったり、Kevin Shieldsのリミックス・ワーク追いかけまくったり、"Strawberry Wine"や"Tremolo"辺りも後追いで買ったり…と、どう考えてもマイブラ大好きなはずの僕。実のところ、マイブラ出演は正式発表前からとあるレーベルの方から教えてもらっていて知っていた。

微妙に前から知っていたので(でも微妙にここで感動の旨を匂わせている)、だから1日の日記に書いたサプライズとしてマイブラは挙げなかったってのもある(笑)正式発表が出て、これまた別のメディアの方から「おめでとう!」とメールを頂いたぐらいなのですが、なんだろうなあ。話を聞いた最初こそ浮かれたけれど、僕が好きになった以降でも(アルバムが)出る出る言われてずっと出なかったバンドだからね…ライヴも6月の復活単独がちゃんと行われるまで安心は出来ないかなと(笑)ドタキャンしてAll Natural Lemon & Lime Flavorsが出るところまで覚悟している(笑)でも"When You Sleep"とか"I Only Said"が聴けたら泣くよなあ。

ま、だからマイブラはあんまり期待はしないでおこうと思っていて(笑)とりあえず、The Go! TeamSpecial Othersが決まったんで、それだけでもう充分です。スペアザは下手したらグリーンでももういけると思うけど、ヘヴンのトリ前とかかなあ…。ローゼズは来なかったけど(笑)、イアン・ブラウン決定。でも新譜出るんならプライマルも来るんじゃないかって気もせんでもないし、となるとマニ来るでしょ。二人揃うじゃーん。とかも思ってんだけどね。…なんかイアンも事前に教えてもらった気がしたけれど…、多分マイブラって言われて頭から飛んでた(笑)

一応立場的に…今回出ていないアーティストで、出るかも?ってアーティストも知っていたりはするんだけれど、誰にも言っていないしましてここに書くようなことは有り得ない。逆に、ここに書いていることは、知らないから書けている。イアンもそうだし、先日のBOYS NOIZEも…「出ると踏んでる」って書いているイコール、「出るかは知らない」ってことなのです。上のプライマルや前回書いたデスキャブも知らないから書いていること。知っていたら一切書かない。…なんか面倒臭いな(笑)まあ、誰にも言わないってのは一応立場はわきまえて…当然のことでね。完全な個人じゃなく、会社の中の個人として、教えてもらっているわけだから。でも、そういうことを知れる立場ってのが、信じ難い立場に居るよなあって思うよ。

ともあれ、多分今から夏に向かってまた色々立場的に出来ることも変わっていくのだろうし、仕事での音楽の比重が減れば純粋に聴ける音楽が増えるかな…?と思うところもあって――まぁ複雑なものです。上記の、先日したインタビューもこれまた、こんな人と会える人とは思わなかった人で、こうやって有り得なかったことが起こっていくことも非常に刺激的ではあったけれど(でも普通に…インタビューすることって一つのスキルだなと思うし、誰しもしておいて損は無いことな気はする。すっごい良い経験になっていると思う。)、僕なんかじゃなく(笑)、もっと適しているであろう人がこういうことやるようになれればいいなとは思っていて。

なんかそんなインタビューとかしちゃってさ、人の記憶に刻まれるのだなーというのがほんと不思議なもんで…誰の記憶にも残らないほど鮮やかに消えるはずだったのにね(笑)“本当は出来るくせに自分をおとしめてる”人って居るじゃん。僕はそうじゃないからさ。本当に何も無いもの。頭悪い、足遅い、肩弱い、目悪い、背低い、努力しない、うまく喋れない、人を信じない。本当に何でここに居るのか不思議(笑)だからなんでそういう人は、そんなことすんだろ?って思うよ。自己心酔としか思えないけれど…。まあ…僕も、案外「やったら出来た」ことが多かったんだろうから今ここに居るんだろうし、そんな悲観する必要無いのかもだけど。

ってそんなことを帰り道で考えていて部屋着いたらバルサセルティックがやってて。僕ってこういう「強いチーム」や「強い立場」に対して思い入れすることってほぼ無いからさ。かなり一貫してアンチメジャー。それこそ、iPodは絶対買わないとかそういうレベルから(笑)逆に、メジャーなものを好きになれる人ってやっぱ「出来る(と思っている)」人なんだと思うんだよ。内心「自分はもっと出来る、上へ行ける、自分はもっと素晴らしいはず」って思っている心の表れだと思う。

「昨日まで選ばれなかった僕らでも明日を待っている」的な駄目な感じに合うものでないと、僕は思い入れ出来ないのかなぁとは思って。…僕が人に負けないものがあるとしたら…コンプレックスの強さぐらいじゃないか(笑)でも今は本当にそれが武器になってしまっているんだけれど…でもそういう支えがコンプレックスみたいな後ろめたいものである以上、やっぱ精神的に不安定なのは変わっていないなあっていうのはつくづく感じる。でもやっぱ、ふれてみたいよ、輝きに。(5・7・5)


ところで。この日はカナダの2バンドのライヴだったのだけれど…いつも髪を切って下さっていた美容師さんが3月一杯でお辞めになられるとのことで、その後は結婚してカナダへ行かれるそうなのです。3月末頃には髪も結構伸びてるはずだし最後にもう一度来ますよ、なんて言っていて行くつもりなのだけれど(最終週末)、なーんか最後プレゼントあげたいよなとか思っていて。でも全然思いつかなくて。それこそ、STARSとBSSのアルバム…とかぐらい(笑)でも絶対雑貨類や家具の類は他の人があげていると思うんだよね。沢山あっても使わないでしょ、そういうの。

まして僕が女性よりもセンス良いもの選べると思えない(笑)そう考えれば逆にCDなんてラックに入れてもらえればそれで充分役目を果たすというか…持っていってもらえれば光栄なもので、CDなら邪魔臭くないかな?と。それで思いついた時に聴いてもらえればよいのだし。そういう意味ではSTARSの新譜なんて当たり障りないシャレたギターポップなので良いかもとか考えたりして…いや、でもやっぱどうだろうな(笑)僕らしいっちゃ僕らしいかもしれないけど。…でもなんかこういうことはしたいよなって。別に大きなことじゃなく、思い出してクスリと笑えること。これは別にもう用意したものもあるんだけど、マジでちょっと月末までに考えたいと思います。