ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

髭(HiGE) @ Zepp Tokyo と“D&AD賞 2007展”とか

いよいよこの週末の井の頭公園はすごかった。酔った若者がラララライ、ラララライとううるさい。でも野外フェス大好きな僕がこんなに晴れてハッピーな雰囲気が嫌いなわけがないな、って。今更別に井の頭公園に閑静な雰囲気を求めているわけではないし、そんな雰囲気の井の頭公園は早朝か平日のお昼に味わえるわけだから別に良いやっていう。騒がしい井の頭公園も好きです。橋の上が全く進まないのは困るけど…。来年は誰かと歩けるかなあ(遠い目)。僕に寄って来てくれるのなんて喧騒を逃れた猫さんぐらいしか居ないですよ。

ライヴ前に髪を切った。今週末をもって退職される美容師さん(一応寿なのかな?)へ、お菓子と(旅立ち先のカナダのバンドである)STARSのCDをプレゼント。お目当てのSTARSの新譜が何故だか寄るHMV、寄るHMVで売り切れてて焦った…。まあなんか、こんな僕に似つかわしくもないしゃれっぽいことをしたいのは。25歳っていうまだ若い年齢だって言っても、最初でもう最後だというのと、それをせっかくこうやって東京で迎えられてるんだから(そしてそこがせっかくこんな青山って土地だったりするのだから)、結局自分の中での思い出を作る為なのだろうなあ。

でもその方がね、やっぱ損得勘定が無いから…考えるの楽しかったし、損得勘定無い方が楽だから(笑)気持ちの読み合いをしなくていいから面倒臭くない。やり逃げっていうと悪い言い方かもしんないけど、自己満足って言っても自己に満足を得ることって大切でしょう。でなきゃ、こんな一人で東京に居続けるなんてモチベーション保てないよ(笑)…でも、もしそれに喜んでくれたら、それがまた日々暮らす気力にはなる。まあ、お菓子は結構(箱も含めて)良い感じのを選べたのではないかと思うし…STARSは個人的には前作の方が好きなんだけど、最新作の方が素敵っぽさがあると思って。まぁ一応カナダのゴールドディスクならよいのではと。

また会えるんだろうなあという気はするし、それまでには僕も幸せになっているよう頑張ります、とか言って(笑)「人と繋がる」みたいなフレーズを僕は嫌いなんだけれど、でもこういうのが一期一会ってやつなんだろうなってのは思う。「今後もっと頑張って有名になってくださいよ」「それはそう簡単なもんじゃないでしょう(笑)」とは言いつつも、でもそう言ってくれる人が居るというだけで頑張ろうと思える僕は単純な人間だし、“専門職だと、それしか見えなくなるから。それ以外のことを見る機会も与えてもらえることって、自分を広げる為にすごく良いことだと思う”と言われると「そうだよなあ」と思うので。頑張ろうと思うのです。

そうこうした後、Zeppで髭のライヴ。ギリギリ(…?)に駆け込み、本日は2階で立見。COUNTDOWN JAPAN以来、2度目の髭ちゃん。ワンマンは初めてです。Zeppの2階で見たのは昨年の6月以来だったと思うけど、Zeppの2階は見易いなあ、AXやCOASTの2階よりも個人的には好きです。ていうか席指定あったけど面倒臭いので立って見ていた。で、髭。見ていて何だかチューインガムを聴いていた時のような感覚を覚えたり、カーネーションのライヴを見ていた時のことを思い出したり。50回転ズもそうなんだけど、なんだかすごくスッと受け入れられる“ロックンロールだなあ”と言う感じがする、髭のライヴは。この日のライヴも凄くよかったけど、でも多分こんなもんじゃないんだろうなー。もっと良いライヴをするんだろうと思う。

でも…スカパラの時と同じことをこの日も思ったのだけれど、これだけ盛り上がっていてこれだけダイヴが出ないのが違和感(笑)"ロックンロールと五人の囚人"の時に、よーうやく何人かダイヴ出てたけど(その前にも居たかな?)、でも別にこんなアッパーな曲じゃなくても僕の中では正直"ブラッディーマリー"〜"ベートーヴェン"ぐらいの盛り上がりならもう全然泳いでいる人が居てもいいと思って。あれだけ人が密集していればね。…とそう思っていた、この2曲のところで。

で、"ロックンロール〜"のところで起こり始めたんだけど、「こんだけ人が密集してたら落ちるはずがない」と思っていたら、全然落ちてる人が居て(笑)えー!別にダイバー続出して重なったりしてるわけでも全然無いのに。そうなると、泳ぐ側の問題ってよりも下になる人に(昔のライヴと違って)「支える気概が無い」んだなと思って…。上から人が来ることに対して準備が出来ていないというか、予測が出来ていない。そうであっても…今のロキノンの提唱する「ダイヴ=悪」に近い構図の中では、それを盾にしてそもそもダイヴを否定されちゃうと思うんだよね。

そうやって支えることを放棄されちゃったら結局のところもう成り立たない。それもこれも本来は「皆で支え合って、助け合って、最高に楽しい空間を作る」みたいな気持ちをフロアが共有出来ていたから、だと思うんだけれど…それだから、皆で持ち上げたり、前へ送ったり、支えたり、落ちたらまず手を差し出すとか、他の人が倒れて来ないように壁になったりだとか、してたと思うんだよなあ。下を気遣わないダイバーもそうだけど、支える気概の無い人だってどっちも自分勝手だよ。

なんにせよ、今後もっとダイヴは起こりにくくなるんだろうなあ。その流れは否定出来んでしょう。ルールとモラルは違うと思うんだけれどね…。まあ僕自身はもう前へ全く行かない人間だから、しないとしたって。でも、こうやって上から見ていても、泳ぐ人が居るのは良い画だと思うから…表現の手段が減るのはつまらないなあと思う。難しいもんだけどね。そんなことを思ったこの日のライヴ、終わった瞬間に会場を飛び出し、ダッシュでお台場海浜公園駅へ。来た時の真逆。慌しい。…で、急いで戻ってきたのに飲みが中止になったんだって。早く言えよ(笑)まだうるさい井の頭公園をとぼとぼ帰ってきたらRYUKYUDISCOトップランナー出てた。

日曜は味スタ行く予定だったものの、目覚まし掛けずに寝たらすっごい眠って…起きたのが夕方。試合終わってるじゃん。高松宮記念も終わってる…14時間ぐらい眠ったのか。週末は寝溜めたいとはいえ…予定していたことが色々消えた。でもその後一応18時から外へ出て、服を買ったりサッカーバー行ったり(磐田負け。まあFC東京に引分けの神戸に負けたのだから、辻褄は合うというかこんなもんなんだろう。)。ちょっとでも外へ出たら吉祥寺だというのが、出不精にならずに済んでいるところな気がする。これが東小金井とかだったら多分わざわざ部屋から出ない気もして。駅まで出てしまえばそこからまた他へ足を伸ばす気にもなるしね。人の履いているコンバースはつい見ちゃうよね。男女問わず足元をつい見てしまいます。

f:id:airgyan:20080329015811j:image金曜日、休憩がてらようやくこれに行った。やっぱデザイン系のイベントは大好き過ぎる(なんもデザイン的なことは出来ないのに)。ま、これはデザインだけじゃなくて、画、言葉、コンセプト、すごい色々なものが詰まっているから、まあ言葉好きな僕としてもやっぱすごい大好きなんだけど。なんかねえ。サッカーよりも、ライヴよりも、こういうイベントこそ誰かと共有したい自分がどっかに居て。っていうのはやっぱ物凄く魅かれるのに、そういう知識が無いっていうところで…補完したいからなのかも。それこそ掃除や食器洗いはするけど、料理は作れないから作ってほしい、的なさ。ただこの補完って、仕事的にもなんだろうなー。元上司(得意分野は開発寄り)の奥さんがWebデザイナーさんらしいのだけれどそれものすごくよくわかる。

…でもなんかそう考えると、“生活の軸がサッカー”とは言っても僕の趣味の軸は、やっぱ音楽なんだと思う、確実に。音楽の趣向があったから、デザインにも興味を傾けたんだし、音楽があったからネットにもこれだけハマったんだし(←よくわかんないかもしれないけど僕の中では線が通ってる。)、音楽から広がりや繋がりを持つ“スタイル”ってのがあったから、今の僕があって。逆に僕がサッカーやスポーツっていう熱いものが好きであるのも、僕が好きそうな音楽を聴いている人の大多数は多分“文学ロック”っつーかさ、読書とか映画とか好きそうで汗くさいの嫌いそう、みたいなイメージあるじゃん。型にハマるのが大嫌いだったから、そうなりたくなくって真逆のものを好きになったところもあると思うんだよね(笑)

型の話だと、「ロックは好きでも、別にイコールで煙草やアルコールがかっこいいとは思わない。ロック好きがそれに憧れるのなら、“逆に吸わない、飲まない”方がロックじゃない?」みたいな考えをしたりね(笑)インドアっぽいとしたらもう“外へ、外へ”で(…まあ僕は実際極端なインドアを通ったのでその反動でもあるけれど)。だからスタジアムだったり、野外フェスだったり、公園だったり、自転車だったり。そういうのが好きなんだろうし。人に“ずれている”って言われたってさ…うん、でも普通に僕みたいな人間はそうそう居ないと思うからねえ(笑)

別に今になってずれ始めたわけじゃなくて、多分15の時にずれ始めて。18から20の時点で確実に大きくずれて、22の頃にも大きくずれたままで。そこから今って、まだ“よくここまで埋まった方”なんだよ(笑)20の時点でああいう状態で、22まででああいうことを経験して、今は…まともになったかわかんないけど…データセンターとインタビューをはしごする人間になって…一番興味が無いお金のことについても勉強するようになっちゃって…ほんと僕は一体どこへ向かってるんだ(笑)まあ…“生きていて”面白いけど。生きることにしてよかったんだと思う、かな?

もし、世に渦巻く“勝ち”とか“負け”の軸が縦の軸だとするならば、僕は縦軸は全く見ていなくて、横軸で勝負しているというか…勝負も何も、横軸なんて誰も見ていないのに…そりゃ、ずれるよね(笑)まあ、間違った旅路の果てに正しさを祈りまくっているわけですよ。あとは何気に最近聴いている"アフターダーク"。“夜風が運ぶ淡い希望乗せて どこまで行けるか”って、良いフレーズだなあ。そして、“夢なら醒めた だけど僕らはまだ何もしていない 進め!”ってのもいいよ。

一人の時間を気ままに過ごすことに慣れ過ぎていて、自分もそれに心地よさを感じているけど、とは言えずっと一人ってのは寂しいっていう“矛盾”が多分あるから、今こんなんなわけで。そういう時間/空間というのを、共有出来るか、または、“侵されてもいい”と思えるか。いずれにせよ、そこまで人を信じられるには…やはり時間が掛かるものだと思う。独り言で「ただいま」と言ってみて…ふと考えてみると、東京で「おかえり」と言われたことは、4年弱暮らしてまだ無い。そう考えると寂しい気になるけど、だからってすぐどうにかなるものでもないしなあ。

あとこの日帰ってきて思ったのは…今の自分の生活の中のエネルギーって、なんだろうな?と。すーっごい疲れているけれど…かと言ってそれは嫌なわけじゃないし、癒されたいわけでは多分無いのかなって思う。だとしたら、それだけエネルギーがあるか、または“欲しい”んだと思って。本来はライヴもその一つなのだろうけど…でも正直ライヴを見過ぎて(笑)、エネルギーにならなくなってきている。

ジュビロもこのザマではエネルギーにならない。あと一番大きいのはフェスなんだけれど、フェスはもうちょっと先…。…でも早く7月中下旬になってくれたところで「もう1年か、早いな」って思う気がするのでそれも嫌な気もするし…。多分、最近の生活の中で、一番面白いと感じていることは、インタビューかもしれない…。けど、それをモチベーションとするのもおかしな話なので(笑)なんかもっと自分に根ざしたところでエネルギーとなるものや、でもやっぱ癒しの要素でもいいんだけれど、モチベーションとなるものを生まなきゃなあ、とは。日々感じます。

ああ、でも今週は、CCCDの開発者って方とお話しする機会があって!そう、あのCCCDです。コピーをコントロールしちゃうアレ。「マジですか!面白いなあーー」って思って(笑)仕組を作る立場からすれば、顧客はレーベルであったのに。レーベルの顧客であるアーティストやユーザーからはブーイングだったあの技術。ちょっと技術に寄った自分としてそういう方と話すと、気持ちの面を含めて色々興味深くて面白くって…(まあそこから何か広がるわけでは現状無いんだけれど)。こんな人と話せるだなんて、東京来たのはやっぱり面白いんだなって思う。だけど僕はまだ何もしていないので、進め!って。きっと色んなところにエネルギーってある。