ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

THE NOVEMBERS / sleepy.ab @ 下北沢SHELTER

ぐっすり眠ったおかげで前日の喉の痛みもすっかり引き、熱も下がっていた。眠る前に「何も食べないのはなあ」と思ったので、消化がいいはずと思い食べたバナナの効果は結構あったんじゃないか(わからんけど)。立つとまだ病み上がりって感じでふらふらしたけれども、この体調なら一応大丈夫だろうってことで昼間は荻窪まで自転車で行って会社の人たちとクライミング。クライミング?そう、岩盤を登るアレ。そういう、岩を登れるスタジオがあって。

初めて行ったけど結構楽しかった。球技慣れしている僕にとってはこういう個人競技めいたものはすごい違和感があったんだけれど、金曜フットサルが雨で流れた鬱憤もあったし(あっても出来なかったけど)、あとは自分の上半身の貧弱ぶりを考えると(←野球部のくせに、スポーツテストで一番苦手だったのはボールを投げる系で…)腕や手の力を鍛えられそうなクライミングは良さそうだな〜と。会社の人たちみたく平日とか毎週来る程にはならないけど(来週末もフクアリ行くしね)、サッカーの無い土曜なら良いなあ、と。昼に起きるモチベーションにもなるし(笑)

んでもって僕だけ早めに切り上げて(というか圧倒的に早くバテてしまいました。握力がもたない…)、自転車でまた荷物を置きに戻った後に下北へ移動し表題のライヴへ。THE NOVEMBERS presents 首 vol.6。THE NOVEMBERSを見るのは年末のワンマン以来で、それ以外のバンドは見たことも聴いたこともない感じ。ソールドアウトしているのが分かっていたので、クライミングをやるだけの体力はあるとは言え…正直満員のSHELTERで立ちっぱなしの方がきつそうだよなあ…ましてや煙草の煙もくもくしていそうだし。きっと厳しい…。と思ったので、体力に気を遣って最初のバンド(People In The Box)は見ずにタウンホールとかに居た。結局どんなバンドか知らんのですが、とりあえず後でMySpaceで聴く。

2番目がsleepy.ab。これも初見&初聴。札幌出身ってことでmonobrightと名前が並んでいるところをよく見ていた気もするけれど、非常に良かったです。結局僕ってライヴハウスがそんな好きじゃなくて…SHELTERも苦手、というのは以前も書いたことがある気がするんだけれど、もうほんと満員のSHELTERってもう来たくないなあと思うぐらいで(笑)周りももうすっかり若い層だと思うので、(個人的な価値観では)25歳になって来る場所じゃない気がするなあ、とは思ったりしたんだけど…そういう苦手なシチュエーションであっても、sleepy.abはマジで良かった。

ポスト・ロックっぽさもあるんだけど、ベースの作りがFishmansぽくもあって。ボーカルはなんかautumn stoneみたい。なんだこの例え(笑)MySpaceに何曲かあった。1曲目は"なんとなく"って曲だったな。上手く伝え難いんだけれど、■■■←こういう空の色の野外で聴いたらマジ泣き級だと思った。暮れてはない。この辺りのバンドが出そうなRIJFで言うと、昨年のyanokamiの時間なんだけど…このクラスのバンドがRIJFでその時間の野外に出るのは有り得ないと思うので(笑)だとしたらやっぱ地元・北海道のライジングサンかな。夜でも朝でも良いので、暮れかけた、明けかけた、そんな時間帯に滅茶苦茶映えそうな音だと思う。

あとはねえ、Rock On The Rockの2005年のMELTONE枠。今年スペアザっていう大きなバンドがトリ飾っちゃったから来年もそういう路線なのかもしれないけど、2005年みたく(最後の3つは、クラムボン曽我部恵一弾き語り→MELTONE。確実にクラムボンが一番大きい)ヘッドライナーとクロージングが分かれた感じならば、そういう時間帯に彼らの音が聴けるのではないかという妄想。あの岩盤にも合うと思うんだよな。マジで誰かRORの関係者にプッシュしてください。僕的にそういうイメージが沸いたので、彼らの音は若いロック好き層以外にも響くと思う。"メロディ"って曲もやってたけど、改めて聴いてもなんかほんともう僕が好きそうな音だ(笑)ベースの重さも、ギターのぎゅわんぎゅわん感も、ドラムの軽さも。

…そういう時間に聴けたらライヴハウスでは有り得ない奇跡的な良さな音の響き方をするんじゃないかなあ、と言う風に思って。野外フェスの醍醐味ってやっぱそういうことだと思うんだよ…だだっぴろいところに一杯バンドと人を集めて、有名なバンドが順番に出てワイワイやりゃいいとか、それも楽しいかもしれないけど、でもやっぱそういうんじゃないじゃん。せっかくの野外なのだから、その時々の時間と情景に合わせて、素敵な音が鳴っていてほしい。音は野外の方が確実に悪いじゃん?でも、そういう要素が、ライヴハウスやホールを越えられることだと思う。

その例としてやっぱ思い浮かべるのが、RSR初年度の、夜明けのbloodthirsty butchersと朝のサニーデイ・サービスなんだけれど。やっぱああいう情景に憧れるんであって。…そういう意味ではRIJFも別に一番それっぽいバンドを最後に持ってくる必要も無いと思うんだよねえ…ただでさえ帰り混雑するんだから。朝霧はそれなりに有名バンドが後ろに来るようにはなっているけれど、日曜はヘッドライナーが出てくるのは最後じゃないからね。audio activeも、真心も、ボアダムズも、Overground Acostic Undergroundも、あくまでクロージング的な位置。

2バンド目終わりでドリンクを求める人々の大移動。こんなギュウギュウで大移動なんて無茶な話で。少しでも空いているとこを探そうとしたところで会社の子とばったり。今日は会社の人とよく会う日だなあ…。で、THE NOVEMBERS。改めて見て思ったのは、前に「UKぽいから好きなのだろう」みたいなこと書いていたけど、それもあるかもしれないけどいやそうじゃないなと。僕がこのバンドの音にこんだけしっくり来ているのは、高3の頃にNAHTとかカウパァズとか、あとは前述のbloodthirsty butchersとか。ああいうエモな音が大好きだったからなんだろうなと思った。

セットリスト断片。"chernobyl"、"she lab luck"、"アマレット"、?、"ewe"、"白痴"、"Arlequin"、"こわれる"。アンコールで"バースデイ"、"ガムシロップ"の10曲。ていうかよく考えれば年末のGARAGEも売り切れてたんだからそりゃ今日も売り切れるわな。そんでもって7月のツアーファイナルも売り切れ必至なのだと思うので、平日だし多分来ないだろうけど(というより、あまり来たくないのだけれど)、でもRIJFの3日目には行きたいなあと。彼ら見たさは、すごくある(あとは現状だとユアソンとバイン!)。今年は3日間は行きたくないんだけれど、誰か行ってくれる人は居るだろうか…?あとはボーカルの人が髪を切っていてすっきり。

ライヴの話はそんな感じ。THE NOVEMBERSも良かったし、sleepy.abは大きな収穫。…あんまり新しくバンドを好きになりたいと思わないんだけれどねえ…でも良いと思っちゃうんだから仕方無い。この日ライヴハウスに居て思ったのは、僕はライヴは一人で行くのが当たり前になってるのでライヴに誰か誘うようなこともしないし、誰かと行きたいと思う感情も無い。女性とだったら行きたいけれど(笑)、別に(東京では)同性の人間を誘うなんてことしないし、誰かと行きたいと思わないから…その前段として誰かに音楽を薦めるようなこともしないというかさ。

だからこんなNOVEMBERS辺りのバンドのライヴに、3人4人の仲間で来るという感覚が全くわからないなぁっていう。良い悪いのニュアンスじゃなく…僕には分かれない感覚なんだなあ、って思った。良いバンドが居てもピンポイントに誰かや誰かに推したい、みたいなこと思わないからね。なんかその行為って責任を感じるというか、すごい押し付けだなあって思っちゃうから(高校生の頃には覚えていた感覚)。面倒臭いんだよね。せっかく仕事でちょいちょい音楽を推す感じのこと書いていたりするのだから、僕の知らないところで勝手に誰かがその音楽を気になり出してくれていたらいいなとは思うけど。その方が責任を感じない、変な話(笑)新しいバンドの話は面倒臭い、いつまでもバインだのピロウズだの言ってたい…(笑)

まーでも元々今日のゲストの2組の(音は知らなくても)名前を知っていたあたりは、毎月ローソンチケットの冊子の全てのライヴと、JUICE MAGAZINEでライヴハウスのスケジュールを全部確認しているから、なんだろうなあ。この2組に限らず、聴いていなくても結局インディーのバンドの名前は情報として結構知っているっていう…。興味があるとかじゃなくて情報として。んで、このバンドはこのバンドと対バンしてんだなー、そっち系なのか。最近の若いビジュアル系のバンドの名前を知っているのもそういう辺り。予めそういう蓄積があることによって、やっぱレーベルの人やメディアの人との話が弾んだりするから。そういう業務から離れることにはなるけど、結局自分の趣味でそういう情報は蓄積することになるんだろう。

ところで。ライヴ前に、その辺を歩いていて。下北には下北っぽい人が多い、というのは昔から思うことなんだけれど。ファーストキッチンの前を通った時。5日に下北歩いた時もファーストキッチン前で秋葉系の(ラジオの?)公開放送みたいなのをやっていたんだけれど、その日だけかと思っていたら今日もやっていて。下北ではあまり見慣れない系の男性がそれなりに集まっている…と言うのは別に良いにしても。今日丁度通り掛った時、そのパーソナリティの女性のセリフが…「制服、スクール水着、体操服、みんな大好き」とかそんなんで(笑)はああ!?と…。

多分CMやPRだったんだろうけど、それはこんな街の中で発する言葉か…!?喋らす方も方だよなあ。「今日はQUEは何やってんだろう」みたくその辺行ったら、それだもんねえ。ビックリしたわ。下北の街中でそれって言うのが…吉祥寺ならば、割とアニメ系のイベントとかもやってるしアニメイトとかもあったはずだからまだ分かるんだけど…。なんつうか、一男性として、(人によるとしても)男性にそういう欲求があるのは全然理解出来るわけなんだけれど…こういう場所でこんなおおっぴらにするもんじゃないだろうと思うし…そんなアイドルの卵(?)に言わせる言葉じゃないだろうとは思うんだよなあ。笑えたといえば笑えたけど、ちょっと切なくなった話。明日はJFL行ったりアースデイ@代々木公園へ行きたいつもりです。