ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

LITTLE TEMPO @ LIQUIDROOM Ebisu

相変わらず一週間仕事、という感じで特にトピックが無いのですが(今週は徹夜もしました。ま、なんか自分で引き金引いた感覚があったので自分のケツを自分で拭ったと。)、今週はRambling Recordsの方とお話する機会があった。Rambling Records、僕が渋谷系にハマって、過去の渋谷系を一通り遡った後に、リアルタイムでこういう音楽をやっているところはどこだってところで辿り着いたレーベルでございます。一時期はレーベル買いしていたぐらいなのでここのレーベルのCDは今もそこそこ部屋にあるし、ここがライセンス契約しているスペインのSiestaだってそうだし、スウェーデンのLabradorもそう。

最近はロックロックしている期間が続いてるんだけれど、いわゆるオシャレハウスだったり、ラウンジとかネオアコだのボッサだのジャズだのを一杯聴いていた時期も僕にはあるわけで。それって結構話すのは恥ずかしいというか、だってリアルに根岸くん的な感じだからさ(笑)あんまり話さないんだけど、でも(雑誌の)FUDGEが好きなのだとか、marimekkoの店員さんが超かわいいと思うところとか、最近街に増えてきた前髪があってふわっとした髪型の女性が非常にかわいいと思う感性なんかはやっぱりその辺から来ていて。スタートはたぶん野宮真貴なんだけれど。

なんかね、やっぱ僕は渋谷系やこういうのを好みそうな子が大好きなんだよ(笑)そう先週のカラオケの話なんだけど、結構今のロック(髭とか)が好きな人って、ビジュアル系を通ってるんだよね。hideとか。僕はそこ全然通ってなくて、唯一聴いていたのが(たぶんあの当時ビジュアル系好きだった人にとってみれば邪道な存在かもしれない)SOPHIAで。"ビューティフル"とか今更また聴いているんだけど、すごいポップで…なんかやっぱ僕はロックでもポップなのが好きなんだよね。

ピロウズもまさにそんなところに居るバンドの一つだと思うんだけれど。オルタナは好むけどグランジは好まないというか(まあピロウズグランジっぽいこともやってるけど)、前も書いたけど“血の匂いがしない音が好き”。黒いTシャツ着ちゃう感じなのはやっぱり得意じゃないというか…だってRambling Recordsが好きとか言っちゃう人間なんだよ(笑)最近またNujabesをよく聴いてるんだけど、やっぱ僕の音楽の趣味は大勢のロックフェス好きからしたら相当ずれてると思う…。

さてはて、金曜は19時過ぎに仕事を切り上げてLITTLE TEMPOのライヴへ行って来ました。リトテンを見るのは2005年のQuiet Hill以来。かなり久々でしたが…最高!でした。暫定で今年の3枚を挙げるとしたら、the chef cooks me "tccm〜Tapping Crazy, Cokking Mad"、LITTLE TEMPO "山と海"、Johnny Foreigner "Waited Up til It Was Light"という感じで、今年の5本を挙げるとすると、Broken Social Scene / The Stars @ 渋谷クラブクアトロthe pillows @ MAGROCK FESTIVAL'08、LITTLE TEMPOLIQUIDROOM Ebisu、SPECIAL OTHERS @ 渋谷AX、Digitalism @ 渋谷AXってな感じで、要はそれぐらいリトテンの新譜は良いと思っておりますと。

入場したところでたぶん"Tropical Rock"(たぶんその前が"Little Journey"だったんだろうなー。聴きたかった!)、"山と海"、"スカイハイ"、"In The Rain"、その後にBuffalo Daughterの大野さんが出てきて、"Mellow Stone"、"Over The Rainbow"、"Dance Killer"。たぶんアルバム収録曲は全部やった気がするので、"温泉物語"もこの流れでやったんだったと思う。"Musical Brain Food"でたぶん本編終わり。アンコールでRANKIN TAXIが出てきて"WHEELS ON FIRE"かなんか。で、ダブル・アンコールで"ランデブー"、"星空"。

4月は4本、5月は3本とようやくライヴ本数も落ち着いてきた中で、日曜にスペアザ、今日リトテンと行って、なんかすっごいしっくり来たというか。特に今日のリトテンがそうだったんだけど、それはなんでかって言うと…たぶん会場の平均年齢が高かったからかな(笑)いや、でもやっぱり周りの客層とそのノリってライヴを楽しむことに大きく影響すると思うので…。そういう意味ではやっぱりMAGROCKの客層は「こんなに若いの?」って感じたぐらいだったし(年齢っていうかノリやファッション的に?)、ましてや先月のSHELTERなんて、ねえ(笑)スペアザの時に触れているCOUNTDOWN JAPANのTシャツの下りとかもそういう感じなんだけれど…。

で、今日のリトテン行って、やっぱりこういう層がしっくり来るんだなあって。考えるにリトテンってレゲエだけど、好きなのって横浜レゲエ祭行くような層じゃなくてFishmansとかクラムボン好きな層じゃない?たぶん。その辺ってたぶん、僕ぐらいの年代から、僕よりも上の年代層の人たちだと思うのです。で、やっぱ僕もフジロックFishmansへ足を運んだ人間ですし、野外フェス行くようになったきっかけは友人に引っ張られて行ったRIJFであるわけだけど、RIJFと言っても僕がその最初行った時に一番(唯一)楽しみだったのって、クラムボンだったんだよね。

そこでライヴ熱再燃して足を運んだのが、(BANDモードの前の)曽我部恵一で、その次がこだま和文さんやEGO-WRAPPIN'の居たQuiet Hillで。そんで朝霧JAMがあって、この辺を基点に翌年ハマっていったのがbonobosThe MiceteethYour Song Is GoodSPECIAL OTHERS…って感じだったわけで。なんかやっぱロックっつーよりはこういうゆるい層のライヴが好きなのだろうなあと。今のライヴに行くようになった流れの原点って、この辺なんだよなあっていう。クシャクシャの頭全然気にしないでシャボン玉飛ばしてそうな感じ?(それはピロウズだけど)

だからリトテンのライヴの客層っていうのは本当に僕としてはしっくり来て、なんだろうなあ。リトテンのライヴに一緒に行ってくれるような彼女が欲しい、と(笑)この日の招待状は2名様までだったの。でも誘える人居ないよなぁって思って。…寂しいなあと(笑)一緒に手を繋ぎながら踊りたいですよ、そりゃ。…一人でだって別に音が良いので踊りっぱなしですけど。そう、たぶん僕は音楽の趣味を共有するとしたら、別にロックは共有したいと思ってなくって(ピロウズかバイン以外は)、この辺の音楽か冒頭のランブリング系か渋谷系の話を共有したいんだと思った…。フジロックで手を繋ぎたい的なアレも、結局前述のバンドが出そうな野外フェスって言ったらフジだと思うから、そういうこと。ま、相手に音楽の趣味を求めたら無理だね。僕の音楽の趣味ってやっぱなんだかんだで広いんだろうから…。

そんなことを思いながら過ごした2時間弱のライヴ。でも前回のスペアザに続いて結構時間を忘れたライヴだったというか、そんぐらい音もライヴも素晴らしかった!夏には野音があるとのこと。これもまた是非行きたい!思えば今回が初の屋内のリトテンでしたが、野外だと尚やばいのは決まっているのです。…ただその日って、等々力でジュビロの試合があるんだよね(笑)なんだよ〜…。ライジングサンの翌日だとかあんまりそういうことは考えていないんだけれど。夏の頃の僕はどうしてんだろうなあ、と思いながら降り出した雨の中リキッドから渋谷まで歩いた。


今週あったニュースと言うと、川田亜子アナ自殺のニュースは(あんまり世の中のニュースや有名人のゴシップに興味を示さない僕でも)久々に衝撃的なニュースで。別に女子アナ萌えじゃないからあれだけど、正直そんな素敵なポジションに居るのにそんなことで落ち込むなよ、って思う部分はあるのだけれど…、プライドが高ければ高いなりにやはり落ち込むのだなあとも思い。ま、でもやっぱり僕みたいなプライドなんて微々たるものの人間としちゃ、高いプライドなんて無駄だなって思っちゃうけれどね。死ぬぐらいなら田舎で自然と田んぼと猫と暮らせばいいよ。

でもなんだろうな、今年の新人の子たちはやたら大袈裟なネガティヴワードをすぐ使う(死にたいって言葉をすっごいサラっと使うのですよ)んだけれど、もしかしたらその感覚って、プライドの高さの裏返しなのかなぁって。負ける前に勝負を放棄するみたいな(笑)プライド高い感じは全然しないの。でも、そのすぐ諦めになっちゃうモードになるまでに何を経たかって言うと、失敗が許せない感覚なのかなぁという。まぁこれからは向き合ってもらわなきゃ困るんだけど(笑)…「本気で死のうと悩んでいる人たちに失礼だと思わないの?」なんて言葉はさすがにまだ言えずに居るのだけれど(笑)ちょっとその辺居た場所が僕はずれているので…。

最近すっごい思っていることは、「なんでそんなに、人の不幸を蜜に出来るの?人をコケにして笑えるの?」ってこと。ましてや大人になって…別に好きでもない芸能人やミュージシャンのブログを読んでいて、そこからアウトプットされてんのがネガティヴワード。コケにしたり、痛いとか言ったり、“上から目線”だとか言ってバカにしたり。(別にそういう芸風のお笑い芸人に言っているのではなく。ていうかお笑い芸人だったら別に良いよ。日常の中にそういった感覚があるのが僕は嫌で。)…なんでそこまでして上の目線に立ちたいのかな?ってのもあるけど…。

時々は良いよ、そりゃあなんだかんだでそういう話は笑えたりするし。でもあまりにそういうことにアンテナ張っているのは、ねえ?…やっぱり、“なんで人を見下して自我を保ってんのかな”、って。何か別に聖人的なニュアンスじゃないんだけれどさ、やっぱそういうものをエネルギーにしているのって嫌だな…って思うのです。僕として“人の不幸を蜜にするのは嫌だ”っていうのは、別に元からあったものではなくって。そんな気が生まれたきっかけは、…人の不幸をお金にする仕事に少なからず加担していたことだと思う。僕なんて所詮はそんな人間なわけです。

でも結局のところそれについて悩んで落ち込んで心のバランスを崩した時期があったから、…「バカな人」や、人の不幸ってのがリアルだから笑えないんだと思う。そういう経験則。…それと同時に、結局僕はそうやって手を汚したことがあるわけで、それは消せるもんじゃない。“正当化”ってもんが、あの頃だって今だってずーっと付きまとっているもんで。当時毎日毎晩思っていた「そんな僕なんて消えて居なくなればいい」っていうのは別に時間が経ったって消えるわけじゃないし。

別に今も、居なくなればいいのにってもし言われたとしたら「そうだよねえ」って思うから(笑)、だから別に今更プライドなんて高く持てないし、人をバカに出来ないし、それによって自我なんて保てないし、…少なくとも会社って枠ならば別に今だっていつでも辞める覚悟っつーのはあるわけです。これは、“辞める”というか“居なくなる”って感覚の方が正しいと思うんだけど。別に会社が不満で――みたいな話じゃなくて、“僕なんか居なくなった方がマシ”みたいな感覚が根底にあるもんだから、その方がマシだと思ったら僕はしがみつくつもりはない、って。

…でもね、今ようやくこうやってポジティブな仕事出来てるんだから…だからネガなところにエネルギー使いたくないし。日々、そんな“自我のために人を見下ろす”ような言葉は聞きたくないってのはすごくある。(せっかくこんな白な会社なのに、ユーザーや他社を見下すような視点なんて勿体無いにも程があると思うのだ)。…そう思うがあまりに、神経質になってまたバランス崩しちゃったら元の子も無いんだけど…。でもほんとなんか、自我を保つ為の上から目線みたいなものは、受け付けないなあ…なんか僕は過去の傷口をえぐられている感じがするから(笑)

…まあそういうグレーか黒かわかんないけど…「思ったよりもそういうところって多いんだ、結構当然なんだ」みたいな感覚で僕は社会人が始まってるんで…本当にね、若い子達にはこういう白な会社にありつけて、幸運だと思って欲しいけどな(笑)だから、仕事は楽しいもんだと思ってほしいというかね。まあ、住む世界が違った(本来居るべきではない?)僕がこんなところに居ちゃっているだけなのかもしんないけれど…。…縁があったのならばいつかそういう話もするのかもしんないなあ。それで少しでも前向きになれるような要素になるのならば。まあ、他人事かと思われるとか、世の中か僕か、失望されるとか、別の可能性もあるから(笑)

絶対、今の僕は、そういう…最初の沈んだ期間も、その後の沈んだ期間も、そういった歩みを踏んだ来たような人間には見えないと思う。それは髪型だとか着てる服もそうだろうし(笑)、聴いている音楽も趣向もそうだと思うけど。勿論それは意識して作ったというか、いや、無意識のうちに自分自身で“かき消すように”してきたんだよね(金色は虚栄心の表れだ、嫌い。みたいなことを先日書いたのも、金って色は“いかにも”って感じがするから嫌だ、って意味合いもあるのかも)。

こんな僕でも、こんなところまで来れちゃったってのは…それなりに色々なものを踏み台にして来たんだろうし、そんなことまで考え出すと後ろめたさは尽きない。けれど、その両手両足と付き合うしかない。そんな僕にそういう歩みがあるというのが、いつか笑い話に出来る時が来るのかもしれないと思って、やっている。そういうギャップが面白いと思える時期が来るのかも、って。…“人が欲しいと思っているものは僕が欲しいと思っているものではない”って考え方は単純な天邪鬼心だけじゃなくて、そういう色々なことを踏まえて出来上がったものなんだろうと思った。僕でもふさわしいと思えるものって一体なんだろう、なんてことを多分考えちゃうんだよな。僕個人だけの話なら“まだまだいける”と思っているけれど、それ自体が結局のところ“かき消す”“塗りたくる”その為の最大の近道・手段なんだろうね。