ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

Perfume / SPECIAL OTHERS @ Zepp Tokyo

会社の後輩の子に「○○さんって椎名林檎好きなんですよね?」と言われた。僕は椎名林檎が好きだとは一言も言ったことがないと思うのでどこでそうなったかはわからないけど、そう思われるようなことを喋っていることは確か。なんていうか、椎名林檎にまつわる何かが出来るのならやりたいというか…そういう姿勢であるところは見せているんだけれど。別に僕が椎名林檎が好きなんじゃなくて――昔の彼女が椎名林檎が大好きで、その子が食い付くかもしれないようなことがしたくて――みたいなさ、すごい不純な動機だから(笑)そういうことを言うことに別に何の躊躇いも無いけど、言ってプラスになる台詞ではないかも。

まあでもそれって間違いなく本当だし、なんだかんだで今反骨心を持って生きていられる最大の原動力って現状はそこだし。そこへ近付けるのなら自分を変えられるしさ。最新号のロッキンオンジャパンの表紙が椎名林檎で、昔のJAPANの時の写真とか載っててさ、あれもこれもまだ持っているなぁとか、これは僕が買っていって一緒に見ていたなあとか思い出せるなあって思って。…で、読んだ次の日にその子の夢を見て…なんで未だに、と(笑)…当然もっと早く次の恋愛していればとっくに記憶がアップデートされていただろうけど、それでも頑ななところが…自分が多分ずれているところでさ、イコール…自分にとって意味があると思っていることで。変に簡単に流されてしまったら全部ぶち壊しだと思うから(笑)難しいなー。

でもね、丁度今“音楽と人”でピロウズが表紙で。山中さわおがすごい良いこと語っていたんだけど――ピロウズも、僕も、ほらここまで来たよ。みたいなのはちょっとあるかもね。山中さわおが孤独について語っていたけれど、それと問題なく付き合えてるんだってのもすごくそうだし、期待されることを答えたがらないのもそうだし(笑)社会不適合者まっしぐらの僕にとって唯一の光だったし――本当に社会不適合者になっちゃってた時期もあったけど――ここまで来れて。まだ届きそうにも追いつきそうにもきっと無いんだろうけど、その日までどこまで自分が良くなれるか――って思ってるんであって、“その為に早く恋愛も出来たらいいね”って感覚なので。それじゃ駄目なんだよね。きっとお互いガッカリしてしまうから。そんな感覚でない、振り切れた時に恋愛しなきゃ、意味はないなあと思っている。

今週も相変わらず忙しくしていて。でも全然なんとも思わないのは、やっぱシステムってある程度そういう運命と書いてさだめだと思っているし、支える立場ってのはやっぱ全然嫌なもんじゃないから。7月終わりまで、頑張らなきゃ。忙しい中でも金曜日はフットサル。蒸し暑くって汗だく汗だく。新人の子たちが上手くて、自分としては運動神経の悪さを実感しつつでもやっぱり楽しいからやっているわけで。ただ、前日に捻挫してそれをかばってのプレーだったので、次回こそ全力で走りたいなぁ…。フットサルが好きな会社の女性も一緒に参加してくれたのだけれど、他に女性の参加者がいないので、心細いだろうなあと…こういうのは難しい…。

筋肉痛に苛まれた土曜日はPerfumeSPECIAL OTHERSというものすごい組合せのライヴへ、会社の子のツテで(チケットを取れて)行けることに。持つべきものは同僚ですなあ。そんなツテがある子が居る会社で働くのは多分最初で最後だろうな、マジで(笑)幸運というか、だから頑張らなきゃね。スペアザはこないだのワンマン以来Perfumeを見るのは初めて。今回、忙しくて前日まで迷ってたんだけど…多分今回Perfume見ないと見る機会無いだろうなあ、と。フェスで選んでPerfume見に行くようなことは無いと思うからさ、強制的に出てくるって時じゃないと。サマソニも1日目の1日券を買ったんですが、無論DANCE STAGEのトップを見に行くわけがなく、Johnny ForeignerかLos Campesinos!行くしね。

筋肉痛が痛くてあんまり急げなかったのでゆっくり行って。Perfumeが先かなーと思っていたら到着したら中で"Laurentech"が演奏されていてスペアザが先と気付く。2階席だったのでいつも通り最上段で立見。"Laurentech"、"Around The World"、"STAR"、"Sunshine"、"Aims"、"BEN"。僕が見始めてからでも45分ぐらいはやっていた。"Laurentech"の前は"Night Paradise"とかやっていたんだろうな。代表曲連発過ぎて正直この間のワンマンよりもかっこよかった気がする(笑)マジでこのバンドのキラー・チューンぶりは異常。かっこよすぎます。反則。

Zeppの2階席は、AXと比べても全体のオーディエンスが見えるから好き。だからこの日のライヴも…前方のオーディエンスがかなり盛り上がっているのが良く見えて、良いライヴに思う風に作用していたんだと思う。"Aims"は待ってましたとばかりに前方は軽いモッシュになっていたんだけれど、でもワンマンの時にも思ったけど僕個人としては全然アリ。“スペアザにモッシュは合わない”とか、そんなこそ言わずにごちゃごちゃ言わずに楽しむものこそ、スペアザの音楽なんじゃないかと思うんだよなー。別に僕は今日の"Aims"はダイヴが出てもいいと思いました。それぐらい上から見ていて、バンドもオーディエンスも良い感じだったと思えたから。

でさ、前回のライヴの後にmixiのスペアザコミュニティの掲示板にて「痴漢された!最低!」みたいな投稿があったんだけれど、まあそれは本当なんだろうと思うんだけれど(どっちでもいいけど)。でもさ、サクっとSOLD OUTして多分本当に行きたい人しか行けなかったあのスペアザのライヴで、わざわざそんなリスクを冒すもんかな?って気もするんだよね。しかも前方で紛れてって話なら、あれだけ人の密着するエリアでは、手を挙げたら当たってしまった、みたいなことって全然有り得るでしょ。ていうかそれぐらい覚悟してくれてなきゃ男としちゃたまらんわな。

多分僕が前へガツガツ行っていた頃って、それが覚悟出来なきゃ女性は前来ないで、みたいな雰囲気があった気がするし…女性もある程度は仕方ないみたいな覚悟があった気がするんだよ。そういう覚悟をして行くっていうか。後方は女性ばっかりだったライヴって結構あったし。で、「だからOK」ってことじゃなくて、人があれだけ密着すればそういうことが起こらないとは言えないじゃん。僕はあんまりそういう記憶無いけど(ていうか、そういうリスクすら嫌で、なるべく男性の集まっているエリアに身を置いていた記憶があります。ダイヴのし易さもあったけど)。ヒステリックにライヴハウスが痴漢冤罪みたくなるのは勘弁だなあ。それが嫌ならほんとLエリアとRエリアと分けてLが女性、R男性、みたくしなきゃ無理だよ(笑)

だから…この日はPerfumeとのライヴってこともあってか?やっぱり男性率は高かった、と隣の人(知らない人。メディア関係の人っぽい)が関係者っぽい人と話していて。正直、それで余計に心置きなく盛り上がっていた良いライヴになったのは気のせいじゃないと思う。スペアザは「Perfumeが大好きで」と普通のファンぶりを語り、「幸せなので今日で解散します!」と宣言し(その後撤回)、ギターの柳下さんが鎖骨を骨折したという話をし(良くあれだけ激しいギターを弾けたと思う。座ってたけど)、まあ演奏も選曲も良かったけど、スペアザだけでも(この間のワンマンを抜いて)今年のベスト・ライヴ5本に今のところ入るな、ってぐらい。

で、Perfume。周りが騒ぐものに興味を示さない僕なので、会社の子たちや音楽メディアで色々取り上げられていても全然興味無く、好きとか嫌いとか肯定とか否定とかじゃなく、「興味が無いしどうでもいい」ってな感じでずっと居りました。中田ヤスタカ云々もまあどうでもいいし。でもさすがに"GAME"の時に結構テレビ出てたので何度か見たし、"コンピューター・シティ"がね、良いなあと思って。YouTubeで動画見たことはあって。なので2階席という全体を見渡し易いところで見れたのは幸運だなあとほんと思う。全然「近くて見たい」みたいな欲は無いからさ。

客層は、見るからに昔からのPerfumeファンって人も中には居るけれど、健康そうな、それこそスペアザやエルレも普通に好きそうなCOUNTDOWN JAPANとかに行ってそうな若い子たちが多い感じ。2曲目が"チョコレイトディスコ"で、この時の跳ねっぷり、モッシュっぷりがすごく。Perfumeのライヴってこんなんなのか(笑)これはアイドルのライヴではないぞ(笑)だって普通に拳つきあげてんだもん。(偏ったイメージかもしんないけど)同じ振りをしてるわけでもないんだよ。先週ぐらいにフジテレビでやってた清木場俊介のライヴは、やっぱこう…「捧げ」なんだよね。そういうのとも全然違った。そう、これは普通に僕の知っているライヴだ。

なんか、本当にアイドルのステージとは思えなかったな。なんだかんだでこう聞くと中田ヤスタカワークスってかっこいいんだなあと思ったし、ミスが無くキレの良いダンスを含めて…エンターテイメントとして高品質であることは間違いないと思って――本当に見ていて引きつけられたよ。歌っているかどうかよくわかんないけど、そんなこと重要じゃなくて、見ていて聞いていてかっこいい。MCも、アイドルのライヴってのは僕も見たことないから、今までになくって面白かったし。広島弁が出るのとか、なんかはっちゃけた感じというかボケた感じというか、そういうのも…好感度アップする要素だと思ったし。あとスペアザの"Laurentech"を歌うアイドルなんて、他には居ないだろうな(笑)スペアザとは相思相愛のようで(笑)

曲は、"チョコレイト・ディスコ"、"セラミック・ガール"、"Baby Cruising Love"、"マカロニ"、"セヴンスヘヴン"、"コンピューター・シティ"、"エレクトロ・ワールド"、"ポリリズム"、"Perfume"。殆ど曲名を言ってくれたので曲名は分かった。自分で「あれ、なんで知ってんだっけ」と思いながら(笑)でも"コンピューター・シティ"は本当に良い曲だなあ。なんで“絶対彼氏”はこれをテーマ曲にしなかったのか、正直理解しかねるところです。"エレクトロ・ワールド"ではダイバーも一人居た。賛否両論あるかもしれないけど、僕は全然有りだと思う!

最初から終演まで、ぐだぐだなMC含めて…なんか本当に見入ってしまったすごい良いライヴでした。スペアザも2階席の横のところで見て乗っていたのが見えた(笑)今回のライヴを見て、別にPerfumeについて肯定になるわけでも否定になるわけでもなく、今までと変わらないんだけれど。そもそも僕は女性アイドルってものにグッと来るところが無くって――それは前も書いたことがあると思うけど、中学の頃に妹が見ていたMAXのコンサート。あれで盛り上がっている男性ファンを見て、「僕はああなりたくないな」と思って。オタクっぽいものへの拒否感というか。

まあそれまでも別に女性の曲は聴かなかったけど(ミスチルが一番好きだったし)、女性アーティストを好きになるまいと思ったきっかけの一つだった。…そういうのをバカにするってよりは、僕も背が低くて(当時は)眼鏡みたいな、見た目的にはそっちへ行ってもおかしくないのかも――って考えていたから、だからそういう予防線を張ろうとしていたというかさ。そのカウンターとしてのロックだったとは思うんだよね。でも今こうしてライヴを見ると、僕はともかく、やっぱ男性はアイドル好きだってことと。だって、COUNTDOWN JAPANとか行ってそうな子たちが、掛け合いをしてるんだから(笑)これはきっと僕が"CLEAR"でウォウウォウ行ってた感覚ときっと同じなんだよ。すごく良かった。世の中的にダンスとロックのクロスが評価されている昨今、ここではアキバとシブヤとロックがクロスしていた…。

なんだろう、前のスペアザと含めて、やっぱり今年のベスト・ライヴ5本には入ってくると思う。これは、いつまでも楽しめるもんじゃない。スペアザは10年後も続いているかもしれないし、10年後も同じように楽しめる気がする。チャットモンチーは5年後も同じように楽しめる気がする。でも、Perfumeはそうはいかないでしょう。賞味期限は他と比べればきっと短い。でも、別にそれって駄目なことじゃない。“今を最高に楽しんでいる”、オーディエンスも、ステージ上も。賞味期限も短い、鮮度もすぐ落ちる、生産量も少ない。だから、今食べると美味しい。だからよく噛み、よく味わう。そんなライヴだったかなあ。また見られたら見たいなあ。

そういえば土曜日はやったら吉祥寺には人が多かったのだけれど(いつもこんなもんだっけ?)、今クールで視聴率が最高だったとかなんとかの“ラストフレンズ”というドラマの舞台が吉祥寺だったらしい。気付いたのが先週(最終回の後?)、GOMES THE HITMAN山田さんのブログにあったから。全く知らんかった。井の頭公園でたまに大掛かりなロケやっていたのはこれだったのかな…?でもさ、別に良くやっていることじゃん、井の頭公園でロケなんて。休日はやってないけど平日に歯医者とかでちょっと朝にしては遅い時間に歩いていると、何かやってたからさ。…かち合っていたのか、全然知らなかったなほんと…。これでまた人が増えたりするのかな、家賃相場上がるのかな。となると、やっぱ更新していてよかったな(笑)


日曜のGeshiFesは行けなかった。眠り過ぎて。どうせ雨だったといえばそうだけど。んで、ようやくDeath Cab For Cutieの新譜買いました。良いなあ。前作の"Plans"より好きかもしんない。デスキャブ仲間(と僕が思い込んでいる)親会社の方もサマソニは初日を買ったそうなので(僕も、金券ショップで既に定価を結構割っていたので買ってしまいました。2日目の1日券を後で買っても、2日券とどっこいぐらい)、なんだかんだでそういう話をしているとテンション上がるなあと。とりあえず、上半期5本の指には入ってくるかな。今年の上半期の5枚は…シェフ、リトテン、ジョニー・フォリナー、フューチャーヘッズ、デスキャブってとこかなあ。

暑くなってきたのでTシャツの人が駅や電車には多くなってきた。昨年まではなんか全然見たりしなかったんだけど、今年は「あ、あの人、○○のTシャツ着てるなあ。」っていうのを結構見たりしていて。この2週間ぐらいで、toe、髭、マイブラエルレ、GOING KOBE(フェス)、FAT RECORDS、SlipnotのTシャツを着ている人が居たことをとりあえず覚えている。僕も昨年と比べて部屋に何故かTシャツが増えたので(昨年までと比べると)着ているんだけれど。とりあえず今週はコーネリアス。今更ながら、Tシャツには(大多数の場合)アーティスト本人の写真が載っていることって少なくて。やっぱ代表的なロゴこそ、一番かっこよいのかなあ。

ずっと書いていた(今回から数えると)次回の日記で「今回の事例が特別とは思えない」的なことを熱く語っているけれど、なんかもう風化されてきている気がするなあ。たぶん、うちは(職場環境や人の扱いに関しては)参考になる環境ではないだけにわからないのだけれど。実際のリアルな派遣の職場にとって、どれだけ問題提起になったのかなあ?そして、あれだけネットにおける人格形成について書かれていたのに、何か変わったかな?Yahoo!のニュースにコメントがつけられる機能があるということを最近思い出して、ふととあるニュースについてのコメントを読んでいたんだけれど。匿名だからなのか、とても健全とは思えない言葉が並ぶ…。

勿論、僕だってネットのコミュニケーションにどっぷりハマっていた時期もあるから、インターネットの良いコミュニケーションの事例は知っている上で。老若男女の読む、Yahoo!のニュースですらこんな雰囲気なのは…(匿名なのがいけないと思うんだけど)、ネットはそういうものだっていうか…そういう影響を与えると思う。結局、嫌疑が嫌疑を呼ぶものじゃない。入り口のヤフーですらこうなのだから、このちょっと病んだネットの構造は別に裏に限ったことではないってことだよ。

やっぱり絶対、秋葉原の彼だけの話ではなくって。ヤフーも、読むからに僕より年上の人ですら、そういう感覚でレスつけてる感じがするし、…僕より年上ですら、予告逮捕されているわけだから。多分僕がネット始めた頃のインターネットって、ネットは“裏をさらけ出す場所”みたいなところがあったと思うの。今もそうかもしんないけど、あの頃と比べると今はすごく“表裏一体”で、どっちが表で裏かもわからなくなっている人が多いんじゃないかって思う。まあ、あれだけの事件が起こったところで、別に根本は何も変わっちゃいないってことだなぁ。ネットでの人格形成とか、職場の環境だとか、そんなものは数多くのうちの一つに過ぎない。

やっぱり僕は地元に戻った期間とかもあるし学歴あるわけでもないから、誇れるものが無いというか…負けてきているというか(笑)プライドの高さを保てる要素が無い――ので、まあ(前に書いた例だと)金色だとか高層ビルだとか、そういう“プライドの高さ”を示せる要素が大嫌いで(笑)そういうのを示そうとする人が居ると辟易としちゃうんだけどさ。そういう要素でないにしろ、結局今回の事件だって、植えつけられたプライドの高さによる歪みだったわけだから…んで、ネットって情報を簡単に手に入れられるから、なんだろう…自分のものでないものも、自分のものに出来る。それを自分のものと思い込んでプライドを保つことが出来る。

そういうところも、ある種歪みなのかもな――ってところで、音楽だってそう。次回の日記でも「音楽の優劣の話は好きではない」って僕は書いているんですが、優劣の話が嫌いなのは…なんか音楽ファンって音楽を知らない人を見下すきらいがあるでしょ。もしくは、自分が良いと思っていないものを聴いている人を見下すっていうか。あとはすぐバンドを批評したがる(リスナーのくせに)。しかも、タダでCDもらってる人間がそんなこと言っていたりするのだからガッカリする(笑)そういうのが、17の頃に嫌になったのは覚えていて…。良さを分かろうともしてないのに、なんか最初から見下す為にその要素を仕入れている感があったりするから。

…たとえばの話、この間、AAA(トリプルエー)の人か誰かがRadioheadについて語っていて(笑)たぶんレディへのファンがそれ見たら、「AAAのくせに」とか「絶対にわか」だとか、「意外と分かってんじゃん」とか、妙に上から目線で評しそうだなと思って。なんか、“自分はこいつ(AAAの人)とは違う”みたいな感覚でさ。いやいや、同じでしょ。同類ってことなんだよ、残念ながら(笑)まして、椎○林檎辺りが基点だったらば余計に絶対同じである可能性が高いわけで…。…まあ、そんなのどっちでもいいんだけど、なんで妙にそこにプライド感じてるの?っていうのがわかんないんだよ。人や何かを見下したい為の音楽が好きなのか?って。

まあでも…ある意味(たとえばだけど)「それだから僕はレディへに興味が無い」のかもね。有名なアーティストって、やっぱりそうなりがちじゃん。どうせさ、小倉さんとかも絶対レディへの来日公演行って、とくダネで語りそうでしょ(笑)んで同じように、同じ公演行ったファンが何故か小倉さんを上から目線で語るみたいな(笑)そういう構図が…滑稽だというか、世の闇だと思うので…。そういう頭でっかちというか理屈というか…長いものに巻かれてるのは一緒なんだし。なので、極力僕はもう大物アーティストは好きにならんのだろうし、僕は(とりあえず)ミスチル以外に超大物アーティストを好きになることはないのだろうなーと思う。

まあそれも純粋に音楽聴けてないのかもしれんけど、渋谷系に走ったり洋楽インディーに走ったりするのはそれなんだよね。メディアも誰も評すらしない、今更評されない、そういう音楽を聴く。そしたら、誰も優劣語れないでしょ。その頃は僕はすっごいメディアに評価されているバンドが嫌いで。「所詮、金に任せた洗脳だろ?」っつって(笑)でも、結局洋楽ファンはみんなそういうバンドが好きで。「誰かが良いって言っているからいいんじゃん、そんなの純粋に聴いているんじゃない!」ってさ(笑)“誰も評価していないけど、良いもの”が僕にとって“一番、純粋に良い音楽”だと思っていたから――まあ人と分かり合えない僕らしい話で。

んでね、その頃に出会った一つがデスキャブだから――思ったよりも有名になったけれど、デスキャブを批判している人は今のところ知らないし、好きな人は皆好きでデスキャブを知ってる(ような気がしている)。今になって何人かデスキャブ好きに出会えていてすごく嬉しいんだけれど、“好きじゃないと知らない。”やっぱりそういうバンドが良いんだよな、ピロウズもそうだけど。ピロウズはセールスと歴史の割に、知られていない。それは主要メディアでは全然プッシュされてこなかったから(笑)情報や人の評価が洗脳が先行していないんだよね。それだとターゲットにもされないし生半可の知識で批評は出来ない。だから好きで居易いかな。

あとは、先日会社の子が有名バンドのファンを「信者だよね」って話をしていて、おいおい君が言うかなと思って。僕はたぶん山中さわお信者ですが(17の頃に脱会したけど戻って来てしまったな)、熱狂的なファンをそう評するのなら、遠方までツアーに付いていったりアーティストと直接連絡出来る立場なんて信者以上にストーカーだろうと(笑)本当にグルーピーだったのかどうかは僕は知らんけど、まあでもどっちにしても「好きならいいじゃんね」って話であって。なんでわざわざ人を見下したような発言を出来るんだろうなってすごく思うんだよな。(ちなみにストーカーは度を越すと感覚が麻痺して周囲の評に気付けなくなるらしいけど…)

ちなみに信者話を続けると、女性はやっぱ移り気があると思うんだよね、その辺。多分、男子はあんまり変わっていかないんだよ、そこが。だからヤザワや長渕が青春だって人が多いわけだし、B'zやミスチルやゆずも多分きっと全部そうなっていく。ミッシェルやブルーハーツブラフマンそうだと思うし、僕はそこが(圧倒的少数派の)ピロウズであると。…それもどうかと思うけど。15歳で「周りの色に馴染まない出来損ないのカメレオン」なんて歌をさ、コピーしてたんだから(笑)

んで、批評話に戻ると…なんかね、“美味しんぼ”を読んでいると、いかに批評ってものが自我を保つ為だけの下劣な行為であるか、ってのを思うのですよ(笑)山岡みたいな、「ああいえばこういう」あまのじゃくな人間の方が僕にとっては何倍も魅力的だというか…不条理な批判があったら別に好きでもないのにそれに噛み付いて、良いところを探ろうとする。本質を探そうとするじゃん。批評が本質とは思えないし。人に流されているのに思い込みで批評するのが一番タチが悪いよなあって思うから。別にそんなの全然かっこよくもないし面白くもない。…んでまとめとしては、人を見下すための情報メディアなんて嫌だし加担したくはないなあと。

僕自身インターネット世代で、ひん曲がった性格をしているから、そう思いたいなと思って。…権威だとかプライドの高いものだとかブランドだとかメディアの洗脳だとか、そんなもの全部クソ食らえなはずなのに、ある程度そこに接するようになっている自分が居るわけじゃん。でも決してその時、そんな斜に構えているわけではなくってすっごい前向きな顔していて。別にそれは作っているわけじゃなくって、「こんな僕がまさかねぇ」って思うから、面白いなと思ってすっごい前向きに思えるんだけど。だから、そういった矛盾を思い起こすのは、時々なんだけれど…でも、矛盾は矛盾。ああ、流されてんのかなあ。大嫌いなはずなのになあ。とか。

まあ…自己矛盾にハマり込み過ぎると結局何も出来なくなっちゃうし誰にも会えなくなっちゃうので、腐った触手は切り捨て、切り捨てやっていくしかない。でも、そんな部分も結局消えるもんじゃないんだなぁと。自分の脆さだって知ってるし、自分が崩れる瞬間もきっと今から分かってるから、そうならないように、出来るだけバランスとって、バランスとって。わかっていても、なかなか変われるもんじゃないけど、改めて“まともじゃない”。10年経ったってね。“まるで成長していない…”安西先生の言葉を借りるとそんなんだ。でも、僕がまともな人間だったら、たぶん(良い学歴の人には)鼻で笑われるような大学へ行って、Uターン就職したりしていたかもね。僕がまともじゃないから、たぶん今誰しもが出来るわけではないことが出来ているのだろうし、人を信じないから、長いものに巻かれられないから、…まともだったら思いつかない面白いことをたぶん出来るんじゃないか、なんて思い込んでいるのだ。