ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

the pillows @ Zepp Tokyo

the pillowsのライヴ“PIED PIPER TOUR”の東京追加公演に行ってきました。他の東京公演は既にSOLD OUT、この追加公演もSOLD OUTになるんじゃないか…!と一般発売初日に気合入れて取ったチケットですが、結局当日券もありました。たぶん、7、8割ぐらいの入りだったんじゃないかなー。待ち人からの返事も来ず、ということで結局1枚余ったチケット。もうこんなこと絶対しない、と思った(痛む)。恵比寿からりんかい線直通で東京テレポートまで来たんだけれど(りんかい線は久々)、新橋からZEPPゆりかもめで一本で…比較的行き易くはあるんだろうけど、りんかい線の方が全然早いなーと思った。ZEPPまでのアクセスは移転してもそんなに悪くならないかも。まあ、もうそのオフィスからライヴに行く機会は無いかもしれないけど。

ピロウズを見るのはサマソニ以来。ワンマンだと昨年7月に地元浜松で見た時以来。考えてみると、東京でピロウズのワンマン見るのは何気に初めてなので(今まで、名古屋、静岡、静岡、浜松。)、すなわちピロウズをワンマンで見たハコの中では今日が一番広い会場になる。まあミスチルとの対バンZEPPで見たから違和感があるわけじゃないんだけど。でもその時は結構前の方に行ったんだよね、整理番号良かったのと絶対ピロウズファン少ないから頑張ろう、みたいな気持ちで(笑)それ以外の時も結構前の方へ…自然と行っていた(ap bank fesもブロックの中では一番前の方へ)。けど今日は後ろの方で見ていて。前にはたくさん拳をあげているファンが…今日は皆ピロウズだけを見に来ている。なんかすごいな〜って。

RSRでの山中さわおソロを含めれば今年5度目のピロウズなのだけれど、10年間好きでいて、今年が今更ながら一番ピロウズを見ている年になる。再び東京来てから3年目で、どっからピロウズ熱がここまで再燃したんだろうなあ?なんだかんだでずっとピロウズって何らかの曲を聴いていたんだけれど…たぶん今回の流れの入り口は、シングルBOXのツアーのセットリストを見て…"Skeleton Liar"、"Beautiful Picture"、"Ninny"辺りをやっていたのにすごく羨ましくなって!そんな話を、当時会社に居たピロウズファンの子に話していた…って辺りからかな。その後ピロウズを無性に見たくなったのは、その子が辞めた春辺りからなのだと思う。

なんか、もうちょっと、ああ切ねえなーって気持ちになるかと思っていたけど、そうでもなくて…なんかもっと純粋に、ピロウズのワンマンを久々に見れるのが嬉しかったな。ツアーが続くのでライヴの内容は省略(でももう今時幾らでもセットリスト書いてあるブログがある(笑))。アルバムのツアーなのでアルバムや今回のリリースタイミングの曲中心。MCではライジングでの話とか(ピロウズの時だけ大雨。シンちゃんが雨男にされていたけど、そうなのか?(笑))。これぐらいの大きさのバンドになっても、他のバンドと違って、曲間とかにあんまりメンバーの名前を呼ぶ声は聴こえない。これはきっと最初見た時から変わっていないんだろうなー。

アンコール含め合計26曲で2時間弱。結構沢山曲やっているなあ、と思ったから、本編が終わって客電がついた時点でもう終わるかと思った。でももう一度照明が落ちて、アンコール。1年に1度しかツアーでライヴへ行けない地方のファンの話と言い、「手紙とかに、学校サボって"Blues Drive Monster"を川の土手でずっと聴いてた、とか書かれているわけだよ」みたいなこと言っていたけど、この下りに身の覚えのあるピロウズファンは絶対少なくない(笑)…僕は学校はサボんなかったけどね。なんか、そういう地方のファンの話っていいなあ。前回の斉藤和義のエントリでも書いていることだけど、そういう気持ちは忘れちゃいけないと思う、絶対。

アンコールが終わって、また客電がついてアルバムの曲が流れて…これで終わりかなあ…と思って、混む前にと思って外へ出て階段も登って人を待つ。…しかし、なかなかそんなに人が出てこない。あれ、これってまさか…?と思って耳をすますと、…もう1曲やってる!なんてこった!再び階段を駆け下りる。でも再入場は普通出来ない。どうしようかなーと思ったのだけれど…でもスタッフの方のご好意で半券で再入場させてもらいました。「明日もあるんだよ!」と言いながら上機嫌に話すさわお。ツアーファイナルは朝霧とかぶっているからどう足掻いても行けないけど、今日も充分良いライヴでした!以下だけ色変えて曲名を記載させていただきます。

前作以前の曲でやったのは、"バビロン〜"、"Midnight Down"、"スケアクロウ"、"ICE PICK"、"like a love song"、"WINNING COME BACK"、"Advice"、あとは"メロディ"という新曲。あとはアンコールの"GOOD DREAMS"、"Funny Bunny"。サマソニでラストに立続けにやった"LITTLE BUSTERS"、"RUNNERS HIGH"、"Hybrid Rainbow"は一つもやらなかった。もしやこのうちの1つもやらなかったライヴは僕は初めてかも。それにしても、2年前に見た時に「"Hybrid Rainbow"ももう10年前の曲になる!」なんて言っていたのに、"Midnight Down"すらもうすぐそうなるんだよ。でも入ってても違和感が無い…。"ICE PICK"ももう12年…。どベテランだよね(笑)"ICE PICK"は浜松のセットリスト見た時に入っていた気がして「えー!」と思ったんだけれど、今日もやってくれて嬉しかったな。以前静岡で見た時にもたしかこの曲やったから初めてライヴで聴くわけではないんだけど、その時も、今日も、拳をあげるべきか迷う曲だなあ、と思った(笑)

アンコールで最初にやった曲が最初全然思い出せなくて…「この曲なんだっけな、聴いたことある気がするけど…思い出せない…ていうかすっごいかっこいい曲だな、これ新曲ならシングルでいいんじゃないか?」とか思ってて。最後の最後に思い出せて、シングル云々でないことを思い出せたんだけど(笑)、これだけコンスタントに曲を生み出し続けられていると…すっかり忘れている曲ってあるなぁ、と思ってさ(笑)5年って早いものでもう来年20周年になるわけだけど、前回結構大きな企画をやっちゃって…もうB面集もシングルBOXもトリビュートも各種DVDも…やっちゃってるのを考えると、2枚目のベストを出したらいいんじゃないかな〜と思った。

avexからベストが出る、みたく考えると、嫌に思う人も多いかもしれないけど(笑)、"Fool On The Planet"以降でもう7枚のオリジナル・アルバムをリリースしているんだから対象の曲はもう充分にあるし、未だにどのアルバムからも満遍なくライヴで演奏している気がするの。今日だって、ベストにも入ってない10年以上前の曲も普通にライヴでやっちゃってるんだから(笑)意地悪なバンドだよ〜。しかも曲として浮いているわけではないから尚更!だから、まだまだ増えそうな新規のピロウズファンの為に新たな入門盤を出すのは決してネガティヴなことではないと思うんだよね。あとは、人に提供している曲のセルフ・カヴァーなんて出たらいいな。

…そんな話を、ライヴ後に合流したピロウズファンの方としながら吉祥寺まで帰る。セルフ・カヴァーの話をしていて、「そういえば昨年のシングルBOXの時のライヴで、"Black Sheep"をロックなアレンジでやってたんだけれど、すっごく違和感があって…拳をあげられるでもなく、困った」なんて話を聴いて笑いながら。さわおは丸くなった、さわおほどツンデレという言葉が当てはまる人は居ない…やらなんやら。なんだかんだでピロウズの話って尽きなくって…今回レスポンス無かった以上、今後アクション起こせるかと言うともう起こせないのが正直なところなのだけれど、やっぱ会いたいし、またお話したいな〜と引き続き思い続けるんだと思った。

そんな感じで…結局のところライヴが良かったのと、そういうピロウズやそれ以外の音楽の話が楽しかったから、「本当は今日はすごく残念で」的な愚痴を話すのを…完全に忘れてた。まあ…楽しいことで誤魔化し誤魔化し時間が経つのを待とう…ということかな(笑)やはり僕にとって、ピロウズは好きなバンドの中ですごく特別なバンドで。それまでは絶対、同年代のピロウズファンと知り合うことなんて無いと思って生きてきたのに(そもそも居なかったから)、今はこう…中途半端に、そういう存在を知ってしまって(笑)、しかも当時からピロウズ好きだった人だと少数であることは変わらなくって。特別な存在であるのは変わらない…んだと思うよ。

“あなたは特別で〜他の誰とも違う〜♪”なんて曲を口ずさみながら("Tiny Boat")、…話がぶっ飛んでこの流れから恋愛の話に舵を切るんだけれども。結局僕もかわいい人が好きなので(その“かわいい”の基準が通常からはずれているかも…と人には言われるけど)、今後も“絶対他にもその人が好きな人が居る”状況にはなると思うのですね。そういう時、それでも押しに出るか、引いてしまうかは…第三者から見た時に納得出来るか/出来ないか、みたいなことはやっぱ考えるわけで。絶対そういうのって大事で…「同じ年だしなぁ」とか「同郷だしなぁ」とか。何となく、外から見た時に、少しでも“納得しようと思える”事柄って必要だと思って…。

“その二人にしかわからない世界観”を感じる人たちってやっぱり居る。そういう人を見ると、やっぱりすごく第三者として納得がいくというか。僕にとっては、タメで音楽の話があそこまで出来たその人が、そういう存在なんじゃないか――って一人で勝手に思っていたけど、かなわなかった…けど、今後も探すのはそういう人、なのだと思う。ぴったりと合う靴や服のように、二人並んだ時、二人の話すその姿が、第三者からも納得感を得られそう、な相手が…たぶん居るんじゃないかなあ…と信じているけれど。世界中を敵に回す恋愛をするのは良いけど、中途半端に日常に敵を増やす恋愛はしたくないから(笑)だから、同じ年がいいなあと思うのです。

僕がタメがいいと思い続けているところで、そういう納得感が“外向け”だとすると。“内向き”な部分では、同じ時間軸で生きている人に感じる親近感がすごく特別なものに思えるから。なんかそういう、同じ感覚…に僕は惹かれてしまうのと、ずっと一緒に居たいと思うとしたら、その時間軸が大事なことに思える、からかな。たぶん、押さないでも引かないでも自然と引き寄せられる人が居るだろう、とキリンみたいに首を長くして待ちつつ、“返事ぐらいくれてもいいのに”なんて、ミスチルの"my life"的な気持ちになったこの数週間…“ちょっぴり自惚れていた”のは多分確かで、“良いことばっかあるわけないよ、それでこそmy life”なのかな。