ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

THE PREDATORS @ 横浜BLITZ

昨日から寒くなったけど、この日も寒い。寒いし暗いしで起きれず。こんな曇りじゃ洗濯も出来ない!(週末しようと思っていたのに…平日にするしかないか…)13時半ぐらいからあったらしい栗コーダー@文化園行きたかったけどぐっすり眠りまくり起きる気がしなかった。競馬を見たのち外出。横浜へTHE PREDATORSのライヴを見に行って来ました。まだ言わずと知れないかもしれないので書いておくと、THE PREDATORSは2005年に結成されたthe pillows山中さわお(Vo&G)、GLAYのJIRO(Bs)、ストレイテナーナカヤマシンペイ(Dr)のスリーピースのバンド。2005年とそして先月にミニ・アルバムを1枚ずつリリースしたり(ともにアルバムセールスは…ピロウズより上(笑))、エゾやARABAKIにも出たりと、不定期に緩やかに活動中。

今回も幾つかの音楽雑誌にて表紙を飾ったり、正直GLAY(JIRO)特需ではあるにせよ、さわおが表紙飾っているのを見るのは嫌な気はしない、っていうか面白い。特にB-PASSの表紙とかは(笑)2005年のリリース時はまだピロウズはアルバムでもまだオリコントップ10には行かない状況だったし(でもシングル、たしか"その未来は今"がオリコン23位辺りまで行っただけでも、「ピロウズがそこまで売れるだなんて!」と驚いていたんだよなぁ、だから上昇中ではあった)、テナーCOUNTDOWN JAPANでメインのトリかトリ前辺りは務めて“若手No.1バンド”と言われるうちの一組ではあったかもしれないけど、まだ順位的にはそこまでもなかった。

あれから3年経って、ピロウズも単独でシングルがオリコン10位以内に入っちゃうようなバンドになったわけで、テナーもシングル出せば当然オリコン10位以内には入り、アルバムはトップ3に入るようなバンドになり…ROCK IN JAPAN FES.でトリも飾り。前回のリリース時と比べると、知名度のバランス的にJIROに偏ってしまう…ということは無くなったのではないかなぁと思うし、前よりちょっとスペシャルなバンドのようにも思えるようになったんだろうなーとか思ったり思わなかったり。(とは言え、今回のアルバムリリース時に、mu-moのCMでTHE PREDATORSが結構流れていたのは、なんだかんだでJIRO特需…ではあるんだろうけど。)

とは言え別に僕はピロウズが好きなだけで別にGLAYとかテナーとかを好きなわけでもないので、GLAYファンとのチケット争奪戦が予想されるTHE PREDATORSのライヴはそんなに興味が無かったんだけれど(笑)、Zeppの時一緒に帰ったピロウズ仲間のかたから「取れたけど、行く?」とお誘いをもらったので「行きます!行きます!」ってな感じで行くことに。同じ日に幾つか他にも見たいライヴはあったけど、プレデターズは…“見るタイミングも今後そう訪れないだろうし、自分から積極的に見に行かなさそう、今回見なければもう見られないかも”って気がしたので。特に…こういう機会じゃなきゃJIROを生で見ることなんてきっともうないだろうな(笑)

井の頭線で渋谷へ、東横線で横浜まで。東横線の特急への乗換がギリギリだったけれど間に合ってよかった。あの距離をあの人の多さでよく3分で乗り換えられたなぁ…。みなとみらい線は新高島への一駅分の電車代が勿体無かったので横浜駅からは徒歩でBLITZへ。徒歩というか走って。18時15分には到着したので(開演は19時)、普段の僕にしては有り得ないぐらい早く着いているんだけど。一緒に行ったかたは開場時間には着くってことだったんで…それに合わせて(←遅れてるけど…)。この1年でこの近くは2度ぐらいは歩いた気がするけど、横浜BLITZ来たのは3年ぶりかな。あの時は開演時間間違えという凡ミスを犯したんだった…。

「でも番号そんなに良くないからー」と言われていたのに、いざ見ると400番台。滅茶苦茶いいじゃないですか!(笑)「ついいつもの感覚でそう思ってしまった…」らしいけれど、まあ400番でも早いと思えるぐらい、横浜のブリッツは広い。良くないって言われて普通に1,600番台とかそれぐらいを想像していたもんなぁ…。でも早いとか遅いとか関係無く、僕はいつも通り後ろの方で観覧。一応さわお側。会話しつつ開演を待つということはある意味普段のライヴではないこと。チケットはたぶんソールドアウトしていたのかな?前回の横浜BLITZのハコ自体の記憶があんまり無いから、ZEPPと比べてもたぶんデカいんだろうな〜とか思ってた。ほんと大きい。

すでに知名度のある3バンドが絡んでいることもあって、たぶん2階席はそうそうたるメンツが集まっていたのかもな〜なんて思ったり…。フロアの方は…ピロウズファン、GLAYファン、テナーファン…と混ざっていた…のかはよくわからないけど。でもみんなプレデターズのタオルを首に巻いている感じで。でもやっぱ比率が一番大きいのはGLAYファンなのかな。一応さわお側だったから、ちょいちょいピロウズのタオルしていた人も居たし、あんまり…JIROっぽい人が居なかった、のだけれど(笑)SEの時にかかっていた、ピクシーズの"ギガンティック"のエレクトロなカヴァーがちょっと気になったりしつつ(初めて聴いた。)、19時過ぎてから開演。

で、ライヴなんだけれど、なんか久々にこんなに盛り上がったライヴを見た、と言っても差支えがないぐらい、盛り上がった。前日に表紙になっているB-PASSとQuipを立読みしていて、シンペイくんが「(略)アルバム作って、こうして取材も受けて、たまにテレビも出て、ツアーやって…という遊びです(笑)」と言っていた一文がすごく印象にあって、だから僕のライヴを見るスタンスも、自分で身体動かして楽しもう!ってよりも、その大人が遊んでいる姿を見て楽しもう、みたいな感じだから、まあ後ろの方で…ピロウズの時のように拳をあげるでもなく、良い音楽に身体揺らすぐらいなんだけど、本当にね、こんな盛り上がって、壮大な遊びだなぁと(笑)

よくよく考えるとテナーもたぶん一回しか見たことがないので(ピロウズと一緒にやった時)、ナカヤマシンペイはこういうプレイヤーなのかーというのをなんか見ていた感じ。そういう意味では今日一番見ていた。パワフルだし、3ピースで真ん中が開けていて見えるには、見ていて面白いと思った。さわおはなんか別にいつも通り?とりあえず、ギター一人だけど頑張れーと思いながら見ていた感じ(笑)JIROはやはり当然一番多くの歓声を浴びていたけど、後半まで一度もMCで喋るようなこともなく、こう…GLAYと比べるとプレデターズの方が(色んな意味で)核でもあるんだけど、でもなんだろ…図に乗っているようなことはなかった、というか(笑)

図に乗っているって言い方は悪いんだけど(笑)、もっと前へ前へ出て主張する感じを想像していたら、全然そんなことなくて、内に秘める熱さだとか、あくまでさわおを立てているというか。GLAYでも年下だし、プレデターズでもさわおの方が年上だし、且つさわおが自己主張がとても強い人だから(笑)なんかきっと本人的にも、バンド的にも、このポジションはすっごいしっくり来ているんだろうって気はした。後輩気質なんだろうなーっていう。それにしてもこれまた前日雑誌のインタビューを読んでいたら、「年間通してピロウズのライヴには行っているから」とJIROが答えていて。普通にファンだよな、どんだけピロウズのことが好きなんだ(笑)

ライヴの最後の方に「JIRO結婚してー!」と叫んだ…男性が居て(笑)、さわおが「出来るんだったら俺がするから」と返して笑いを誘ってたけど、うん、ほんとJIROはさわおが好きなんじゃないか?(笑)そんな同人的な話は置いておくとしても、でも本当にJIROは山中さわおって人間が好きなんだろうなっていうのは、ライヴを見ていても、インタビューを読んでいても、感じるかなー。逆に言うと、そういう前提をファンも分かっていないと…絶対さわおGLAYファンに大ブーイング浴びるキャラだと思うのよ(笑)さわおが図に乗っている姿は別にいつものことだけれど(笑)まあでもほんと各人のキャラが立っていて良いトライアングルのバンドだなあと。

んで、改めて…ピロウズ好き話は何度も書いてきているけれど、中高生の頃はそれと対比するように僕はアンチビジュアル系だった。当然GLAYもその一つで(ベストがドカンと売れた時期だったから!)、GLAYが好きな人となんて絶対友達になれないよなー…と言うと大袈裟だけど(笑)、絶対同じ音楽を好きになることはないと思っていた。別にそういう人と音楽の話をするわけでもなかったし(まして僕の好きなバンドは全く売れていなかったから。オリコン10位以内入ってたミッシェルやブランキーですら皆知らなかった。)、でも…中学の頃はとりあえず皆分かるからって思って"BELOVED"は一番早く弾けるようになったりだとか(笑)そんな対象。

高1の時かな…TAKUROGRAPEVINEをラジオで薦めたらしくて、「GRAPEVINEって知ってる?」って言われて貸したり、同じくJIROがピロウズを推してた…なんて話は、やっぱりGLAYファンからあったりしたんだけど。でも、その頃はやっぱ僕は斜め上から見ている感じというか(笑)でも水と油、相容れないなぁ、と思っていたし、ピロウズのライヴにGLAYファンっぽい人たちがJIROを探しに出没した…みたいな話を聞いて「うわあ…」と思っていたような、やっぱり僕にとって(大きな意味ではビジュアル系もそうだし)GLAYとかはそんなイメージでしかない、(曲は好きなのも結構あるから)嫌いなわけじゃないけど正直どうでもいい、って存在だった。

ましてJIROは、GLAYの中でも、ビジュアル系のベーシストとしても…TETSUや人時やJや…色々居たけど、その中でも一番人気だったろうし。でも僕が高校の時にベース買った時って「ウエノコウジの使ってるようなベースが欲しい」みたいな感じだったし(笑)ほんとね、相容れない存在だと思っていたんだよ、ピロウズGLAYだなんて。まーそれと同じようなことはきっと2005年に“音楽と人”で表紙になったのを見た時に書いていたかもしれないけど。でもね、逆に言うと、それっぐらいの存在だったから、僕はきっとこのバンドのライヴを今日見て「面白い」と思えたのかもしれない、と思った。“JIROだから面白い”と思えるってのは…確実にある!

なんて言うんだろ…“同人的な意味でなく”とさっき書いた部分に関して、あえてそこを同人的な意味として書くと(笑)僕も山中さわおがすごく好きだとして、「変な奴に引っ掛かったら承知しない」みたいな感覚があったとしたら、JIROだったら納得出来る、っていうかさ(笑)あんな、"Blues Drive Monster"で“時代が望んだヒーロー 目の前で倒してよ”だとか、"Black Sheep"で“もう今は誰一人 僕をまともに呼ばない”なんて歌っていて、でも変わらず自分勝手で駄目な奴であるさわおが(笑)、まさにそれと同じ時に時代を謳歌していた(そして今も変わらず人気を誇っている)GLAYの一番人気…を射止めているってのはね、面白いなあって思うのですよ。ボロ雑巾身に纏って傷だらけの悪魔“だからこそ”、誰もが焦がれるキラキラした天使をものにしてしまった感じ?…そういうストーリーは僕は大好きです。

なんというか、それを繋ぐのがNIRVANAグランジ、みたいなところもハマっているな、と思った。(ライヴの話に戻ると)音の方は…今回のアルバムをまだ聴いていないので曲も分かったり分からなかったりなのだけれど、もろにスメルズみたいな曲もあったりしたところが、もう“遊びなんだな〜”と(笑)2枚のミニ・アルバム合わせて14曲しかないので(今日はそれに加えて新曲2曲と、NIRVANAのコピーを2曲)、しかも曲も短いので、曲だけバーっとやっちゃったら1時間弱で終わっちゃうじゃないかと思っていた(MCが長くならない洋楽のライヴでありがち)。でもライヴを終わった時が20時45分ぐらいだったから、結構もったなぁ、と…。

まあ、時間をもたせようと思わなければきっとあんな頻繁にチューニングもMCもしなかったんだろうけど。"Recall Me"が序盤、新曲のタイトルは"Good Manners"と"Good Bye ゴブリン"。"Dizzy Life"が中盤。同じく中盤にNIRVANAのコピーで"Breed"と"Molly's Lips"。"ムスタング・ヒッピー"もたぶん中盤。"LIVE DRIVE"と"爆音DROP"は後半。本編ラストの"WILD TIGER"って曲はJIRO曲なのかな?なんか、さわおのメロディじゃないなと思った。アンコール2曲。"Breed"でこんなに盛り上がったライヴは初めて見たな(笑)そうだよ、相容れないってのはさ…それこそ、皆GLAYとかラルクをきっとコピーしていた頃、僕らは"Breed"とか"Lithium"やってたんだからさ(笑)あと、"Molly's Lips"も個人的にはNIRVANAよりもヴァセリンズの原曲の方がよく聴いていたっけ(そういう意味ではちょっと"Son Of A Gun"やるかなー、なんてちょっと思っていたんだけれど…)。

まあ、GLAYファンがピロウズを知って、ピロウズを聴いて、好きになったって例は、きっと少なくないのかもしれないし、別にそれに対して何を思うでもないけど…でもたぶん元々ピロウズファンだった人は、JIROがピロウズ好きだからって、そしてこうやって一緒にバンドをやることになったって、別に今更GLAYを聴こうとも思わないし好きになることもないんじゃないかなあと思って…少なくとも僕はそうで。だから、“分かり合えないもの”も今後も当然きっとあるとは思うんだけど。でもTHE PREDATORSは、こうしてまた見ることが出来たらいいと思うし、プレデターズ見ている間に相容れない感じを憶えるわけでもないから(勿論、文化の違いはあるだろうけど(笑)、でも今日それほど感じなかったのは、ライヴハウスだからかな?)。でも別に見れなくてもこれは壮大な遊びなわけだから…気にしないだろうし。

ともあれ、今日のライヴはすごく面白かった!ライヴが終わると外は雨。でも帰りも横浜まで歩いて、同じ吉祥寺なので一緒に帰ってきてご飯食べて解散。…せっかく横浜まで行ったのにどこにも寄らずにライヴだけ見て帰りってのは勿体無かったなあ、って気がする。そんなこと思うのならもうちょっと早く起きれば良いんだけど(笑)栗コーダー見るつもりぐらいで起きられていればな…。むしろその為に昨日は早く眠ったつもりだったんだけど…その分長ーく眠ってしまった。これで今週末も終わり。今週は週中にZEPPに髭とフジファブリックの対バンを見に行くつもりだけど(親会社のかたのお誘い)、ちゃんと仕事終われるかなー…。今週末と先週末は割と早くから予定決めたりしてたけど来週は土曜の夕方まで以外何も考えていないので、週のうちに何か考えよう。最後に。西武ファンのかた、おめでとうございます!