ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

東京ヴェルディ-川崎フロンターレ @ 味の素スタジアム

今年のJリーグもいよいよ最終節。ジュビロの応援は先週同様用事で東京を出られない為行けず、その代わりにJ1第34節、東京ヴェルディ-川崎フロンターレ味の素スタジアムへ行って来ました。勝たなければ降格の可能性が残るヴェルディと、勝てば鹿島の結果次第では優勝の可能性が残る川崎という重要なカード。出来れば鹿島には優勝して欲しくないから川崎を応援したいし、ヴェルディが負ければジュビロの自動降格の可能性は無くなるので川崎には勝ってほしいし、ってところで川崎を応援するメリットがあるなと思ったのでこの試合を見に行くことにした。(あと、サッカーバーでヤマハの試合をやらなかったので)

それまで渋谷に居たので、明大前で乗換えて京王線飛田給まで。ハーフタイムに到着し、友人からメロンパンをもらって川崎側上層スタンドへ。1969シートを買っていたんだけれど、1969シートの上層は開いていなくって、上層で見たいのを優先したので川崎側の上で見たという感じ。もうちょっとお客さん入るかなぁと思っていたから、バックスタンドの上がガラガラで少し寂しく。川崎側は満員だったんだけれど。ヴェルディも昔残留争いした時はもうちょっとお客さんが入ったような気がするんだけどな…。フッキに振り回されたもの同士ダービー。ヴェルディを見るのは11月の天皇杯以来、川崎を見るのは何気に結構久々?5月にヤマハで見た時以来

ヴェルディは前半で福西が退場していて10人(何をやったんだ)。4-4-1のようにも見えた。土肥、和田、土屋、那須、富澤、飯尾、菅原、柴崎、平本、大黒。川崎は川島、森、井川、寺田、伊藤、中村憲剛、谷口、後半から出てきた大橋、ジュニーニョレナチーニョチョン・テセの3トップ。後半見ている感じでは、4人を2列にガッチリと固めた守備意識の高いヴェルディを崩せない川崎。サイドでの数的優位を作れない。ヴェルディも、上位相手に数的不利で難しい戦いながら懸命にカウンターを狙う。大黒は移籍してきてから初めて見たけど、点こそ取れていないかもしれないけど、良い選手なのは変わっていないと思った。孤軍奮闘していたと思う。

この後半早い段階でジェフが0-2で負けていたため、自動降格枠はもう決したかなぁ…と思った。ヴェルディも多分このままなら優勝争う川崎相手に勝ち点を拾うのは難しいだろう。ならジュビロは残留出来そうかな――そんな風に思っていた。だから気持ちにもちょっと余裕があって、考えていたことは。同じ10人のヴェルディ相手でも、11月に見た広島の方が良いサッカーをしていたような気がする。そう考えると、広島が天皇杯で川崎を破ったのは決してフロックではないのだと思う。攻めあぐねた川崎もサイドからの崩しで先制するも、川崎は優勝の為にはまだ何点か必要。ヴェルディは苦しくなったが、ジェフが負けている今はまだ自動降格は無い。

ヴェルディもカウンターからチャンスはあって、ちょっと落ちるのも勿体無いかな、入替戦が味スタなら見に来れるな。なんてことを考えているぐらいだった。土肥が比較的時間に余裕を持ってやっていたのは、まだ大丈夫だという情報の元だったからだろう(当然人数が少なくて体力回復の為に時間使ってた部分もあるにせよ)。そして…分刻みで状況が変わっていったのはこの後、後半30分過ぎから。僕も自分で作った携帯速報ツールでリロードして常々他会場の結果を気にしていたんだけれど、千葉が後半29分に1点差に。ジュビロが後半30分に大宮に先制を許す。そして千葉が後半32分に同点。後半33分、味スタではヴェルディが大黒を交代。

この大黒→河野の采配は“まだヴェルディは自動降格の可能性は無い”という情報だったからこその手段だったのだと思う。しかし、千葉が更に後半35分に逆転!この頃から自分の作った速報ページなのにサーバーが重くて重くて(笑)ああ、皆リロードしてんだ…と(それだけ使って下さっているということですね)。しかしこれで、ジェフがこのまま勝ち点3を奪えば、ヴェルディが17位の自動降格圏内。ジュビロも負けているのでジェフより下の16位の入替戦圏内。状況は一気に変わった。ヴェルディも状況を察したか、前掛かりに。FW船越を投入。相変わらず攻めあぐねる川崎。もしこれでヴェルディが追いついたりしたら、ジュビロが自動降格。まずい!

それなので、ここからようやく力が入って観戦(笑)早く二点目を取って安心させてくれ!という気持ちになる。そんな間にジェフが更に追加点で4-2。こちらはもう試合が決しただろう。味スタもロスタイム。セットプレーの間に速報を確認しようとしていたら、大きな歓声。どうやらゴールが決まったらしい。見てなかった…。中村憲剛が決まったとのアナウンス。でもまだ得点が必要な川崎はセンターサークルに早くボールを戻す。ヴェルディにとっても早く再開させたいわけだけど、もうここで戦意喪失というか、試合は決した雰囲気。このまま、各スタジアムの試合は終了。千葉は勝ち点を38に積上げ、ヴェルディジュビロは負けて勝ち点37のまま。

この結果、得失点差でヴェルディが自動降格となり、ジュビロが入替戦。ジェフは大大大逆転で残留。上層スタンドから見下ろすピッチは、まだヴェルディの選手は他スタジアムの結果を全員が理解していたわけではなかったのではないか。そのまま選手たちは整列、挨拶と移っていくわけだけど、ほんと…最後のスタンド前の挨拶まで、まだ「本当に降格?」というような、それが現実としてまだわかっていないような雰囲気だったと思う。当然経過は把握していただろうが…。無理も無い気もする。それ程ジェフの逆転劇が劇的だったということで、もしヴェルディが勝ち点1を拾ってジュビロが降格となっていたとしても、現実味が全く沸かなかったと思う。

最後のサポーターの挨拶で、ようやく現実を突きつけられた感じ。サポーターは多くの弾幕を掲げていた。読めなかったけど。でも、おそらくフロント批判の類だったのだろう(社長の挨拶でブーイングが起こっていたから)。来季契約の無い、キャプテン服部の挨拶も虚しく(元ジュビロのキャプテンでもあるわけだから切ないよ…。福西はどうでもいいけど(笑))。柱谷も「もう一度上へ」というようなことを話していたけれど、どうやら辞めるようで。続ければいいのにな、って思う。勿論柱谷が良い監督ともまだ思えないけど、札幌の時ともまた全然違う。川崎サポ側から拍手が起きていたのは、同情によるものか、嘲笑の類のものか、本当に思ってのものか。

ヴェルディの強化について思うことは後程書くとして、川崎。フッキに振り回され一時期崩れていたことを考えれば、2位というのは充分の結果だったのだと思う。我那覇の登場の時の歓声や試合後の拍手はとても暖かかった。ちょっとうるっときたね。大橋への歓声もそう。大橋は戦術的な面は大きかったにせよ見せ場は多くあったし、…なんか今年も再契約でいいんじゃないかね?来季はACLもあるんだし。これで来季は関塚監督が復帰して、改めて初タイトルに全力…というところか。その他の上位の結果は、鹿島が札幌に当然のように勝利し、2連覇を達成。方や、本命だったはずの浦和が最終節は1-6と大敗し7位でシーズンを終えた。


何故、鹿島はこうしてまた勝てるチームを作り上げられたのかって部分でもあり、何故ヴェルディジュビロは崩れたかって話でもあるんですが。以前も、キャプテンという漫画のキャプテン近藤時代について書きましたね。で、その“前任者の作り上げたチームの価値”。ヴェルディの今年のこの結果は、シーズン途中にフッキに振り回された要素はあったにせよ…何より、昨年までの2年間に“ラモスが作り上げられたチームの結末”だろう。中途半端に実績のあり年俸の高い選手たちを寄せ集め、それでも且つフッキ、ディエゴのブラジル人頼みのサッカー。若手をロクに育てられず、選手を取替えひっ替えする程度のチームしか作り上げられなかった。

8億円補強と言われた昨年の補強があって、それ含め無駄にお金を使ったから今になって人件費削減について会社が動かざるを得なくなっただけであって。柱谷やラモスの補強に対する不満も、結局は昨年からの積み重ね。結局自分のした贅沢が返ってきただけということ。柱谷はその土台のないチームを引継いだだけだから、来季も続ければいいのになあって僕は思ったし、あれだけラモスに自由にお金を使わせた萩原社長がラモスに責められるのは、変だなあって思った。ま、ラモスを自由にさせた、ラモスを信じた時点で萩原社長が間違っていたということだけど。それに気付いてればいいけどね。ラモスの言うゼロ=ラモスとの決別、だと思うが。

で、ジュビロに関してもそうだよ。鹿島は若手が育ったけれど、でも野沢だって青木だって岩政だってコオロキだって、いきなりレギュラーだったわけでもいきなり試合で活躍出来たわけではない。特に青木なんてそうでしょ(笑)野沢も、2002年に怪我人が続出したところから試合経験を積んできた。途中出場という面含め、適材適所で辛抱強くトップの試合で使い続けたから。外国人以外の、短期的な補強に頼らなかったからだ。大岩にしても新井場にしても、外から取ってきたけどちゃんと定着して長続きした。そして何より、ブラジル人監督で継続して強化を図ってきた。選手の特徴、長所を活かしたサッカーの継続。それでも、4年間掛かったんだから。

ジュビロは土台がぶれぶれだよね。そしていつまでも過去の選手を引きずって、毎年タイトルタイトルと言っていた。毎年毎年中途半端な補強補強。育てれば補えるポジションも補強補強。金と茶野のダブル獲得。村井の獲得で若手の出場機会減少。太田の居る右サイドに駒野の獲得。林と万代と、正反対の選手の入替。ファブリシオとパラナとエンリケの全放出。このぶれぶりは山本時代以降だろうが、アジウソン→内山の方向転換が全て。オフトもこの荒野を引継いだに過ぎないから、何を言えるでもない。ま、浦和も世代交代に失敗したうちをバカにしていたけど(笑)、今年のこの結果で現実見たでしょう。おごれるものはなんとやら、ですね、ほんと。

話を戻して。まあ…正直千葉が0-2だった時点で残留決まったかと思ったけど、そんなに甘くなかった。でも、自動降格もちらついたわけだから、まだマシな結果だということ。取り返しがきく。この結果、10日はかねてからの代休を取って仙台へ行くつもり(だけど、チケ取れるかなー。月曜の19時からローソンチケットで発売!)。そして、週末にはまた浜松へ帰省するつもりです。10月に帰った時「今年最後の帰省」って話してたのに、またかって感じだよね、たぶん親的にも(笑)仙台は過去(2005年)のACLでやられた印象の強い水原三星ナドソンが居る。あの時の印象のままなら怖い選手だよ。他の情報は無いけど、勢いがあったって、負けられない。友人と話しながら駅まで戻り、飛田給→明大前→渋谷。下北まで話しながら。この後は大崎へ移動して、夜はボニーピンクのライブ。以下のエントリに続く。