ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

Death Cab For Cutie / ストレイテナー @ 新木場STUDIO COAST

デス・キャブ・フォー・キューティーのJAPAN TOURへ行ってきました。昨年のサマソニ以来のデスキャブ。“2008年のベスト・ライヴ”的な話もまだ書けていないのですが(そんなんばっか)、とりあえず2位がデスキャブ。1位がマイブラ。でした。ライヴ前、一緒に行くデスキャブ仲間と有楽町で軽くごはん。だが30分遅刻。あまりにも天気が良かったので「布団干そう、洗濯しよう。」とうだうだしていたため。ライヴ後にごはんを食べたまた別の人が「ライヴ前にごはん食べるより、その分ライヴ間に合うぐらいまで寝かせてーって思って(笑)」みたいな話をしていたのだけれど、なんだかんだでそれ分かるなあと…。あまりの暖かさに井の頭公園(及び吉祥寺)も普段の週末を圧倒的に上回るほどの人の多さだった。

有楽町から新木場に移動したのが17時半ぐらい。一緒に行った人の大学後輩も今日はデスキャブのライヴに来るって話で。サマソニでもニアミスしていたり結構一方的に知っている感じだったんだけど、「アイツさあ、午前3時とかにイベントのメールとかしてくるんだよ。常識無いよねー」みたいな話をその人がしていた正にその時、前を歩いていた人が振り返ったら、その人がその後輩だったっていう(笑)すごい偶然。笑ってしまった。うーん、年下と思えない(のは僕が歳を取っている実感に薄いからですが)。ちなみに昨年フジロックのルーキーに出ていたこのバンドの人。今リンク貼りつつ音初めて聴いたけど、バンド名からエモっぽいのをやっているのかと思いきや、なんか全然違うことやってるんだな。サマソニでもLos Campesinos!とか見たって話だったから、ポップなことをやっているかと思いきや…。

こういうラップを面白いと思えるかで評価は分かれそうだけど、相対性理論が受け入れられる今のシーンなら、このバンドの演奏もきっと面白いのかも、と思いつつ、「今日クアトロで○○(レーベルメイト)がライヴやるんじゃないっけ?行かなくて良いの?(笑)」と聞いたら「そうなんすよねー。でもデスキャブ次いつ見られるかわかんないすからねー」という感じのお答え。でもそれ正にその通りだと思う。入場してドリンク待っていた時にすぐ隣に居た何人かのグループの中に居た眼鏡姿の男性、あれは多分ビークルのクボタさんで間違いないと思うし(僕がその時眼鏡掛けてなくて確信が持てなかったけど、面識があるので…)、ライヴ後に人を待ってる時も、ああこれどのバンドの誰々だ。みたいな人結構居たように思う。やっぱみんなデスキャブ好きなんだなあと。で、18時過ぎに開演で前座のストレイテナー

「やっぱみんなデスキャブ好きなんだなあ」と言うのはストレイテナーも例に漏れずで、ホリエくんも「普通にチケット買って来ようと思っていたので、こんな風に前座として出演出来て嬉しい」とのMC。まあ決まった時に書いたように、RIJFでメイン・ステージのトリを昨年飾ったばっかりなのにその半年もしないうちに洋楽バンドの前座をやるなんて(しかもそれが武道館やさいたまスーパーアリーナとかならともかく、COASTでなんて…)、安売り過ぎるだろ!と思うんだけど(ちょっとフェスの面目とかにも関わるような…)。でもそんなMCを聞かないでも、ホリエくんはデスキャブ好きそうだな〜というのは容易に想像が出来たと言えば出来たか…。

見るのが2年半ぶりぐらいで2度目(何気にそんなもんです)のテナーは、5曲だけ。あくまで前座って感じ。知ってる曲は"The Novemberist"だけだったけど、全体的にゆったりとしたセットリストで(多分新曲の"Lightning"もやったんだと思うけど、曲調しか知らないので、どれかはわからん)、2曲目とかもろデスキャブっぽいなあと思って(笑)5曲中3曲はホリエくんはキーボードを弾いていたし、早いシングル曲を排除したのとか、デスキャブを意識したセットだったんだと思う。ここまで一緒に見ていたデスキャブ仲間は、「正直テナーは見ないでいいかなあと思っていて。どうも好きになれないんすよね。」みたいなことをごはん食べている時に話していたんだけど(音速ラインASPARAGUSやonsaを貸してくれたりしてるのは彼なので別に日本のバンドに壁があるわけではない)、でもライヴ終わると「いや、意外と良かった。」みたいなこと言ってて(笑)でも、こういうバンドがチャートのトップ10や5に入っているのだから、今のシーンは恵まれているんだと思ったなあ。

そしてデスキャブのライヴの話は曲名をガンガン出して書きたいのでJAPAN TOURの終わりの16日に補足。ところで、僕は高校生の頃の癖というか、当時の暗黙のルールのようなもので、なるべくツアー中に曲名とかネタバレってブログに書かないようにしているのですが、最近は(個人のブログとかは別にどっちでもいいと思いますが)結構ツアー中なのに堂々と曲名を書いているメディアがあるので、「もうそういう時代じゃないのかなあ」と思ったりする。それ見て知っちゃってガッカリする人も居ればそれを見て「やっぱ行きたい!」ってなる人も居るだろうし、なんだかんだでどっちが良いかって難しいところだと思うので。そういうのコントロールするのって、イベンターなのかなレーベルなのかな。東京に居てなんですが、正直あんまり音楽メディアの東京近郊の一方的な偏り方は好かない。仕方ないことだけれど。

ここから追記。"Bixby Canyon Bridge"から始まり、"The New Year"、"Why You'd Want To Live Here"…って、あれ?サマソニと同じじゃない?(笑)"Crooked Teeth"もサマソニの時やってた曲だぞー、とちょい思いつつ、でもどの曲も歓声毎に大歓声。"Company Calls"が聴けたのは嬉しかった!その後は新譜から"Grapevine Fires"があったり、過去作から"Title Track"、"Soul Meets Body"があったり。"I Will Possess Your Heart"、"Cath..."という、"Narrow Stairs"の中、しいてはデスキャブの中では異色の曲を挟んだあたりから後半戦。"Long Division"、"The Sound Of Setting"と比較的早い曲で本編は終了。個人的には隅の方で見ていたので周りのノリは決してよかったわけではないけど、皆聞き入っているというか見守っているというか。でも場所が良かったのかスペースは良い感じであって、非常に快適に見られたし、踊れた。

んでアンコールで"Your Bruise"、そして"Title and Registration"、"A Movie Script Ending"(この1年ぐらいでデスキャブの中で一番聴いていた曲だったのでやってくれて嬉しかった!)、"Transatlanticism"と来て、ライヴは終了。後で「もっと曲聴きたかったなあ」と書いているけど、セットリスト見ると合計19曲。そんなにやったんだっけ。時間が過ぎるのが…一曲一曲噛み締めてきいていたからあっと言う間ってことはなかったけど…過ぎてみると早かったかなあっていうか…。ともあれ、"Transatlanticism"の最後段々盛り上がっていくのを見ていると(そしていつもの青い照明)完全にライヴが締まるというか、全部アリなき持ちになるというか。本当に素晴らしかったとしか形容しようがないと思う。会場は大拍手。デスキャブの音楽、メンバーの人間味、全て暖かく良い風に作用した、そんな空間だった。

…というわけで、言うまでもなくデスキャブは最高でした。本当は、まだまだ曲いっぱいあるバンドなんだから、せっかくもう次いつあるかわからない来日ワンマンなのだから、もっと曲聴きたい!と思ったし、そういう意味では「テナー無くても良かったからもっとデスキャブ見たかったな〜」とも思ったけど…。まあでも、USインディのライヴらしく?フロアの動きの割の曲間の歓声のすごさ!!STARSの時にも書いてましたけど。今日も正にそんな雰囲気だった。ほんとこういう雰囲気大好き。それが前から見ると結構大きなSTUDIO COASTに広がっていく感じはとても素敵でした(今まではNESTとかクアトロとかなので、今日が一番広いぐらい)。

そだ、僕がチケット買った時は整理番号まだ600番台とかそんなんだったから「意外と売れてないかな…」と思ったけど、今日当日は9割以上の入りだったように思う。ほんと良い雰囲気のライヴだったな。ライヴ後に会ったデスキャブ仲間(デスキャブのライヴ中は別行動だった)は、「後ろに居た人がライヴ中すごいくどくど文句言ってて、楽しみ切れなかった…」とか言ってたけど(笑)そしてライヴ後は再びバッタリ前にその人の後輩が居て笑ったけど。新木場駅でお別れし、駅からはまた別のかたと一緒に帰る。ライヴの後にごはんを食べに行こうという約束をしていたので、お互い中間地点ぐらいの飯田橋で降りて、神楽坂の途中のお店でごはん。

…思えば最初にデスキャブを見た2005年のサマソニは、東京にはほぼ何のツテも無い中、浜松から各駅停車で一人で行って一人で帰って。2泊3日の中、誰一人とも会わず。そんなんでした。あれから3年半かあ。デス・キャブ・フォー・キューティー。決して日本でメジャーの類であるバンドではない。(その2005年の話の中に書いてそうだけど)大体僕が知ったきっかけはスペインのインディー・レーベル、Houston Party Recordsのコンピ…っていうこれまた激マイナーなところで(笑)、絶対誰かと共有出来るものじゃないな〜って思ってた。けど、今となっては…こうして色々な人と会えているというのが、ほんとすごいことだなぁって(もう一人のデスキャブ仲間とは会場で会えなかったけど)。話してみると、当然その人もその2005年は会場に居たわけで、知らない存在だったのに、こうしてごはんを食べられたり。

何度でも何度でも書くけど(笑)、浜松で20歳高卒無職職歴無しツテ無し、ってところから僕の20代はスタートしてるんで、ほんとねえ…よくこんな風に過ごせるようになったなぁ…って最近思ってばかり。その人にもそんな話もしつつ、そういった話はまた長々と一つのエントリで書こうと思ってます。…しっかしそんな人生観の話、仕事観の話、仕事の話、音楽の話、ばっかりしていて。完全に今日バレンタインだってことが頭から飛んでた(笑)せっかくバレンタインの夜に女性(既婚者ですが)とごはん食べに行ってるのなら、「どうしたら恋愛出来るんですかねえ…」とかそんな相談ぐらいすればよかったな(笑)別に意図して避けていたわけじゃなくて、なんかそういう話って人にしないんだよなあ。当然そんなことよりも、人生における今後の仕事に対する意識が最近の日々で割合を占めまくっているのもあるにせよ。

んー、その長くなりそうなエントリも昨日ぐらいから少しずつ蓄積させはじめ。本当に色々なことを思わされている。でも、時々そんな風に自分の現在地を確認することって、僕にとってはすごく必要なことだったと思う。し、今日のように人と色々話せたことで改めて頭に蓄積されるものがあって。今年入ってから、正確に言うと年末から、色んな人と会って色々と話をし始めて、本当にそれでだいぶ救われている。ポジティブなことでも自分の目の前だけにある状態では扱い方が正直わからなかった。色んな人に言葉を掛けてもらったからこそ、“それでいいんだ”と思えた。勿論、最終的にそう思えるかは僕の判断だけど。また明日もフットサルの後に飲み会があり、そこでも人と色々話せるだろう。まだもう少しこの状態は続くのだと思います。