ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

ナビスコ杯決勝 FC東京-川崎フロンターレ @ 国立霞ヶ丘競技場〜Tokyo Designers Week / 100% design Tokyo



去年の日記からコピペしたいぐらい、今年もナビスコカップ決勝と100% Design Tokyoをはしご。本当は試合の前に100% Design Tokyoへ行くつもりだった…もっと言うと更にその前に六本木一丁目エリアをうろうろしようと思っていた…のだけれど、起きれなかった。でも開始30分前にスタジアムに行くにしては、まだ早い。なので千駄ヶ谷でも外苑前でもなく殆ど降りる機会のない原宿で降りて、Daily Casa BRUTUSの地図見ながら気になるところに寄りつつ国立へ。ちょうど選手紹介の頃に到着。このカードは今年5月も見ていますが、2006年のこの試合で初めてこのカードを見て以降、このカードでの対戦は必ず川崎側で見ております。

予想通り気温は低かったけれど、冬の覚悟で行ったのでむしろ良い天気で暖かいぐらい。風も思っていたよりは無くて良かった。天気にも恵まれ、満員のスタジアムはとんでもなく良い雰囲気。東京に居る時は必ず見に来ているナビスコカップ決勝だけれど、前回FC東京が決勝に進出したのはちょうど地元に帰っている時だったのでスタジアムでは見ていない(たぶんどうせチケット取れなかっただろうけどね)。川崎は一昨年のナビスコ決勝も見ているので…初タイトルが掛かっているのは川崎なんだけれど、僕としては晴れ舞台でFC東京を見るのが初めてだったので…(見ている頻度も回数もFC東京の方が多いので、)そっちの方が新鮮味があった。

この“とんでもなく良い雰囲気”は1年間で沢山試合を見る中で忘れてしまうんだけれど、でも改めてこうして足を運ぶと…1年間の全試合中でナビスコカップ決勝の雰囲気の良さは抜群だと思う。天皇杯決勝も同じ舞台で、同じく満員になるんだけど…天皇杯決勝は真冬でクソ寒いので、そうするとスタンドの色って黒っぽくなっちゃうんだよね(ウインドブレーカーやコートの色で)。ナビスコ決勝は今日ぐらいの天気であれば、まだまだチームの色で分かれるなあと思ったというか。なんか朝霧JAM好きな理由と似ているのかも…観客の人たちの服装が良い、というか(笑)秋晴れや、神宮外苑の周辺の彩り含めて、カード問わず毎年来たいと思える。

さて、FC東京を見るのは9月のジュビロ戦以来、川崎を見るのも同じく9月のACL以来。リーグ戦での成績、近年のこのカードは川崎が優勢なこと、それとFC東京が石川が怪我をしてしまったというのがあるので、(いくら石川抜きでFC東京が清水に勝っているとは言え)正直川崎の方に分があるんじゃないか、と思っていた。けど試合開始から川崎の動きが硬い。FC東京の守備のブロックが強固だったのは勿論あるけど、中村憲剛に良い形でボールが渡るシーンが殆ど無い。中盤にボールが入らないから、DF陣で効果の無いパス回しが続く。シュートも打つんだけどあまり脅威を感じない。FC東京にとってはしてやったりの展開だったんじゃないだろうか。

でも最初のビッグチャンスは川崎。中盤から飛び出した谷口がGKとの1対1。権田がこれを防ぐも、無人のゴールに対してジュニーニョがシュート。これはクロスバーの上。結果的に…川崎はこのシーン決めていれば…全く違う試合になったんだろうなあ。そして米本の先制ゴールなんだけれど、平山があの位置でああいう良い形で受けたのがこの試合初めてだったんじゃないかってぐらい…おっ、って最初思って。でも平山の叩き方が「あー勿体無い」とか思ってたら、ズドン。テレビで見ていたような角度からの無回転。あれは川島も仕方が無いと思う。打った方を褒めるべきかと。でも川崎の守備陣があまりにも無防備過ぎた、とも思う。1-0で前半終了。

後半、川崎は追いつくべく攻める。けど、カウンターからFC東京が追加点。でもこのカウンターのシーンもスピードのあるドリブラーである鈴木達也に対して、あの守備はお粗末だった気がする。舐めてるのか?と思うぐらい(笑)ここからFC東京は長友、平松、佐原とDFを立て続けに投入。川崎も選手交代はしていったけれど、後手後手に回ってしまった印象。それにしても、川崎相手に佐原を投入するとは、にくい(笑)終盤川崎も猛攻を仕掛けたし、その結果シュート数こそ川崎の方が多い試合だったけれど、その猛攻にも…FC東京は“なんとか”ではなく“ちゃんと”対応していたし、試合全体の印象として完全にFC東京の試合だったなあと思った。4分のロスタイム、幾度とあったCKも権田が耐え切り、試合終了。FC東京が5年ぶり?2度目の優勝、そしてそれ以来のタイトル。川崎はまたしても国立で散る。

2年目でこういう結果を出すのだから城福監督は良い監督だよな、なんて思いながら…でも1年前にまさか大分がこんなことになるだなんて1mmも思いもしなかったし、ジェフもつい3年前の覇者。チームの強さを維持するのって大変だなあ。だからFC東京は前回ナビスコ獲った後のヒロミ体制で低迷こそしたけど、降格しなかっただけマシなんだよね、たぶん。上記2チームだけじゃなく他にもカップ戦王者になった後降格しているクラブって多いし。レイソル、サンガ、ヴェルディ…。表彰式の後、FC東京サポは出ていない選手のコールもしていたのだけれど、カボレの応援歌を歌っていたのにはちょっと笑った。あと思うに、地上波のマスメディア的には平山ってしばらく消えていたことになっていた気がするので、今日の得点で“復活”ってことになるんだろうか。平山のところでタメを作れていたのは大きかったと思う。

川崎はこれをリーグ戦に引きずらないことが出来るか?ナビスコで優勝を逃した後、リーグ戦でこけて優勝を逃したのは、2001年のジュビロナビスコで初タイトルを逃した後、その後のリーグ戦で初タイトルを手にすることになったのは2005年のガンバ。表彰式〜ウイニングランも最後の方まで見ていて…且つ近くに泣いていた川崎サポが居たので、それを見ていても…やっぱ良いよね!タイトル争いって。すーーっごい羨ましい。入替戦もしびれたけど、でもやっぱりこういう舞台で一喜一憂したいわ。2005年の元旦以来、ジュビロはタイトルマッチの国立の舞台に立っていない。あの時もなんか…山本監督のサッカーに疑問を感じていたからどうも斜めに見ていたところがあって…今思うと贅沢なことで。次にこういった舞台で見られる時は、本当に純粋に思い入れをもって応援することが出来るんだろうと思う。





試合の後、100% Design Tokyoへ。最初は六本木一丁目行ってから戻って来て行こうと思ったんだけれど…でも今日最終日だしな、と思って念のため開催時間を聞いたら“18時まで”。じゃあ行って戻ってきたらもうダメだな、と思ったのでそのまま入場。大口スポンサーだったはずのMORIMOTOが昨年破産した影響かわかりませんが、毎年掲げられていたボタンのオブジェは無くなり、バッグも丸いやつじゃなくなった。でも勿論、今年も面白かった。今年もデカいテントと屋外の構成。昨年までの3年ぐらいは足を運んだ時間もあってあんまり混まずに見られた印象があったんだけれど、今年は夕方に行ったからか結構混んでいた。特に100% Shop。

JUDSON BEAUMONTのバネで揺れる棚が面白かった。ディズニーか。にしても居る女性が皆が皆ゆるふわパーマか前髪ぱっつんで、個性ってもんがないのか、とちょっと思った。でもたぶん4年前ぐらいの日記を見返すと「そういう人が多くて好き」みたいなこと書いてそう(笑)閉場時間ギリギリぐらいまで…一通り見終わった後、また地図を見ながら気になる展示へ足を運びつつ会場から渋谷まで歩いた。歩きながら思ったことは、“一年の中でこの日は一番楽しい日の一つだ”ってこと。ナビスコカップ決勝の雰囲気の良さは勿論なんだけど、やっぱりそれに輪を掛けているのは(僕の中では)隣のTokyo Designers Weekであって。

野外フェス大好きで、一年で幾度とフェスに足を運ぶし、それらはそれらで全て特別な日なんだけど、でもなんか…こういう雰囲気は野外フェスには存在しないもので。で、それを成立させる一つの要素が“秋晴れ”な気がする。うーん、上手く言えないけど。でもまあなんか、野外フェスの週末よりも、実はこの秋の週末の方が僕は一年の中で一番好きなんじゃないかって思ったのだ。そう、だって野外フェスは過酷だもんね(笑)こうやってナビスコ決勝と100% Design Tokyoをセットで足を運ぶようになってからは5年目。2005年のナビスコカップ決勝へ来た時はまだ地元に居たわけで、東京に来るとも決まっていなかった(来たいとは思っていたんだっけなあ?別に東京へ行きたい、と思っていたわけではないか。音楽のウェブの仕事がしたいな、って思ってただけか)。こうやって年を取っていくんだな。

こんな一日を過ごしたのち、吉祥寺に帰ってきて歩いていたらFC東京のマフラーをしたカップルが居て、うーん自分は同じクラブのマフラーして歩ける日が来るんだろうか…なんて思う。31日の“忙しかった”話を書き切れていないんだけれど、本当にこの半年、特にこの2ヶ月は怒涛だった。「そういえばもうすぐ部屋の更新だ」ということを前に書いた気がするんだけれど、すっかり忘れていてもう連絡しなきゃいけないんだった。ほんと平日は仕事のことしか頭に入れないと回していられない。週末や休日は頭を解放出来る本当に貴重な時間なので、たとえば恋愛感情みたいな人間関係、“面倒臭いなあ”と思うようなことは考えたくないと思ってしまう。

でもやっぱ、ああ年を取っているなあと感じる時に虚しくなる(笑)し、他の人の話を聞いたりすると…それが普通なんだろうけど、なんで新しく好きな人が出来るんだろう?と思ってしまうんだよな。本当に一体どんな時に恋愛感情ってものが沸くのかがわかんないや。9月ぐらいにも書いたけれど、さすがに「わからない」ということには焦りがあるのだ。でも別にイコール、誰かを好きになりたいわけではないし…わかんないことを考えていても仕方が無いので、その思考力を仕事にどんどん注ぎ込んでしまうんだけど。たとえば上に書いたことだって、単純に“同じタオルマフラーをして歩きたい”って欲求だけで、別に恋愛欲ではないんだよね(笑)

そう、これどっかで書こうと思っては忘れて、ずっと書いていなかった話なんだけど、吉祥寺のすきやの店内BGMが…すっごい…J-ROCKなのです。髭とかヌードルスとかフラカンとかスクービーとか…そういう選曲なのね。それを聴きながら「わー、これ流すか」と思っている自分が居た時、日常的に音楽の話をしなくなる自分というのは全く想像出来ないと思った。今は仕事でそういう話が出来ているから忘れがちだけど…そうじゃなくなった時、もしかしたらジュビロとかサッカーよりも、もっとコアなものだって気付くような気がしました。「うわ、C-999!」なんて思う男も激少数だとは思うけど。今週末は仕事にならなければまずACL決勝に行きます。