ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

続・中山退団について思う

連日まだ報道は続く。仕事中に「○○さん、Yahoo!トップに中山出てますよ」と言われては「マジすか、見ます」と言って開き(笑)、ついコメントも読んで、背中を押す人たちの多さに「やっぱ中山すげえなあ」と思う日々。中山の記事がトップに滞留する時間が非常に長いのも、それは世間の関心の高さだと思う(Yahoo!は当然数値を元に記事を選んでいるはずだから)。引き続き記事を読んでまず感じるのは、やはり中山の意志の強さ。中山は試合に出たいのだ。“パンダでいいからジュビロに”ってことじゃないのだ。だから“試合に出られないから他クラブに行く”。いいじゃないかそれで。中山はやっぱプロだ。試合に出ないでグッズ売上げ1位ってのもよく考えたらおかしい話だ。中山はプロサッカー選手としてのプライドを失っちゃいない。そういう魂の強さがあるからこそ、不屈のゴン中山なのだ。(画像は2002年末のサカマガ。)

“親離れ、子離れ”だと思うんだよね、これは。一昨日も書いたけど、今回退団して他クラブへ行ったところで、僕は“中山がジュビロ磐田に戻ってこない”ということは無いと思っている。今回ジュビロの外へ出るというのは、クラブの意志ではなく中山の意志なのだ。中山ほどの孝行息子は居ない。だって試合出なくてもグッズ売上げ1位なんだから(笑)でも試合出てこそのプロサッカー選手なんだから。中山は親の元を離れ、クラブは中山という孝行息子への依存から脱却する。これはジュビロの未来にも中山の未来にも絶対に必要だったことだと思う。前回“来年中山が居なくなる実感は沸かない、精神的支柱が居なくなる影響は?”みたいなこと書いたけど、やはりいつか脱却しなきゃいけないんだ。1年延命したところで、それは変わらないんだ。(川口が背負い込みそうなのが心配だけど、そういうタイプだから)

でもほんと、いつか来ると思ってたことで。たぶん数年前の日記とかに書いてた気がするんだよ、「中山が居なくなるまでに前田とカレンがどこまで育つかな…」みたいなこと。だからね、やっぱ前田の成長ってすっごく嬉しいのはそれもあるんだよね。前田もずっと中山の背中を見て育った選手だからさ。あんな競り合いが下手だった前田が今あんなにまともになったのは他でもない中山が傍に居たからじゃん。その前田が、今年得点王を獲得する最大のチャンスだっていう。こんなに嬉しいことはないし、絶対に取らせたい(2002年の最強だった時に取った高原とはまたちょっと違う状況だよ)。それが中山を送り出す最高の餞だと思うけど、どうか?

そして中山にとってもこれは通過点だと思う。僕にはどうもあまりこれが“終わり”だとは捉えられないのだ。前回“コーチ、監督、社長?”って書いたけど、営業部長にもなれるだろうし(笑)、市議にも下手したら市長にもなれるだろう(笑)中山は来季こそ現役を選んだけど、それでもいつまでも続けられるものじゃない。外を見るというのは、いつか中山が本当にジュビロの監督になる時にすごく大きな意味をもつことだと思うな。なんか言う程寂しくないのは、やっぱ中山がすごく強い意志を持って、そして前を向いているからだろう。中山のコメントを読めば読むほど、「ジュビロで引退…」だなんてこと言うの、中山に失礼だなって気がしてきて。

Yahoo!のコメントは「J2でもそれよりも下でも試合に出て頑張ってほしい」みたいなコメントが思っている以上に多い。もうちょっと「もう動けてないじゃん」みたいなコメントがあっていいと思うんだけど(笑)なんかね、ジュビロサポは「(どんなにダメになっても)最後までジュビロで…」って気持ちが当然ながらあったわけだけど(親心として)、でも世間的な“日本を代表して最後まで諦めずに走った”中山を見ていたファンからしたら、やっぱこんな“それでも諦めない”中山、それこそが中山の魅力なんだと思うんだよね。最近ちょっと疲れているので弱音吐きたかったりするんだけど、なんか中山のコメント見てると前向きになれるんだよね。

“やるしかないなあ、頑張るしかないなあ。それだけの覚悟持ってここに居るはずだろ”って。中山がまだこんだけ頑張るんだから。ジュビロでなくなろうが、中山の背中の大きさは変わらないし、心の強さが魅力的で、応援したい選手であることは絶対変わるはずがないと思う。厳しいことを言うと、正直昨年見た中山のパフォーマンスからは僕はJ2でも期待ほど通用出来ないと思っている。その姿を見て、寂しくなるかもしれない。でも、中山には最後まで諦めずにボールを追ってほしい。ジュビロの選手たちこそ…中山の魂引継いで、今度の天皇杯も残りのリーグ戦も、最後まで諦めることなく、全部勝つ気でやってほしい。天皇杯は次勝ったらヤマハという報道。仙台や長崎でも良かったけど(笑)、たぶん帰ることにします。新潟にシュート2本のクラブがどこまでいけるかわからないけど(笑)、本気で元旦狙ってほしい。