ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

名波浩引退試合 STELLE JUBILO - AZZURRI GIAPPONE @ 静岡スタジアムエコパ と鈴木秀人引退について




いやー早速やらなきゃいけないことが沢山あって休みボケの身体にはしんどい。また3日間も休んでいいのか、という気持ちとでももっと休みたい気持ちと。そしてまた浜松に帰ってきました。名波の引退試合。日曜に早起きして帰ってくるとか絶対嫌だと思ったので土曜の夜から18きっぷで揺られて帰ってきたんですが、土曜は土曜で高校サッカーも見に行かずぐっすり眠り込んでしまって…やっぱ日曜の早起きなんて無理だろうなって思ったので土曜に帰ることにして正解、とは思いつつ、せっかく18きっぷなのに何も途中下車しないというのはそれはそれで勿体無い気がしてしまうな…。18時過ぎに吉祥寺を出て、新宿で18時30分の湘南新宿ライン国府津行き快速に乗換え。その後平塚、熱海、静岡で乗り継いで22時51分浜松着。どうも前回のダイヤ改正ホームライナー浜松が減ったようで、ちょっと残念…。

その帰る電車の中で読み物も読み終わって退屈なので、昨日発表された鈴木秀人の引退についてでも記そうと思う。ほんのちょっと前のように感じる2007年シーズンにはまだDF陣の核だと思っていたし、まだ出来ると思っていたから残念。ただ中山ですら年俸800万で札幌に入団し、久保や服部もJFL行きのこの昨今“条件に見合うクラブが無かった”というのは、まあ仕方ないのかなあと。黄金時代のメンバーで中山と比べても近々まで主力だった手前、年俸高かったし。ジュビロも経営厳しいって言うけど、それよりもJ2にしてもJFLにしても下のクラブの方が予算規模が小さかったり、ぎりぎりのやりくりをしているクラブのが大多数なのだし。

でも、黄金時代のメンバーでジュビロ一筋で引退したのって結果的に秀人が始めてになるのかな。ざっと思い浮かべて、大神、マコ、山西、久藤、河村、金沢、福西、奥、俊哉、名波、ジロー、中山、高原、信男…皆一度は外に出ているんだよね。今年出ることになったり、戻ってきた人も居るけど、でもジュビロ一筋だった選手は居なかった。それと、静岡県西部出身者って秀人だけ。地元の星だったと思うし、そういう選手が地元一筋で引退するというのは素晴らしいことだと思います。こういう形じゃなく最終戦のセレモニーとかで送り出したかったけどね(まあそうだとしたら行けなかったわけだけど)。来年の開幕戦ででもセレモニーがあるかな。

僕がジュビロスタジアムに通い始めたのは地元に帰った2003年からで、そこからはチームの運動量が年々落ちていく中だったけれど、徐々にボールは動くけど人が動かなくなっていく中で打開しようと右サイド高い位置まで上がる、または高いDFラインの裏を猛スピードで戻る秀人の気迫溢れるプレーが好きだった。ベテランが多く去ったアジウソン時代にはキャプテンマークも巻いていたけど、2007年3月の味スタでのFC東京戦、前半に退場者が出て劣勢だった中で後半秀人が決めたヘディングでの決勝ゴールはすごく印象に残っていて、僕にとってはあの年のベストゴールの一つだった。日記読み直すだけでこの時の僕のテンションがわかる(笑)この時代は生え抜きの若手起用が増え始めて、その中で静岡県西部出身の秀人が不動のレギュラー、ベテランとして核になっていて、なんか良い時代だったなあ。

↑ここまで土曜に書いた。んで試合当日の日曜。あわよくばちょっと早く起きてどこか寄ってから行こうとか思ってたんだけど、やっぱお昼まで眠った。仕方ない、だから土曜帰ってきたんだ…。前回書いた美術館は春に帰ってくる時に行きたいと思う。どうせ今行っても芝から何から枯れているだろうから。そう、昨年はアウェー遠征を中心に考えていたからホームへ帰る予定も組まなかったけど、結果ホームの試合を一度も見なかったから…今年は早いうちに帰ってきて見たいと思っている。ホーム開幕戦(というよりヤマスタでの初戦)とか。ベテランもいよいよ居なくなって新しい時代になって、上手くいけば本当に新しい時代が来るんだけど、上手くいかないと過剰にネガティヴに見られ/言われかねない、そんな時だからこそスタジアムに行って自分の目で見たいというかね。2007年の時のような気持ちに近いかな。

ジュビロショップでグッズをもたもた見ていたら(背番号付きのグッズを今買ったところでもうすぐ変わるよな…)浜松を出るのが遅れてしまって愛野着が14時50分頃。タクシーを使う。お金勿体無い。もうすぐエコパってところで友人から「Mr.Children桜井さん国歌斉唱!」というメール。うわーマジすか!タクシー降りた時にはもう音が聞こえず…。出場予定選手欄に元々記されていた「交友のある芸能人も出場予定」という一文。フットサル仲間の人が「桜井さん出るんじゃないすか?それ目的で行く人も居るとか」なんて言ってて、いやーまさかそんな上手い話が、と思ったけど、あったよ、上手い話が(笑)どうせ矢部とかだろうと思っていて、矢部はテレビ欄で確定、土田は誰かから聞いてて、ワッキーワンセグで見てた試合前の特番の出場選手欄でわかったんだけど、その時のリストに桜井はなかったよ。

そう、だからこの時点ではもうこの国歌斉唱で出番が終わりだと思ったんだ。リストになかったから。だから見逃したーと思ったんだけど。スタジアム入口に走りながら聞こえるのは岡村の声。矢部は出場するのに岡村にはお声が掛からなかったから、そんな感じのビデオレターか何かだったのかな。見たかった。こういうイベント毎があるだろうから早く来るべきだった…。試合開始直後ぐらいに着席。アズーリジャポネ(めんどいので以後日本代表)対ステッレジュビロ(以後ジュビロ)。ビジョンで澤登と俊哉がマイク付けている姿が少し映し出されていて、それ以後は色んな出場選手がゲスト解説をしていたみたい。きっとテレビで見ても面白かったな。

前半の出場選手。日本代表は佐藤洋平、名良橋、秋田、井原、相馬、山口素、名波、中田、モリシ(→土田)、中山(→矢部)、カズ。ジュビロは大神、森下仁、秀人、大井(→大岩)、山西、三浦文、成岡(→福西)、清水、奥、松原、川口。成岡大井を除いて、&カズゴンの二人を例外とすると、この中で現役なのが大岩とジローってのがなんかちょっと不思議な感じがするなあ。後半の出場選手は日本代表の方はよく見てなかったんだけど(平野、城、前園、西澤、望月、小村、柱谷とか)、ジュビロは山本浩、河村、秀人、大岩(→マコ)、山西、服部、名波、奥(→桜井)、俊哉、高原、中山(→ワッキー)。名波以外では秀人と山西がフル出場。秀人はなんとなくわかるけど山西は…なんかそういう役回りってことかな?(笑)福西が後半出てこなかったのが意外というか、出てN-BOXをやるかなあと思ってた。

すっかり見逃したと思い込んでたミスチル桜井。今日は試合中にベンチに居る選手にインタビューをしながら試合が進行していたのだけど、その一発目が桜井で「これから出場もされますが」というインタビューで、そこで「うおお、出るんだ…」と知った。そういうの期待していなかった僕としては予想以上の展開(笑)そのインタビューも意外と饒舌で「吐きそうです」とか言ってスタジアムの笑いを誘っていたのがさすがテレビ出ている人だなあ〜と思った…なんだろう…若いロックバンドにもうちょっとちゃんと喋れるようになってほしくて…。前半の話に話を戻す。声出すようなサポーターはジュビロ側にしか居なくて(代表側のサポは居なくて)、中山と名波が日本代表側に居るもんだから、桜井も「どっちを応援していいかわからない」と言ってたけど、確かにスタジアム全体がそういう雰囲気だった気がする。

試合は完璧に面白いし、勿論お客さんも楽しんでいるし、僕も勿論楽しかったけど、なんかせっかくこれだけジュビロOBが揃ったのに、代表サポが居ないもんだからジュビロサポが代表チーム応援しなきゃいけないみたいな。そっちに中山や名波居るからってのもあるけど、なんか変な感じだった…。いくら中山と名波がそっちに居るって言っても、ジュビロOBチームが噛ませ犬になるのは見ていて気持ち良いものではなかった(笑)先制点まで遠慮がちに見えたし…スタジアムももうちょっとジュビロOBのプレーに沸いたり、拍手したりしてもいいんじゃない?スタジアムの反応がジュビロOBチームを噛ませ犬にしてしまった感じがした。だからインタビューで「思ったよりも静かで…」とか言われちゃうんだよー。そんな代表チームもカズゴン中田名波には盛り上がるけど、それ以外の選手への反応は微妙だった気もする。

んー、だからこれは別にジュビロサポがどうってより雰囲気作りのためにやっぱ代表サポ(ウルトラス)が必要なのかなあ。国立じゃなくてエコパじゃ仕方ないけど…僕も引退試合ってものを見るのは初めてだったから毎回こういうものなのかもしれないけど。前半は思った以上に日本代表が押せ押せだったので、うーん、もうちょっとジュビロに頑張ってほしかった(笑)矢部、土田が揃い踏みする中でも突き放されるのはなー…。何気に相馬が身体が結構切れていて、引退から数年経っているようには見えなかった…ていうかあんた今季監督だろ(笑)でも引退した選手も多いけど皆なんか全然動けるなあ、ってのは見てて思った。奥とか全然変わってたりして、と思ったけど思ったより変わっていなかった。奥のコールが殆どされなかったのはやっぱまだジュビロサポ的にはわだかまりがあったりするのかどうなのか。

でも前半からやっぱりショウとして面白かった。ベンチで一人仁王立ちする土田が映し出された時ですら面白かったけど、矢部が大井に軽く吹き飛ばされたりするシーンも面白かったし、でも矢部も思ったよりも試合に馴染んだのも面白かった。「思ったよりやれているなあ」的な声が周りからも聞こえたけど。前半はカズの2ゴール、秋田の豪快なヘディングで代表が3点入れて、1-3で前半終了。ハーフタイムの間、スタジアムを一周してみる。そこでグッズを買ったり、セレッソ時代のユニをくるんでいる人が居たので撮らせてもらったり。セレサポの知人から「アキとモリシの雄姿を云々!」みたいなこと言われてたけど、モリシも西澤もあんまし目立てずでした…。一周して戻っているところで、後半早々前園のゴールで1-4。おいおい、3点差って大丈夫か。桜井とかワッキーとか出している余裕あるのかな…。

北澤にグリーンカードが提示されるという細かい演出や(そういえば主審も上川さんだった!)、そういう空気読んだPKを名波が決めて2-4。ここから中山がどチャンスをいくつか外す(笑)2-4の厳しいタイミングでミスチル桜井投入。背番号17番。犬塚おいしいな。桜井登場時には無数のフラッシュ。今日の試合で一番撮られたのは名波より桜井じゃないか(笑)こんなのロナウジーニョの時以来ぐらい、すごかった。でもこれは仕方ないよねえ、スタジアムの大多数はジュビロも好きだけど、きっとミスチルも好きだ。国民的スーパーバンドだもの。こんな姿で登場する桜井を見る機会はもう二度とないよ。こんなレアなもの仕方がない。と思う。というか基本的にコンサートってフラッシュや写真NGだから、こんなに自由に桜井を激写出来る機会もないだろうな〜。バンドとしての肖像権とはまた違うので難しい…。

「桜井さん思ったより全然走れてるね」みたいなことを周りの人が言ってたけど、実際そんな感じだった。結構運動量あってキレもあった。ジュビロサポからはたびたび桜井コール。シュートも打ったかな?一つ長いドリブルもあってスタジアムが沸いた。面白かった。あ、あとオフサイドになった幻のゴールもあったね(笑)あれはオフサイドってわかってたけど、でもナイスなシーンだった。日本代表は後半はかなり手を抜きまくっていたのに、中山が外し続けたり崩し切れないでジュビロはなかなか追いつけず。でもようやく名波の浮き球スルーパスを中山がダイレクトで決めて(中山らしいゴール!)、3-4。中山はこれでお役御免。ワッキー登場。

投入前の土田との絡みから始まり、プレー中度々ボケたり、シュート外してブーイングされたりして土下座してたりしたけど(笑)、プレーに絡む回数が確実に多かったのはさすがに高校サッカーで良いとこまでいっていただけあるというか、ゲスト参加者の中では一枚上手だった気がする。シュート打って外すのも、シュート打てる体勢が出来ていたのがワッキーだけだったということだなーと思ったから。MIPはカズだったし、一番沸いたのは桜井だったけど、一番おいしかったのは矢部でも土田でもなくワッキーだった気がする。そんなワッキーのアシストで高原が決め、4-4の同点になったのが後半40分。上記の桜井の幻のゴールは決まっていたら逆転だったんだけど、幻になったおかげで、後半44分の名波のサヨナラゴール(ダイレクトボレー!)が生まれたのだから、ナイスジャッジだったのだなあ。

その名波の決勝ゴールをアシストしたのは山西。フル出場して且つ後半は確実に攻撃に絡む回数が増えて、そんで最後の最後にアシストして、いいところ持っていけてよかったなあと思った。桜井、ワッキーの登場後はそれをサポートするように俊哉の運動量が目に見えて増えて、すーっごい懐かしさを感じた…。名波と俊哉の並びはやっぱ良いよねえ。名コンビ。河村も地味に頑張っていたし、高原も追いつくためにはさすがに自分がやらないとって感じだった。高原が前半から出ていれば試合がもうちょっと締まった気がするけど、唯一こんなとこで遊んでるべき選手ではないと言えばそうだ。中山との息もやっぱ合っていて懐かしかったなあ。名波のゴールが後半44分で、追いつかなかったらロスタイムあったんだろうけど、あまりにきれいなゴールで両チーム選手での胴上げが始まっちゃったので(笑)そこで試合終了。

MIPの発表。選ばれたカズがもうすでにスーツ姿で、場内から笑い。桜井やワッキーが選ばれるかなと思ったけど(笑)そしてMVP。名波だろうと思っていたら、秀人!秀人も「え?俺?」みたいな反応をしていて、名波良い演出したなあと思った。そして秀人の引退セレモニーというか挨拶。急遽決まっただけあって結構あっさりしていたから、もう一度あっても良いぐらいな気がする…けどもう無いんだろうな。そして名波の挨拶。「名波浩引退試合、および鈴木秀人引退試合、および(まだあるのか!)、コンサドーレ札幌行っても頑張れ中山雅史メモリアルマッチ…」なんて言っていたけど、でもなんか本当に色んなことがタイミングが重なった今日のこの試合だった気がするねえ。中山だけじゃなく、俊哉も服部もジローもまだまだ頑張ってほしいし、河村ってどうするんだっけ?やっぱまだ頑張ってほしいなあ。

その後場内一周。ワッキーと矢部がジェスチャー付きでプレーに関して話す姿が面白かったり、肉眼では桜井と中田が話す姿とかも見えたけどすっごい2ショットだなあと思った。ゴール裏で名波の胴上げ、そして秀人の胴上げ。最後の最後、名波が一人でピッチに戻ってマフラーをぶんぶん振り回していたけど、なんかこれがジュビロのユニ着てプレーする名波の最後の姿というのも不思議な感じがする。まあ、また中山や俊哉も引退試合あるだろうし、その時見られるかな?…この試合の感想長くなってるな。もう少し。場内一周の後、ダイジェストも色々見届けたり、スタジアムから出た後も少し周辺に居たままだったので駅に向かった時間は少し遅め。

だいぶ待ったつもりだったけど駅はまだまだ混雑、それよりもエコパ周辺の道路の渋滞っぷりがすごかった。エコパでシャトルバスへのあんな長蛇の列見たの初めて…(道路が渋滞しちゃってバスの流れも止まっちゃったんだろう。だから公共の交通機関を使って、って呼びかけているんだろうに…)。観客数の4万3千って数字は近年のエコパではなかった収容人数だし(ジュビロの試合じゃそんなに入らない)、それこそ2004年のバルサ戦以来かな?こんな人入ったの。でも公共の交通機関も愛野駅のあの混雑ぶりを見ると、やっぱちょっと交通インフラとしてギリギリだったんだなあと思う。目的の18時半の電車に乗れたからよかったけど、時間かかった。

そういえばエコパ来たのって相当久々。いつ以来だっけ?2005年の浦和戦以来かな?と思ったけど、2年前にSBS杯で来たんだった。こんなことあったなあ。ホームの試合見たいなあと思ってもエコパは意図的に避けているので(笑)多分今年もこれでエコパ来るのは最後かもなあ…。今日は昼間は風も弱かったので観戦日和だったと思う。けどさすがに帰る頃には冷たい風も強くて寒かった。静岡で19時半の東京行きに乗って、あとはこれ書きつつ帰ってきた。吉祥寺に23時15分着。やべっちFCにも間に合った。うーん、改めて見直して面白かったなー。矢部も面白かったけど土田やワッキーも面白かったし、桜井のあのスターっぷりはスタジアムに居なきゃわからなかったことかも(笑)J's Goalで服部が「このメンバーで集まるのは最後」って言ってるけど、まだ服部自身も俊哉も中山も居るわけだから。ただ中山はともかく、服部も俊哉も代表キャップは結構あってジュビロに欠かせなかった選手で同じぐらい盛り上げたくても、ここまで華やかにはならないんだろうなあ。

ただ名波っていうか今回集まったメンバーがすごいのって、同じ時代に静岡の高校サッカー(特に清商)から出てきた選手の多さだよね。大岩、服部、俊哉、文丈、相馬、平野、望月、森島あたりがそうなのかな。同じ時代の高校サッカーから出てきて、日本代表に送り込まれていったというのがすごい。色んな選手が居たから、セレッソサポやマリノスサポはそれぞれの弾幕を出していたし(ヴェルディサポは見掛けなかったけど…)、帰りの電車には鹿島サポも居た(代表のDFラインと本田+大岩が居るもんな)。ほんと楽しかった。そういえば一応僕ってセレッソヴェルディのユニを着た名波をスタジアムで見ていたんだなあ。この試合とかなんとなく印象深い。2001年以降、怪我で徐々に走れなくなっていく時代しか僕はスタジアムで名波を見ていないんだけれど、僕が名波で一番印象に残っているゴールは2004年9月23日の柏戦のダイレクトボレー。すっごいドライブシュートだった。15周年の後、初の名古屋ライブだったthe pillowsを断念して見に行った試合でもある(笑)


しかしなんだか“黄金時代ジュビロのお葬式”のような試合だった、と思った。紛れもなくもうあの時代は過去なのだ、と。中山、高原、名波、俊哉、服部、福西、秀人、山西、マコ…などなど、正直全員が全員、あのユニフォームを着ていることに全く違和感が無かった。そりゃそうなんだけど、それでもあの中に今季ジュビロでプレーする選手は成岡と大井しか居ない。その二人も決してレギュラーなわけではない。今のジュビロの核である選手は今回の試合に参加していなかった。川口や西が怪我していなかったら参加していたのかなと思うけど(川口は代表としてかもしれないけど)、要は前田とか前田とかさ。別に時代かぶっていないわけじゃないじゃん?…まあ本当に今季のジュビロのことを考えればこんな試合参加せず前田にはじっくり休養してもらいたいとも思うけど(笑)、でもやっぱなんか寂しいよね。

世代は確実に交代しているんだけど、モリシが香川に8番を着せたような、そういう“引き継がれている感”が無いのだ。うーん、上田が怪我なく昨年(誌によって)アシスト王とった勢いそのままに核になればまた違ったんだろうけど…。なんだろ、皆去っていくタイミングや先はバラバラで、リアルタイムでは“なんで、どうして”みたいなことが少なからずあって不完全燃焼なところがあったと思うんだけど、今日こうして皆集まったことが…同窓会のようで、そして改めて“時代は過去”と認識することが出来て、お別れを感じられる機会だったのかなと(昨年の秋田引退試合を見てない身としては)。懐かしさも楽しさも当然あったけど、あの時代を昇華をするための試合でもあったのかなあと思った。こうして過去のものと認識することで、新しいジュビロをクリアに思い入れ出来るようになると…いいよね。

そう思いたいけど、やはりどうも過去と現在が剥離し過ぎていやしないか?というのは心配だ。さて話が変わって。冬の蛍が今年で終わるそうで。今日は僕は浜松に戻らず帰ったので、土曜に見た冬の蛍が見納め。浜松を出る2005年の冬までは何の興味も無い景色だったけど、終わるとなると寂しいし、何より…街が全く彩られなくなるのが心配だ(笑)今後も帰省時は電車+徒歩が基本だから、冬の暗い夜の街とか歩きたくないんですけど(笑)今の人が居ない街中では仕方無いと思うんだけどね…。こないだ甲府のこと書いたばっかだけど、浜松は全く他人事ではない、むしろ普段来ない人には甲府よりも悪いかもしれないな。松菱にしてもコンプマートにしても印象悪いよ。次の冬の頃とかどうなってるんだろう?有楽街に空きテナントが増えているしジュビロショップも向こうにいけばいいのになあ(個人的願望)。

このドーナツ化現象はいつから始まっていたんだろう。調べれば分析とか出てきそうだけど。僕が地元に戻った2003年頃はまだマシだったはず、だけどでも当時ももう松菱は無かったし“街中はつまらない”みたいなことは言われていた気もしないでもない。だとしたらどこから始まっていたのだろう。まだ志都呂のイオンも無くて、ロックタウンはあったかもしれないけど別に郊外が面白いとも思えなかった。僕がそういう流れを認識したのは、2005年にTOWER RECORDSがアクトからイオン市野に移転した時。それまでは全然その流れにピンと来てなかったんだよね。だからタワレコ移転も「なんで?」って感じだった。最初市野イオン行ったのもタワレコ行くためだった…気がするんだけど、もう今となってはすごく納得している。ほんと次の冬の頃にはどうなってんだろうなあ。ゴーストタウンになってないか…心配。

まあ1年2年で変わる流れじゃないから心配しても仕方が無いんだけどね。でもやっぱ東京に居る限りは車を持つことはないだろうし、今後もペーパーのままだろうから(笑)、駅前がもうちょい盛り上がればいいのになあと思うよ。さて、今回はほんと寝に帰ったようなものだけど、10日間のうち7日間も実家で過ごした、なんてことは2005年東京来て以降は初めてだ。帰る回数こそ多いけどこんな密度は無かった。猫こそ居なくなったけど、それ以外全く違和感無し。しかしほんと実家はラクだなあと実感しました。今みたいなしたい仕事が浜松で出来たらほんと全く東京とか一人暮らしにこだわっているわけでは全くない、と思った。まあ出来ないから東京に居るんだけど…でも別に東京じゃなくて浜松でいいや、みたいなのはやっぱジュビロを見に行けるからだ(笑)永遠の矛盾。明日は国立で高校サッカーの決勝です。