ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

Sense of Wonder 2010 @ 笠間芸術の森公園 / 花の女 フランソワーズ・ジロー〜ピカソ、マティスとともに @ 笠間日動美術館 / The Kasama ルーツと展開 @ 茨城県陶芸美術館










はてなダイアリーが使い難くなった…。金曜から水戸入り。夏のひたちなかを除けば水戸に来るのは初めてです。大体ROCK IN JAPANで来る時って朝から夜までひたちなかだから水戸を歩くことって無い。今回の目的は表題のSense of Wonderなのだけれど、昨年からの庭園・名勝めぐりの一環として偕楽園に行きたかったのも理由の一つ。でも金曜着いたのも19時とかで、行ける時間でもなかった…。そもそも木曜の時点で考えたのは、いつもの常磐線特急じゃなく、別のルートから行けないかと。水戸の電車での入口は、上野方面からの常磐線、小山方面からの水戸線、郡山方面からの水郡線、そしていわき方面からの常磐線とある。中でも3月に行った郡山からの水郡線が気になりだした。でも春の18きっぷ期間と違って遠回りした分はその分金額掛かるぞ…金曜じゃ乗り放題きっぷも無いし…。

郡山からでもいわき経由の方が時間も早いっぽい…んーどうしよ、という風にあーだこーだ迷って起きる時間を決めなかったら、結局昼過ぎまで眠った、という残念な結果になってしまった。結局いつものスーパーひたちで水戸入り。少しだけ水戸市内を散策。新潟みたく繁華街が駅から遠い。けどそもそもあまり人通りが多くない。水戸も他の地方都市と同じように郊外の方に人が流れているのだろうか(平日だし仕方無いか)。偕楽園とか目的地が駅から遠めなのでレンタサイクルしようと思ったら、水戸にはレンタサイクルが無いらしい。残念過ぎる…。ていうか無きゃダメでしょ、この遠さは。あと、寒い。家を出た時は「これじゃ暑いかな」ぐらいのつもりだったのに…東京より北だから?テレビの天気予報では、土曜の水戸は最高気温16度最低気温10度。10度って…。マフラーでも持ってこればよかった。

そして土曜、水戸から笠間へ。数駅しか無いのに片道400円。高い!と言いたいけど、浜松から愛野までと同じ料金と考えればまあそんなもんか。トップバッターが10時20分のPE'Z。これを見るのは最初から諦めていた。11時半のOGRE YOU ASSHOLEには間に合いたいつもりで行動。今回笠間に来るにあたって色々調べてくうち、なんとなくこの街に興味が沸いて。そして上司二人の「笠間は良い街だった、あの公園もすごく良かった」発言により、ライブだけ行くのも勿体無いなあと…。そして日動美術館の今やっている展示が面白そうだったので、そっちにも行きたい!と。最初からPE'Zを諦めていた理由もそこ。でも、周遊バスの本数も決して多くない。レンタサイクルがあることも調べて知ったものの、返却期限が17時。ライブが最後まで見れない。…けどやっぱレンタサイクルせずには居られない。

前も書いた気がするけどレンタサイクルが好きなのだ(ほんと水戸になくて残念)。で、17時返却でも一応ZAZENは最後まで見れるんじゃないか、駅からチャリで10分なら。という計算の元。元々ZAZEN以降ボアまでの空白時間をどう過ごすかピンと来ていなかったし、あとはこの時間から肌寒かったので夜の寒さは厳しい気がしていた…。笠間稲荷も良い感じの神社だった。駅前は割と何も無いけど、稲荷の周りが結構栄えていた印象。そして笠間日動美術館…のつもりだったのが、道を間違ったのか通り過ぎてしまったのか、芸術の森公園の近くまで来てしまった…ので、先に会場に行くことにする。Sense of Wonderは初めて。前回の山中湖のSOWはメンツはむっちゃくっちゃツボだったものの、電車で行き難い。という理由で断念したんでした。(一人でフェスへは沢山行ってるけど、バスツアー的なことで行ったことはない。電車とバスは何か隣の人との距離感がまたなんか違って座って居辛いというか…。シャトルの最長は富士駅⇒朝霧アリーナかな?)

その時と比べると今回はメンツはそこまで目的ではなくて、この“笠間芸術の森公園”の空間に興味があった。そして期待通りでした。駅から芸術の森公園までの道にはあちこちに陶器のお店があったり(その名もギャラリーロード)、芸術の森公園内にある茨城県陶芸美術館の笠間焼の展示もめちゃくちゃ面白くって…この面白くてそしてきれいな公園にどれだけの税金がかかっているかはわからないけど(笑)、でもそういう歴史のあるこの街にふさわしい公園なんだろうなあと思った。芝生もきれいだし、道も面白いし、野外ステージも本当に素敵なデザイン。よくこんな良い会場を見つけられたなあ。オウガ見ている時点で、また来年もここでやるなら来たいなーと思った。オウガ見るのすごく久々な気がするので“ステージ”はライブでは初めて聴いたけど、やっぱ良い曲。演奏もかっこよくなっている。



その後は音に惹かれてino hidefumi見に行ったり、会場探索したり。なんかモエレ沼公園をぐるぐる歩いた時のことを思い出すような感じで面白かった。ライブ関係無いエリアとかも行った。SAKEROCK見た後は一度会場を出て、陶芸美術館や工芸の丘、あとはちょっと離れて日動美術館に改めて行ったり。日動美術館では“花の女 フランソワーズ・ジロー〜ピカソマティスとともに”。これもすごく面白かったけれど、フランス館の常設展も面白かった!こんな、決して大きくて栄えている街ではない街にこれだけ面白い展示があるのだから、やっぱ芸術の町なんだな〜。茨城県陶芸美術館で“The Kasama ルーツと展開”。作品は勿論、現在笠間に住む陶芸家たちのコメント、この町への思い入れもまた響いた。やっぱり惹かれる理由や歴史や何かがあるんだろうなあと。陶芸とか器にも別に興味があるわけじゃないんだけど、それでも面白かった…国立新美術館で今やってるルーシーリー展にも行ってみようかな…?とか。時間的に“芸術の村”に行けなかったのが心残りです。

会場に戻ってキセルキセルも久々に見た。この頃から徐々に寒くなり始める。そしてZAZEN BOYSは2週間ぶり。その時の山下洋輔さん・坂田明さんとのセッション(特に“COLD BEAT”)はたぶん今年のベストライブ。だからちょっと今回比べて見ちゃったらどうしようかな…と思ったけど、全くそんなこともなく、やっぱりかっこよかった。ただ多少時間が押していて…終盤(ラスト?)の“Asobi”の「遊び足りなーい」のフレーズを聴きながら、後ろ髪を引かれる気持ちでステージを離れる。そういえば斜面を登っている途中、一人で体育座りしながらステージを見つめるオウガ出戸くんが居た…。ステージから駐輪場までそれなりに距離があるので急ぐ。帰りは多少上り坂もあって、16時57分に返却。ギリギリ…。まだバスがあったら会場に戻ろうかなあと思ってたんだけど、もうバスが無かった…ので断念。

これで僕のSense of Wonderは終わり。結果まともに見たのはOGRE YOU ASSHOLEINO hidefumiSAKEROCKキセルZAZEN BOYS。これでこのチケット代と考えると割高感はあるんだけど、“あの会場でのフェス!”と思ったら全然気になりません。来年もあるのならまたこの町に来たいなー。夜も行けばボアは勿論、Candle JUNEのインスタレーションも見れたんだと思うんだけど…でも戻りの電車の友部あたりで外から入り込んでくる風がマジに寒かったので、まあいいかと…。内原で途中下車してイオンに寄ったりしつつ、19時半頃水戸に戻ってきて本屋さんで明日の計画を考える。いわきや郡山や水郡線という選択肢は消えて、せっかく北関東に居るのなら水戸線で宇都宮行って栃木SCの試合にでも行こうかな、と迷っていた選択肢も消え。やっぱそういう遠回りは18きっぷ期間中にやろう!明日は少し水戸を動いた後、埼スタか国立の試合に間に合うように東京圏に戻るつもり。Sense of Wonder、ほんと楽しかったです。来てよかった。