ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

天皇杯決勝 鹿島アントラーズ-清水エスパルス @ 国立霞ヶ丘競技場 / COUNTDOWN JAPAN 10/11 @ 幕張メッセ









今これを書き始めているのは1月6日の帰京中の電車の中。年内東京に居る間は特に一年を振り返る間もなく過ぎ去ってしまったし、浜松で過ごした数日のうちも特に一年を振り返るでもなくぐだぐだと過ごしている間に終わってしまった。2010年を振り返っても、この一年は多くアウェー遠征したこと(キャンプ含め)、あとの時間は仕事に費やしていたなということの二つぐらいに集約されてしまう気がする。フェスは沢山行っているけどライブに行っている回数は減っていると思う。2011年の目標を考えると、どうせ放っておいても仕事は頑張ってしまうので…どちらかというと頑張らないこと。ストレスケア。あとは運動をすること。月に2、3回のフットサルだけじゃなく日常的に走りたい(太り始めたことがそれなりに気になるので)。体調と精神の健康。あとは恋愛。地元に帰って、結婚ってものがリアルなものじゃないのがいよいよ僕だけになり始めた現実に少なからず焦り…ではなく羨ましさが生まれ始めた。幸せそう。でも東京戻ったらそんなことも忘れてしまうんだろうな。

元旦は毎年必ず足を運んでいる天皇杯決勝。鹿島アントラーズ-清水エスパルス。10年前と同じカード。10年前、この試合をテレビで見ていたこともよく憶えている。当時は今程サッカー好きじゃなかったけど(並の静岡県民程度)、市川が倒れていたシーンなんかは割と刻み込まれている。あれから10年かあ――ってことを年末は少し考えていた。10年も前のことをそんなにリアルに感じられるわけはないし、他の誰かと共有出来る出来事でももう無いけど、僕の人生においてたぶん最も刻み付けられている日であることはきっと変わっていない。今は当時夢に見た仕事が出来ている日々で、10年掛かってそこまで上り詰められたこと…元々正攻法だったら夢でしか無かったステージに、レールから外れたからリスクもギャンブルも気にせず上り詰められたとも思うし、いざそこに立ってみて少しでも自分の中で「見返せたか?」って気持ちになるかと言うと――だからってあの時ポッカリ空いた穴が埋まっているかというとそんなことはなかったりもする。うーん、支離滅裂だけれど。

10年前はとても10年後の自分なんて想像出来る状態じゃなかったけど、10年経ってみて今この仕事が出来ていること、それは想像以上の結果だと思う。僕以上に、僕が一番ネガティブだった時期を見ている地元の友人は揃ってそう言ってくれる。特に東京に戻ってからのこの5年必死になれたのは根底にある「見返したい」気持ちによるものだったと思う。今この場に立って…まだ届いていないんだろうけど、でも僕自身はここまで辿り着けてだいぶ満足だ。ゴール地点まで来たみたいなものだと思っている。これからも日々は続いていくしそれが途切れることは無いけれど、もしあそこからの10年を一つの区切りとするならば、この先は何を目標に生きようかなあ。何をモチベーションに生きればいいのかなあ。そんなことを思う。まあ人としてまともになったか、誰かに追いついたかって言うとそんなことはないから、そりゃ人としても仕事としても成長は続けなきゃいけないんだけど――それって何の為だろうね?その先のモチベーションを、今後は作らなきゃいけないと思う。

試合の話に移る。朝9時過ぎに帰ってきて、寝過ごした昨年を省みて――ほぼ眠らず千駄ヶ谷へ。指定席(SA席)を取ったのは初めてだったけど、今回割と好きな視点(バックスタンド上段)だったので、来年以降も指定席を取ろうと思った。清水を見るのは7月の静岡ダービー以来、鹿島を見るのは11月のジュビロ戦以来かな。スタメンは、鹿島は曽我端、新井場、伊野波、中田コ、宮崎、小笠原、青木、野沢、フェリペ・ガブリエル、2トップに大迫と興梠。清水は山本海人、市川、岩下、ボスナー、太田、本田、小野、山本真希、藤本、ヨンセン、岡崎。岩政にマルキーニョスという攻守の柱を欠く鹿島。対して監督に加え主力の多くがこの試合を最後に去る清水。メンバー的にもモチベーション的にも清水に分があると思っていた(準決勝の結果然り)。しかし先制は鹿島。岩政を欠く鹿島、セットプレーは不利と思っていたけど、決して背が高いわけではないフェリポンがどフリーで合わせて先制。その他興梠?がどフリーで外したシーンなど、鹿島が優勢に試合を進める。

後半、小野からの裏へのパスをヨンセンが合わせて追いつくも、野沢の見事な直接FKで試合は決す。2-1で鹿島が勝利。静岡県民として、鹿島が嫌いな一人として(笑)、清水に勝って欲しかったけれど、内容的には「さすが鹿島」という試合でもあり、「やっぱり清水にはあと一歩が足りないんだな」という試合でもあった。メンバー的には清水に分があると思っていた。けど、鹿島の方がサッカーが良かった。もう根本の差。鹿島はやっぱり上手くて速い。楽するところと仕掛けるところ、勝負どころが分かっている。メンバーが代わっても変わらなかった。清水は…他のJクラブでもそういうところ少なくないけど、パス回しを頑張る。そのおかげで相手に戻る時間が出来る。守備陣系が整った鹿島を崩せる程攻撃に自信があったのだろうか?耐えなければいけないところで走れない選手が居た。苦しい時に仕掛けられなかった。前線の名前は豪華なのに、連動性が低かった。とにかくヨンセン頼み。の割に、サイドから良いクロスが入らない。それは時間を掛けすぎているからだ。

心情的には、残留争いクラスだった清水を上位争い常連に立て直した健太や長い間貢献したテルや市川を切るなんて――と思うところはあるけれど、でもエスパルスが本当にタイトルを狙うのなら、ここでリスクを追って先へ進む・環境に変化をつける判断は決して間違っていないのだと思う。勿論それが当たるか外れるかは先に進んでみなければわからないけどね。でも、この試合に限っては、このメンバーでこのサッカーしか出来なかった長谷川健太と、あのメンバーであれだけのサッカーが出来るオリベイラとの差をまざまざと見せ付けられた試合だったと思った。鹿島の方が一枚上手――よくうち、リーグ終盤でこの鹿島に勝てたなあ(笑)鹿島の表彰式は見たくなかったけど、多くの選手がこのクラブを去る清水の挨拶を見たかったので表彰式終わりまで見ていた。誰より手を振っていたのは怪我でこの試合を欠場していた兵働。松葉杖を何度も何度もスタンドに向けて振るその姿にはちょっと感動してしまった。誰よりも健太の下で働き続けた選手だ。

「しかし本当に清水は来季大丈夫なのかね」――なんて、帰省してから地元の友人とサッカー話をしていたけど、高原、大前、原、小野、大悟、浩太、辻尾、岩下、ボスナー、太田、海人、控えに伊藤翔、永井、真希、村松、平岡…と名を並べてみると、FW陣以外はジュビロよりは強そうだなと思う(笑)ていうかFWの層が厚いなあ。実際シーズン出てみてどれだけ働くかは未知数だけど(高原然り)。あとボランチかな。今年までのシステムは本田拓が居たからこそというのはあっただろうし。多くの選手が去るけれど、高原や大悟、村松みたいな高校時代を静岡中部で過ごしている選手が戻ってきたのは、形としては悪くはないだろうと思う。ちなみに、天皇杯を掲げた大岩も元はといえば清水商の選手で、遠くの選手のように話さない清水サポ(のおばちゃん)の懐の広さにはいつもえらいなあと思います。天皇杯、小笠原が受け取った後、掲げるところだけ大岩に譲っていた。偉いなあ。鹿島は強かった。来季は名古屋と鹿島、それを追ってガンバというような構図になるんだろうか。

今年の天皇杯はいつもと比べると暖かくて過ごし易かった気がする。元旦から今年も良い試合が見れました。スルガ銀行があんなにガッツリ協賛になったのって今年から?昨年から?なんか天皇杯もCMが増えたよね。ハーフタイム、代表ユニ着たどーもくんが走っていたのは近くに居る人が羨ましいと思った。1日は外苑前⇒表参道⇒渋谷と歩いて帰宅。表参道ヒルズは1日からセールをやっていた。明治神宮近くだからか。今年は久しぶりに天皇杯観戦⇒帰省のコースではなく、結果的に3日まで東京で過ごした。渋谷も閉まっているお店は思ったより多くなくって、なんか――正月なのかあ、って感覚がいつもと違った。もうちょっと普通な感じ。残していた仕事をこなしてから眠ったら、2日は夕方頃起床。2日も東京に居ることにして、吉祥寺・渋谷で過ごした。3日は昼には帰省して友人と遊ぶつもりが、起きたら昼。結局夜から帰った。帰りの電車の中でもずっと眠っていて…なんだか31-1日でずっと起きていたところから身体の時間軸は確実におかしくなっていた(笑)


3日帰って友人と飲んで、帰って昼過ぎまで眠って、友人と遊んで、帰って昼過ぎまで眠って、自転車で出掛けて友人と御飯食べて、昼過ぎまで眠って…って感じであっという間に年始の休みも終わり。当初はこの休みを利用して、18きっぷで北陸巡りに出かけようと思っていたのだけど、帰省が3日の夜からになってしまった時点でそれは無くなった。このままだと18きっぷが2回余る。売る手もあるけど、とりあえず8日から3連休もあるわけだしせっかくなのでどっかへ行きたい。けどオフシーズンだから見に行きたい試合があるわけじゃないし、フェスもないしライブも思い浮かばない。中長距離でパッと行きたいなーと思っていたのは水戸でやっている大友良英“アンサンブルズ”展。水戸だったら1日で往復すれば18きっぷでのお得感もあるけど、去年2回行っているからほんとにこれ見に行くだけになっちゃうな。あとは昨年同様雪がある地域に行きたいけど、どこがよいのやら。10日は高校サッカーの決勝を見に行きたいので、8-9日の2日間でどこか行けるよう考え中。

あとは友人と次の帰省タイミングの話になるとどうしても今季日程が気になりだす。2chのスレを鵜呑みにすると、3月12-13日(2節)にホームだったら14日のピロウズ@浜松窓枠のチケットを取ろうと思ったけど、今年もホーム開幕のようです。次の帰省は多分ここ。2ヶ月後だからすぐだな。2節のアウェーは関西。18きっぷで帰ってくると思うと本当に帰ってくるだけになりそうな土地ではある…。よさげなライブもあるし、見たい展示もあるから是非行きたいところだけれど。でも前後に有給取りたいな。あとはRock On The Rockが今年は5月28-29日(13節)。毎年何故かこのフェスの週はアウェーになるのだけど、今年はホームになることを祈る。そうこうしているうちに、きっとまたすぐ春がやってくるね。フェスの日程が埋まっていくのも楽しみだし、何より早くJリーグの日程発表が待ち遠しいもの。…とここまで書いたところで新宿。6日もせっかくだから鎌倉辺りに寄っていきたかったけど昼過ぎまで寝てしまってかなわなかった。6日の23時半頃帰宅。あっという間だけどこれで一年で一番長い休みは終わり。来年はどっか行けるように、年末の仕事をちゃんと片付けられるようにしたい。もっと1年というか、10年というか。そういう振り返る話を長く書けるつもりだったけど、こんなもんだろうか。また思いついたら書く。ああ、どうしたら恋愛出来るんだろうって話とか(笑)、相変わらずそんなことを。