ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

the pillows @ SHIBUYA-AX / 日本代表-Jリーグ選抜


今日のライブのハイライト。「(俺らなんか大したバンドじゃないから)“不謹慎だ”って言われても何ともない(笑)」というさわおのMC。その流れで鳴らされたのは、ツアー序盤のライブではやってなかった曲だった。“大嫌いな世界を見下ろして”という注釈を付けながら、でも“報われない時代 救われない未来”という絶望と“二人同時に夢で見たのさ 生まれ変わった時代 虹のかかった未来”という希望を歌う、あの曲。山中さわおにとって、ピロウズにとって、精一杯のメッセージ・ソングなんだと思って、刺さった。序盤のMCで「音楽を楽しもう」なんて、なんかさわおらしくない普通の言葉だなーと思って(笑)それなりに気を遣ってるんだと思って。関東地方では電力の問題もあって、(小さなライブハウスはともかく)一定以上の大きさのライブはどんどん中止・延期になっていた。AXも例に漏れずこれが震災後初のライブ。先週見たライブの話の中でも書いたけど、大きな音で音楽を聴くということが特別なことなんだって実感するし、元気を与えられるものなんだって思った。

「誰かが先陣切らなきゃいけないんだよな」って言って、銃に対する盾になっているようなポーズを取るさわお。その流れでの前述のMC⇒曲。こんなピロウズだから、僕はこのバンドをずっと好きで居るんだと思った。空気は感じ取っているんだ。でも、その空気に同調することばかりが真実じゃないんじゃないか?不謹慎と言われるのを恐れて隠れているのが、果たして正しいことなのか。今だからこそ、音楽を鳴らすこと、ステージに立つことに意味があるんじゃないか。先週見たライブでの菊地さんMCにも同感だった僕なので、(前回の日記にも書いたけど、)正直自粛過剰の雰囲気は嫌だ。一緒に萎んだって、何も救えないでしょう?萎んだつもりで居たって、安定した食料供給と電力供給されているわけでしょう?節電はすべきだ、でもだからって全ての歩みを止めるなんて勿体無い。…あとね、今見合わせていようが、原発がもっと問題になったらそれこそ東京でライブどころじゃ無くなると思うのですよ(笑)だから明日じゃなく、今鳴らそう。僕はそれが正しいと思う。

ライブは途中で抜け出して(前回同様ツアーもまだ途中なのでそれ以外の内容は省略。)、サッカーの試合も見た。日本代表-Jリーグ選抜。後半のみ。前半だけの出場だった前田の出来はどうだったんだろうか。今発売中のサカマガ?サカダイ?で清水さんが絶賛コメント。Jリーグ出場233試合101得点という数字は他の100得点以上の日本人FWと見比べてもアベレージとしては抜けてトップの数字(まあ中山、カズを100ゴール時点で見ればもっとすごかったんだと思うけど)。コンスタントに2、3試合に1得点取り続けてきていると考えると本当にすごいと思うのです。前田のこと書き出すと長くなる(笑)Jリーグ選抜は代表のサブ組以上にぶっつけ感満載だったので、その中では良く繋いでいると思った。両中村と小野の視野の広さはさすがです。カズが役者過ぎる。なんでトゥーリオの落としなのかと思ったけど(マイクじゃないのか、と(笑))、いくら落としが良かったとは言え、あの間のスペースに居る嗅覚、森脇や東口が決して演技をしたとは思えないし、ちゃんとあの放物線を描いたシュートを放つのだから。すごい。不屈の人だ。あと、駒野にPK蹴らせてやりたかったな(笑)日本サッカーが一丸となった、素晴らしい試合だと思いました。

ピロウズのライブに行って改めて思ったこと。元々思っていたはずなんだけど、時々忘れていて、そうして時々思い出すこと。別に大多数の人、多くの人に、良い風に思われたくて、過ごしているわけではないんだってこと。人から好かれたくて、仕事をしているわけでもないし、何か積み重ねているわけではない。ということ(それでも誰かには理解して欲しいけど)。そう思ったけれど、それでも尊い命がこうして失われて、職場を失って、家を失っている中で、僕みたいな人間性レベルが10で言ったら2ぐらいの人間が電気を使って、甘いものを食べて、のうのうと生きているというのは、一体何でなんだろうなあって思う。ちなみに、仙台出身のフットサル仲間は、親の会社が津波で流されてなくなったと言っていた。親は無事だったという。「それが何より」と言っていた。そういう世界なのだ。夢で刺されたりする夢を見たりすると、死にたくないなあって思うけど、それでもあんまり自分がここで存在し続けたいって欲は無いし、あまり望まれて存在していると思うことも無いので、僕が居なくなれば2人分ぐらいの雇用機会は生まれるだろうになあ、なんて考えたりする(笑)そうは言っても、こうしてのうのうと過ごし続けるんだろうし、今居る場所を飛び出すわけでもない。そんなこと考え始めて、ちょっとネガティブな気持ちで帰ってきた。でも、そんな僕でも出来ることをしなければ。というのがせめても今の気持ち。