ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

the pillows @ TOKYO DOME CITY HALL とか


忙しい週だった。深夜勤務が続いたのと、木曜は早出をする予定だったので――それを理由に水曜日は外出先から直帰…として、JCBホールへ。MCで知ったのだけど、もうJCBホールじゃなくて“TOKYO DOME CITY HALL”だそうな。ネーミングライツ下りたんだ。厳しいご時世です。ピロウズを見るのはAX以来。そもそもこの週は忙しいのは見えていたから、本当は日曜のZeppの方が行きたかったんだけど、Zeppのチケットがもう買えなくなっていたのでそれをまず断念し。JCBも諦め気味だったんだけど、前述の理由で――早く帰れるなぁって思って(笑)行こうと決めたのは当日の昼ぐらい。そんな感じだけど行けたのは20時過ぎ。“EMERALD CITY”ぐらいから。ちなみにこないだのAXのライブでは…日本代表の試合を見に移動したのがこの曲までだったので、丁度その続きみたいな感じ(笑)ツアーファイナルだから曲名とか書くと――って思ったけど、延期になっている東北公演があるから厳密に言うとファイナルではない。のだけど、以下曲名は出しながら書きます。

アンコールの“HEART IS THERE”はビックリ。ライブ後に会った友人曰くこないだのZeppでもやったらしいけど、それ以前だといつ以来ぐらいなんだろう?LOSTMAN GO TOツアーとかでやってるっけなあ。ダブル・アンコールで“No Surrender”。今までもそうだったはずなので、これで終わるかと思ったら――もう一曲、“Hybrid Rainbow”。ライブで聴くの、すごく久々な気がする。フェス以外のこういうワンマンでやるの、久々じゃない?聴けて嬉しい気持ちもあるんだけど、“殆ど沈んでるみたいな無人島”なんてフレーズだったり、“選ばれなかった僕らでも 明日を待ってる”ってフレーズが、今こうして聴くと、なんていうか…「生かされている」ことへのメッセージにも思えた。この曲、普通のアルバムのツアーでは久々にやったはずで、しかも大体最近ってアッパーな曲で終わることが多かったから(“Advice”とか“No Substance”とか?)、なんかすごくピロウズなりに…シリアスなことを考えながら駆け抜けたツアーなんだろうな、と感じる終わり方だった。

ライブ後に会った友人は「涙が止まらなくって」と鼻水ずるずる言わせていた(笑)なんかでもその気持ちも分かる、シリアスな終わり方だったし渾身の“ハイブリッドレインボウ”。名曲。もう数年前から毎回思っているんだけど、「もうリリースされてから○年なんですよねー、そう感じないなー」と。それがもう14年(笑)完全に懐メロのはずなのだけど。久々に聴いて、改めて不思議な曲。ポップでもないし、すごい暗いわけでもないし、早いわけでもないし、遅いわけでもない。エモーショナルだけど、いわゆるエモっぽいわけではない。こんなうっすーい曲を代表曲にしているロック・バンド、他に無いんじゃないか。さて、今日のライブは事前の噂どおり?割とすいていた。当日券、バルコニー買おうかと思ったらフロアしか売っていなかったのも、一応それを考慮してのことだったのかなあ…。(ガラガラって程では無いけど、フロアでこんな快適に場所を探せたのは初めてぐらいじゃないかと。EASTやAXじゃこんな風にはいかないもんなあ。)平日JCBじゃ厳しいか。

でも、2005年に東京来た頃はもう必ずソールドアウトしちゃうような状況で、なんかファンクラブ入っている人に頼まなきゃ絶対取れないような状況だったから(そしてそこまでしてライブへ行きたい人間じゃないので、行かなかった。ミスチルとの対バンとかそういう例外だけお願いしたものの。)、こんな風に「行きたい時に行ける」状況はすごく嬉しい気がするというか(笑)まあ、5年経てば、大学1年だった子が社会人3年目とかになっちゃうぐらいの年数なわけで。ファンが減ってるわけじゃなく、平日の夜に都合がつきにくくなったファンが増えているだけなんじゃないかと思う。中学時代に好きになり、高校時代がピークで、最近のピロウズの作品がむちゃくちゃ好きってわけでもないけど、でもここ2、3年ライブ行く回数がすごく増えた。なんか、落ち込んでいる時にちょうどピロウズのライブがあることが多く(笑)今回も正にそうで。なんかやっぱ――ピロウズは元気をもらえるんだな。


それ以外のお話。ハイクで書き殴ったことをちょっと改変しながら。2年前、人生で初めて仕事や会社ってものに置いて「同期」というものが出来た。自分は高卒でその後ふらふらしていたような人間なので、いわゆる「就職活動」みたいなことはしていないし、今まで…よく言う「同期」みたいなものが居たことはなかった(同年入社、とかはあってもね)。だからなんかすごくくすぐったい言葉なのだ、それが(笑)そして同年代だった。2年かけて、その皆が居なくなる。仕事だし会社だから「なんでそうなるんだ!?」とは、まあ思っていないのだけど、でもそれとは別に、やっぱりもっと感情的な部分で――理屈じゃなく、寂しい。誰にも言えないけど、寂しいよ。心の底から寂しい。こうして一緒にタクシー乗って愚痴言いながら帰るのも最後なんだ。こんな話し合える人、もう居ないかもな。涙が出たのは、たぶん駒野がPK外して以来だ(笑)相手がまあ僕をどう思っていたかはわかんないけど、でも僕は寂しい。胸にぽっかり穴が空く感じってこういう感じなんだろう。

「今後が不安だ――」ってことは、心では思っても、残された人のことを思えば、まあそう思っていないというか、仕事的にはそう思っていないんだ。思わないのが僕の仕事としての今後の立場なんだろう――って思うし。仕事面では「大丈夫」だって言える人間にならなきゃいかんのだ。だから、淋しいとか不安ってものは、やっぱり個人的な気持ちの部分に過ぎない。僕はそんな出来た人間じゃない。自分の2年の実績には胸を張れるけど、でも同時に、これだけ残したのに、他の同期に大して慕われていなかったよなーってのも――まあ理解出来るし(笑)、やっぱ出来た人間じゃないんだよ。自分にとってはその寂しさの方が大きくもあり――なんで残されるんだろうなって。じゃあ僕が一年後どうなっているかなんてわからない。モチベーションは変わらないけど、忙しさは辛くないけど――人への気遣いの辛さは増している、ような気がする。僕にはこんな風に皆に挨拶することなんて出来ないだろうな――と思うだけ。でも、たとえお世辞や気遣いだとしても、最後に残されたメッセージは心の底から嬉しいし、僕はこんな風に言えないんだろうなあ。ダメ人間だよ。ほんと。仕事で評価されても、内面はそう変われるもんじゃないよね…。

“短い手足を 無理矢理伸ばして やっと間に合う高さの安らぎに/ふざけて忍び込んだけど子猫じゃない 自分ですぐに出てゆくさ 放しなよ その手を/優しさも痛みも感じない季節はそっと 隠れていよう”(“Please Mr.Lostman”)“僕の振り回す手が 空に届いて あの星を盗み出せたら 何か変わるのか”(“Trip Dancer”)

ピロウズのライブを見ると元気になれる」の続きを書くと。15の頃好きだったアーティスト――これはもしかしたらミスチルやゆずやバインでも同じように感じるかもしれないけど――でもミスチルやゆずのコンサートへ行くことはないし(指定席が嫌だから、一人だと居辛いから(笑)でもだからミスチルは毎年ap bank fesへは行きたいわけだ)、バインは――なんで行かないんだろう(笑)なんだろうね。もし“そら”や“スロウ”や“望みの彼方”をやってもあんまり元気になるって感じじゃないからかな(笑)やっぱピロウズのポップさ、軽さという面、さわおの世界観、両面によって気持ち的に楽になる部分が――他と比べてすごく大きいんだと思うし、“Trip Dancer”の歌詞のようなもやもや感を言い表しているのがピロウズだから、なんだよね。不満なんじゃない。不安なんでもない。そういう分かり易いもんじゃない。漠然とした空虚感――それは(恥ずかしいことだけど)10代の頃からそう変わっていないのかも。まともになりたい。まだ近付けている実感は無い。