ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

FC東京-大分トリニータ @ 国立霞ヶ丘競技場 / TAROLOVE展〜岡本太郎と14人の遺伝子 @ 西武渋谷店 / TERATOTERA祭り・オーケストラTOKYO-FUKUSHIMA!

今週足を運んだイベントの話など。

FC東京-大分トリニータ国立霞ヶ丘競技場


水曜日の試合ですが、先週に引き続き平日の国立でJ2。今回はFC東京-大分トリニータ。前節、前々節のJ2で昇格候補組の多くが足踏みをし、サガン鳥栖-FC東京という天王山も、FC東京にとっては2位相手にアウェーでドローという上々の結果、後半はFC東京が完全に力の差で押し込むという展開だったことを考えても、もし東京がこの試合で勝てなかろうが、昇格争いの大勢には影響が無いだろうと。そういう意味では同じJ2でも鳥栖-千葉や徳島-札幌をテレビで見た方が面白かったかもしれないし、それよりも金券ショップで値崩れしてライヴハウス価格になっていたジュンスカ×ユニコーン日本武道館の方が価値があるんじゃないかとも思いつつ、でもチケット買っちゃってたので国立へ。

試合は後半から観戦。前半は1-1。ロスタイムに前俊のすごいボレーが決まって追いついたんだとか(たしかにそれなりの歓声が聞こえた)。今日の東京は今野が出場停止で不在。とはいえ、今の大分は上位につけているチームでは無い。さすがにチーム力に差があるだろうと思って見始めたのだけれど。思った以上に大分が良いというか、東京が悪いというか。東京が怖く感じたのは途中出場の石川やセザーの単独突破ぐらいで、良い時のサイドバック含めた波状攻撃のような勢いが感じられなかった。チーム全体の運動量がかなり停滞していた。

運動量が少ないのは過密日程のせいだろう。しかも九州から帰ってきての中2日の試合。しかし実はこの条件は大分も同じ(大分も中2日で前節ホーム。しかも下位同士の対戦で負け)。それでも大分は中盤、前線の出足が非常に良かった。デカモリシ、前俊という2、3年前までは将来を渇望された2トップの本来の力量もあるにせよ(タメが出来るし、個人で通用している)、前線からかなり追うし(中盤のプレスで奪ったシーンがかなり多かった)、サイドバックの選手も積極的に前線に絡み、且つ逃げのクロスを選択せず、勝負して中に切れ込むことが多かった。良いねえこの姿勢。これが田坂イズムなんだろうか?サイドに逃げる選択ばかりで「ほんとワンパターンですよね」と元監督に言われてる水色いチームに見せてやりたいわ…。

1-1で迎えた後半ロスタイム、大分が中盤で奪ってカウンター。長谷川が決めて2-1で勝利!この日の試合内容はともかく、順位やここまでの東京の安定ぶりを考えれば「金星」と言って差し支えないんだろうか。正直審判はかなり大分寄りだった気がするので(笑)、もうちょっと厳しく取られていれば東京もあそこまでイージーに中盤でボールを失わなかった気もするけど、それでも内容・勢いとしては大分がもう2点ぐらい入ってもおかしくなかった。それぐらい東京も走れてなかった。天王山を終えたことで気の緩みがあったのか。あとは今野が居ないだけでこんなに後ろのビルドアップ、ボール供給力が違うんだなと…まあ代表のレギュラーなんだからそりゃ簡単に穴埋まるわけないし、代わりが務まる選手が居たらそんなのJ2クラブじゃないよな(笑)そして森重じゃなくてそいつがレギュラーだ(笑)

まあでも繰り返しになるけど、ここでFC東京が負けたところで昇格争いの大勢には影響は無いでしょう。鳥栖が勝ち点差を詰めたけど、総合力の差は歴然。鳥栖に敗れた千葉は(FC東京戦を残していることを考えても)限りなく赤信号に近いか。3、4位の争いは札幌が勝ち点を逆転。ここの争いは最後まで面白そうだ。遠征目線ではどちらも良い(笑)しかしこの日の国立は寒かった。寒いの覚悟して、インナーも長袖、カーディガン厚め、襟も厚めにしてきたけど、それでも寒かった…。もうナイターは冬だな。先週はまだ快適だったのに。そしてメガネを忘れるという大失態。ただでさえ常にかけようか迷うほど最近目の疲れを感じていたのに…。裸眼では手前側のゴール前の攻防がかろうじて見える程度。メガネ作る時間なかったから、100円ショップで双眼鏡買って行ったんだけど、好判断だった。しかしこうしてまだムダなものが…。

そしてナビスコカップ決勝

東京を見るのは案外久々で7月の鳥取戦以来トリニータを見たのは3年前のあのナビスコ決勝以来でした。ナビスコ決勝の3日前に、奇しくも国立で2年前のナビスコカップ覇者と3年前の覇者の対決だったんだな(他人事じゃないぜ…)。金曜の話になるけど、ナビスコ決勝のチケットを渋谷の金券ショップで買った。「思ったより(2002年の時みたくは)高くないんだな…」と先週末ぐらいから思っていて。現実的に手を出せる範囲。数もかなり出ていたから、これギリギリまで粘れば安くなるんじゃないかと思っていたけど、定価割れまではしなかった。でも大体ライヴハウス価格。浦和が決勝まで来ればもうチケット買えるわけない…と思っていたけど、こういう相場にも、レッズの今年の観客減(熱気低下)の影響が現れているんだなあ。

J1の今季の入場者平均が大きく下がっていて、これはやはりレッズの動員減が(もともと数が多いだけに)大きく影響している。とは言えそこを結論としても仕方が無いので、個人的には「シュート数は減っていないか?得点数は減っていないか?」「スコアレスドローが増えていないか?」というところとの関連付けを誰かしてくれないかな、と思っていたり。「自分たちのサッカー」とか組み立てとか内容とか言うけど、でもやっぱサッカーを見ていて最もエクスタシーを感じるのってゴール前の攻防や、ゴール後の盛り上がりだと思う。だから…もしチームがボールポゼッションを志向して、バックパスばっかりのチームになって、結果ポゼッション率は高くなっていようが、シュート/ゴールを狙うシーンが減っていたら、それは面白くないと感じられているのではないか?(ジュビロがそういう試合が多い)

話をナビスコ決勝に戻す。このカードを生で見るのも2002年のナビスコ決勝以来。あの時みたく天気も良さそうだし楽しみです。あの時は(半分オウンゴールみたいな)小笠原のゴールで1-0だった。昨年の5-3とまでは言わないけれど(笑)、今回はもっとゴールを見られれば良いと思う。やっぱり点の取り合いは面白い。しかし今回程、どっちが勝ってほしいという気持ちがないカードも無い(笑)個人的には以前タイトルを争ったライバルである鹿島ほどタイトルを取ってほしくないクラブも無いが、それでも浦和も未だに何かにつけて「磐田、磐田、クソッタレ」コールをするからねえ(笑)でも、優勝したクラブを祝福出来る気持ちはあるから、チケットを買って足を運ぶわけです。良い試合を期待!

TAROLOVE展〜岡本太郎と14人の遺伝子 @ 西武渋谷店

これも水曜。西武渋谷で今週から始まった展示へ、水曜昼休みに足を運んだ。今年は渋谷でも岡本太郎関連の展示が多いので足を運ぶ機会が多い。これとか。







特設会場での有料の展示以外にも、西武の店内の数箇所に岡本太郎や今回の出展作家の作品が配置されていた(写真はその一部)。特設会場に行く前にその店内の展示を周っていたら、ある箇所で無料招待券が配布されていた。いいのか…。その特設会場の展示も面白かった。11/6までの開催。もっかいぐらい行きたいな。

TERATOTERA祭り/オーケストラTOKYO-FUKUSHIMA! @ 井の頭公園/吉祥寺駅周辺各所


先週から今週にかけて吉祥寺を舞台にTERATOTERA祭りというイベントが行われています。TERATOTERAのイベントは以前Open Reel Ensembleを見る為に足を運んだことがありました。2月に見た大友良英さんの船上ライヴもその一環だったかな。今回はその中でも「TOKYO-FUKUSHIMA!」という、被災地・福島に思いを届けよう的なイベントも行われていて――まあ家から近いので様子を見に行ったりしてみている。天気が危ぶまれた土曜日は凧揚げが行われていた。

そして日曜は「オーケストラTOKYO-FUKUSHIMA!」という催し。大友良英さん指揮の下、七尾旅人原田郁子ちゃんが参加し、オーケストラが井の頭公園を練り歩くというもの。池の方からのスタートは見れなかったものの、グラウンドから逆に進んでいくと途中でオーケストラと遭遇。




おお、ほんとに原田郁子ちゃん!森の中を舞うように踊る姿。

思い思いの楽器を持った人々、どこまでが一般参加者か事前に参加が決まっていた人か――あとゆっても吉祥寺住民を巻き込んでというよりは、こういう趣味の周辺の人たちが集まって、類のものだと思うけど――それでも多くの人たちが列を成し、グラウンドへ。ちなみに大友さんは遅れて別部隊を引き連れての登場でした。「もう行っちゃってたんだね」って(笑)







多くの人が大友さんの指揮で音を鳴らす風景はごく自然体のものなのに壮大で――なんとなーく音につられて人が集って広がったこの輪の大きさというのは、音楽って面白いもんだなあ、って改めて感じさせられた。たとえばこのオーケストラ自体には、参加するのはカンパ制でそれが東日本大震災被災地への募金になってます、みたいなものは無く、ほんとただこのイベントを見つめるだけ。僕個人の行動だけで言えば、自己満足としてこのイベントを見に行っているだけ。ただの自己満足じゃん?果たして繋がってるの?何かメッセージ発するわけでも受け取るわけでもないし。ってなっちゃうんだけど。それでも、これをドキュメンタリーとして編集して、届けたとしたら。もしその映像の一参加者となれているのなら。何か力を投げ掛けられるんだろうか?(大友さんのその他の被災地向けのプロジェクトでも、狙っているのはそういうところ?)そんなことを思った。(ミスチルの仙台公演での「編集」に対して斜めに見てしまったのは、あまりに「DVDをリリースすること」向けに編集されている感じがしたから。やはりそこの「商用っぽい感じ」って、たとえ同じ「被災地向けのドキュメンタリー」でも、出るものとそうでないものとあるんだろうな。と思う。)

ちなみにイベント自体には東日本大震災の募金箱が設置されている場所もあった、筈。昨今徐々に東日本大震災向けの募金箱が設置されている場所も少なくなってきているのだけど、ある限りは少しずつ少しでも落としていきたいと思っています。サッカーを見るべく途中で離れたので最後どういう風に解散したかまでは見なかったのだけど、それ以外にも吉祥寺駅周辺の各所でアート作品が展示されています。吉祥寺に住んでもうすぐ8年になるけど、パルコの屋上に初めて足を踏み入れた気がする(笑)あとそれと関連しているようなしていないような、吉祥寺猫まつりなるものも今月一杯開催中です。