ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

続・ベネッセハウスに泊まってみた / 地中美術館 / ぼくらが旅に出る理由は大体百個ぐらいあって【直島〜宇野〜倉敷〜新見〜松江】

ベネッセハウスでの束の間の背伸びも終わり、じゃらんアプリで5,000円以下の宿を検索する日々に戻りました(笑)日が射して輝く瀬戸内海を眺めながら、この現実逃避レベルはすごいと思った。RADWIMPSの“DADA”という曲に「生きてることそれこそ回り道 長い暇つぶし」という歌詞があるんですが、正に今回の旅は壮大な暇つぶしだなあと思うけど、そんな一日をまた写真で振り返ります。今日も多い。

続・ベネッセハウスに泊まってみた

朝8時。今回の旅において一番ちゃんと時間通りに起きれた。それは後の予定とか、せっかくだから朝食(ビュッフェ)食べなきゃっていう気持ちとか色々あったからなんだけど、起きるなり窓を開けて目の前にこんな空間が広がっていれば目も覚めるよなと。そんな窓の外の写真と部屋の写真を。部屋にバスローブがあったのでせっかくなので着てみた。人生初バスローブ(笑)




パーク棟の杉本博司作品(の一部)。夜の暗い中で見るのも雰囲気があって良かったけど、昼間でちょっと日が射している中で見るのも楽しい。



その他のパーク棟の作品とラウンジからの景色、ビュッフェ。





惜しみつつベネッセハウスをチェックアウト。価格もだけど、間違いなく今までの人生におって最高の宿泊地だったなあと思うし、まだ100%満喫出来ていないんじゃないか、という気にもさせられる。また泊まりたい。…けど今回みたく一人で、というのならしばらくいいや(笑)3〜5年はいい。友人なのか恋人なのか友人以上恋人未満なのか、気の知れた誰かが行きたいなんて言うなら何度だって泊まってみたい場所です。

地中美術館 /【家プロジェクト】南寺〜猫、そして直島出港

ミュージアムに今一度寄った後、バスで地中美術館へ。ウォルター・デ・マリア、クロード・モネジェームズ・タレル3名の作品しか無いのに「鑑賞に1時間程は掛かります」と言われてほんとかよと思ったけど、地中カフェで外眺めている時間含めて本当に1時間ぐらいは掛かった。地中美術館の建築自体がアートって設定なので地中カフェ含めるのも間違っちゃいない。瀬戸内海がきれいすぎた。数日後には東京の普段の生活に戻るというのが信じがたい気持ちになる(そこまで逃げたいわけじゃないけど(笑))。


バスまでに時間があったので、地中美術館のチケットセンターから少し離れた三島喜美代の作品を見に行ってみる。道端にでっかいゴミ箱が…。ちなみに三島喜美代作品は倉敷大原美術館別館でも見た。この作品の近くの空き地が新たに工事していたのだけど、また何か建てるんだろうか。あと直島の貯水池なのかと思っていた池、思ったよりもデカいんだね。貯水池じゃなくて自然に出来ている池なのかな、あれは。




昨日行き残した南寺でジェームズ・タレル作品を見るついでに、昨日猫と出会った場所に行ってみた。また居た。これ、また次回来てまた会えたらそれが正夢になるのかな、と思いながら。そして12時45分の宇野行きのフェリーで直島とお別れ。現実的に次また直島に来れるぐらい時間が出来るのは、また来年の年始だったりするんだろうけど。丸亀や桃スタで試合あればそれを理由にしてまた来たいけど(笑)

あと、もし次また直島へ来てベネッセハウスに泊まることがあったなら。パーク棟含めあらゆるところに駐輪場があるので、連日利用が可能な港近くのカフェのレンタサイクルで島内を行動したい。バスとフェリー、二つの時間に縛られるのはめんどい。結局高松に戻らなかったのもフェリーの時間が合わなかったからだ。次は豊島や犬島にも行きたいけど、予めフェリーの時間を元にちゃんと計画を練らなきゃダメだというのが教訓。ともあれ、また来よう!

あと直島でジェームズ・タレル作品を一杯見て思い出したこと(というか南寺の作品見ながら思っていたこと)。昨年もだったけどフジロック最終日から越後妻有の夏の芸術祭が始まる。アート好きフジロッカーで光の館泊まったりしたらおもろいんじゃないかと思ったのです。まあ僕は車運転しないんで完全に乗っかるだけだけど(笑)誰か企画しないかなー。

宇野線・宇野〜瀬戸大橋線茶屋町山陽線・岡山〜倉敷

宇野港に13時頃到着。電車まで40分ぐらい時間があったのでコンビニで立ち読みをしていたんだけど、宇野のチヌやののちゃんち見に行ったりすれば良かったなと。それも後から駅の観光冊子を見て知ったんだけど。宇野を13時40分に出てから倉敷に着くまで1時間強。意外と遠かったので高松行かずに早めに直島出たのは正解だったのかな。しかしこんな時間なのに電車は学生がすごく多かった。皆岡山へ。…そうか、世間的には今日が始業式だったのかな。




 

倉敷・美観地区 / 大原美術館、新渓園

15時前に倉敷着。倉敷も滞在時間は1時間半。レンタサイクルして、美観地区〜大原美術館を回る。倉敷は12年前?に修学旅行で来ていてそれ以来だった。美観地区の風景を見ながら「ああ、確かに僕はこの辺を歩いていたんだっけなあ」と思いはしたものの、当時は古い町並みに何の面白さも感じていなかったのは確か(なので細かいことは憶えていない)。どの街行ってもそうなんだけど、仕方が無いことなんだけど、勿体無かったなって思う(笑)修学旅行に限らず、旅行にハマる前のアウェー遠征もフェス遠征も!






大原美術館は本館の、別館の地下という割と目立ちにくい)現代アートの展示も面白かった。憶えているので、草間弥生浅井裕介、小谷元彦、田窪恭治など。まあこんなのは12年前どころか4、5年前でもわからなかったけど(笑)

伯備線倉敷〜新見〜米子〜松江しんじ湖温泉

倉敷から伯備線で米子を目指す。この路線に乗ったのも初めてなのだけど、「豪渓って駅があるのか…」なんて外を眺めてたら、豪渓っぽいものがあったのだけど、駅から見えるものなのか?シャッターチャンス逃した。真ん中あたりの新見という駅で50分近い乗り継ぎがあったので、駅の外で備中そばを食す。新見の時点で少し雪が残っていたのだけど、北上すると駅標が埋まるぐらい雪が積もっている駅が続く。すごく面白そうだったけど、もう暗くて外が良く見えなかったのが残念。でもそんな景色も米子に着く頃にはだいぶ雪が消えていた。





21時過ぎに松江に到着。米子と迷って松江にしたのは、米子に引っかかる宿が無かったってのと、和歌山、徳島、高知と今回初めて行った県は必ず県庁所在地にも行っているなと思ったから島根や鳥取の県庁所在地も足を踏み入れようと思って。滞在時間もそこそこに足立美術館or境港へ移動するけれど(時刻表とにらめっこ!)。松江は新潟市に似ているなと思った。大きな川・橋があるところや、その先に中心商店街っぽいものがあるところ、照明や日本海側っぽい空気もそうかな。城へ向かう道を中心に街として整っている印象――思っていたよりも。こういうの見ると、浜松ってなんだろうな〜とかつくづく思う(笑)ホテルでは吉田くんがお出迎え。

そんな感じで旅も終盤戦。明日は山陰を横切って関西まで戻ります。今回は街から街へどんどん移動していく旅なので、電車の中で後で観光見直しては「あー、いっときゃよかった」「もっと時間あったらなあ」って思うことばかり。四国だけで、豊島・犬島、丸亀、高松で栗林公園イサムノグチ美術館、阿波国分寺、高知ももっと居たかった…と思い浮かんでくる。そう思うと、四国に早くJ1クラブが出来ればなって本気で思う(笑)逆にJ2落ちることがあっても――そう至るシーズンは無茶苦茶気分が沈むだろうけど、新シーズン始まったらアウェー遠征計画が楽しくって仕方無いだろうなあって思う。

いつの間に僕こんな旅行好きになったんだろう、もっと早くからこの楽しさを知っていれば若い頃の方がもっと時間はあったのになー。冒頭に書いた通り壮大な暇つぶしでしかないとは思うけど、でも旅行って趣味はきっと一生ものなんだろう。明日に続く。