ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

クラムボン @ 絵本と木の実の美術館 / 越後妻有 大地の芸術祭の里を自転車で巡る(ふたたび)

アウェー遠征旅行、東北から新潟に渡って、3日目は昨年行って超良かった絵本と木の実の美術館でクラムボンを見るために多分今年最初で最後の越後妻有。そしてタイトルどおり結局今年もレンタサイクルで巡りました。前日はこちら。昨年は十日町まつだいをそれぞれチャリで走りました。そして今回も。(この日は気温が低かったのでだいぶ助かった!)

長岡〜六日町〜まつだい

昨晩は頭が痛くて早めに眠って、起きたら腹痛。長めに眠ってどうにか持ち直したので、十日町に向かう。前日は酒田鶴岡でも多少雨に降られて、新潟入ってからは結構ちゃんと降っていて。長岡の朝は割と天気良かったけど(前夜は結構降ってた)、上越線の道中は降ったりやんだり。昨日の時点では翌日の十日町は一日雨予報。こりゃ自転車無理だな…と思っていた。(あと最上川もそうだったけど、信濃川も水位が結構あってそして茶色い。天竜川にはあまりない感じ。)

農舞台〜クリスチャン・ボルタンスキー“最後の教室”

というわけで今年もこの場所にやってきました。心配された天気はなんか段々良化し、まつだい着いた時点では小雨が降ったけど、あとは大丈夫だった。本当は、昨年使ったレンタルスクーターで動きたかったのです(行動範囲も全然違うし、何より坂が!)。しかし事前に問い合わせたところ大地の芸術祭期間中だけということだったので…まあ、やっぱチャリかな?と。

かと言ってまだ行ったことないところって大体十日町やまつだいから離れた場所なんで、チャリで行ける範囲で考えて――昨年行って道中楽しかったところへ行こうと、クリスチャン・ボルタンスキー“最後の教室”へ向かいます。ゲロンパ大合唱の位置が変わってるなー、とか思いながら。↑の曇りなのに、↓のゲロンパの時には晴れ気味。自転車でだんだん上にのぼっていきます。




今年はまだ芸術祭前だからか、草が茂っている(帰りには草を刈っているかたがたがいらっしゃいました)。そして程無くして“最後の教室”。


まつだいの駅に戻る。行きの登りはしんどかったけど、帰りは下りだし風が涼しいし気持ち良かった。10km近くあるのに、30分で戻れた。チャリが良いのもあるけど。行きはちょっと後悔するんだけど(なんでこの坂を僕は好き好んで登るんだろうと)、やっぱ走っていて気持ちの良いコースです。脳内ではKraftwerkTOUR DE FRANCE”。

十日町でも自転車で巡る。〜越後妻有里山現代美術館キナーレ


ほくほく線十日町へ戻る。「ゆめぞら」という、トンネル内で車内で映像が流れる車両に初めて乗った。そして十日町でもレンタサイクル。最後の教室への行程はともかく、絵本と木の実の美術館は昨年も登ってもう二度とチャリで来ないと思ったのに…。時間の合うバスが無かったんですよ。タクシーにすりゃいいじゃんって?…心のどこかで「一回行けたんだからもう一度行ける」と思っていたんでしょうなあ。(笑)

でも昨年しんどかった反省を生かして、電動式の自転車をレンタル(いや本当はママチャリにしようと思ったんだけど、観光窓口のかたが「無茶だよ〜いいよ電動式乗っていきなよ〜」って言ってくださった)。キナーレのコインロッカーに荷物を置いて、いざ絵本と木の実の美術館へ。電動でもしんどい道のりだけど、それでも劇的に違った!!さすがPAS(ヤマハ発動機)やでー!

クラムボン“ドコガイイデスカツアー” @ 絵本と木の実の美術館


坂道を登ってこの「やりぬく子」の文字を見ると、やりきった感を覚えるよね…。クラムボン見るのは昨年頭のMTVのアンプラグド以来。ドコガイイデスカツアー、前回は青森で見ました。あの時も仙台アウェーの流れだったなあ(両方全然仙台から離れてる)。

絵本と木の実の美術館のどこでやるのかなと思ってたけど、一番人が入る体育館でした。逆にそれより先の教室は展示替え中ってことで行けず残念…(展示もまた見たかった)。ライヴ中に「ここ来るの初めての人?」って質問に殆どの人が挙手していたし、アート興味無くてもクラムボンとか好きな人は絶対この会場の展示好きだと思うし、中も見れたら良かったのにな〜と少し思いながら。

着いたら外に結構当日券並びが出来ていて、あの体育館に100人位は入ってたのかな。展示の時は撮影出来たけど今日はライヴなので撮影×。昨年ここ来た時は芸術祭期間外だったから人も少なくて、廃校作品ですっごい胸に来たんだけど――、こうして人が集まるとまた全然違う雰囲気だなあ!って思った。文化祭みたいな感じっていうのかなあ。(でもそれと、「学校はカラッポにならない」の看板のコントラストが、またたまらないんだけど)

そんな体育館と作品の雰囲気がそうさせるのか、1曲目から曲芸師(絵本と木の実の美術館のスタッフさんが、天井から登場!)とのコラボだったからなのか、セトリのせいなのか昼間だからなのか、今まで見たクラムボンのライヴの中でも一番ファンな感じの雰囲気しかしないライヴに感じた。(元来クラムボンのライヴはピースフルなんだけど、その中でも一番…ダークサイドなところや切ない要素が無かった)

あとはざっくり言うとセトリは下記のツイート通りで…レンタサイクルが17:45迄で、去年の体験で言うと美術館から十日町駅まで30分はかかる。ので本編終了で離脱しました。勿体無いけど、元々覚悟してたから本編全部見れただけ良かった(アンコール見てたらアウトだった)。なお読みは正解で帰りは下り坂をあっという間に下り切って、約30分で駅に到着!また越後妻有での施設のライヴは足を運んでみたいな〜。

十日町〜越後湯沢〜吉祥寺

十日町温泉「明石の湯」に今年も浸かってダラダラして、はくたか〜新幹線で帰京。さすがに3連休最終日、はくたかで座れず、ときも座れそうになかったのでたにがわで帰京。その乗換で時間が出来たから越後湯沢で改札の外出たら、もうフジロックのフラッグが!なんかちょっと、スイッチ入る。十日町からはくたかの通路で一緒だった女子が、新宿から中央線に乗ったらタイミングで目の前にいて、そして同じ吉祥寺で降りた。これが俗に言う…(明日には忘れる)

余談:北川フラムさんが居た

余談。十日町の駅を降りたって観光協会の人に自転車出してもらってたらそのかたが「あ、フラムさん!」と。へえ、あの方が北川フラムさんなんだ!と思った(初めて見ました)。というか夏の瀬戸内開会直前なのに、休日に十日町の様子を見に来たりされているんだなーと。あれだけ大規模で素敵な芸術祭のプロデューサーだからどんな人かと思っていたけど腰の柔らかそうな普通のおじさんで(失礼…)、取巻きもいなかった(どんなイメージ(笑)ハイパーメディアクリエイター的な?)。

そんなこと思い出して後日このコラム読んだ(→http://www.shikoku-np.co.jp/feature/art_fetival/story/ )。「都市の限界を知り――」とはかっこよく言い過ぎだとは思うけど(→http://www.shikoku-np.co.jp/feature/art_fetival/story/21/ )、市の中心には大きなSCと一応まだ体裁のある駅前商店街があり、けど自転車で30分走ると山奥の小さな集落がある。という十日町は、自分も地方都市出身だけど、また違うバランスで面白い。


ともあれ、3日とも涼しい場所で過ごせて避暑的にナイスな旅行でした。でも最終日は午後晴れて、その中でチャリ乗り回してたから腕は焼けた…。そんなアウェー旅行記でございました。また仕事頑張る。