ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

ジュビロ磐田-ヴァンフォーレ甲府 @ ヤマハスタジアム / the pillows @ 名古屋ダイヤモンドホール / あいちトリエンナーレ2013(その2)

2週続けてのヤマハスタジアムでの帰省〜名古屋。そして1年半ぶりのピロウズってことで、この3つセット(ジュビロ、あいちトリエンナーレピロウズ)でこの週の帰省を決めていました。それを決めた頃には「甲府だったら勝てそうだしちょうどいいや」なんて甘い気持ちもあったけど――。

残留へ正念場。ジュビロ磐田-ヴァンフォーレ甲府ヤマハスタジアム

水曜日の新潟-磐田での敗戦で、甲府と勝ち点9差に。

水曜日の新潟-磐田。残り30分ぐらいだけスカパーオンデマンドで見た。前半2点とってたから、今日は勝てるか!?と思ってたんだけど、見始めた時には同点、そしてそこからは――シュート1本も打てなかったなあ。負けてるのに後ろで5、6人歩いてるんじゃな…。裏では残留ラインの甲府が勝って残り11戦で3ゲーム差。そして土曜日はその甲府と、ということになりました。

…まあJ2に落ちること自体はもういいんだけど(下記の旅行計画を考えていると)、それでも今現在、報われないサッカーしているのが見てて辛い(やってる方も辛いだろうし)。だからやっぱ良くなってほしいし勝ってほしい。ヤンツー成岡大井の新潟に恩返しされ、今週末はジウソンとパラナに恩返し…とか考えちゃうけど。

ジュビロは、パスを繋げば繋ぐ程、得点から遠ざかる?

今週のサカダイかマガを立読みしたら「今季パスを6本以上繋いだゴール数」というのがあって、ジュビロは1ゴールで最下位。甲府湘南大分より下(1位は広島で12ゴールだったかな)。でも別ページのJ-optaのデータで見るとジュビロというチーム自体は決してパスは少なくない。チーム全体の数は忘れたけど、ジュビロのパス数1位は藤田の約1200本、2位が小林で1100本。これは首位マリノスの俊輔、中町と同じぐらい(!)で、他の上位ならセレッソなら扇原。浦和は忘れたけど、鹿島の選手とかより全然多い。広島は別格で、森崎兄が1900本…!

問題は、俊輔や扇原や森崎兄のようなゲームメイク力がある選手がボールをさわってるのではなく、CB(とボランチ)の藤田だってことに出ている。チームのパス数は少なくないのに、パスを繋いで奪った点は最下位。まあ試合見てりゃわかるんだけど「意味が無いパスばかり」だってこと。バックパスが多く後ろの選手ばかりボールをさわっている。前田金園松浦に限定して他のクラブの前線とボールタッチ数、シュート数比べたら全然少ないかもな(雑誌買って調べてみよかな)。「パスを繋げば繋ぐ程、得点=勝利から遠ざかる」っていう、中身の無いポゼッション志向の末路。

そのサッカーは結局関塚さんになっても直らなかった。関塚さん云々てのはこんな短期間じゃわからないけど(やっぱやるのは選手だ)、契約が今季一杯である以上、もし甲府戦で負けるようなら――「来期も継続してくれる監督」へ早くスイッチしてほしい。来季も続けてくれるのなら関塚さんでもいいしOBがいいのか外部がいいのかはまだよくわからない。しかし…来期に向けたチーム作りったって、どれだけの選手が抜けるだろう?何よりも――W杯を前に、この10年最もジュビロを支えた前田に抜ける/抜けないの決断をされるのがしんどい。落ちるのが決まったわけでもないのにそんなこと考え始めるの良くないけど。でもとりあえず、ジュビロの黄金時代以降にはびこる変なポゼッション幻想が消えるのならそれはそれがいいな、と思う。(でもJ2行ったら余計ボール回せる分、無駄なパス回しが加速する気がするんだよなー…)

残留争いを大きく左右する一戦。も、下位相手にまた繰り返す低調な試合

寄り道案として、飯田線も乗りたいし小堀遠州の庭園やSANAAの建築行きたいしSLSも蒲郡のフェスも気になる。とか考えてたけど今週は目が疲れて全然起きれなかった。しかも試合に間に合わないような時間で家を出る。どっかでショートカットするしかないなー…とは考えていたものの、湘南新宿ラインで人身事故。品川駅の乗換も長蛇の列。ボロボロ…。結局三島から掛川まで新幹線でワープ。18きっぷ的には損した感じだけどやむなし。三島での3分乗換はしんどかった…。

そしてジュビロ磐田-ヴァンフォーレ甲府ヤマハスタジアムです。17位対15位の下位対決、ジュビロは勝ち点9差なのでここで勝ち点差を6に出来ればまだ残留に望みが繋がるが、逆にそうならないとほぼもう残留の望みは薄くなる。今日のジュビロは川口がスタメン復帰。駒野、駿哉、伊野波、宮崎、藤田、カルリーニョス、小林、山田、松浦、前田という布陣。ジュビロを見るのは先週の試合以来ヴァンフォーレを見るのは一昨年の開幕戦以来かなあ?

前半から――下位対決の時になると、ジュビロの選手からドリブルという選択肢が消え、相手が無理に前から来ないから、後ろでまわし続けるという、低調な内容。相手はジウシーニョの切れ込んでシュートとかあったけど、両チームほとんどシュートが無く時間が過ぎる。ジュビロは前半40分過ぎのシュート1本で前半終了――ゴール裏から小さいながらシュート打てコールが。甲府が引くからスペース無いとはいえ…シュート打たなきゃ入らないし勝てないでしょう。これが「今日の試合は勝ち点3以上の意味がある」試合の内容か?イチメーターみたくシュート数出した方がいいんじゃないか。…いやわかっちゃいる、今のジュビロはひどいサッカーするって。でも、「今日こそは」って毎日思うんだけど、ねえ…。

ドローで勝ち点差は縮まらず、残留は極めて厳しい状況に。

後半、決してかっこよく崩したわけじゃないけど、クロスのこぼれ玉を山田が流し込みゴールで先制!しかしその後、後半41分にパトリックのゴールで追い付かれて1-1ドロー。17位磐田は15位甲府と勝ち点差9のままで残り10試合。16位の湘南が勝ったので甲府は安心出来ないけど(今日は引き分けでOKみたいな戦い方だったけど)、ジュビロは俄然厳しくなった…。先制した後も甲府はそんなに前から来なかった。その結果――ジュビロはやっぱ後ろでパスを回す時間が長くって…結局1点決められて、あとはもう攻める時間が無いっていうね。

勝てば内容はどうでもよかった、そういう試合だった。けど隣の席の人も「勝負しろよー」みたいな感じで怒ってたけど、それもまた然り。後半終盤での後ろでのパス回しにはさすがに味方ゴール裏からもいよいよしびれを切らした怒号が上がった。その結果追いつかれるんだもの、いやもうほんと、勝ち方を忘れたチームてこうなんだなあ…。同じパス回しでも、強い時は「相手を引き出す、いなす」パス回しなんだけど、今は余裕が無い。今日はシュートもだけど今日はドリブルも少なかった。どの選手も気持ちが入っているとは思うんだけど…身体が前に向いていかない感じ。

追い付かれた後、落胆しちゃって陣形が整うまでに時間がかかったし――ここで勝てなきゃほぼ終戦、という状況のチームのとる行動だっただろうか?天皇杯が良いリハビリ期間になるといいんだけどね…。なおレイソル戦、半休とろうと思ってたら18時まで研修あることに昨日気づきました。マジか…!そんなレイソルもまさかのネルシーニョ辞任。レイソル勝てば4位の可能性があったんでしょ?(同僚レイソルサポがそう言ってたから) しかもまだACLがあるって言うかそっちの方が大事なのに…こちとら10戦で1勝とかしか出来ない監督が続投してたんだぜ…しかも今季2回も。

迫り来るJ2を、旅行目線で考える

「刻一刻と迫る降格」を考えると暗い気持ちにしかならないので、来年J2になったら行きたい場所を考えてみた。まず行ったことないアウェーは山形、水戸、栃木、群馬、松本、富山、長良川鳥取、岡山、徳島、福岡、北九州、長崎、熊本。旅行では全部行ったことある県だけど、街としては滞在2時間みたいなところもあるからどこも楽しみ。

札幌=北海道全般、札幌芸術の森モエレ沼公園行きたい。山形=東北全般、山寺とか温泉行きたい。水戸=水戸現代芸術館とか行きたい。栃木=日光とか鬼怒川とか行きたい。群馬=ハラミュージアムアークとか温泉行きたい。(関東4県は省略) 松本=安曇野と諏訪の温泉と美ヶ原高原美術館行きたい。富山=北陸全般や高岡や立山行きたい。岐阜=養老天命反転地郡上八幡行きたい。京都=行きたいところありすぎる。鳥取投入堂や砂丘も行きたいし山陰線で途中下車して竹田城行きたい。岡山=頼久寺庭園、奈義現代美術館、ついでに直島や犬島行きたい。徳島=大塚国際美術館阿波国分寺行きたい。愛媛=道後温泉しまなみ海道伊東豊雄ミュージアム行きたい。福岡=普通に観光したい。北九州=雪舟の庭園や門司港行きたい。長崎=ハウステンボスや平戸行きたい。熊本=水前寺成趣園阿蘇山行きたい。大分=別府の温泉は何度でも行きたいし耶馬溪行きたい。九州四国は全般的に色々行きたい。

そして土地その土地のローカル線に乗って、まだ見たことない色んな風景が見たい。いやー来年楽しみになってきたな。(食にあまり執着が無いので食べ物の名前が全然出てこないんだけど…どうせ麺ばっか食べる) 試合を見れば見る程それはすなわちJ2へのカウントダウンなのかもしれないけど、それでも旅行は楽しい。もう一ヶ月切ったしぼちぼち関西アウェー旅行の計画立てなきゃな、と。(苔寺拝観の申し込みとか)

あいちトリエンナーレ2013(その2)

岡崎会場。松本町会場〜康生会場〜東岡崎

そして先週に続き今週もあいちトリエンナーレ。岡崎会場からです。駅前にオノ・ヨーコのメッセージの看板が(今回のあいトリの色んなところで見掛ける作品です)。まずはバスで松本町会場まで。かなり古い街並みが残る一角に、青木野枝さんの作品など。



岡崎シビコに移動。地元のショッピングセンターの空きフロアを利用したインスタレーション。それ自体が、地方の比較的駅近くの商店街が、郊外型SCに押され寂れている現状を表していて、それを利用したアートではあるんだけど、広くて暗いフロア自体が何とも複雑な感情にさせる雰囲気を持っていた。越後妻有で見るような人口減の進む地域とは、また違うせつなさ。その中でのジャン・カルマン作品はすごく良かった。あとオカザえもんの根付きっぷりがすごい。ネットだけで盛り上がってたわけじゃないのか…。






東岡崎駅に戻る。この後に栄に移動してメイン会場に行く為には、岡崎滞在可能な時間は1時間だけだった(実家でだらだらしすぎたゆえ…)。旧連尺ショールームには行けなかったし、前から何かのタイミングで行きたいと思っている岡崎公園も行けず。松坂屋跡地とかも行けなかったなあ。いつかレンタサイクルして岡崎の街並みにもう少しゆっくりふれてみたい。東岡崎駅ビルにある、ゲッラ・デ・ラ・パスの新作インスタレーション。なんか、龍安寺かどこかの庭園で見たことあるような景観。おもしろい。

愛知芸術文化センター会場・愛知県美術館

そしてあいちトリエンナーレのメイン会場である(?)、愛知芸術文化センターへ移動。栄着いたのが17時15分頃で、閉館時刻が18時なので慌ただしく鑑賞。結果石上純也さん作品を見逃した気がする…。上は今回のイベントのメインキャラクター的に使われている、ヤノベケンジさん“Sun Child”。おおはた雄一さんにそういう曲があることを思い出しながら。今回はヤノベケンジさん作品が素晴らしかった。入り口すぐにあるソン・ドンの家具によるインスタレーションもすごく面白かったし、ハン・フェン“浮遊する都市”も素晴らしかったけど。それでも“ウルトラ サンチャイルド”の放つ力がすごい。





展望回廊にあるダン・ペルジョヴスキの、窓に描かれた作品を見ながら8階へ移動。8階は10階と比べると明らかに3.11がテーマ。入ってまずある宮本佳明さんの作品も完全に福島第一原発がモチーフ。リアスアーク美術館による出展もこちら。





これで僕のあいちトリエンナーレは終了。上のようなこういうメッセージ性が強い作品があるからなのか、単純に前回と来ている時期がちょっと違うからなのか、前回は「普段美術館とかにふれなさそうな層」でも大変賑わっていた印象なんだけど、今回はあんまりそういう層を見掛けない感じがする。とか、先週思ったように「前回からはちょっと範囲縮小したかな?」と思うことはあるけど、それ自体が悪いわけではないし(回れる範囲があちこち無い方がラクだし)、大変楽しかった。会期中に名古屋来る機会あればまた回ってみたい。3年後も楽しみにしています!

the pillows presents Born in The '60s TOUR 2013 @ 名古屋ダイヤモンドホール

そして今回名古屋へ来たそもそもの目的であるピロウズのライヴ――the pillows presents Born in The '60s TOUR 2013@名古屋ダイヤモンドホールへ。コレクターズ、トモフスキー、ピーズ、怒髪天を5バンドも出るイベント、この5バンド同士でかぶっているファンって結構居ると思うんだけど、僕はあんまりそうではないので――ピロウズ含め後ろ2バンド見れればいいかなと。で、顔ぶれ的に後ろ2番目はコレクターズかなあ、と思っていたけど、違ってピーズでした(ドラムセット変えなくて良いからか!)。でも見たのは殆どピロウズだけなので、ピロウズの感想のみ書きます。

ダイヤモンドホール来たのは、まだ実家に居た2005年11月のくるり以来(この時)。高校の頃には最も足を運んだライヴハウスの一つなので(初めて来たのもここ)、色々懐かしかった。新栄にスタバなんてできてたんだ!歩きまわって疲れたので、20時頃までここで休憩。もう高校生の頃のようにはいかない…。昨年4月以来、約1年半ぶりのピロウズ。なんだかんだこれだけ空いたのは(再びピロウズのライヴに通いだした)2006年以降では初めてだと思う。サマソニで見られなかった分、本当に楽しみにしていました。そんで名古屋で見るのは初めて見た時以来、13年ぶり(“HAPPY BIVOUAC”TOURの時)。あんまりピロウズのライヴでピロウズT着ることってないんだけど――(皆着てるから)、せっかくだからと思って、あの時と同じWE HAVE A THEME SONG Tシャツで。

そしたら1曲目が“Last Dinosaur”、中盤にはRSRサマソニではやってなかった“Kim Deal”!この曲数で、HAPPY BIVOUACから2曲って完全に俺得。流れは、Last Dinosaur→サードアイ→バビロン天使の詩→HAPPY BIRTHDAY(新曲)→Kim Deal→ハイブリッドレインボウ→Ready Steady Go、アンコールで出演者皆出てきてLITTLE BUSTERS(加藤さんカンペ付き、増子さんは何かを配ってた、そして最後はさわおが出演者全員を馬飛びという大団円)。最近は後ろでゆっくり見ることが殆どなんだけど――初めて見た名古屋だし、1年半ぶりだし、と思って最初からある程度前へは行ってたんだけど、最初からダイナソーってところでスイッチ入って跳ねたので汗だく。曲数は決して多くなかったけど(サマソニRSRの方が曲数多いよね…ちょっと悔しいけど)楽しかった。早くワンマン見たいなー!

最終ののぞみに間に合ったので静岡飛ばしで帰京。ホーム上の感じだと結構他にものぞみに乗っている同じライヴのお客さんが居た様子(ファン層が大人だったからなあ…人のこと言えませんが)。あとB'zファンが地下鉄から多かったんだけど、新幹線でも東京駅のホームでも多かった。名古屋ドームとかあったんですかね(昨日浜松にも居たのだけど、納得!)。ピーズとビーズが同日ライヴをやった名古屋。そんな具合にピロウズ客(数名)、ラッシュボール客(数名)、ビーズ客(多数)、そしてEXILE客が集結した東京駅でございました。そして吉祥寺着。のぞみだとあっという間だわー。今後のジュビロの状況も踏まえつつ――今後の旅行をまた考えます。