メッセージ・ソング?

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか。

FUJI ROCK FESTIVAL'14 @ 新潟県苗場スキー場 と只見線の旅

今年もフジロックへ行ってきました。昨年のエントリはこちら。05年から行き始めたので今年10年目。今まで2日参加は何度かあるけど(金土も土日も金日も。土曜帰京した年は辛かったなあ…)、1日のみ参加は今年が初めてでした。一日のみ参加にした理由は幾つかあって、「フジの頃の仕事の状況がわからなかった」「今年は宿泊費とかも抑えたい」「アーケイド・ファイアが見れればいい」とかなのだけど、今年初めて行った海外フェスのエントリの中で書いた「フジロックのマンネリ感」に多少ながらNOを示したかったというのが一番かもしれない。(行かないという選択は無かったけど…)

まず一日のみ参加の感想。多少の慌ただしさはあれ、東京からなら十分満足できた。今までの2日参加ではけっこう「やり残した感」があったんだけど、今回は1日でも割と消化しきれた。まあそれだけフジロックに対する熱量が落ち着いてきているのかもしれないけど…ただ初日の周りのハイテンションさを眺めているのは気持ち良くないので(笑)、無条件で1日行くのなら初日が一番良いかもなと思った。木曜の時点で「あー、行きたいな」って思っちゃったし。あと熱量が落ち着いているとは言っても、「来年はもういいや」ってよりは、来年の夏は越後妻有トリエンナーレがあるから金曜フジロックで土日に妻有、または土フジ日妻有みたいな感じで行けたらなあって思う(どうせあの辺行くんだから)。

2日目:苗場支部→the band apart→Jonathan Wilson→THE QEMISTS→THE LUMINEERS→MAN WITH A MISSION(チラ見)→St.Vincent→Damon Albarn(チラ見)→BIFFY CLYRO→ARCADE FIRE






苗場に着いた頃はまだ下と比べれば涼しいかと思ったけど、時間が経って日が高くなるにつれそんなことはなくなり…今年は暑すぎた。消耗早かった。バンアパは前のほうから入場したら意外とパンパン。その後Feederのグラントソロまでオアシスで待とうかと思ったけど、じっとしているのも暑かったから、友人が今日の担当だって話していたヘヴンのジョナサン・ウィルソンへ。ホス社っぽくないなーと思ったけどビーチ・ハウスと同じ系列のレーベルだとのこと。なるー。ケミスツは…今日のメンツの中ではダンス・ロックで一番シンプルに踊れそうだなと思っていたので見に行って。楽しかった。

ルミニアーズ、セイント・ヴィンセント、ビッフィ・クライロ辺りは期待通り素晴らしかった――けど、どれも「これだけしか人入ってないの?」という感じを受けた。特にセイント・ヴィンセントの後ろの方でそう感じて…今回のフジロックの人の少なさをひしひしと感じた。アーケイド・ファイアは今までフジロックで見たヘッドライナーでも一番と言っても良い位最高だった(好みもあるにせよ)。これで今年のフジ終わりたいと思えた――から一日のみ参加で満足できたってところもあるかもな。

宿泊無しの一日参加だとどうしても朝が早起きになる。その寝不足で夜ぐらいは眠くて眠くてしんどくて(朝霧食堂のコーヒー助かった)、宿かテントがあればきっと眠りに行っただろうけど今回は寝ても勿体無いし頑張ったけど、アーケイド・ファイア終わりで速攻湯沢行きのシャトルバスへ(行く前はマーキーの深夜とか楽しもうと思ってたんだけどな)。今年のフジロックはほんとあっさり終了。会いそうだったけど会ってない人沢山居るし、話足りない人も居るけど、1日だけだとこんなもんなんだなあと。また来年!かな?越後湯沢駅から約2kmにあるゆざわ健康ランドは、駅から遠いけど結局雑魚寝は変に一人で宿とるのと変わらないから、フジロック相場からしたら安い!また機会あれば使いたい。

今年のフジロックは人が少なかった

2014年のフジロックは、主催者発表で前夜祭1万人、1日目2万7000人、2日目3万5000人、3日目3万人、計10万2000人を動員した。
http://www.wwdjapan.com/snap/fujirockfestival2014day3/
参考:2013年は1日目3万人、2日目4万人、3日目3万1000人
http://natalie.mu/music/news/96419

金曜日の画像や「快適だ」というTLを見ていて、「今年は人が少なそうだなあ。リストバンドとかスムーズに引き換えられたらいいな」とは思っていたけれど、土曜日も人が少なかった。去年までの土日なんか朝のリストバンドの並びがほんとひどかったのに、今年はほんとあっさりリストバンドを引き換えられた。帰りのバスも(トリ終わりで急いだのもあるけど)かなりスムーズに乗れた。どちらもスムーズに行くのは素晴らしいことだけど、今までの落差からすると心配になる程。

去年、一昨年の売切れた土曜日が公称4万・実数3万5千位だとしたら、今年は実数2万5千ぐらいの体感だった。公称は上記の通り「3万5千人」だけど、正直昨年の日曜より少なく感じたんだよな。なので「少なめ」に実数を読むと、初日2万弱、2日目2万5千、3日目2万強ぐらいか。一昨年から比べるとのべ4万人は減っているわけで、それを1日券の値段でざっくり掛ければどの程度チケ代収入が減るかがわかる。Jリーグのクラブと違ってフジロックの最大の収入減はやはりチケット代だと思うし、「カニエがキャンセルになった分浮いたギャラ」も収入減と比べれば小さいものだと思うんですよね。

あとはお客さんが減ったからと言って「それに応じて場内スタッフの人件費が大きく減らせる」かと言うと――会場の広さは変わらないしボランティアスタッフも多いから、そこにはあまり影響させられなかったのではと思う。だからせめて「オアシスの橋を架けない」とか「ボードウォークを開けない」というのが経費削減に向けできたことだったとは思うのですが(実際にそれでも人捌けたので良い判断だったんだと思うけど)。減収についてはまあいいや。なぜ人が減ったのかをあれこれ考察してみる。

・メンツが良くなかった。
・チケット代が値上がりした。(※税抜では去年より安い?)

シンプルに大きく言えばこの2つなんだとは思うけど。でも後者に関しては今年は「早割をみんな余らせている」って印象だった。なので「1日券17,800円、3日券44,000円が高い」という以前に「今年のメンツは3日3万5千円でも高い」と敬遠した人が多かったということになる。勿論滞在が長くなればなる程チケット代以外のお金が掛かるし遠くから来る人はさらにそこに大きな交通費も掛かっているから単純に3万5千円って話じゃないけど、少なからず「常連組が今年は見放した」結果ではあったんだと思う。

いや、そうでなくても「常連組」は今までも年を重ねるごとに「卒業」というか…少しずつ「今年はいいや」という風に減ってきているはず。以下仮定ばっかだけど。上の予測実数がのべ6万5千人だとして、3日券組が、早割が1万人定価組が1,000人ぐらいだと仮定する(定価組を少なく読むのは、だって早割を余らす人が多かったから)。1日券×2枚で参加した人も多少は居たかもしれないけど…3日間の実人数は4万人位かなと仮定する。んで「フジロックに一度は行ったことがある人」、フェス市場っていうかフジロックの市場規模を適当に考えると――意外と全然予測できないけど、20~30万人ぐらい?少なからずそれぐらいは居るんじゃないかなあと思う。(それも多いか少ないかがわからない)

その20~30万人のうちコアなのって今年でも3日間行った1万人強なんだろうし、でもその数は今後もきっと自然減し続ける(家庭や仕事の事情で)。そしてそれを補うような――世代交代がフジロックでは行われていないと思う。それは洋楽を聴く人自体がそうだとも言えるし、「だから若い日本のロック・バンド出した方が良い」というわけではないけど、フジロック層が好きそうなメンツ――いわゆるUKなやつ?ではもう「コア層」のテコ入れにはならないと思う。Oasis再結成とかが仮にあったって、それすら「1日券が売れるだけ」な気がするし。なんていうか、「フジロックで見るべきアーティスト」というものが、洋邦関わらず、「シーンが、フジロックが育ててこなかった」という感じがする。

大体「チケット代高い」「大体金曜か月曜は有給取らなければいけない」「雨降り易いから装備にお金が掛かる」「バス超並ぶ」「宿代高いしすぐ埋まる」「風呂超並ぶ」「トイレも並ぶ」みたいな条件で、素直にリピーターが育つわけがない。「そのハードルの高さ」がフジロックのウリ、魅力であったのかもしれないしそれを受け入れられる強さを持つ人――悪い言い方をすれば「Mで宗教的」な人がリピーターになるんだろうけど…でも、そうした人が年を取り、仕事を通じ大人になる中で冷静な判断をせざるを得ない時期が訪れた頃、「そろそろいいや」というタイミングを探るようになるよそりゃあって思う。うーん、なんか結局は「フジロックのマンネリ感」に対して不満を覚えているところから来る感情論なんだけど。

フェスで「中学生入場無料」にする効果について

今回のフジロック。周りに「小学生までは無料だから、今年までは(子供を連れて)行く。来年からは(自分も)行かない。」という親御さんが2人は居た。子供が有料になるタイミングで行かなくするというのは「なるほどなあ」と思うところで。「自分のお金なんだから自分だけでも行けばいいのに」と思ったりもするけど(実際そうならないとも限らないと思いますが)、それでも「子供と一緒に行けなくなるから今年が最後」と決めるのは、親の心というか、人の親だからこその「けじめ」なんだと思うのです。僕がそんなこと思うのはいつの時代になることやら。(遠い目)…あ、そんなのは良いとして。

フジロックの前の週に行ったフェス、JOIN ALIVEは「中学生以下入場無料」だった。前にも他の何かのフェスでも中学生無料というのがあったんだけど、「フェス文化、ロック文化を若い世代にも根付かせる為の施策なのかなー」って思っていたのです。当然そういう意図はあるかもしれない。けど現実はちょっと違う。JOIN ALIVEは「中学生ぐらいの子供を連れた親子」をけっこう見掛けた。2パターン考えられて、「中学生無料だから子供もお金掛けずに連れて行ける!」と考える親と「子供が行きたいって言っているけど、一人で行かすのは不安があるから…」と付いてくる親。どちらにしても結果的に「親の動員が望める」。

フジロックはすでに「子供が小学校を卒業したから、自分もフジロックから卒業」した親の世代が少なくないだろうし、今後も年々増えていく。案外それを中学生まで引き上げたら、多少の常連さんが戻ってきたりして。そして小学生の時以上に、中学生で覚えたカルチャーや遊びの方が高校生、成人…と引きずっていく気はするんだよね(まあ、フジロックがあまりそれをするとは思えないけど)。ちなみに夏の魔物は「高校生以下半額」ということをやっていたっぽい。夏の魔物が息の長いイベントになるかは別として――どの地方、どのフェスにとって、そしてロック・カルチャーにとって「若い世代に憧れられる、覚えてもらう」ことはかなり重要なテーマなのでは?と感じる。

Jリーグ苗場支部

今年も参加。ジュビロサポの友人から預かった(彼がいつもまとっている)フラッグをまとって載せてもらえたのはうれしいっす。個人的に今回うれしかったのは元々朝霧で一緒にサッカーしたガンバ親子(かつての遠征の時にもお世話になりました!)や、昨年一緒にサッカーをした横浜FCの親子とフジで再会できたこと。今年も朝霧JAMでのサッカーはやるつもりですので、もし朝霧にも行かれる予定の方はぜひとも。朝霧未参加の方もぜひぜひ静岡の誇れるフェス朝霧JAMへ!

Jリーグ苗場支部、今年も開催! | FUJIROCK EXPRESS'14
http://fujirockexpress.net/14/p_5280
Jリーグ・苗場支部というmovement
http://j-naeba.tumblr.com/post/92771388492/j-movement

只見線の旅

フジロックから明けて。越後湯沢は雨が降ったりやんだり。昨日の苗場の暑さが嘘のように涼しい。越後湯沢はこんな涼しいのに東京の予想気温は35度。帰りたくない…から遠回りして帰ります。越後湯沢から上越線で小出へ向かい、そこから初の只見線へ。最初は車内に2人しか居なかったのに上越線の上下線と接続したらあっという間に18きっぷ旅行者っぽい人で一杯になった。

小出の町並み


只見線への接続より1本早い列車で来て少し町を歩いてみた。十日町の中心街に似ているな~って感じ(地域的にも近いし)。魚沼市役所がある駅なので多分この市の中心街。もっと歩いたら面白い町並みとかもあったかもな。

只見線の風景





始めは棚田の間をどんどん進んでいき、途中からは山の中、渓谷を進んでゆく。中でも大白川の駅から只見駅までは(隣の駅なのに)30分間停車しない。上り下りがとても多いのかスピードが全然出ない区間も…会津若松まで(代行バス含めて)4時間掛かるのも納得。只見会津川口の不通区間は代行バス(といっても代行バスに乗れず僕は代行タクシーで移動するという初めての体験だった)の車窓からも橋梁が途切れている景色を確認できる。会津川口から会津若松に向かうにつれて平野になり、そして列車には人も増えてゆく。ここまで来ると「街に出て行く」という感覚をだいぶ味わえる。

会津若松の町並み





会津若松6月にも乗換えで立ち寄ったけど、今回は乗換えまで1時間ぐらいあったので町並みを歩く(それもスタート地点は鶴ヶ城から近い西若松から)。町を歩いたのはこの時以来5年ぶりぐらいだったけど、あの時はあんまり下調べしてなくってただなんとなく歩いていただけ。今回歩いた感じだと中心街も面白そうだし、古い町並みが残っている範囲も広そう。正直満足いく程の行動が出来なかった。また何かのタイミングで来て、今度はちゃんとレンタサイクルして回りたい!

会津若松から郡山に出て、水曜日ぶりの東北本線はさすがに退屈だった…。埼京線で一緒になった新幹線組フジロッカーはリップスの途中ぐらいまでは見られたのかなー。そんな感じで、越後湯沢から郡山回りで12時間掛けて帰京。東京も意外と涼しくてうれしい。そんな感じで今年のフジロックは終了!次はひたちなか、そしてサマソニと夏フェスシーズンは続きます。

追記

今年のフジロック行く前から、(今年はアーケイド・ファイアだったけど)「これ見れるんなら来年以降も1日券約2万払える」と思えるアーティストって誰だろって考えてた。デスキャブ?マイブラPhoenix?蓮沼執太?うーん…。

そこで思いついて一番しっくり来たのは、フリッパーズ・ギター!(笑)で、フジロックへの車中。同乗していた小6の子が小沢健二“愛し愛されて生きるのさ”を歌詞見ずに見事に歌ってて笑ったんだけど、今年の客入りを踏まえて「フジロックから卒業したがってる層のどストライク」を思うと、小沢健二だったりするんじゃないかなあと。今年佐野元春さんとかウルフルズとか出たことを踏まえて(今まで出てそうなのに出てなかったアーティスト)、コーネリアスよりも小沢健二の方がなんかありそうな気がすんだよなー、とか思ったりして。

小沢だったら下手したらボブ・ディランとか(要は「フジロックから卒業した人たちが好きな洋楽アーティスト」)より人呼べるんでは。そんでスチャダラがWHITE STAGEに出ているみたいな。個人的な理想は「Flipper's Guitar plays Three Cheers for our side」だけど…。今年のフジロックの客入り踏まえて、DJだけのつもり?のジェイムス・ブレイクをライヴセットで朝霧にブッキングしてくれたりしたら怪我の功名。あと朝霧は昨年「日本人頑張ればちゃんとチケ売れる」ということも証明された。朝霧出たことあるグリーン級…くるりとかスペアザが来たら良いな。まあ一番来てほしいのはJames Blakeだけど。来ますよーに…。