ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

ジュビロ磐田-ギラヴァンツ北九州 @ ヤマハスタジアム / ゲスの極み乙女。“ゲスなパーティー~東京編~” @ Zepp Tokyo

ジュビロ磐田-ギラヴァンツ北九州ヤマハスタジアム

ジュビロは甦ったのか?3位対4位の直接対決で上位チームに久々の勝利。

ジュビロ磐田-ギラヴァンツ北九州ヤマハスタジアムです。この週末は、23日の水戸戦を終着地に数日間か東北方面へ旅行に出ようかと思っていたんだけれど、上位対決――というか4、5位転落が掛かった本当に負けられない試合で多少なりとも気になっていた中、友人がチケットを用意してくれたので結局見に行った(帰省はせず日帰り)。ジュビロを見るのは先日の長崎戦以来ギラヴァンツを見るのは4月に本城でのアウェーで見て以来ヤマハ来るのは奈良クラブ戦以来。久々の指定席でいつもより近い。

試合の入りはモサッとしていて、ゴール前で池元のマークの受け渡しがあやふやなシーンとかあって「これは今日もヤバイんじゃないかー」と思ったんだけど、前半終わってみればまさかの3-0のリード。後半追加点はならなかったし(もう2点は取れた試合だった)、最後の俊の守備はいただけなかったけど、ともあれ3-1の快勝!前半当たった時に負けてて、今勢いにも乗ってる北Qに勝てるとは正直思ってなかった(前半戦勝てなかった相手に勝ったのは初?)。後半戦で中上位相手に勝ったのも初めて。ジュビロは甦ったのか…?前半、北九州が全然前から奪いに来なかったし、北Qが悪すぎただけに感じなくもないけど…。

今日のジュビロのスタメンは八田、櫻内、藤田、森下、坪内、フェルジナンド、祐希、チンガ、松井、山崎、前田。前節の後半と同じメンバー。だけど前節は山崎が左の4-2-3-1のような感じだったけどこの日は前田と山崎の2トップ。3バックがどうとか4バックがどうとかの問題じゃない――と思う一方で、でも今日の試合は守備時には割とコンパクトに守れたし、攻撃の時も距離感が良くて(狭いところに密集しちゃう時間もあるにはあったけど)、2トップにしたことで前田が孤立せずに済んだ、というのが上手く機能したのは間違いない。そしてその下の松井とチンガも良く走っていて――特にチンガの運動量には頭が下がる。チンガが居なかったらとっくに勝ち点的にはプレーオフ争いグループだったかもしれん。

面白かったのが、隣が6~70位のおばちゃん2人組だったんだけれど(シーチケなのか招待なのか)、見ているところと言うか視点というか応援の仕方というか。「何点とっても取られるもんでねー」とか基本ネガで(笑)呼び方が「前田さん」とか「チンガさん」とかその辺はさん付けで(特にチンガがお気に入りのよう)、山崎は「山崎くん」八田は「はっちゃん」。そして祐希は「4番」。なぜだ(笑)言ってることも意外と的確――だと感じるところもあり、特に「前田さんそんなゴールから遠いところ居ちゃいかんらー」と前田のポジショニングへのいちゃもんをずっと言ってて。これ全く同意だったんだけど、結果的にはその前田が空けたところに渚が入っていっての2ゴール。わからんもんだぜ…。

まあ完璧な快勝だったわけではないので、これで次アウェーで悪かったりするのが今年のジュビロだからわかんないけどさ。でもやっぱ上位対決の大事な試合――で快勝というのはとにかく嬉しい!渚のこの活躍は来季に向けても大きい…気がする。駒野→前田のホットラインが見られなくなったのは、駒野のクロスの問題だけじゃなく前田の入り方にも多いに問題がある。前田のもっさりした動きへの不満は見てる側としたらあるんだけれど、それでもトップに前田が居ることで機能するチームであることも事実(金園も怪我してるだけに代わりが居ない。実際不在時に負けが込んだ)。そんな中、櫻内は前田と活かし活かされで得点という結果を出した。今のジュビロに必要なサイドプレイヤーは、中に入って得点を奪える選手である。ということが示されたようにも思う。…総合力、攻撃力はまだ駒野のが上だと思うんだけどねえ。

あと今日の主審は高山さんだった。J1もある日のJ2なのになかなか良い主審がきたなーと思ってたけど、ほとんどミスジャッジ無かった気がする。ハンドもよく見えてたし、松井がPA内で倒されたのも北九州DFはボールいってたし、最後のPKもあれはゆるくても掛かってしまっていた以上、俊の安易なスライディングだったとしか。フェルジのゴールは副審判断だし(あれがライン割ってたかはスピードが速くて映像見ないとわからないけど、それでも僕の席からも割ったように見えた)。高山さんも昔はクソ審呼ばわりされてたんだけどなあ…つってももう10年前ぐらいか(2005年ぐらいに「見直した!」と思った記憶がある)。悪い方ばかりではなく良いジャッジも評価されてほしい。

しかし最近祐希が挨拶での移動が速すぎないか。前節とかまでは勝ててなかったし内容に不満があったとかは理解できるんだけど、今日は勝ったんだからゆっくりすればいいのにー。しかも一番に来て位置を決めちゃうからバクスタの中央じゃなくかなりゴール裏寄り。なんでそうなっちゃってるんだろう?まあ今日は同じバクスタでもいつもと違うエリアで見てて、ほんと周りは拍手とか手拍子とかしないなあ(タオマフは回す)と実感して。そんな風に「昇格へ向けて後押し!」という空気をファンがスタジアムに対し100%作れているかと言うと――そうではないかもしれないけど――それでも選手がファンに距離を置くような――そういう空気を感じさせる行動は寂しい。ま、僕はゆるサポなんで強い主張があるわけじゃないけど、そう感じた。でもまあ、望むのはファンサービスよりも結果です。次の水戸戦もたのんます。

ゲスの極み乙女。“ゲスなパーティー~東京編~” @ Zepp Tokyo

ゲスの極み乙女。はどこまで大きくなるのか

今週水曜に見たライヴの話。ゲスの極み乙女。Zepp Tokyoを見ました。セットリストはこちら。ゲスを見るのは4月のアラバキ8月のROCK IN JAPANに続いて3度目、ワンマンでは初めてでした。無茶苦茶楽しかった。「客層、どれだけ若いんだろう?」と心配してたところがあって、最初は後ろで踊ってたんだけど、やっぱ今年聴いてるバンドの上位だからすんごいライヴも良くて。「前行けばよかったな」と後悔して、アンコールだけ前へ行ったら意外とスペースあった。即完のライヴだったと思うんだけど、パンパンには売らなかったのかな?“ドレスを脱げ”を序盤にやったのはRIJFと同じだったなあ――で、以下感想書いてたらライヴの内容じゃないことが長くなってしまった。

ゲスの極み乙女。。元々indigo la Endはちょいちょい聴いていて、「ボーカルの子が新しいバンド始めたんだな」とは思っていた。YouTubeで“ドレスを脱げ”や“キラーボール”のMVを見てハマったのが昨年冬頃、COUNTDOWN JAPANでは午前4時半に5,000人以上入るステージがパンパンで入場規制(だから見てない)、そういう状況を目の当たりにして「今年来るバンド」なんて話したりはしていたけど。それ以降の活躍ここに書くまでもないけど(書くけど)、“パラレルスペック”は各音楽チャンネルやラジオ局でもパワープッシュ獲得しまくりで、遅れてCMソングでも地上波でガンガン流れ。8月リリースの“猟奇的なキスを私にして”はオリコンウィークリーで9位、同作品に収録の“アソビ”もCMソングとして流れまくり。

今年の初めの空想委員会とのツアーはまだ100~200人位のハコでやっていたのに(浜松FORCEでやってたんだぜ!チケとれなかったけど)、前回のツアーがクアトロ飛ばして?リキッド、今回もブリッツやO-EASTクラスを飛ばしてZepp。夏フェスでもすでに1万人規模のステージでやってる。とまあ数字的な実績を書くだけで異例の「スピード出世」なんだけど。東京へ来て3、400本ぐらい?はライヴ見てきたと思うし、その中には「これから来る」と期待されていた若いバンドのライヴも含まれているけど――今日のこのライヴ程『今から来る』とひしひし感じさせる空気感に満ちたライヴは無かったと思う。

観客の期待感もそうだけど、関係者や花の多さ――電通から花が来てる若手バンドなんて初めて見た(笑)セルアウトされてゆく――もし、川谷絵音くんがこの空気感にもし違和感を感じ取っていたとしたら「期待感に苛まれている」と言っても良いかもしれない。終盤のMCでは感謝と同時に苦悩、困惑、色々なことを長々と話していたけど(あんな長々喋る人なんだなーと思ったけど(笑))、でもそれもたった1年前の話。実際こんだけスピード出世のバンドってそうそう無いし、まして同時(というか先)にindigo la Endがあって――“夜に魔法をかけられて”“あの街レコード”のクオリティも素晴らしいし、indigoも今度新曲が出るようにスピードは落としていない――意地か自然かはわからないけど。ハイスピードで高クオリティの楽曲を書き分け続けていたらおかしくなったって不思議じゃない。

僕個人的にはindigoの方が沢山聴いているので、「最終的にはインディゴのが大きくなると思うんですよねえ」と期待込めて人には言うんだけど。ゲスが異例とも言えるスピード出世の中、どこまで川谷絵音くんの引き出しや才能が持つか――というのは思いつつ。でも「ゲスの極み乙女のボーカルの人」で終わるソングライターではないでしょう。それにやっぱゲスに関しては、やっぱちゃんMARIの鍵盤もリズム隊も素晴らしい。どの曲も好きだけどやっぱ“キラーボール”はシーンにとっては(四つ打ちだけど)特異な曲だったから爆発したんだろうし、この日のライヴでは“スレッドダンス”が位置としてもハイライトだったなあと思うし(ちゃんMARIのピアノソロ、かっこよかった)。ギターレスの曲が強いのが、強い。

やっぱサウンドが良くなきゃダメだし、ゲスが良いのはサウンドが良いからだ。キャラが立ってるとか、歌詞が面白いとか、コポゥ!とかヴァッ!ははオマケのようなもの…だと思うんだよね…いや、「コポゥって意外とすごい。コポゥでなだぎ武さんと打ち解けた」という話を絵音くんはしていたけど(笑)だから「ゲスの極み乙女。だから色物扱いされるとか、皮肉っぽい歌詞を書かなきゃいけないと思われるのはしんどかった」みたいな悩みから――解き放たれたこれからの先の方が、きっとより素晴らしいバンドになってゆくに違いない。んで…ゲスの、フェスやライヴでのウケ方とチャートの数字とかタイアップというのは全く別の部分でのことだけど、それでもこれだけ順調にタイアップを獲得していったバンドというのも珍しいと思う(flumpoolみたいな例を除けば)。その状況を起こしているのは曲とバンドが素晴らしいからに他ならない。アルバムからもタイアップ幾つか決まったりするのかなあ。

あとMステの映像見た時に「バンドの見た目雰囲気がこうだから、“ネクストセカオワ”的な扱いされたりして?」と思って。だから客層が若すぎたらどうしようと思ってたんだけど(アラバキひたちなかもまあ若かったし)、20代前半が中心ではあるけど(でももっと若いかもって思ってた)、意外と年齢上の人――30代以上と思われる人も多かった。元々自分の同世代かそれ以上の人からも「最近ゲスの極み乙女。ってバンドが良い」という反応が結構あったので「やっぱそうじゃん」と確認できた。でもなんでそういう年上層にも届いたかと考えると、“パラレルスペック”がラジオで火が点いたから?だろうか。最初聴いた頃は僕の中にはすでに「あのゲスの極み乙女の――」という脚色があったけど、もしあそこから入ったら――鍵盤にしてもベースにしてもカッティングにしても、あれは渋いよなあ。あの曲一発目で良かった。

…てな感じで。今回直前に譲ってくださった方はレッズサポだった。持つべきものはJリーグサポですな!感謝。あとこんだけ関係者居たら誰かに会いそうだな…と思ってたら、仲良かった他社の人と会えて嬉しかった。後から気付いたことではあるけど、その人然り元々洋楽方面で仲良かった人たちが絡んでいるのがindigo la Endだったりゲスだったりする。やっぱそういう、惹かれるものが――このバンド界隈にはあるのかしら。YouTubeの“sweet spider”のコメント欄に「The Japanese 'Two Door Cinema Club'」って外国の方が書いてて全力でいいねしたんだけど、でもよく考えたらそれってバンドの雰囲気じゃなくイントロのメロディが“Undercover Martyn”に似ているからだったりしないだろうかと思いつつ(笑)

あとお隣ダイバーシティでは何やってるのかと思ったら、なんとミスチル!マジかー。ピロウズとの対バンでZeppで見たの思い出すと、きっと大変だったろうなあ…。