ガーデン・シティ・ライフ・ログ

ジュビロ(Jリーグ)とか、野外フェスとかアートとか、庭園巡りや町歩き記録。

関西旅行その1。京都国際写真祭 KYOTOGRAPHIE / 坂本里坊庭園の特別公開。旧竹林院庭園、律院庭園、行泉院庭園 / 桑名の町並みと六華苑、旧諸戸氏庭園

GWはアウェー・セレッソ大阪戦を見に行くついでに、名古屋の姪っ子・生まれたばかりの甥っ子に会いに行って、そしてそのまま関西旅行へ。スタートの愛知を除いても三重、京都、滋賀、大阪、兵庫、奈良、和歌山と関西全て含む2府5県へ行きました(結果的に)。見た庭園の数は17。重伝建地区は2(そうじゃない古い町並みは幾つか)。ということで、色々載せてゆきます。

桑名の町並みと庭園を巡る。〜六華苑、旧諸戸氏庭園など

三重県桑名市。昨年養老公園行った後に乗換で降りた以外では、高校生の頃に1、2度来たことがあって。その時は寂れた駅前だなあ…という印象があったんだけど(でも浜松にもそういう寂れた商店街ってあるので、そこと近しい匂いを感じたんですが)、歳を取って今庭園を巡っていて、桑名にも名勝の庭園があると。行きたい行きたいと思っていて、ようやく行くことが出来た。で、今回レンタサイクルして走ってみてわかったのは、駅前の印象は変わらないんだけど、駅から離れた場所に商店街や旧東海道の町並み、城跡や花街跡…があることを知って。周り甲斐があったしとても面白い街だった!

諸戸氏庭園





桑名・諸戸氏庭園。国指定名勝。桑名のかつての豪商の自邸と庭園で、春と秋に期間限定公開があって今回そのタイミングで来たかった。なんか今まであまり見たことがないタイプの庭園だったなあと。和洋折衷な自邸?からお屋敷、煉瓦造りの蔵…と見所いっぱい。
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六華苑



そしてその諸戸氏庭園と隣接する、桑名・六華苑。国指定名勝。諸戸氏の二代目による自邸と庭園。特徴的なのはジョサイア・コンドルの洋館!写真で見てたのはこんな水色じゃなかった!けど4階の塔も木造。洋館と日本庭園のマッチングが面白いし、建物の中にも入ったけど素敵だった。
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桑名のそれ以外の町並み。

駅前の商店街はこんな感じ。旧東海道の方に花街跡はあるんだけど、そこにはもうスナックとかがあるような雰囲気じゃなくてこちらにそういう街は形成。


駅から5〜10分ぐらい自転車で走ると「寺町通り」というのがあって、この商店街が駅前の商店街より全然現役感ある感じで。この辺からちらほらと古い町並みが。諸戸氏庭園近くにある倉庫も国指定有形文化財


六華苑の向かいの七里の渡し沿いを進むと、かつての城跡「九華公園」へ辿りつくのだけれど、その途中にかつての花街…遊郭跡?と思しきエリアがある。夜のお店っぽさは無いものの、町としては現役のお店も多いようで、中でも一番大きな料亭「船津屋」は今も高級料亭のようで、車がお店の前にどんどん来ていた。





そしてその花街の途中にある橋の向こう側へ行くと、九華公園方面へ。


旧東海道の町並み。古い町並みは実は結構遠くまで続いている。




桑名のマンホール。


桑名の町巡りはこんな感じで。思ったより見るべきところが多かった分、1時間半ぐらいぐらいでサクっと見るつもりが3時間ぐらい滞在してしまった。六華苑はまた来たいなー。そしてこの日のうちに京都まで移動。

京都国際写真祭 KYOTOGRAPHIE 2015

5/4。京都と大津で色々見ました。まず「京都国際写真祭 KYOTOGRAPHIE 2015」。パラソフィアに続いて京都の国際芸術祭を鑑賞。公式サイトはこれ。まあ別に僕に写真見るセンスはないけど、古い町家や蔵や寺院、ギャルソンの店舗、坂茂さんによる特設会場など十ヵ所以上での展示ということで、見て回るにもサーキット感があって楽しかった!

印象に残った展示を。まず今回のメインビジュアルの一つ?でもあるヨシダキミコ「私じゃないわたし」@花洛庵(野口家住宅)。市の文化財である豪商の町家という会場も萌えでしたが、写真を友禅染におこした作品が圧巻!ここの中は残念ながら撮影禁止。

そして祇園の町家を改装して夏にオープンするPASS THE BATONを会場にしたフォスコ・マライーニ「海女の島」。能登のとある集落ではつい50年前まで海女さんは上半身裸で漁を行っていたと。写真と映像で構成されていて、なんかエロじゃなくなんか衝撃的だったなーそういう文化がつい数十年前まであったということが。れっきとした博物館収蔵作品で、この目の付け所こそアートだよなあというか…。エロさでなく、女性上位時代感がある表現になってるのが面白かった。是非あまちゃんファンにも見て戴いて妄想の手伝いになればと。あっ、作者がマラいいに…(静岡限定)。


あとは烏丸御池近くの嶋臺ギャラリー「フランシス・ウルフとブルーノート・レコード」。タイトル通り、ブルーノート初期の写真プリントやジャケットワークの展示。ドキュメンタリー映像が無茶苦茶面白くかっこよくて見入った!









他にも立派な露地のある町家「無名舎」や、古い蔵=誉田屋源兵衛 黒蔵を改装したCHANELによるホールでの展示、一番楽しみな会場だった建仁寺両足院での展示など。会場も内容も期待以上に楽しめた。また来年以降もタイミングが合えば見て回りたい!

建仁寺両足院庭園/正伝永源院

京都・建仁寺両足院と正伝永源院の庭園。前者はKYOTOGRAPHIEで足を運んだんですが、ここのお庭を見るのも3年ぶりぐらい(前回はこの時)。後者は春の特別公開で初見。今回京都で見た庭園はこれだけ(あとは町家の露地ぐらい)。こんな少ないの珍しいー。

正伝永源院


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京都・その他

Len。オサレでした。こんなロビーのあるゲストハウスなら泊まってみたい。ちなみに今回京都銭湯芸術祭というイベントも開催されていたのだけれど、なんか銭湯に入りたい気分でもなかったのでそちらは回遊せず。船岡温泉みたいなところが他にもあるのだったら行ってみたい!

大津・坂本里坊の町並みと庭園群


昨年夏にも足を運んだ、重要伝統的建造物群保存地区延暦寺坂本里坊。このエリアの庭園群の一部が例年GWのみ特別公開されると昨年知って、今回のGWに訪れることを心待ちにしていました(都合良く関西の試合が決まってラッキー)。毎年?ラインナップが違うようなので…きっとまた足を運ぶ!坂本里坊の雰囲気も夏よりもこれぐらいの時期の方がいい。生憎の天気で山の方は雲に覆われてたので、延暦寺は行かず庭園巡りで終わっちゃったけど…次は延暦寺まで。

旧竹林院庭園


大津・坂本里坊庭園群、旧竹林院庭園。国指定名勝。これは特別公開じゃなく常時公開…なんですが昨年来た時は改修中で見れなかったので今回初見。常時公開されているだけあって良いお庭で、比叡山?が借景になっているのも素晴らしかった!
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律院庭園


今回特別公開されていた律院庭園。国指定名勝。
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行泉院庭園


今回特別公開されていた行泉院庭園。こちらは国の名勝ではないけど、「公開されるとなると庭の手入れに力が入る」みたいなことをお寺の方がおっしゃられていて、なんか良かった。
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最後に:甥っ子が生まれました。

旅行話はそんなところで。今まで4人姪っ子が居たんですが、3月末に初の甥っ子が生まれました。名前は「そうすけ」です。そうすけ〜おじさんだよ〜。うちの親にとっちゃ僕以来の男の赤ちゃんなので、僕の小さな頃に似ているんだとか。大きく育てよー。

関西旅行・後編に続きます。